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山田式!の合格者の皆さんの合格体験記等と見ると、多くの方が「合格した年が、
一番問題を「解く」量が少なかった」という趣旨のことを書かれています。
では、どうして一番問題を「解く」量が少なかった年に合格することが出来たのか、
やはり、資格試験の勉強の「本質」に遡って考えてみる必要があるようです。
資格試験の勉強の「本質」とは?
それは、本試験の当日までに、本試験の問題が解けるような汎用性のある抽象化
された前提知識を「アタマ」の中に作っておくことです。
過去問と全く同じ問題が繰り返し出題されるような試験(運転免許の試験とか)では、
過去問を、1問1答式で何回も繰り返し解いて、問題と解答を記憶していくのが一番
効果的な勉強かもしれません。
では、行政書士試験は、このような過去問と全く同じ問題が繰り返し出題されるよ
うな試験なのでしょうか。
本試験終了後、受験生の皆さんとカウンセリングをやっていると、過去問は解ける
のに、本試験では全く歯が立ちませんでしたという声をよく聞きます。
行政書士試験では、過去問のストックが少ない科目があるため、過去問を、ただ何
回も繰り返して解いて正答率を100%にしても、合格点は取れないのが本当のところ
です。
そもそも、過去問の中には、出題サイクルからみて、しばらくは出題されない問題等
もあります。
したがって、すべての過去問を何回も繰り返し解いて正答率を100%にするような
勉強自体、合格するために意味があるかは怪しいところです。
手段の目的化☆
もっとも、時間のない社会人の方には、ただ過去問を何回も繰り返し解いて正答率
を100%にするような勉強をする時間はないと思いますが・・・
過去問というものは、
①どのようなテーマから
②どのような内容の問題が
③どのような視点から出題されているのか
つまり、本試験の出題傾向や出題のツボを「抽出」するためのツール(手段)であり、
本来、ただ何回も繰り返し解くためのものではありません。
過去問を、ただ何回も繰り返し解けば合格出来るのなら、資格の学校は、この世
には存在していないでしょうし・・・
問題作成者との「対話」のためのツール☆
大学受験の世界でも、受験生は自分の志望校の過去問(赤本)を使いますが、出
題傾向を掴むだけで、何回も繰り返して「解く」人はあまりいません。
過去問をツールとして使う際に大切なことは、①グルーピング→②抽象化して、本
試験で使える汎用性のある抽象化された知識を「抽出」することができるかです。
資格試験の勉強の「本質」とは、いかに膨大な量の知識を抽象化して、記憶量を
減らすことができるかです。
資格試験は、この知識の抽象化が出来る人ほど早く合格します!
この知識の抽象化の重要性については、代ゼミの英語科講師の富田先生も、合
格コーチと同じことを言っていますので、是非、参照してみてください。
行政書士試験では、過去問と全く同じ問題は、ほぼ出題されない訳ですから、一
肢一肢の具体的な知識をそのまま記憶しても、本試験ではあまり役に立ちません。
大切なことは、本試験で使える汎用性のある抽象的な知識を、過去問から「抽出」
することができるかです。
合格コーチが、講義でお話しているのは、まさにこの点です。
もっとも、行政法以外の科目は、全範囲を網羅するだけの過去問のストックが、行
政書士試験にはありませんので、他資格試験の過去問等も参考にする必要があ
りますが・・・
このように過去問から「抽出」した知識は、本試験で問題を解くために必要な汎用
性のある前提知識となるので、あとは、この前提知識を集約化して定着化させて
いけばいい訳です。
といっても、そのほとんどが、合格コーチが、プログレカードやパワーポイント図解
集に集約化してあります・・・
本試験で問題を解くために必要な汎用性のある前提知識が「抽出」できれば、分
析ツールとしての過去問の役割は、この段階で終わりです。
あとは、答練や模試などで、 本試験で問題を解くために必要な汎用性のある前提
知識を、問題文中のキーワードから、きちんと検索して、具体的な事例に適用(あ
てはめ)することができるかを確認していけばいい訳です。
抽象と具体の往復運動!
ということで、9月に実践答練マスターが始まる前に、ある程度、前提知識の集約
化→定着化が図られている必要があります。
問題文中のキーワードは、「アタマ」の中から、前提知識を「検索」する際のタグに
なりますから、日頃の勉強でも、キーワードを意識するように心がけてみてください。
受講生の皆さんは、
他資格セレクト過去問集を、何回も繰り返して解いて正答率を100%にするような
手段の目的化型の勉強ではなく、本試験で問題を解くために必要な汎用性のあ
る前提知識を「抽出」して、プログレカードに集約化→定着化していくような勉強を
心がけてみてください。
そうすれば、必然的に、問題を「解く」量(時間)が激減して、その分を前提知識を
記憶する時間に回せるはずです。
今年の本試験で合格される皆さんも、きっと合格体験記に、「合格した年が、一番
問題を「解く」量が少なかった」ということを書かれるのではないかと思います。
時間のない社会人のための勉強法!
受講生の皆さんは、是非、過去問の本当の使い方を実践してみてください!
資格試験の勉強において、受験生の間で、大きく差が付いているのは、やはり、
この過去問の使い方ではないかと思います。
あとは、過去問を何回も繰り返し解いてください!
過去問の本当の使い方を何も話さず、ただこう言うのは、資格試験の講師として
は、非常に楽なのですが・・・
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