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のぉーぶるのクルマとグルメとホームシアター

クルマ全般(自分はAMG C36とタントカスタムの2台持ち)、ホームシアター、スイーツ系中心のグルメなど、文字数多めのブログです。しっかり読んで感想お待ちしてます♪


今年もまた来ました、来てしまいました。

すっかりお馴染み、
「加算課税まみれ」の自動車税納税通知書です。






相変わらず理不尽な割増し。

距離乗ってない=環境に優しい、これは間違いないんですけどね。旅行にも行かないから、この1年間で1000km走ってないと思います。これって10000km走ってる同クラスのクルマより10倍環境に優しい。たとえ燃費が3.3倍(およそ30km/L相当)だろうと3倍以上のアドバンテージ

まあ所詮税制なんて計算ではなく打算で作られてるんだから、そこに文句言うなら打算でクルマに乗れってことですよね?実際、打算まみれの軽自動車にも乗ってますし

ちなみに今回はPayPay使って払いました。





久々の投稿は、季節もの。夏が来たらウチはコレです。
今年も無事、ここのカキ氷を食することができました。

なにしろ狭い店舗、昨年はなんとか開店してくれましたが今年もやってくれる保証は無かったので、
素直に「バンザイ!」です。

これは毎回書いているのですが、
以下の相乗効果により、とても幸せな気分になれるカキ氷を味わえます。

・ミルク氷をとても繊細に掻いている(欠き氷ではなく掻き氷)ので、氷なのにアイスクリームのごとく舌の上でとろける
和菓子屋ならではの抹茶やあんこのみならず、主に地元産のフルーツを使ったコンポートも絶品
・ココアやコーヒーゼリーなど、あまり使われない素材を大胆に使用しながらも、ほぼハズレ無し

昨年に続き、色々制約事項を加えながらの営業です。
もし出かけられる方がいたら、気を付けてくださいね。こういう時期ですから、お店とお客お互いに。

その制約とは、、、
・1組1時間(45分間)単位の完全予約制。元々狭い上に席を限定しているので、店内は1回あたり5組程度しか入れません。
・営業時間が週末でも11-16時なので、5回×5組=1日に25組がMAXです。
・今回も後から入替で入ってくる人が全くいなかったので、これは守られているのだと思います。
・1組あたり2-3人とすると、この至福のカキ氷が堪能できるのは、1日50-75名程度と言うことですね。


さて今回はメニューが微妙に変わっていたので迷った結果、3人で以下の3種類を頼みました。

・「ティラミス」に「湘南ゴールド」追加
・「苺」&「マンゴー」
・「黒蜜きな粉抹茶」

ちなみに今年の(この時の)メニューはこちら



それでは以下、それぞれについて伝えられる範囲で。
もちろん、本当の味は食べてみなけりゃわかりません。



「ティラミス」プラス「湘南ゴールド」プラスあんこ





まずはティラミスの説明から。
こちらは毎年のレギュラー品ですが、毎年微妙に味を変えている気がしてます。



基本は表面にココアパウダー、中身にコーヒーゼリー。これは変わらないのですが、今年はコーヒーゼリーが濃くてエスプレッソ風味な気がする。もちろんより美味です。
ただ細かいことなんですが、チーズ風味は全く感じないため、(マスカルポーネの)ティラミスよりも、単に「カフェ」とかの方が近い気がします。まあ常連ならわかってるんで関係ないんですけど、先入観無くティラミスを期待して頼むと「コレジャナイ感」になってしまうかと思うと、それはモッタイナイ。

さてお気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが、
メニューには「ティラミス」と「湘南ゴールド」の組合せはありません。
実は最初、メニューに無いからと断られているんです。
それで「湘南ゴールド」単体で注文したんですが、、、待っていたら店員さんがわざわざ来てくれまして。
「シェフが対応可能とのことなので、追加300円でいかがでしょうか」

