79.立夏(りっか)/[本]心とからだをもっと元気に 二十四節気を楽しむ薬膳 | 季節と本と漢方と

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漢方薬をきっかけに中医学の世界を知ることになった薬剤師です。二十四節気を目安に月に2回の頻度で本を中心に印象に残ったものの感想を記録しています。

 

立夏(2024.5.5~5.19)

ゴールデンウィークはあっという間に過ぎてしまいました。気温的にもちょうどいいつかの間の心地よい風が吹く新緑の季節になりましたね。

 

心とからだをもっと元気に 二十四節気を楽しむ薬膳

薬膳健康づくり研究会(編著) 東京農業大学出版社

 

漢方薬局で薬膳の講座のお手伝いをしていた時に薬膳の先生がおすすめしていた本です。

それぞれの節気毎に主食、主菜、副菜、デザート、お茶(飲み物)の献立が挙げられており、どちらかというとしっかり薬膳を学びたい方向けの本かもしれません。

なかなか独創的な料理も多く、例えば立夏のデザートは玫瑰花と陳皮のゼリー、飲み物は菖蒲酒でした。玫瑰花、陳皮、菖蒲などそれぞれの節気の気候に合わせて使われている生薬に注目してみのもかなり参考になります。

 

ちなみに個人的には地元の図書館に蔵書されており、見つけたときは嬉しくなりました。カラー写真でそれぞれ素敵な料理が並んでいるので季節ごとにパラパラと覗くのも楽しい本です。