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1 フォロー講義
第39・40回目は、保証債務、連帯債務、親族、相続を中心に講義を進めてきま
した。
これで、民法40回の実践講義はすべて終了しました。皆さん、本当にお疲れ様
です。
実践講義の第1回目が始まった2月24日(ライブ基準)、皆さんの手元には、
① やたらに厚い3冊もの「基本民法ⅠⅡⅢ」
② 何やら難しそうな「他資格セレクト過去問集」
③ 解答・解説の書いていない「記述式オリジナル問題集」
④ 200枚以上の書込み・マーキングのない「プログレカード」
⑤ 200枚以上の書込みのない「パワーポイント図解集」
⑥ 使い方のよくわからない「記述式攻略マニュアル」があったと思います。
多くの方は、「不安」の文字が頭の中によぎったのではないでしょうか・・・・。
しかし、実践講義40回が終わった今、これらの教材はどうなっているでしょう
か。
① 民法の体系と基本がよく理解できた「基本民法ⅠⅡⅢ」
② 基本的な良問が詰まった「他資格セレクト過去問集」
③ 記述式の思考プロセスが実感できた「記述式オリジナル問題集」
④ 書込み・マーキングで情報を一元化することができた「プログレカード」
⑤ 民法の基本と応用をビジュアルに理解できた「パワーポイント図解集」
⑥ 民法の体系をツリーで理解できた「記述式攻略マニュアル」
使用前と使用後で、こんな感じの変化が出ていれば、民法を本当の基礎から
体系的に理解することができている証だと思います。
今後は、この体系的な「理解」をより「定着」させる必要があります。定着化させ
るための方法は、皆さんひとり一人違ってくると思います。
しかし、「定着化」のキーワードはやはり反復・継続だと思います。 とにかく、繰
り返し・繰り返し復習を行うことです。
毎日、プログレカード等の記憶用のツールを何回も見て、あるいは、書いて、あ
るいは、声に出していくことが必要です。
合格者と不合格者の大きな違いは、「理解」と「定着化」だと思います。
時間のある方は、すべてのテーマについてこの「理解」と「定着化」を行うことが
必要ですが、時間のない方は、弱点分野を中心にやるべきことに優先順位を
つけて行ってみてください。
講義でもお話したように、無理に記憶しようとしなくても、何回も何回も見ていれ
ば、あるいは、書いていれば、あるいは、声に出していれば、自然と覚えてしま
うはずです。
肩の力を抜いてリッラクスしながら、時にはBGM(合格コーチは「コブクロ」と
「ブルッフ」にハマっています)を聞きながら「定着化」プログラムを粛々と実行
してみてください。
今年のプログレは、この「定着化」がどれだけ進んだのかを検証するために、
少し時期をおいて、ブリッジ答練を行います(PDCAのC)。
さらに、「プログレゼミ」(オプション講座)や「総整理&出題予想ベスト100」(オ
プション講座)も用意しています。
それでは、ブリッジ答練で、一段とパワーアップした皆さんとお会いできること
を楽しみにして、実践講義(民法)のフォロー講義も終了いたします。
2 復習のポイント
① 保証債務
まずは、パワーポイント201、カード446で、3つの場面に分けて保証の基本を
理解してみてください。
附従性と随伴性は、抵当権等の物的担保と共通する法的性質ですから、そ
の意味するところをしっかりと理解しておきましょう。
実務上は、通常の保証ではなく、連帯保証が利用されています。通常と保証
と連帯保証とでは、どこが違うのか、相違点をカード120のメモ欄にまとめて
おいてください。
② 連帯債務
まずは、カード118で、3つの効力(対外的効力・債務者の一人に生じた事由の
効力・内部的求償関係)に分けて連帯債務の基本を理解してみてください。
次に、その中でも特に重要な絶対効が生じる場合について、パワーポイント205
204、記述式問題12で、知識を整理しておいてください。
人的担保については、本試験では、①条文レベルの基本事項、②具体的な連
帯債務額・求償額の計算のいずれかが出題されますので、問題36.37は必ず
やっておいてください。
③ 親族・相続
まずは、パワーポイント207、条文の目次で、親族・相続の条文構造がどのよう
になっているのかを体系的に把握してみてください。
親族は、大きく、①婚姻、②離婚、③子、④親権に分けることができ、それぞれ
に対応した問題とカードを入れてありますので、問題を中心に知識を整理して
みてください。
講義でもお話したように、平成15年以降の親族・相続の問題は、マイナーな条
文知識や判例知識等、かなり難しい問題が出題されています。
条文を読んだくらいでは、確実に得点することは難しいと思いますので、親族・
相続は民法の中でも復習の優先順位は低くなると思います。
もっとも、親族・相続は、実務上は一番興味深いテーマですので、お時間のあ
る方は、次に紹介する参考書を息抜きに読んでみるのもいいでしょう。
① 田山輝明著「事例で学ぶ家族法(第二版)」(法学書院)
② 二宮修平著「家族法(第二版)」(新世社)
③ 露木幸彦著「シングルマザーのための認知・養育費・慰謝料」(九天社)
特に③は、離婚に特化した行政書士事務所を開設している若手行政書士が書
いた渾身の最新本です。
合格コーチも半分くらい読みましたが、家族法を学ぶのにも、行政書士の仕事
を知る上でも非常に良い本だと思います。
~追 記~
記述式問題7は、舗装部分は附合によって、B所有になってしまいますので、
Aに対して舗装部分の妨害排除請求をすることはできません。
もっとも、無権利者のAに対して、土地の明渡請求はすることはできますので、
間違えないようにしてください。