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古本屋・大洋堂

  読んだ本の感想です。主に推理小説や時代小説を読んでます。

隣の家に黄色い顔の人が越してきました。


途端に,妻の態度が変になります。この妻は再婚で,病気で夫と子供を亡くしたといってました。
今まで楽しい新婚生活でしたが,黄色い顔の隣人のせいで,幸せな新婚生活が絶望的になっていきます。

隣に越してきたのは誰で,なぜ妻の態度がおかしくなったのでしょうか?


ホームズさんは,隣にいるのは妻の前夫であり,勝手に新生活に移った妻を脅していると,推理しましたが‥‥


ホームズ譚には,こういういうのもあるということです。

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作者:コナン・ドイル

ホテルに向かうロープウェイの中から,一人の男性が消えます。

このとき犯人は,他に乗客がいたならどうしたのでしょうか?
従業員が早く顔を上げたりして,気づいたらどうしたんでしょうか?


センセーショナルな事件に遭った人が,直前に同じようなトリックを本に書いていたら,その関係をまずは疑うと思いますよ。


などと読まずに, ロープウェイからの脱出方法を,面白いと読もうよ(笑)。

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作者:友杉直人

本名:藤原利一(フジワラ・トシカズ)
1948年2月17日生まれ 大阪府出身 1973年 東京大学文学部仏文科卒(株)電通入社,現在に至る。

1977年 「踊りつかれて」で第4回野性時代新人文学賞佳作
1985年 「ダックスフントのワープ」で第9回すばる文学賞受賞
1995年 「テロリストのパラソル」で第41回江戸川乱歩賞 受賞。同作品は翌年,第114回直木賞 にも輝く。
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作品
雪が降る
銀の塩

1958年2月4日 大阪市生野区生まれ,大阪府立阪南高等学校 大阪府立大学電気工学科卒業

日本電装株式会社(現・デンソー)に入社し,サラーリンマン時代に小説を書きはじめる。

1985年,「放課後 」で第31回江戸川乱歩賞 を授賞し作家としてデビュー。

1999年,「秘密」で第52回日本推理作家協会賞 受賞。

公式サイト:東野圭吾公式HP
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作品
転写る うつる
燃える もえる
夢想る ゆめみる
放課後

1949年1月12日 京都市に生まれ,兵庫県芦屋市に育つ 兵庫県立神戸高等学校 早稲田大学第一文学部演劇学科卒

79年「風の歌を聴け」で“群像新人文学賞”を受賞。続いて三部作として「1973年のピンボール」,「羊をめぐる冒険」を発表し,後者で82年に“野間文学新人賞”を受賞した。

87年「ノルウェイの森」が大ベストセラーになる。


■主な受賞歴
1979年 「風の歌を聴け」で第23回群像新人文学賞を受賞
1982年 「羊をめぐる冒険」で野間文芸新人賞を受賞
1985年 「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」で谷崎潤一郎賞を受賞
1996年 「ねじまき鳥クロニクル」で読売文学賞を受賞
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作品
めくら柳と眠る女

1924年2月18日神戸生まれ 本籍は台湾台北
大阪外事専門学校(現国立大学法人大阪外国語大学)インド語科卒 同大学の研究助手をつとめる。

昭和36年「枯草の根 」で江戸川乱歩賞 を受賞。44年「青玉獅子香炉」で直木賞 を,「玉嶺よふたたび」,「孔雀の道」で日本推理作家協会賞をそれぞれ受賞。

■主な受賞歴
1961年 第7回江戸川乱歩賞  「枯草の根
1968年下半期 第60回直木賞  青玉獅子香炉」
1970年 第23回日本推理作家協会賞 「玉嶺よふたたび」,「孔雀の道」
1971年 第25回毎日出版文化賞 「実録アヘン戦争」
1976年 第3回大佛次郎賞 「敦煌の旅」
1982年 第20回日本翻訳文化賞 「叛旗 小説・李自成」
1974年 第36回NHK放送文化賞
1988年 第40回読売文学賞随筆紀行賞 「茶事遍路」
1991年 第26回吉川英治文学賞 「諸葛孔明」
1992年度 朝日賞
1994年度 第51回日本芸術院賞 「作家としての業績」
1995年 第3回井上靖文化賞
1996年 大阪芸術賞
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作品
枯草の根
紅い蘭泉路
崑崙の河

1961年9月26日生まれ 福岡県出身 東京農工大学農学部卒


筆名の「うたのしょうご」(utanoshogo)は,「ホントが嘘(hontogauso)」または「嘘がホント(usogahonto)」のアナグラムだそうです。


1988年,島田荘司 氏の推薦により「長い家の殺人」でデビュー。
「葉桜の季節に君を想うということ」で2004年の第57回日本推理作家協会賞 と,第4回本格ミステリ大賞を受賞した。

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作品

水難の夜

1935年1月13日生まれ 早大卒


国立国会図書館員として働きながら,数多くの短編を発表して話題となる。退職後の78年に発表した「冷蔵庫より愛をこめて」が直木賞候補となるで。


翌1979年に「来訪者」で日本推理作家協会賞 を,短編集「ナポレオン狂」で直木賞 を受賞。

1995年には,「新トロイア物語」で第29回吉川英治文学賞を受賞する。


洗練されたブラックユーモアと,奇妙な味わいを特徴とする短編小説の名手です。
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作品
ありふれた誘拐
知らない旅
無邪気な女
恐ろしい窓

いいじゃないですか。これが推理小説というものですよ。

ほんと,面白く読ませていただきました。


都内のマンションで起きた殺人を,その管理人(といっても警備会社から派遣されているアルバイト)の信濃譲二さんが解決します。


最も初めの伏線と途中の伏線に気づけば,臭いのする「NB」で全貌が見えます。

この「NB」ほんと,クサイです。(^^;;
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作者:歌野晶午