C36の修理ですが、案の定、難航しています。
HFMコントロールユニットが動かないと、車の状態が把握できないので何も始められないのが痛い。
いわばクルマの頭脳にあたるので、現状は「脳梗塞で脳組織の一部が壊死してる状態」か?
しかも色々調べてみると、このHFMコントロールユニットが故障した時って、いわゆる鬼門のエンジンハーネスにまず何らかのトラブルが発生して、それに繋がるコントロールユニットを壊しているケースが多いのだそうです。特に旧いクルマでは。これも脳に至る血管が詰まっているのと同じですね。
強引に例えるなら、
頭脳はコントロールユニット群(今回)
心臓はエンジン
足腰は文字通り足回り
胴体とか骨格そのものはシャシーとキャビン
てな感じですかね。
脳以外はとても健康と言って良いんだけどなぁ…
(こう書くとちょっと悲しい気もする)
選択
今回の選択肢を列挙して整理すると、以下のようになります。
1.HFMコントロールユニットを新品に交換する
2.HFMコントロールユニットの中古品を入手して交換する
3.HFMコントロールユニットを修理する
4.HFMコントロールユニットをサードパーティ製の他のものに置き換える
これとの組合せで
A.エンジンハーネスを新品に交換する
B.エンジンハーネスを部分的に修理する
C.エンジンハーネスを全て繋ぎ直す
D.エンジンハーネスはそのまま
ここまでで4×4の16通り
ハーネスの例(ネットから拝借)
別枠で
ア.HFMコントロールユニットとハーネスをいわゆるフルコン化して丸々置き換える
イ.HFMコントロールユニットはそのままで、他の原因を探る
そして
α.諦めて手放す(部品取り車として売却か廃車か)
合計19通りが現実的な選択肢だと考えました。
このうちαは最後の最後に選ぶもの(諦めたらそこで終わりですよ)で、選択肢では無いとして
18通りで検討スタート。
ここで1とAの新品部品については、ヤナセ国内デポはもちろん、本国にも無いことを既に確認しました。
(仮にあったとしたら、HFMコントロールユニットのリストプライスはなんと「113万3000円」だそうです!!)
もしかしたら世界のどこかの工場の片隅にあるのかもしれませんが、そう言う現実的では無い可能性を棄却すると、これで選択肢は7つ減って11通り
ここで4とアの選択は、オリジナル状態との訣別を意味します。
カスタマイズを狙うことを否定する訳ではありませんが、今回の目的とは異なるため、優先順位は下げます。
フルコン導入した例(ネットから拝借)
イのHFMコントロールユニットを無視して修理、と言うのもあまり現実的では無さそうです。現状がわからないまま、闇雲に何か動いて良い結果になるのは、運頼みと言って、仕事でもなんでも大抵は裏切られます。
すると残るのは
2.HFMコントロールユニットの中古品を入手して交換する
3.HFMコントロールユニットを修理する
の2つと
B.エンジンハーネスを部分的に修理する
C.エンジンハーネスを全て繋ぎ直す
D.エンジンハーネスはそのまま
の3つ。
これで2×3の6通り。
2は信頼できる中古品を見つけられるかどうかがポイントになります。そこは運も影響します。
3はサードパーティに頼んで内部の部品を交換するなどになりますが、無事に動くようになれば機能的に変わらないので純正扱いしてもらえるでしょう。
Bは劣化したハーネスを一部だけ修理するのはとても難しいと聞きましたが、やってやれないことはないらしいです。
Cはやるとしてもサードパーティに頼むことになりそうですが、世代的に電線の本数がとても多いらしく、大変な作業になるそうです。ただ、直ればこれも問題なく純正扱いでしょう。
ちなみにここ最近(2010年前後以降)のクルマは車内LANで各ユニットと通信してコントロールしているため、配線の本数は激減しているとのこと。フルコン化は軽量化も兼ねており、話によれば数十kgレベルで軽くなるくらい、配線の量が違うのだとか。
Dはハーネストラブルの有無を予め確認できないと、HFMコントロールユニットを上手く入手したとしても、すぐまた壊すことになります。
実はこの記事を書いている途中で情報が入り、
ひとまず方針を決めました。
もう少し整理してから続報します。