これを断る選択肢は無いですよね!
もちろんお願いしましたよ。

これぞ「クリームソーダとアイスコーヒーがあるのなら、コーヒーフロートが作れないはずがない」論法です。
この話は「こんなことにも対応できない硬直した組織の弊害」の喩えとして用いられることがありますが、タチの悪いクレーマーを指すこともあります。でもここは良い意味で期待を裏切ってくれましたよ!素晴らしい♪




しかもですね、この写真(食べかけで汚くてすみません)では伝わらないかもしれませんが、単にティラミスに湘南ゴールドを添付したわけではなくて、
氷の中にも上手に果実を忍ばせてくれました。これがまたコーヒーゼリーとマリアージュして非常に美味い!

さらに、こちらの単なるワガママ(クレーム)と受け取られそうな注文にも関わらず、「バタバタしてご迷惑をかけたので」と言って、
まだ試作段階(つまり非売品)の「湘南ゴールドのジャム」をサービスで追加してくれたんです。
これぞCS:Customer Satisfaction(顧客満足)の鑑。もう、リピート確実ですね。元々毎年リピしてるけど。



しかもこのジャム(写真の一番手前にある)、トロリとしてて半端なく美味いんですよ。
普通に使われている「湘南ゴールド」のトッピングはコンフィチュール。4つ割された果実まるごとに果汁から作った蜜が絡んでいるので、甘さと酸味がベース。
それに対してこちらのジャム。基本ミキサーでゲル状にしていますが適度に粒を感じる粗さがあり、皮を適度にブレンドしたためか、甘さと苦さが酸味よりも前面に出てきてます。
これがコーヒーの全く違う苦さとマッチして、新たな苦さと美味さを生み出すんですね、もう脱帽ものです。
ただこちらの試作品、味と言うよりも製造過程がとても大変で、商品化するには時間と手間がかかりすぎるのが問題なんだそうです。
#おお、これぞ「高性能プロトタイプ」そのもの、例の「白い奴」と「ジム」の関係性。萌えますねえ。

一点物の「プロトタイプ」に出会えた幸運に感謝です。

で、これに「あんこ」?!と言うなかれ。なぜか合うのです。
あと、あんこを頼むとさらにカップでトッピングも付いてくるので他にも流用でき、相当お得です。


「苺」&「マンゴー」




イチゴにマンゴー。これはもう、見たまんまです。
酸味強め甘さ控えめな苺。甘味強め酸味控えめなマンゴー。
お互いにちょうど補い合うような関係性で、美味しくないわけが無いでしょう。
それぞれ別に食べても、混ぜながら食べても(最後の方は否応なく混ざりますが)、どちらもそれぞれ美味しい王道ともいえる組み合わせです。
もちろんベースのミルク氷が、その調和に一役買っているのは言うまでもありません。



「黒蜜きな粉抹茶」





「和」をてんこ盛りするとコレ。本当はこれにプラスあんこ、というところでしょうけれど、あんこは湘南ゴールドに付けたのでそちらから流用しました。

黒蜜は別添されてくるので、当然まずは黒蜜を追加せずに「きな粉抹茶」として食べ始めるのが良いでしょう。
それぞれ和菓子屋さんならではの上質なものを使っているので、香りも風味も楽しめること請け合い。
食べ進めたところで少し黒蜜を垂らすことで、また一段と味わいが深まります。
最後まで食べ飽きることが無い、和スイーツ派に自信をもってオススメできる一品です。

これは、今年何回行くことになるのやら!!

