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1 フォロー講義
長い間、行政書士試験の受験生の方々を見てきましたが、 試験に合格できる方とそうでない方の
違いのひとつは、テーマ検索がきちんとできること、その前提として、「キーワード」にきちんと反応
できるか否かではないかと思っています。
最近の民法の問題は、
問題文(選択肢)が長文化して、一体、何のテーマの話なのかがよくわからない問題が数多く出題
されています。
特に、記述式の問題において、アタマが真っ白になってしまう方が多いのも、このためだと思います。
しかし、いくら問題文が長文化しても、問題作成者(大学教授)は、この部分に気がついてほしいとい
う「キーワード」を必ず散りばめています。
受験生としても、 長い問題文の最初から最後までをじっくりと読むのではなく、題を解く際のカギとな
る「キーワード」に気がつく必要があります。
毎年、受験生の問題冊子を数多く見せていただいておりますが、得点出来ていない方ほど、気づか
なければならない「キーワード」を、スルーしている場合が多いのではないかと思います。
「キーワード」に、何もマークがされていません・・・
今回の講義の最後に検討した代理人の権限濫用の問題で云えば、「専ら自己の借金の返済に使う
という意図」が、テーマ検索のための「キーワード」となります。
「キーワード」の発見→「テーマ検索」という「アタマ」を創っていくためには、出題パ ターンの把握が
重要になってきます。
実は、この「キーワード」の発見→「テーマ検索」というスキルこそ、クライアントとの相談話(長い事
例)の中から、法律上、何が問題となるのかを発見するスキルとじものといえます。
最近の民法の問題が長文化したり、「相談」型問題が出題されているのも、まさに、実務の場面を
意識しているためかもしれません・・・
2 復習のポイント
① 代理(2)
まずは、パワーポイント(第10章契約の締結と代理②)、入門からの民法p136、総整理ノートp38で、
自己契約・双方代理の効果について、知識を整理しておいてください。
次に、総整理ノートp36で、復代理について、問題24の視点から知識を整理しておいてください。
復代理については、行政書士試験では、大問では、未出題テーマです。
最後に、パワーポイント(第10章契約の締結と代理⑤)、総整理ノートp40で、無権代理が行われた
場合について、本人と相手方の採り得る手段について、知識を「記憶」しておいてください。
知識を「記憶」する場合には、 各項目について、あらかじめ「記憶」するべきテーマの「視点」と「個
数」を頭の中に入れておくのがいいと思います。
例えば、パワーポイント(第10章契約の締結と代理⑤)では、本人の採り得る手段(静的安全)は
「2つ」、相手方の採り得る手段(動的安全)は「4つ」という具合です。
② 代理(3)
まずは、パワーポイント(第10章契約の締結と代理⑦)、総整理ノートp41で、無権代理と相続のパ
ターン(森)を、「アタマ」の中に入れておいてください。
その上で、パワーポイント(第10章契約の締結と代理⑧)、総整理ノートp41で、単独相続の場合の
事案処理ができるようにしておいてください。
特に、無権代理人の本人相続の事案は、本人が死亡前に追認拒絶をしていなかったか、していた
かによって結論が異なってきます。
民法は、このテーマのように、問題肢が全体の中のどの類型に当てはまるのかを識別させるパター
ンの問題が数多く出題されます。
このようなパターン問題は、事前にパターンを「記憶」してしまえば、本試験では間違えることはない
のではないかと思います。
次に、パワーポイント(第10章契約の締結と代理⑨)、総整理ノートp41で、共同相続の場合の事案
処理ができるようにしておいてください。
③ 代理(4)
まずは、パワーポイント(第10章契約の締結と代理⑥)、総整理ノートp42~で、表見代理の要件(109・
110・112条)を、「権利外観法理」の視点から「記憶」しておいてください。
権利外観法理は、
94条2項、表見代理をはじめ、いくつか登場しますので、「静的安全」と「動的安全」の調和の「視点」
をよく理解しておいてください。
表見代理のあてはめ問題は、問題21以降出題されていませんので、問題21で、処理パターンを確
立しておいてください。
次に、パワーポイント(第10章契約の締結と代理⑪)、総整理ノートp24で、代理人の権限濫用につい
て、93条の心裡留保とリンクさせて、知識を整理しておいてください。
代理人の権限濫用について判例は、 表示と効果意思の不一致(意思の不存在)である心裡留保
(93条)と類似の関係にあることから、93条ただし書を類推適用して、代理行為を無効としています。
このテーマの問題が出てきたら、きちんとテーマ検索及び問題の処理が出来るように、キーワードと
処理手順をもう一度確認しておいてください。
最後に、パワーポイント(第11章意思表示の無効と取消し①②③)、総整理ノートp 48で、無効と取
消しについて、比較の視点から知識を整理しておいてください。
民法では、無効と取消し、無権代理と他人物売買、連帯保証と連帯債務など、類似の制度数多く出
てきます。
制度と制度をヨコに比較することで、一つ一つの制度がよりよく理解することができ、横断的な問題
にも対応できるようになるはずです。
また、パワーポイント(第11章意思表示の無効と取消し④)で、意思表示理論について、内心的効果
意思を中心に、その理論を理解してみてください。
次回以降、この意思表示理論のパワポを使いながら、意思表示各論について、お話していきます。
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