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1 フォロー講義
講義の中でもお話していますが、憲法と一般知識の政治・経済・社会は、密接につながって
います。
一般知識(政治・経済・社会)で出題される、 近代政治思想史、議院内閣制(各国の政治体
制)、選挙制度、政党、社会保障、国の財政、地方の財政、行政改革、地方自治などは、本
来、憲法で学習するテーマです。
このことに気づいている受験生は、あまりいないようですが・・・
おそらく、一般知識(政治・経済・社会)が苦手な方の多くは、憲法も苦手な方が多く、結局
は、憲法の勉強をきちんとやっていない方が多いのではないかと思います。
憲法学読本には、
憲法の歴史部分も含めて、一般知識(政治・経済・社会)で学習する内容が、きちんと書かれ
ていますし、文章理解における「読む」力を身につけるためにも、最適のツールです。
受講生の皆さんは、 是非とも、憲法の学習の段階で、一般知識(政治・経済・社会)の「フレ
ームワーク」を、掴んでおいてほしいと思います。
あとが楽になりますから・・・
2 復習のポイント
① 参政権・国務請求権
まずは、憲法学読本p221、総整理ノートp103で、戸別訪問事件の判例のロジックを、猿払
事件の判例と関連させながら、理解しておいてください。
平成17年度の本試験で、
伊藤正己裁判官の補足意見をベースにした問題が出題されていますが、やはり、この点
についても、憲法学読本p221に記載があります。
このように、他の科目に比べて、試験委員の関心テーマからの出題が多い憲法において、
憲法学読本は、出題予想の視点からも、かなり使えるツールであることがわかると思いま
す。
憲法学読本=出題予想ツール
② 社会権
まずは、憲法学読本p229、総整理ノートp130で、生存権の法的性格について知識を整理
しておいてください。
次に、総整理ノートp131以下で、権力分立の視点に注意しながら、生存権に関する判例を、
もう一度、読み込んでみてください。
判例の中でも判示しているように、生存権保障を考えるときには、国会・内閣の政治分と
裁判所の非政治部門の役割分担を考える必要があります。
また、憲法学読本p234で、立法裁量の統制方法として、過去問にも出題されていた制度
後退の統制について、どういうことなのか、内容をざっくりと理解しておいてください。
裁量統制の視点は、行政法でも重要テーマとなっていますので、よく理解しておいてくだ
さい。
最後に、憲法学読本p238、総整理ノートp136以下で、教育内容決定権の所在について、
最高裁の立場をよく理解しておいてください。
③ 権力分立・国会(1)
まずは、憲法学読r本p253以下で、権力分立の基本について、国会と内閣の協働(コラ
ボ)の視点から、条文の構造をよく理解しておいてください。
法律、予算、条約ですね。
次に、憲法学読本p277、総整理ノートp171で、国会中心立法の原則・例外、国会単独
立法の原則・例外について、条文と関連させながら、よく理解しておいてください。
憲法の統治は、単に条文を素読するのではなく、条文の位置づけと構造を理解しながら、
読み込んでいく必要があります。
ちなみに、素読(そどく)とは、国語辞典によると、内容の理解は、二の次にして、文字だ
けを声に出して読むこと。
資格試験の勉強では、あまり意味はないかもしれませんね・・・
最後に、憲法学読本p280、総整理ノートp170で、「立法」の意味について、よく理解して
おいてください。
このテーマは、過去問にも出題されていますので、要注意です。
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