新型Sクラス(W223)に試乗してきました。

昨年9月のEクラス試乗記から久々になります。

EクラスがW213なので、CクラスはW203と言いたいところですが、次期CクラスはW206ですかね、今年出ますね。

 

試乗車

S500 4MATICロング:本体1724万円

 



前回のEクラスでは担当者が忙しくて放置プレイで勝手に一人で試乗してきましたが、今回は同乗してくれました。いや、もっと高額車でも単独試乗してるので、Sだから信用されなかったと言う訳ではないと思いますけど

 

このS500、昔の感覚だと素直に5リッターV8なんですけど、最近のパターンの通り排気量無関係の3リッター直6ターボなんですと。まあ時流なのはわかりますが、この表記は個人的には好きではありません。もし小排気量が「正しい(メーカーとしての正義)」と考えているのなら、堂々と「S300」と名乗れば良いと思うんですよ。何が悪い、って感じですよね。

そもそも、いつの何を基準にして「5リッター相当」と言ってるのかも意味不明です。

ちなみにこの他にS400dというのもありますが、こちらも3リッター直6です。(ガソリンとディーゼルで微妙に排気量は違う)

こちらは330psなんで、W124ならちょうど500E相当ですよ。それが400やはりわからんです。



外観

初見の印象、シンプル。

ようやくキャラクターラインに依存しない個性を表現出来るようになってきたのかな、と。

独立ブランド時代のマイバッハの、特にサイドラインを少し彷彿とさせるところもあります。

あの頃のマイバッハは特徴的なツートーンカラーとフロントに目を奪われがちですが、モノカラーで見るとサイドの造形はとてもシンプルなのがよくわかります。(写真はお借りしました)


マイバッハ






グリル

外観で好感触なのはサイドの造形に加え、現在のメルセデスファミリーの中では最も柔和と言って良いグリル周りの顔立ち。




これはここ最近の「上位車種ほど威嚇顔」の風潮に歯止めをかけたとも言える英断。ドイツ御三家の中で比較すると特にわかありやすいです。(アウディA8BMW7あたりの顔つきはもうなんて言うか「スゴイ」としか…)

Eクラスもマイナーチェンジで柔和な方向に舵を切りましたが、Sクラスではさらに顕著です。Eクラスでプレーンな上質さを目指したものの、さらに発展形と言うか。確かにグリルサイズこそ「デカイ」ですが、光もの(クローム)は最小限といえる量。割合で言えば軽のカスタムのほうがはるかに多いです。(笑)


あと、通称エレガンスグリルを残してくれたのも良いですね。自分のC36がそれだからかも?

Eクラスを含めて全てクーペグリルというか、マスコットレスのスリーポインテッドスターが鎮座するあのグリル、あれはSLとかならハマると思うのですが、セダンにはどうかなと。せめて選べるといいんですけどね。実際、SクラスのフロントがEクラスに比べて上品上質に感じるのはこのグリルの影響も大きいと思うのですよ。

 


ホイール



Eクラスの外観で最も気になったホイールも、写真の通りとてもシンプル。これでもオプションのAMGライン。標準モデルも同じような形状です。

Eクラスの凝りまくったものに比べても、メンテナンスその他とても合理的。

本体デザインがプレーンだからホイールは凝るのかな、などとEクラスの試乗記では書きましたが、なんてこたぁない、これで良いじゃないですか

 

タイヤのサイズはAMGラインになると20インチ (255/40・後285/35)になります。これはもう、仕方ないんですかねえ。

ただし、標準モデルなら18インチ。しかも!扁平率は50%という昔ながらのものですよ(前後とも255/50)

今回、乗り心地に何の不満も無かったのですが、こちらの標準サイズでの乗り心地(感触)がW126時代のものに近いのか、とても興味はあります。(しかし殆どの試乗車はAMGラインらしいとも)

 

内装

ここでようやく内装です。まあこんなペースですよね。




 

シート

座って驚いたのがシートの出来の良さ。Eクラスはやや柔らかすぎ?という印象だったのですが、Sクラスはとても「馴染みが良い」。ヘッドレストがほわんほわんしてるところは慣れが必要かなと思いますが、その他はもう言うことないようなレベルで。当たりはソフトで全く角がないのに芯がしっかりしているのが座った瞬間から感じられるというか。とかく「高級車(高価格車)」では当たりを柔らかくすることに留意しすぎて応接間のソファみたいな座り心地になっているシートが多い中、これはキチンとドライバーズシートになっている。そこが気に入りました。

