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新型Sクラス(W223)に試乗してきました。
昨年9月のEクラス試乗記から久々になります。
EクラスがW213なので、CクラスはW203と言いたいところですが、次期CクラスはW206ですかね、今年出ますね。
試乗車
S500 4MATICロング:本体1724万円
前回のEクラスでは担当者が忙しくて放置プレイで勝手に一人で試乗してきましたが、今回は同乗してくれました。いや、もっと高額車でも単独試乗してるので、Sだから信用されなかったと言う訳ではないと思いますけど…
このS500、昔の感覚だと素直に5リッターV8なんですけど、最近のパターンの通り排気量無関係の3リッター直6ターボなんですと。まあ時流なのはわかりますが、この表記は個人的には好きではありません。もし小排気量が「正しい(メーカーとしての正義)」と考えているのなら、堂々と「S300」と名乗れば良いと思うんですよ。何が悪い、って感じですよね。
そもそも、いつの何を基準にして「5リッター相当」と言ってるのかも意味不明です。
ちなみにこの他にS400dというのもありますが、こちらも3リッター直6です。(ガソリンとディーゼルで微妙に排気量は違う)
こちらは330psなんで、W124ならちょうど500E相当ですよ。それが400。やはりわからんです。
外観
ようやくキャラクターラインに依存しない個性を表現出来るようになってきたのかな、と。
独立ブランド時代のマイバッハの、特にサイドラインを少し彷彿とさせるところもあります。
あの頃のマイバッハは特徴的なツートーンカラーとフロントに目を奪われがちですが、モノカラーで見るとサイドの造形はとてもシンプルなのがよくわかります。(写真はお借りしました)
マイバッハ
グリル
外観で好感触なのはサイドの造形に加え、現在のメルセデスファミリーの中では最も柔和と言って良いグリル周りの顔立ち。
これはここ最近の「上位車種ほど威嚇顔」の風潮に歯止めをかけたとも言える英断。ドイツ御三家の中で比較すると特にわかありやすいです。(アウディA8、BMW7あたりの顔つきはもうなんて言うか「スゴイ」としか…)
Eクラスもマイナーチェンジで柔和な方向に舵を切りましたが、Sクラスではさらに顕著です。Eクラスでプレーンな上質さを目指したものの、さらに発展形と言うか。確かにグリルサイズこそ「デカイ」ですが、光もの(クローム)は最小限といえる量。割合で言えば軽のカスタムのほうがはるかに多いです。(笑)
あと、通称エレガンスグリルを残してくれたのも良いですね。自分のC36がそれだからかも?
Eクラスを含めて全てクーペグリルというか、マスコットレスのスリーポインテッドスターが鎮座するあのグリル、あれはSLとかならハマると思うのですが、セダンにはどうかなと。せめて選べるといいんですけどね。実際、SクラスのフロントがEクラスに比べて上品上質に感じるのはこのグリルの影響も大きいと思うのですよ。
ホイール
Eクラスの外観で最も気になったホイールも、写真の通りとてもシンプル。これでもオプションのAMGライン。標準モデルも同じような形状です。
Eクラスの凝りまくったものに比べても、メンテナンスその他とても合理的。
本体デザインがプレーンだからホイールは凝るのかな、などとEクラスの試乗記では書きましたが、なんてこたぁない、これで良いじゃないですか。
タイヤのサイズはAMGラインになると20インチ (前255/40・後285/35)になります。これはもう、仕方ないんですかねえ。
ただし、標準モデルなら18インチ。しかも!扁平率は50%という昔ながらのものですよ。(前後とも255/50)
今回、乗り心地に何の不満も無かったのですが、こちらの標準サイズでの乗り心地(感触)がW126時代のものに近いのか、とても興味はあります。(しかし殆どの試乗車はAMGラインらしいとも)
内装
ここでようやく内装です。まあこんなペースですよね。
シート
座って驚いたのがシートの出来の良さ。Eクラスはやや柔らかすぎ?という印象だったのですが、Sクラスはとても「馴染みが良い」。ヘッドレストがほわんほわんしてるところは慣れが必要かなと思いますが、その他はもう言うことないようなレベルで。当たりはソフトで全く角がないのに芯がしっかりしているのが座った瞬間から感じられるというか。とかく「高級車(高価格車)」では当たりを柔らかくすることに留意しすぎて応接間のソファみたいな座り心地になっているシートが多い中、これはキチンとドライバーズシートになっている。そこが気に入りました。
スイッチ
数多いスイッチで、今回気になったのはシートの位置調整。
