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1 フォロー講義
実践講義7・8・9回目は、スタグフレーション、行政改革の歴史、NPM・PPPを中心
に講義を進めていきました。
講義でもお話したように現在進行中の行政改革は、中央・地方ともに、NPM・PPP
というフレームワークに基づいて行われています。
(オリジナル資料集では、骨太の方針2004・2005、地方分権改革推進会議最終報告
に記載されていますので、次回、簡単に見ていきます。)
NPMは、公務員試験の「行政学」では、毎年1問は出題されているように、行政改革
において、もっとも重要な視点ということができます。
行政書士試験の試験でも、行政改革については、ほぼ毎年1問出題されていますが、
そのほとんどが、NPM・PPPに基づく出題となっています。
行政書士試験(政治・経済・社会)は、「行政学」を研究分野とする大学教授が問題を
作成していることを考えれば、ある意味当然のことではないかと思います。
したがって、一般知識の学習するうえでも、細かい知識を無体系に学習していくので
はなく、「森から木、木から枝、枝か葉へ」という体系的な視点が大切です。
NPM・PPPは、行政改革を学習するうえで、いわば、「森」の部分にあたりますので、
受講生の皆さんも、大きな視点を意識した学習を進めてみてください。
NPMにおいては、IS0シリーズ(平成16年度出題)においても取り入れられている
PDCАサイクルという視点が重要になってきます。
実は、PDCАサイクルは、受験生の皆さんが資格試験の学習をしていく上でも非常
に重要な視点です。
パワーポイント107にあるように、
Plan(緻密な計画)
Do(知識のインプット)
Check(アウトプットで検証)
Act(知識の定着)というプロセスです。
旧来のお役人仕事のように、Plan(計画)偏重の学習にならないように、Checkや
Actに重点を置いた学習を行ってみてください。
2 復習のポイント
① スタグフレーション(Chapter8)
まずは、資料政経p257・259で、ケインズ経済学の基づく経済政策が機能しなく
なってしまった原因をしっかりと理解してみてください。
その上で、ケインズ経済学への批判という視点から、マネタリズム・サプライサイド
経済学の概要について、知識を整理しておいてください。
行政書士試験では、経済学説について詳細に聞かれることはないと思いますので、
キーワードを中心にざっくりと整理しておけば十分です。
次に、資料政経p370以下で、ブレトンウッズ体制が、どのように動揺・崩壊してい
くのかを、金ドル本位制・固定相場制の変容という視点から流れを追ってみてくだ
さい。
平成18年度は、国際貿易体制(GATT→WTO)が問われていますので、次は、国
際通貨体制の歴史が危ないのではないかと思います。
② 行政改革会議最終報告(Chapter9)
まずは、カード036で、行政改革の大きな流れについて、年代・内閣・名称・内容を
中心にざっくりと知識を整理してみてください。
行政改革の歴史については、平成18年度に直球で出題されていますが、その中で
も、行政改革会議(最終報告)は、行政書士試験においても、最も重要になってきま
す。
行政改革会議最終報告は、昨年の危機管理の出題など、毎年ここから1問位は出
題されている、行政書士試験の「ネタ資料」です。
まだ、未出題のテーマもありますので、受講生の皆さんは、大きな項目を中心にして、
ざっくりと資料を読んでおいてください。
次に、オリジナル資料p27以下の各項目について、カードとのリンクを行いながら、
各テーマの知識をオリジナル資料とカードで整理しておいてください。
オリジナル資料を時間の流れに沿って読んでいくと、いかに改革が進んでいないか
ということがわかってくるのではないかと思います。
昨年は、骨太の方針2006の歳入歳出一体の改革が出題されていましたので、次回
の講義では、骨太の方針2007をざっくりとみていきます。
③ NPM・PPP(Chapter9)
まずは、パワーポイント055、カード038で、NPMとPPPのフレームワークを図解
でイメージしておいてください。
次に、カード039以下で、行政書士試験において未出題のNPMの各制度について、
知識を整理しておいてください。
NPOについては、新しい公共サービスの担い手(PPP)として期待されている主体
ですので、本試験では直球で出題される可能性が高いと思っています。
また、NPO法人の設立は、行政書士の業務にもなっていますので、ボランティア・
社会起業家のサポート等に関心のある方は、次の書籍等も参考にしてみてください。
なお、企業会計については、平成17年度以降出題がなく、ある程度、簿記・会計の
知識がないと解けない問題が出題されています。
したがって、簿記・会計の知識がなく、学習時間もない方は、講義中にお話した頻出
ポイントについてのみ理解しておけば十分だと思います。
簿記・会計の知識は、行政書士として開業する際には、必要になってきますので、
お時間のある方は、以下の書籍等を参考にしてみてください。
次回は、パワーポイント071、カード044で、NPMの中でも、試験委員が特に関心の
あるテーマを見ていきます。
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