 

スイッチ

数多いスイッチで、今回気になったのはシートの位置調整。

あのシートの断面を模した、メルセデス伝統のアレです。今ではほぼ全車種に使われていて、どれもメッキとか奇麗なんでごまかされそうになりますが、中身は多段階スイッチなわけですよ。接点が多いか時間積分してるかはわかりませんが。そのコントロールもさることながら、実際にシートを動かしているのはモーターです。つまり使用時の「品位」は決してスイッチがメッキされているかどうか(見た目)ではなくて、伝達構造にどのくらいコストをかけているかなんですね。

その点で言うと、今のCクラスは見た目にコストをかけすぎていて、実際の「動きの品位」は決して高いものではないということがすぐわかります。ガタがわかるレベルで伝わってくるし、動きの速さや細かさも、調整し易いとは言い難いところも。角度によってトルクが変わる感じもあるし。まあ、それで困るかと言われれば困らないし、現在の同じクラスで比較して低いというわけではありませんが、少なくとも自分のW202と比較するとコストダウンされた感が強い。W202なんてAMGでもメッキも何もされていない素っ気ない樹脂パーツですが、動かしたときの「剛性感」「溜めと反応」「速度」がきちんとデザインされています。

 

その点、Sクラスは良い伝達構造してますね。流石だと思います。身体に変なブレやビビりが伝わることもなく、トルクに余裕のあるモーターと、制御系に手間をかけた動作速度(動きのプロファイル)。スイッチ自体の反力も、スイッチ単体に凝ったものを使っているか、この感触を出すための補助パーツの存在が見えます。うん、こういうのが「高級」で「贅沢」なのに「実用」なんだと思うんですよね。

 


走行

いよいよ走行させます。今回は同乗走行ということで、あまり長い時間乗ることができず、バイパス的な道路の往復と一般道を少しだけ走らせました。

 

パワー感は誤解を恐れずに言えば「普通」です。むしろおとなしいかな。3L6にターボかけて435ps/53.0kgfmが普通なはずないんですが、実感としては普通。普通に加速して普通に巡行。しかし冷静に考えると、5.3m×1.9m2.2tの物体を違和感なく普通に走らせるのは普通じゃないのかも?

 

同乗した担当者は、このあとS580(4LV8ターボ)が出てくるのでSらしい動力性能はそちらで、と言い訳めいた説明をこちらが聞いてもいないのにしてました。それを目当てに買い控えしている顧客も多いのだとか。まあ、直6に乗ってる自分が言うのもなんですが、今V8乗ってて直6にするっていうのはやはりヒエラルキー的に格落ち感がするんだろうなというのはよくわかります。

グレード名はS580でほぼ確定。

担当者はまだこれには試乗できていないけれど、同じ動力システムのGLS580に乗った感触から言えば確実に速いだろうと。これも日本導入されたらぜひ試乗してみたいですね。

 

S500の特筆すべき点は、その足回り(乗り心地)だろうと思います。

とにかく滑らかで突き上げ感が一切無い。それなのに路面のインフォメーションは伝えてくるという素晴らしいバランス。隣の担当者にお断りしてからキャッツアイに試しに乗り上げてみても、凹凸は感じられるのに不快感や腰が浮く感じがしないというのは本当にすごい。

コーナーでの挙動も素直で、様々なアールであってもステリングの微調整なしでするする抜けていきます。ロールもするようなしないような、うーん、、とにかく自然でコメントしにくいんですよね。試乗記泣かせですねえ。

 

ステアリングは、止まっている時にはあまり感じなかったけれど、走らせてみるともうあとほんの少しだけ細いほうが好みかな。でも極太ではないことは確か。

 

 

例によって運転アシスト系の確認はほとんどしていないので、ここでは割愛します。

 


