この6月末に
30年近く勤めた会社を退職し、昨年できたばかりのベンチャー企業に転職しました!
いやあ、自分的にはニュースですよね。
しかもこの時期に。
会社が傾いたとか倒産したとかではないです。前の会社は数万人規模のいわゆる大手メーカーでしたから、まあ簡単には潰れないですよ。
じゃあどうして?
と聞かれることが多いので整理してみると。
前の会社で最後にやっていた仕事は、社内全体を相手に技術体系を標準化するもので、他の細分化されたチマチマした仕事に比べたらとてもラッキーで、やり甲斐はありましたよ。人間関係もすこぶる良好で社内での影響力発言力も高くて、社長含めて事業のトップと直接やり合う緊張感もあったし。
だから嫌で辞めた訳ではないです。
これは断言できますね。嫌だから辞めて他に行くと言うネガティブな理由での転職って、多分上手くいかない事が多いのではと素直に想像します。
それじゃ今回は何がポジティブだったのか。
第一に、そこでは自分がその業務のトップとして経験を活かした仕事ができること。
さらにまだ組織も何もほとんど形になっていないため、自分色にイチから(ゼロから)染められる。これは大手では絶対出来ないです。
第二に、実質的な定年が無く、中途半端な形で強制終了させられる事がないこと。定年って「あと数年あれば」と言う気持ちがあってもどうしようも無い制度なので、いくら自分が主導できる立場でも逆算して仕事をすることになりますよね。あと何年だから、この仕事には手をつけないとか。それがそろそろ見え始めていて、この先のモチベーションをどうしようかと考えていたところでした。
第三に、先方からスカウトされたこと。ベンチャー創業者が実は旧知の間柄だったため、直接「どう?来ない?」と声が掛かりました。
受け身の姿勢をポジティブと言うかは微妙ですが、まあやっぱり、求められているうちが華、みたいな?
それで大きくは上2つの理由により快諾。妻の態度が一番の不確定要素だったのですが、色々不安を示しながらも案外協力的(その仕事に魅力を感じているなら良いんじゃない的な)で、最初に声が掛かってから約半年で転職です。
ちなみに場所は前の会社よりむしろ少し近く、当然引越しとかはありません。
【移って良かったこと】
なんと言っても働き方が自由になったこと。
求められているのは成果だけと言っても過言では無いので、時間も場所も縛られません。
出社退社時刻のチェック無し。
自分の判断で在宅OK。共有スケジュールに書き込むだけ。当日連絡でも許容なので、例えば台風なので家でやりますが可能。(もちろん来客など支障がある時を除いて)
やりたい仕事はやりたい放題。残業するなも残業しろとかも一切無し。自分が効率よく結果が出せる方法が大事。
【移って悪かったこと】
今のところは無いかな。
万一、成果が出なかったらどうなるのかは不安。
努力賞(出来なかったけど頑張りを認めてね、テヘペロ)は無いので。一部の外資のようにいきなりクビにはならないと思うけど、降格とかは普通にあるのでは。
あ、それと当然、福利厚生関係は無いです。
【心残りなこと】
前の仕事は自分の守備範囲がかなり広かったので、複数人に対して申し送りその他可能な限り完璧にやろうとしていたのですが、それがいわゆるコロナ休業で全く出来ず。。。最後の挨拶も関係者一斉メールのみ。
人間万事塞翁が馬、一寸先は闇。皆は仕方ないと言ってくれますけど、逆に言うと仕方ない状態で辞めることになってしまいました。