アルファロメオのCセグメントSUV
ブランドのこれからの方向性を担うと言われている、
トナーレ(Tonale)に試乗してきました。
別に修理に行き詰まって買い換えを検討している訳ではありませんよ。
たまたまディーラーからDM(郵便)が届いたので試乗することに。(電子メールだけよりモチベーションがあがりやすい)
試乗車
Tonale Edizione Speciale:本体578万円
オプション:不明(限定車なので多分追加オプションは無し)
仕様
寸法・重量
全長 4530mm
全幅 1835mm
全高 1600mm
ホイールベース 2635mm
車両重量 1630kg
エンジン
エンジン型式 46350313
最高出力 160ps(117kW)5750rpm
最大トルク 24.5kg・m(240N・m)1700rpm
直列4気筒DOHCターボ+モーター
総排気量 1468cc
内径×行程 71.2mm×92.2mm
圧縮比 12.5
燃料タンク容量 55リットル
使用燃料 無鉛プレミアムガソリン
足回り系
ステアリング形式 電動パワーアシスト付きラック&ピニオン
サスペンション形式(前後) マクファーソンストラット
ブレーキ形式(前後) ベンチレーテッドディスク
タイヤサイズ(前後) 235/40R20
駆動系
駆動方式 FF
トランスミッション 7AT
モーター
モーター型式 46350540
最高出力 20ps(15kW)6000rpm
最大トルク 5.6kg・m(55N・m)2000rpm
燃費その他
WLTCモード 16.7km/L
市街地モード 13.2km/L
郊外モード 18.2km/L
トランク容量 500L
最小回転半径 5.8m
ボディーカラー
・アルファレッド
言わずと知れたメーカー代表色です。
トナーレがこの色を纏うと、かつてのブレラや159などの雰囲気がすごく出て、自分にとってのアルファロメオらしさを感じます。フロントデザインは見るからにオマージュしてますしね。
(159の写真はネットからお借りしてます)
ネットによってはSZのオマージュと言われていますが、SZとはセンターの"盾"とのバランスが全く違いますから、何言ってんだろうと思います。ライトが左右各3つあるところは同じですけど。
(SZの写真はネットからお借りしてます)
以下、それぞれの項目に沿って全くの私見でお送りします。
外観
先述のブレラ顔が良い方向にリファインされています。と言うか、あのデザインが先進的だったのでしょう。薄いヘッドライト形状は技術的にも今のLEDの方がマッチしてます。
面構成も張りがありつつ、無駄なキャラクターラインが無いことに好感が持てます。特にサイドウィンドウの終端処理が良さげです。全体として前傾姿勢を持たせた、スポーティーさを持たせることに成功しているように見えます。
私的にはもう少しだけエンジンフードを下げつつ、全高もほんの少し低くすればもっと綺麗だと思うのですが、どうでしょうね。
ホイール
ホイールはSpeciale専用だそうですが、アルファロメオ独特のものです。
ボディーのラインがシンプルなので、シンプルなデザインが全体に馴染んでいるのでそれはそれで良いのですが、カッコいいかと言われると正直微妙です。
内装
内装を撮影し損ねましたので、公式からお借りしました。微妙に違う気もしますがまあこんな感じです。
エアコン等の、走行中に操作したいスイッチが物理的に残されているのは良いですね。さらに細かい設定はタッチパネルからできるように棲み分けされているようです。
最近のメルセデスで私が不満に思う走行モードの切替も、独立したダイヤル(DNAダイヤル)が割り当てられており、このあたりの考え方には同意します。メルセデスこそ、こういうところには風潮に流されず頑固であって欲しかったのに、どちらかと言えばデザインや先進性を謳うアルファロメオと逆転しているのは不思議と言えば不思議です。
シート
普通です。
ちょっと張りが強めでしょうか。
イタリア車に期待するようなものは無いですが、かと言ってダメな訳ではないです。上位のヴェローチェなら少し変わるのでしょうか。
走行
いつもとは違うコースでした。バイパスも山坂道も無い、渋滞しやすい一般道です。ですから高速域や左右の切り返しなどは試していません。その前提で、以下。
しばらくやや大きめのクルマを代車で乗っていたことも影響しているのか、とても運転しやすかったのが印象的でした。実際、長さ4530mmで幅1835mmと言うのは、プレミアムブランドとしては手頃と言えるサイズ。さらにステアリング比13.6:1が過激で無い程度に効果的で、街中で持て余すことは全く無かったです。
排気量1.5Lはさておき160psはどうだろうと思ったのですが、このクラスのSUVとしては軽めの車重と相まって、これも普通に走らせられました。さらにモーターだけでも走行できるとのこと、それでマイルドハイブリッドと言うのは、少し謙虚過ぎるのでは?
走行モードの切替も試しましたが、いわゆるマップ変更でギアの上がり方が変わるかなと言う程度。Nだと相当かったるくなりますが、Dなら普通に走ります。さらにDだとアイドリングストップしないらしいので、アイドリングストップが嫌いならD一択です。
ただ、足回りは硬いです。今の代車は硬い方だと思いますが、それでも硬く感じました。ヴェローチェだと電子サスで変えられますが、これは固定だそうです。比較的路面が良い状態の今回のコースでもそう感じたので、路面によっては跳ねるかもしれません。
まとめ
少し前にジュリアを同じコースで乗ってみたのですが、それと比べても乗り回すのには楽で、気になるところもあまり無いまま試乗は終わりました。
しかし、、、と私的には考えてしまうのです。
せっかくのアルファロメオなのに、語るべきところが「普通」「楽で使いやすい」だけで良いものだろうか、と。
今どきこんな高回転型のエンジンかよ、とか
やたらとNVH入ってきてるじゃん、とか
走行モード変えたら別物じゃん、とか
口では文句言いながらもつい笑顔で踏みすぎちゃう気にさせてくれるような、
そう言う(ごく個人的に)アルファロメオに期待するものが皆無なんですね。
乱暴な話、同じ1.5Lで言えばヤリスクロス走らせてるのと変わらないんですよ。サイズは一回り違いますが。
楽なところ、普通なところ。シートはまあ違うかな、でもクラス考えたらやっぱり普通で。
同乗した担当者に聞いてみました。トナーレの訴求ポイントは何でしょうか、と。
曰く
・どこから見てもカッコいいデザイン
・クラストップレベルのステアリング比による取り回ししやすさ
・マイルドハイブリッドと言いつつモーター走行出来るところ
・クラストップの燃費
なんと言うことでしょう、アルファロメオで「燃費」が訴求ポイントになるだなんて!
それ以外は要は普通に使えると言うことですよね。
「普通」それ、褒め言葉かもしれませんけど、嬉しくはないですね。
普通じゃないのは、強いて言えばデザインでしょうか。
私世代限定かもしれませんが、それでも新世代アルファロメオとしてトンガっていた頃のデザインを復活させてくれたのはちょっと嬉しかったです。
デザインが気に入って、それに600万円出す、と言い切れるのならそれはそれで良い選択だと思います。(私はしないけど)
しかもトナーレならアルファロメオのブランド(なんとなくかっこいいバッジ)に加えて、クラストップレベルの燃費まで付いてくるし!