80.小満(しょうまん)/【テレビ】東洋医学を“科学”する | 季節と本と漢方と

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漢方薬をきっかけに中医学の世界を知ることになった薬剤師です。二十四節気を目安に月に2回の頻度で本を中心に印象に残ったものの感想を記録しています。

80.小満(しょうまん)/【テレビ】東洋医学を“科学”する 〜鍼灸(しんきゅう)・漢方薬の新たな世界〜

 

小満(2024.5.20~6.4)

つかの間の初夏の心地よい季節になりましたね。

今回はちょうど先日テレビで放映された東洋医学(主に鍼灸と漢方)と科学についての特集を観た感想を書きます。

 

東洋医学を“科学”する 〜鍼灸(しんきゅう)・漢方薬の新たな世界〜

NHKスペシャル 初回放送日:2024年5月19日

 

鍼灸の技術が東洋医学の馴染みのない世界でも活用されていること、世界の科学者が機序を解明しようと研究しているなどかなりワクワクする内容でした。

 

ツボの足三里(あしさんり)、漢方薬の大建中湯(だいけんちゅうとう)についての科学的な見地など今後も研究が増えるのだろうなと感じました。

 

神経の過剰反応の抑制や腸内細菌についてなど、中医学を学んでいた頃にトピックになっていた話題も多く、科学的な視点からの論理が積み重なると今後もっと上手く鍼灸や漢方薬を活用できるのかもしれません。

 

個人的に科学の理論と東洋医学の理論は全く別のモノサシのものだと思っています。だからこそ上手に併用することができる世界になればいいなと感じました。