あのシートの断面を模した、メルセデス伝統のアレです。今ではほぼ全車種に使われていて、どれもメッキとか奇麗なんでごまかされそうになりますが、中身は多段階スイッチなわけですよ。接点が多いか時間積分してるかはわかりませんが。そのコントロールもさることながら、実際にシートを動かしているのはモーターです。つまり使用時の「品位」は決してスイッチがメッキされているかどうか(見た目)ではなくて、伝達構造にどのくらいコストをかけているかなんですね。
その点で言うと、今のCクラスは見た目にコストをかけすぎていて、実際の「動きの品位」は決して高いものではないということがすぐわかります。ガタがわかるレベルで伝わってくるし、動きの速さや細かさも、調整し易いとは言い難いところも。角度によってトルクが変わる感じもあるし。まあ、それで困るかと言われれば困らないし、現在の同じクラスで比較して低いというわけではありませんが、少なくとも自分のW202と比較するとコストダウンされた感が強い。W202なんてAMGでもメッキも何もされていない素っ気ない樹脂パーツですが、動かしたときの「剛性感」「溜めと反応」「速度」がきちんとデザインされています。
その点、Sクラスは良い伝達構造してますね。流石だと思います。身体に変なブレやビビりが伝わることもなく、トルクに余裕のあるモーターと、制御系に手間をかけた動作速度(動きのプロファイル)。スイッチ自体の反力も、スイッチ単体に凝ったものを使っているか、この感触を出すための補助パーツの存在が見えます。うん、こういうのが「高級」で「贅沢」なのに「実用」なんだと思うんですよね。
走行
いよいよ走行させます。今回は同乗走行ということで、あまり長い時間乗ることができず、バイパス的な道路の往復と一般道を少しだけ走らせました。
パワー感は誤解を恐れずに言えば「普通」です。むしろおとなしいかな。3L直6にターボかけて435ps/53.0kgf・mが普通なはずないんですが、実感としては普通。普通に加速して普通に巡行。しかし冷静に考えると、5.3m×1.9mで2.2tの物体を違和感なく普通に走らせるのは普通じゃないのかも?
同乗した担当者は、このあとS580(4LV8ターボ)が出てくるのでSらしい動力性能はそちらで、と言い訳めいた説明をこちらが聞いてもいないのにしてました。それを目当てに買い控えしている顧客も多いのだとか。まあ、直6に乗ってる自分が言うのもなんですが、今V8乗ってて直6にするっていうのはやはりヒエラルキー的に格落ち感がするんだろうなというのはよくわかります。
グレード名はS580でほぼ確定。
担当者はまだこれには試乗できていないけれど、同じ動力システムのGLS580に乗った感触から言えば確実に速いだろうと。これも日本導入されたらぜひ試乗してみたいですね。
S500の特筆すべき点は、その足回り(乗り心地)だろうと思います。
とにかく滑らかで突き上げ感が一切無い。それなのに路面のインフォメーションは伝えてくるという素晴らしいバランス。隣の担当者にお断りしてからキャッツアイに試しに乗り上げてみても、凹凸は感じられるのに不快感や腰が浮く感じがしないというのは本当にすごい。
コーナーでの挙動も素直で、様々なアールであってもステリングの微調整なしでするする抜けていきます。ロールもするようなしないような、うーん、、とにかく自然でコメントしにくいんですよね。試乗記泣かせですねえ。
ステアリングは、止まっている時にはあまり感じなかったけれど、走らせてみるともうあとほんの少しだけ細いほうが好みかな。でも極太ではないことは確か。
例によって運転アシスト系の確認はほとんどしていないので、ここでは割愛します。
まとめ
総じて、現時点でほぼ完成された感のあるセダン。ただし1.9mを超える全幅のため、自分で購入することは無さそう。
追記
新型Cクラス(W206)もデザインはこの路線。それでこのSの8割以上の内容(完成度)だったら震撼します。
(価格比例ではないことはパレート曲線から自明と考えて、8割と言う数字を設定してます)
今年もまた恒例の干支デザイン文字画をお披露目して
年始のご挨拶に代えさせていただきます。
昨年は喪中でしたので、2年ぶりとなります。
もう忘れられている方もいるかもしれませんが、毎年こうして文字と干支をテーマにして創作してます。
2019年の「いのしし」はイラスト的なわかりやすさと文字のバランスが良かったと思いますが、線自体のキレイさは今年、2021年の方が良いかな?
と言うのが自己評価です。
これも毎回書いてますが、
あまり考えずに思いついたまま描き続けて40年以上、既に4周目くらいになってますので、なかなか過去の自分を超えられないと思うことも。
でも今回は、12年前の作品よりは良かったような(笑)
【解説】
「うし」をひらがなで
頭のシルエットと軀で「う」
尻尾で「し」
年号の「0」で鼻輪
…となっております。
2、2、1が余ってしまった。
毎回毎回誓ってますが、
完全オリジナル作品ですよーーー
…なので感想いただけると励みになります。
今年もまた、
皆さま(とクルマ)のご多幸をお祈りしつつ、
変わらぬお付き合いを♪

















