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1 フォロー講義
資格試験取得のための学習をする場合、最初にやるべきことで最も重要なことは、
自分の受験する試験の「特質」をきちんと分析することです。
何事も最初が肝心です。
最初の段階で「戦略」を間違えてしまうと、軌道修正をするのが難しくなってしまい
ますから、周囲には惑わされずに、自分なりの分析が必要となってきます。
以下は、合格コーチなりの分析です。
資格試験の出題パターンには、大きく2つのパターンがあります。
①1冊テキスト完結パターン
②1冊テキスト非完結パターン
例えば、ビジネス実務法務検定試験、個人情報保護士検定などは、公式テキスト
が存在していて、基本的には、この公式テキストの中からそのまま出題されます。
公式テキストに書かれている内容を、頻出しているテーマを中心に頭に入れてお
けば、合格点を十分得点することができます。
また、公式テキスト等は存在していませんが、宅建試験・社労士試験なども、試験
対策用のテキストを1冊こなしていけば、合格点を取ることができます。
薄い1冊のテキストでインプットが完結する資格試験は、①知識優位型問題が中心
で、かつ、②過去問のストックが十分に存在する試験ということができます。
要するに、知識を整理して「記憶」しておけば合格できる試験です。
一方、出題が、①知識優位型問題+「現場思考型」問題で、かつ、②過去問のストッ
クが十分に存在しない試験では、合格率との兼ね合いもありますが、薄い1冊のテ
キスト「だけ」でインプットを完結させてしまうと、不合格リスクが高くなってきます。
漏れ「あり」
薄い1冊のテキストは、情報を「取捨選択」して掲載していますから、薄い1冊のテキ
スト「だけ」でインプットを完結させてしまうと、当然に、知識の「漏れ」が生じてしまう
からです。
テキストに書かれていなければ、知識としては頭の中に入っていない訳ですから、
本試験の現場でいくら考えても答えは出てきません。
したがって、このような「特質」の資格試験では、「メイン」となるテキストを補完する
ような「サブ」テキストが必要になってきます。
もちろん、「1を聞いて、10を知る」というような超天才タイプの方は別でしょうが・・・
このような「特質」の資格試験では、記憶「量」を減らすという意味でも、インプットで
は、複数のテキストを相互参照(クロスリファレンス)しながら学習していく必要があ
ると思います。
クロスリファレンス学習法
=漏れ「なし」、ダブり「あり」
複数のテキストをクロスリファレンスしていくことで、知識の「漏れ」を防ぐことができ
ますし、重要なテーマについては、どのテキストにも書かれていますから、何度も、
目を通す(ダブりあり)ことになります。
「同じことがここにも書いてあるな!」(ダブりあり)
「でも、説明の仕方が少し違うな!」
「こっちの説明の方がわかりやすいな!」
複数のテキストをクロスリファレンスすることで、重要なテーマについては、記憶し
なくても、自然と内容が頭の中に入ってくるのではないでしょうか。
クロスリファレンス学習法
=記憶減量学習法
では、行政書士試験は、どちらの「特質」の資格試験なのでしょうか?
合格「戦略」も異なってくる訳ですから、まさに、受験生一人ひとりの分析力が求められ
ているのではないでしょうか?
2 復習のポイント
① 詐害行為取消権
まずは、パワーポイント214・215、カード111で、詐害行為取消権の要件と効果をし
っかりと記憶しておいてください。
パワーポイント216の事例は、「被保全債権が金銭債権であること」についての重
要判例ですので、もう一度、カード112・115で、判例を確認しておいてください。
詐害行為取消権も債権者代位権も、結局は、債務者の責任財産の保全(本来の
制度趣旨)というよりも、簡便な債権回収の手段として利用されていることを理解し
ておいてください。
この点は、問題55・56・57でも頻出しているように、「出題のツボ」となっていますの
で、よく理解しておいてください。
詐害行為取消権は、昨年肢の一つとして出題されていますが、大問では、平成12
年度以降出題されていませんので、出題予想という点からも要注意です。
次に、カード116で、債権者代位権と詐害行為取消権をヨコに比較しながら、相違
点をしっかりと理解してみてください。
② 法定担保物権
まず、カード087、088、問題31で、担保物権の性質(通有性)について、その意味
をよく理解しておいてください。
行政書士試験は、「大学教授」が問題を作っていますから、平成17年度・18年度の
記述式のように、こういう基本的な「視点」が本試験では重要です。
山田式!行政書士講座では、「大学教授」の基本書を使用して講義を行っていま
すから、問題作成者の「視点」がよく見えるのではないかと思います。
次に、カード089で、留置権の要件と効果をしっかりと記憶した上で、パワーポイン
ト220で、要件の牽連性が問題となる判例を理解しておいてください。
昨年の行政書士試験に出題されたように、二重譲渡で負けた方がリベンジを果た
すための手段(法律構成)という「切り口」は重要かもしれません。
問題45は、同時履行の抗弁権との比較を問う良問ですので、カード151とともに、
知識を整理しておいてください。
最後に、パワーポイント221、222で、先取特権の利用場面及び物上代位の意味を
ざっくりと理解しておいてください。
③ 約定担保物権(質権)
まずは、基本民法Ⅲで、「債権者平等の原則」を、OHCの事例とともに、よく理解し
ておいてください。
債権者平等の原則を回避するために「担保」がありますが、具体的な内容に入る
前に、物的担保と人的担保(保証)の共通点と相違点を理解しておいてください。
次に、カード091で、質権の要件(特徴)と効果について理解した上で、問題44で、
留置権との比較の視点から、「出題のツボ」を把握しておいてください。
3 I/Oブリッジ
次回は、記述式オリジナル問題集・問題10・11・12・29を検討していきます。
~お知らせ~
現在、無料スクーリングゼミ(受講生限定)の申込みを受付中です。
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6月14日(日) 東京校
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7月19日(日) 東京校(増設クラス)
ゼミ終了後には、懇親会も開催しますので、こちらもお気軽にご参加ください!
第1回は、民法(5時間)です。
セレクト問題、プログレカード、出題のツボ等を使用しながら、出題予想の視点から、民法
の総復習を行っていきます。
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