まとめ

総じて、現時点でほぼ完成された感のあるセダン。ただし1.9mを超える全幅のため、自分で購入することは無さそう。





追記

新型Cクラス(W206)もデザインはこの路線。それでこのS8割以上の内容(完成度)だったら震撼します。

(価格比例ではないことはパレート曲線から自明と考えて、8割と言う数字を設定してます)


今年もまた恒例の干支デザイン文字画をお披露目して
年始のご挨拶に代えさせていただきます。

 




 


昨年は喪中でしたので、2年ぶりとなります。


もう忘れられている方もいるかもしれませんが、毎年こうして文字と干支をテーマにして創作してます。


2019年の「いのしし」はイラスト的なわかりやすさと文字のバランスが良かったと思いますが、線自体のキレイさは今年、2021年の方が良いかな?
と言うのが自己評価です。


これも毎回書いてますが、

あまり考えずに思いついたまま描き続けて40年以上、既に4周目くらいになってますので、なかなか過去の自分を超えられないと思うことも。

でも今回は、12年前の作品よりは良かったような(笑)




【解説】
「うし」をひらがなで
頭のシルエットと軀で「う」
尻尾で「し」
年号の「0」で鼻輪
…となっております。
2、2、1が余ってしまった。


毎回毎回誓ってますが、
完全オリジナル作品ですよーーー
…なので感想いただけると励みになります。



今年もまた、
皆さま(とクルマ)のご多幸をお祈りしつつ、
変わらぬお付き合いを♪

 

 




新型Eクラス(W213後期なのでマイチェンですが)に試乗してきました。
久々の試乗記です。





この連休にヤナセから新型Eクラスの試乗車が入りましたと連絡をもらったので、いそいそと出かけてきました。詳しくは聞かなかったのですが、ベースグレードのE200にAMGラインのオプションを載せた、いわゆる売れ筋的なものかと思います。

ただ残念ながら担当者が超多忙な状態で(良いことです)、20分だけ空けてもらっての試乗。

だから試乗記も、いつもほどのボリュームはありません。(と最初に書いたのですが、図らずもフリになってしまいました)


初見の印象、デカいCクラス
フロントだけならAとも同じ。前期に比べてやや柔和な印象になりました。最近のEクラスの中ではW212前期がキツ顔ではピークでしたね。

W213前期は良くも悪くもデザイン処理が今の世代のものではないのでパッと見てもEクラスだと言うのがわかりやすかったのが、今回思いっきりCクラスとか今の世代に寄せてきました。これは後述しますが見た目だけでもなくて。

まあそれが悪いと言うわけではないです。実際、完成度で言えば間違いなく向上してます。その上でクラスの個性をどう考えるかだし、きっと見慣れればCとEとの違いだってジワるのではと。(見慣れない人にはW124だってデカい190Eだし、そもそもひっくるめて「ベンツ」だし)

実際、グリルを含めてメッキ類が控えめでとてもプレーンな印象なのに、キチンと上質感が出ているのは流石です。初期のレクサスGSがメッキの無い高級車を目指していましたが、あれに近い方向性でしょうか。いや、そもそも初期のW124やW201あたりも、メッキはグリル以外ほとんど無かったから、ちょっとした先祖返りなだけかも。

それよりも外観で最も気になったのはタイヤ&ホイール

なんとベースグレードにして19インチですよ。3年後ディーラーでタイヤ交換したら30万円コースですよね。いや、AMGとかスポーツグレードなら諦めも付く(かもしれない)でしょうけど、普通(よりちょっとお金のある)の人が普段使いする実用セダンの雄としてこれはいかがなものかと。

担当者もこれには困った顔をしつつも「今はこのクラスの標準みたいなもので」とのこと。タイヤサイズのヒエラルキーはいまだ健在でしかも絶賛インフレーション中ですか。だったらタイヤの価格はデフレーションしてもらえないですかねえ。自分の18インチですら交換時には血の気が引きます。





