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最近の行政書士試験は、
「ただ」テキストを何回も繰り返し読んだり、「ただ」過去問や肢別本を何回も繰り返
し解いても、なかなか合格ラインに届かない試験になっていることは、受験生の皆
さんの方がより実感していることではないかと思います。
中学・高校時代の中間・期末試験のように、
教科書や問題集などから全く同じ問題が出題される試験であれば、教科書や問題
集を何回も繰り返しやるのが、高得点を取るための効果的な勉強法だと思います。
中間・期末試験=記憶力テスト
しかし、最近の行政書士試験は、過去問や問題集の問題と全く同じ問題は、ほぼ
出題されませんし、何よりも、過去問未出題テーマからの出題が多い訳ですから、
「ただ」過去問や肢別本の問題を何回も繰り返す勉強法は、短期間でサクッと合格
するという意味では効果的な勉強法とは云えません。
昨年は、過去問(肢別本)を5回やってダメだったから、今年は10回やろう!
こういう、単純に回数をこなす勉強にハマってしまうと、いつしか回数をこなすこと自
体が「目的」と化してしまい、まさに本末転倒な結果となってしまいます。
手段の目的化☆
そして、毎年毎年同じような、「ただ」何回も繰り返す勉強を繰り返してしまうので、
受験勉強の期間も、自ずと長期化してしまいます。
再受験生向けの講座を長年やっていると、こういう悩みをお持ちの方が、本当に多
いことを、肌で実感します。
合格者曰く、過去問や肢別本の問題を何回も解いていると、だんだんと解けるよう
になってくるので、何となく勉強をしている気分にはなるそうです。
しかし、「ただ」問題を解いて解説を読んで記憶するだけの勉強では、全く同じ問題
は出題されない行政書士試験では全く対応できないため、多くの方は途方に暮れ
てしまうようです。
「(何回か解いたことのある)過去問は解けるけれど、模試や本試験など、初めて
みる問題には全く歯が立たなかった」という、多くの受験生の皆さんの声が、この
ことをよく物語っています。
したがって、行政書士試験の勉強は、
中学・高校時代の中間・期末試験(記憶力テスト)に対応するような勉強ではなく、
何が出題されるかわからない実力試験(応用力テスト)に対応するような勉強が
必要になってくるはずです。
合格コーチが、大学受験の英語を高校3年生・浪人生に教えていたときも、 中間・
期末試験(記憶力テスト)では、ある程度点数が取れるけれど、実力試験(応用力
テスト)になると、全く点数が取れないという相談をよく受けたこととも関連するので
はないかと思います。
では、実力試験型の試験(応用力テスト)に対応するためにはどうすればいいので
しょうか?
答練・模試・予想問題・他資格試験の過去問など、とにかく問題をもっと沢山解い
ていけばいいのでしょうか?
おそらく、こういう「発想」に陥ってしまうと、では何問解けばいいのですか?という
「発想」になってしまい、エンドレスな勉強になってしまいます。
いわゆる、葉っぱの知識を無限に横へ広げていく勉強です。
特に、時間のない社会人の方には、こういう勉強をやろうとしても、時間的に不可
能なのが現実なのではないかと思います。
リーダーズ式☆基本書フレームワーク講座や必勝パターンマスター講座では、こ
ういう「発想」は取らずに、知識の「抽象化」と「汎用化」を図っていきます。
必勝パターンマスター講座 5月11日開講!(NEW)
発想の転換☆
知識の「抽象化」と「汎用化」について、「地頭力」がベストセラーとなった細谷功氏
が、ご著書「アナロジー思考」で次のように書かれています。
『「日本の学校教育でも数学を代表として抽象化思考力の教育はさまざまな形で
行われてきているが、「抽象化」という言葉の概念が前面に出ることはあまりない。
その結果として、その科目がどういう意図で行われているかが伝わらないままに
教育が進み、試験のための丸暗記でしのぐことで効果が上がっていないケースも
多々あると想像される」(アナロジー思考p235)
「1つ1つの事象を個別的に取り扱っていたとしたら何の応用も利かない。個別の
経験や知識を一般化して「法則」とすることによってそれらの知識や経験は形に残
って共有化され再現可能なものになる」(アナロジー思考p116)
「抽象化して考えることの最大のメリットは、一般化されているが故に「応用が利く」
ということだ。つまり特殊な事例に当てはまる言葉ではなく、もっと汎用性の高い表
現をとるということである」』(アナロジー思考p143)
知識の「抽象化」と「汎用化」
過去問や肢別本のひとつひとつの選択肢は、個別具体的な知識ですから、全く応
用が効かないため、これらの知識を一般化して、応用可能な汎用性のある知識へ
変えていく必要があるということです。
要するに、合格コーチのよく云う言葉でいえば、葉っぱの知識を沢山集めるのでは
なく、「アタマ」の中に「森」を創れ!ということです。
森から木、木から枝、枝から葉へ
この意味するところがわかってくると、合格するためには、「問題を○○回解かなけ
ればならない」という呪縛から逃れられるはずです。
知識の「抽象化」と「汎用化」を図っていけば、記憶すべき量も大幅に減ってくるため、
知識の「精度」も自ずと高まるはずです。
≪リーダーズ式☆3ステップ学習法≫
①理解
②集約(知識の「抽象化」と「汎用化」 )
③記憶
試験の難易度が高くなればなるほど、②集約と③記憶の「差」が、本試験での結果
の「差」になって現れている現実も、よくわかるような気がします。
膨大な量の知識を、どうやって、本試験で使えるように汎用性のある知識へ集約
して、きちんと記憶することができるか?
おそらく、この辺が、試験に強い人と弱い人の「差」なのでしょうか・・・
まさに、資格試験の勉強の『本質』部分です!
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