埋め込み画像の抽出 | 3倍早くなるためのDTP講座

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DTPの作業を早くするためのテクニックを綴っていこうと思っています。

今日はIllustratorネタで。

Illustrator上に埋め込まれた画像は、リンクが切れているのでたとえ同じフォルダに同じ名前の画像があったとしてもイコールとは限りません(もとはRGBでも、CMYKモードの書類へ埋め込んだ場合などは、Illustrator上でCMYK変換されてしまいます)

また、リンク画像を添付し忘れないために埋め込んで入稿する場合もあると思います。

修正などがなければよいのですが、明るくとかシャープにとか言われてしまうと、Illustrator上の色補正は困難です。

Photoshopで編集する場合、画像を抽出しなければなりません。

通常IllustratorのオブジェクトはコピーしてPhotoshopにペーストする際には「大きさ」しか認識されず、解像度はPhotoshop側に依存します。

埋め込まれた画像をそのままコピペするのは、画像の情報量(ピクセル数)が変わる可能性が高いのでおすすめできません。

同ピクセルで抽出するには、ドキュメント情報パレットのピクセル数と解像度と同じ書類をPhotoshop側で用意する必要があります。
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しかし、解像度やサイズが一定ならば大した問題ではありませんが、一つずつ違うこともあり得ます。

そこで、IllustratorとPhotoshopの分母をあわせます。

以前検証したとおり、Illustratorで埋め込まれた画像は72dpiに変換されます。

そこで、画像の拡大率を100%にすれば、72dpiでピクセル等倍の画像が抽出できます(この際、オリジナルが72dpi以外であれば、画像サイズは変わってしまいますが、再び埋め込むのであれば問題ありません)。

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画像を100%にするために、PICTRIXさんの公開されているスクリプトUnScale.jsを使います。
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これはリンクや埋め込みの画像を100%に戻してくれる、とっても便利なスクリプトです。

Photoshop側の新規書類を72dpiにして、同じカラーモードでペーストすれば、1対1の画像が抽出できます。
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※検証の結果、グレースケールはオリジナルと色が変わってしまいます。原因がどこにあるのかわかりませんが、グレースケール画像はこの方法で抽出しないほうがよいでしょう。もし、どなかた詳しい方がおられましたら、情報をお願いします。

※※※こちらもご一読を※※※ 埋め込み画像の抽出2

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