さらにこの凝りまくったホイール
本体がプレーンだからホイールがこうなるのでしょうか。私ならもっとスッキリしたデザインが良いなあ。これも見慣れるんですかね。でも一つ言えるのは、内側のデザインリングにある空気バルブの欠け。これは誰が見ても美しくないですよね?詰めが甘いとしか言いようが無いです。


ここでようやく内装です。




座って驚いたのがシートの柔らかさ。
座った瞬間にぽわん?ほわん?ぽしゅん?と言うような何とも言えない沈み込みをするんです。昔のイメージで言うとフランスよりアメリカ寄りな。でもそれとは違って芯はしっかりしてるので慣れればアリかも。ベースグレードですしね。




次は散々「機能と美しさの融合」とネットなどで煽られていたステアリングですが…うーん、普通。としか。むしろスイッチ類が狭いエリアにぎっしり詰まっているので操作にかなり練度が求められる感じ。多分これ、スマホとかの機能と同じで全部使う人は想定してなくて、一部の機能を一部の人が好みや用途に合わせて使うんだろうなあ

でもそれなら
スイッチの数は一度に使うミニマムにしてユーザが全て割り当てる方が理に適ってる気がするし、スイッチ表示も全てディスプレイ化して書き換えれば問題無い気がするしで、これはとても残念なところ。

一方、(皮肉なことに)電気的な部分を除いたステアリングの印象はとても良いです。手触り、直径、握り径、断面の形状、何より力をかけた時の剛性感
あ、実はメカにお金かけてるなと思えます。言うまでもなく最も長い時間使用されるのはこの本来のステアリング機能なので、ここがちゃんとしていたことにある種の安心感がありました。




走らせてみます。(ああ、試乗記なのにやっと!)

メルセデスのシフトレバーにもやっと慣れてきた気がしますが、だからと言って格別この位置と入力方法が優れているとは感じませんね。所有して使い込んで初めてわかる価値もあるのでこれ以上は何とも言えないですけど、昔のメルセデスは
「迷わせないのも安全装備のうち」としてスイッチ類は出来るだけシンプルで直感的にわかるものにしていたはずなのに、ただ走らせるだけでも慣れを要求する設計って、やっぱりどうかと思います。


とは言え
走り自体は滑らかな挙動で、実に自然です。ステアリングも静止時の印象を裏切らない動的な剛性感があり、切れば切った分だけ曲がっていくニュートラルさも兼ね備えています。総じてとても運転がしやすい。
Cクラスがアビリティを謳いはじめてから、発進を含めた加速の味付けが全車種で急峻過ぎる傾向がここ最近は多くあったのですが、このEクラスは良いですね。

パワーユニットはエンジンが1.5L、それにターボと48Vハイブリッドでアシストする、今のメルセデス定番のものです。1.5Lながら非力な感じは当然のように全く無くて、担当者によるとお客様ももう排気量はあまり気にしなくなってきたとのこと。いよいよもう、排気量ヒエラルキーの時代では無くなって来たと言うことでしょうか。(タイヤヒエラルキーはあるのに?!)

思えばかつてのメルセデスのベースグレードって、非力を絵に描いたような存在でした。(自分も素の190Eに乗っていた身として)
W202ならC200、W210ならE230、
このあたりって間違いなくメルセデス(の価格)のイメージよりかなり遅かったですよ。190の時とか軽ターボに追い越し車線譲ってましたもん。(私は速さ以外のデキに惚れて買った訳ですが)
だから「もう少しメルセデスらしい速さが欲しければC240を。それでも不足ならC280をどうぞ」と言うセールストークの意味があった訳ですよ。

でも今はベースグレードで普通の人は満足してしまうため、中間グレードはほとんど売れず。速さを求める人は一気にAMGまでイッちゃうんだそうです。

まあ、、なんか納得。だってその通りだもの。