InDesignで電子書籍〜epub編 2 | 3倍早くなるためのDTP講座

3倍早くなるためのDTP講座

DTPの作業を早くするためのテクニックを綴っていこうと思っています。

昨日の続きです。

20Qで打った文字が小さくなっていますが、実際文字は何級になっているのか?
重ねて調べてみるとだいたい14.6Qくらいです。さてこの数字、いったいどこから出てきたのでしょう。
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↑おおまかですが、14.6Qくらい?


約73%に縮小されているようですが、何が何だかわからないのでsigilでコードを見てみましょう。
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↑文字列のCSSコード

すると、フォントサイズは1.54emという指定になっています。これを逆算すると1emは13Qということになります。

これは標準段落スタイルのサイズが13Qなので、そこから1.54倍して20Qになっているという計算でしょうか。試しに13Qの文字を打ってコードを見ると、サイズの指定が入っていませんので13Qが1emで間違いないのでしょう。

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↑ためしに13Qの文字列を打ってコードを確認


ということは、iBooksでデフォルトの1emの大きさがわかれば、iBooksに表示される文字サイズをコントロールできるということになります。

では1emは何級になるのか? 本来epubでは無指定のものは12ptになるらしいのですが、iBooksはフォントによって大きさが違うので目視するしかなさそうです。重ねてみてみると、う~ん、9.45Qくらいです。9.45Qが13Qになるということは137.56%拡大なので、20Qなら27.51Qにすれば良いんじゃない?

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↑27.51Qで書き出したものと20Qの文字を重ねてみた

はい、大丈夫ですね。

最初の73%もこの反対の計算ですね。14.6Qの137.56%=約20Qということです。

ただし、これはあくまでもiPad+iBooksのデフォルトフォントでの検証です。フォントを変えただけで通用しなくなりますし、他のビューアでは全く通用しませんのでご注意を。

ていうか、この検証意味あるのか、と疑問が湧いてきた…。

まあ、構造を理解するためってことで…。