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②「検索」
実は、問題を解くために必要な前提知識は「アタマ」の中に入っているにもかかわ
らず、問題が解けない場合もかなりあるはずです。
例えば、あとで解答を見て、「ああ!あの話のことね!」というようにわかる場合な
どです。
毎年、本試験の終了後、カウセリングを行っていますが、そのカウンセリングの際
に、受験生の皆さんに、本試験の問題冊子を持参してもらっています。
受験生の皆さんの問題冊子を見ると、その方がどのようなプロセスで問題を解い
ていったのかがよくわかります。
特に、その問題を解く際に気づかなければならない「キーワード」に、きちんとアン
ダーラインやマーキングが出来ているかを見るだけで、その方の成績がだいたい
分かってしまいます。
実は、「キーワード」というのは、その問題を解くために必要な前提知識を「アタマ」
の中から「検索」する際のインデックスになるものです。
その意味では、問題文中の「キーワード」に気づくかどうかが、問題を解くうえでも、
かなり重要な要因になってくると思います。
したがって、再受験生の勉強の中心は、 問題文中のこの「キーワード」を見たら、
この前提知識を「検索」していくという、自分なりの「検索」パターンを作っていくこ
とだと思います。
合格コーチがよく云っている、キーワード反射です。
例えば、平成25年度の問題7で、「傍聴人のメモ採取」と「取材の自由」という「キ
ーワード」を見て、どのような前提知識を「検索」することができたかです。
プログレゼミなどで、受講生の皆さんと双方向の講義をやっているとよくわかるの
は、知識がある受験生ほど、正解を導くのとは全く関係がない「キーワード」に反
応してしまい、全く違う前提知識を「検索」してしまう方が多いということです。
再受験生を対象にした山田式!では、
他資格セレクト過去問集の問題を検討していく際に、合格コーチが問題を解く際
のプロセスをOHCで映しながら、目で見えるようにお話していきますので、どの
「キーワード」に着目しているのかを、よく確認してみてください。
問題を解くプロセスの見える化☆
さて、ここまでお話してきて、勘のいい方なら、本当の「アウトプット」というものが
どういうものなのかが見えてきたのではないかと思います。
インプット=入力
アウトプット=出力
つまり、アウトプットというのは、文字通り、インプットした知識を外に出すこと=
「検索」することを意味します。
受験業界では、通常は、問題を「解く」ことがアウトプットと言われています。
しかし、本当は、問題を「解く」こと自体が重要なのではなく、問題を素材にして、
その問題を解くのに必要な前提知識をスムーズに「検索」することができるかが
重要なのです。
このようなアウトプット(出力)は、問題を解かなくてもすることができます。
例えば、即時取得の問題が本試験で出題される場合、平成17年度や平成23
年度の行政書士試験のように、即時取得の要件を事例に当てはめる問題がよ
く出題されます。
出題される事例は問題によって異なりますが、共通して問われている前提知識
は、即時取得の要件・効果及びそれに関連する判例知識です。
ということは、即時取得の問題が解けるようになるためには、まずは、即時取得
という「キーワー」ドを見て、即時取得の要件・効果及びそれに関連する判例知
識がパッと「アタマ」の中に出てくればいい訳です。(この後、適用(あてはめ)と
いう問題がありますが・・・)
逆に言えば、即時取得の問題が解けるようになるためには、即時取得の要件・
効果及びそれに関する判例知識(前提知識)が、きちんと作成→記憶されてい
る必要があるという訳ですが・・・
「キーワード」→前提知識の「検索」☆
この「キーワード」→前提知識の「検索」にも、一定のパターンがありますから、ま
ずは、この一定のパターンを「アタマ」に入れてしまうのが、問題を解けるようなる
近道です。
まさに、平成25年度の問題7ですね。
そうすれば、ただ過去問や問題集を何回も繰り返し解いたり、答練や模試などで
数多くの問題を解く必要はなくなります。
再受験生を対象にした山田式!では、
この「キーワード」→前提知識の「検索」パターンを伝授していきますので、受講
生の皆さんは、是非、このパターンをきちんと「アタマ」の中に入れてほしいと思
います。
例えば、留置権と同時履行の抗弁権という「キーワード」を見たときに、どのよう
な前提知識を「検索」していけば、問題を解くことができるでしょうか?
まさに、平成25年度の問題29ですね。
《記憶のプロセス》
①符号化(記銘)
②貯蔵(保持)
③検索(想起)
この「検索」(想起)の重要性については、精神科医の和田先生もご著書の中
で書かれていますので、是非、ご参照ください。
現在、再受験生のためのパターン攻略プロジェクトにおいて、民法と行政法の
頻出パターンについてのお話しをしております。
1月13日(祝)東京校 14時~16時
民法必修パターン15☆攻略マスター(下)
無料公開講座となっておりますので、是非、お気軽にお越しください!
③「適用」へ続く!
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