
直木賞って、こういう作品ばっか受賞するよね、もうこういう作品マンネリじゃねwって思った(^^)
道尾ファンは、「起こる事件がありきたりで想定外(笑)」みたいな感じなのだろうが、ミステリーじゃあるまいし(笑)、内容の突飛さ自体は別にどうでもいい
ただ、この作品が「微妙」となる理由を一言で言えば「そもそも、こういうあらすじ自体が、所詮ノスタルジー小説に終わりやすい」から。
ノスタルジー小説ってのは同じような出来事を持つ人間にとっては「自分の人生を見つめ返す小説」になるのだが、そうでない人間にとっては、「ただの昔話小説」になりやすい。
個人的には、こういう過去がない訳じゃないし、当時の自分を少し見つめ返すことにもなったが、いかんせん最後が物足りない。
純子と慎一の親子対話がほしい。
子どもの心情や行動に焦点をあてているのだから、必要ないと言う人もいるのかもしれないが、それこそ本書が「ノスタルジー小説」の域以上の何物でもない証左ではないかと反論したい。