トヨタ
トヨタです。
今年の展示は、突拍子も無い未来感よりも現実的な方向性に振っていたように感じました。
コンセプトカーのSUVと小型スポーツカー、どちらもBEVらしいですが「コンセプト」と言うよりスタディモデルみたいに感じます。
こちらの小型スポーツカーでは実際に設計した方と色々と話をすることが出来たので、別途記事にします。
箱型のコンセプトカーって、さらに未来感が少ないように感じてしまうのは何故でしょうね…
現行車では当然のようにセンチュリーが人気でした。
このモデルからグローバル展開するとのこと、想定ライバルはマイバッハとカリナンだそうです。
実際、リアシートの出来は秀逸。
実用的かどうかはさておき、リクライニングがほぼ水平まで寝かせられます。飛行機のファーストクラス以上です。
サイドのステップはドア開閉と連動して動きます。動きの質もなかなか良いです。
細かいところで言うと、パワーウインドウの動きが良く制御されていて、そんなところからも上質感を感じました。美は細部に宿る、ですね。
ただ、ちょっと残念な気がしたのは肝心とも言える内装。
日本オリジナルを武器にして世界に挑むのなら、かつてのインフィニティQ45とか先代センチュリーのように七宝焼や西陣織などのモチーフも取り入れて欲しかったし、造形についてはあまりにコンサバ(凡庸)で新しい提案はあまり感じられなかったです。
外装については塗装のフィニッシュがとにかく素晴らしい。
層構成は7層だそうですが、たった7層でこのヌメリ感を出しているのが凄いと思ってそこを尋ねてみると、層ごとに塗装の寝かしと磨きを入れているのが深みの秘訣だと。
要はコスト度外視なんですが、そういう話を聞くと2500万円スタートの価格はむしろ安く感じてしまいます。
あとよく見ると車体のどこにも「TOYOTA」が無い。
これは「CENTURY」をLEXUSの更に上のブランドとして独立させる可能性もありますね。
実際、説明していただいた方に何故レクサスで出さなかったのかと聞いたら「あれより上だから」と即答されましたし。メルセデスはマイバッハを独自ブランドにしようとして今はまた戻しましたが、さて。
やっぱり鳳凰は良いです。
117クーペの唐獅子も好きでしたけど。
クラウンセダンもありましたが、並べられるとあまりに分が悪い…
続きます。