耽美って?? |  ◆ R I N G O * H A N

 ◆ R I N G O * H A N

歌うパステル画家5*SEASON鈴御はんの蒼いブログショー

薔薇

a rose

【耽美】美を最高の価値として、
ひたすら その世界に心を傾け陶酔すること。

この耽美という言葉を
私も ときどき使うのだけれど、
本当のことをいうと その定義が よく分からない。
『究極に美を追求し表現すること』といえば、
私とて同じ信条であるし、自分の絵に陶酔もする。
でも耽美主義と呼ばれている作品と私の作品では、
風合いもコンセプトも違っていると思われる。
美をこよなく愛している人の作品はいつだって、
綿密な描写だし、デリケートだし、繊細だ。
私の絵は綿密ではなく、どちらかというと野性的だし、
大雑把にパステルで描いているからデリケートではない、
ただ繊細な面が あるにはある。

おそらく耽美は可愛いものとイコールでは ないはずだ。
私の絵はキュートだし、時に笑いもあるし、
「美だけ」を追求した結果ではないだろう、
ただ私は麗しく、艶も色気も、
1枚に閉じ込められればいい、そう願っている。
ならば耽美と私。ふたつは
通じ合う感性がありながら世界は反する・・・?

5月26日の記事に書いた
京都の一風変わった本屋さん恵文社で見つけた雑誌、
『耽美』におさめられている写真を
当ブログのお客さまが送ってくださいました、
ので、ここにお披露目してみます。
実際には3点共にカラーページですよ。

耽美
雑誌『耽美』の表紙。この絵が気になってバラッとめくったら、
下の写真の方の『切腹写真』がどーんと載ってたのだわ。


ユッキー
でました三島由紀夫。この方を耽美に入れるのは、
時と場合と作品によるような気も⋯。


痛いがな~
サド&マゾも美の極地、かぁ。
存在するだけで美しい絵、耽美とはそういうものですか、
お願いだから そうあってください、
こんなの架空であってほしいー。


そういえば血。
私は血を描いたことが ほとんどない。
でも一度か、二度程は描いたことはあるし
心の痛みや、少し飛躍するけれど、
死の匂いなどは一枚の中に潜ませたい。
でも血を用いて あからさまにはいやだ。
たとえば花。
耽美が薔薇なら、私はバラという字が似合う。
美しい花についているトゲ、
トゲこそ美、確実に そんな考えが私にもあるけれど。





●雑誌『夜想#耽美』
●恵文社 一乗寺店