こんにちは!
岡田です。
今日は、ちょっと重いテーマです。
真剣に難聴の方のために仕事をされている方がいらっしゃいます。
こちらの方 です。
こちらの記事のコメント欄 を 参照ください。
では、参ります。
先ずは、脳の三つの命題を復習しますね。
●種の保存
●そのための個の保存
●それらを円滑にするための社会の発展
この三つが脳の根本命題です。
五感から情報を収集し、情報を整理するのも脳の役割です。
その中の一つに聴覚があります。
聴覚・嗅覚は、主に危険察知にダイレクトに脳に情報が入ります。
ここがポイントです。
今日は聴覚に言及します。
聴覚は、色々な音をひろい、意味のある音とノイズに無意識に振り分けます。
また、音も自覚できる音から自覚できない音まで、脳は情報としてインプットしています。
なにかに集中しているときに、BGMが聞こえなくなるなどの経験をされている方は多いのではないでしょうか?
また、声をかけられていることにも気がつかないくらい集中しているときもあるはずです。
これは、必要な情報だけを大脳皮質に送っているので、そのときに集中していること以外の情報は、ノイズとして処理され、大脳皮質に送られていなから、集中すると音が聞こえなくなる
んです。
最近ではモスキート音の話も話題にあがりますね。
大人は聞こえないけど、18歳くらいまでの若い人には聞こえる高い周波数の音。
実際にこれを応用して試験時に携帯を利用してカンニングしたという事例が新聞に載ってました。
また、個人差があると思うのですが、僕は、極度の疲労状態が続き、緊張しなければならないときに、聴覚と嗅覚が異常に鋭くなることを体感しています。
これは、脳の命題の個の保存のために、アンテナが高く伸びている状態だと考えています。
つまり、聴覚は危険察知の為にかなり重要な役割を持っていると思われます。
さて、本題です。
これまで、正常な聴覚をの持ち主が難聴になったとします。
すると、脳はパニックになるはずです。
なぜなら、今まで入ってきた大切な情報が入ってこなくなる=身の危険を守ることができない。
それは、常に緊張せざるを得ない状況になるってことです。
すると、脳は常に緊張の状態を保たねばなりません。
幸せを感じる脳内物質、セロトニンの分泌が抑制されることになります。
身の危険を感じているときに、へらへら楽しい気分にはなれません。
この状態が長く続く為に、おそらく欝や引きこもりを招くのでしょう。
そうしないと個の保存ができなくなるからです。
これが、脳機能から考察する難聴が引き起こす うつと引きこもり
の発生要因です。
それを防ぐには、難聴を解決する方法、補聴器などでの補完。
安心感を与える環境、例えばスキンシップなど。
これらを複合的に活用し、脳が新しい環境でも活動できるようになるまで、ケアをしてあげることが予防策になると思われます。
既に、難聴になり、辛い思いをされている方が、この記事を読んだら、不快感を与えてしまうかもしれません。
申し訳ないです。
また、難聴を乗り越えてがんばっていらっしゃる方は、灯明をともしてくださいと心からお願いいたします。
ヘレンケラーやベートベンが為した偉業を思い出してください。
苦しさの底が破れた時、大きな光が差し込むでしょう。
現代の世の中は、こうしたギフトを手にされた方がたくさんおられます。
ギフトを本来のギフトとしてご活躍していただくことを切に願います。
岡田 耕一