哀愁のゴリラ |  ◆ R I N G O * H A N

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歌うパステル画家5*SEASON鈴御はんの蒼いブログショー

せな

哀愁ただよう後姿。
ヤツは世間に背を向け何想ぉ。


今から思えば⋯だけど。

今年の2月、大阪の相方夫婦と一緒に
上野動物園へ行った。私らは童心に返って、
ギャーギャーとアホみたいに盛り上がった、のは
いうまでもなく。そして、
あのとき あたしはゴリラの「何かを訴える後姿」に
目が奪われた。のだけど、今から思えば あれは、
『ホテル・ルワンダ』という映画やルワンダという国に
強く興味をもつことになった余地体験かも⋯
なんて思ったり。

あの日に見たゴリラ。
檻の中で私らにクルリと背を向け、
ウェットで物憂げなニュアンスを放っていて、
それはゴリラのユーモラスな容姿とはまるで別個の、
大人の世界を かもし出しいていたから、
私は同情していいのやら、
吹き出していいのやら、と
両の視線でウロウロ とゴリラを見た。
なんというか、「哀愁のゴリラ」の背中は
やけに人間臭くて、やけに可笑しかった。

ただ、客に背中を向けて そこにいるゴリラが、
お気楽来園者の私の目には
寂しそうに写ったのだけど、その一方で、
「もしかしたらあのゴリラ、笑ってるのかも⋯」
という考えも確かにあったりした。

今から思えば。

あの「哀愁のゴリラ」。
私らのアホな会話を耳にして、
笑いをこらえてたのかも。
クックックックッ
人間ってメデタイ生き物だなぁって。

    こぶりん


●『ホテル・ルワンダ』の公開を求める会サイト



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