先日発売したアルバム「サード プレイス」。
インスピレーション、即興で作られた
「第三の場所」をテーマに
作品が生まれたきっかけと、アナライズなどを
解説していこうと思います。
直感で聴いていただきたい分、
いろんな想像力をはたらかせて
楽しんでいただけたらと思います。
09 夢十夜より「第七夜」
前曲の「第一夜」とカップリングを意識した作品。
ただいま夏目漱石の「夢十夜」を
十夜分の作品を書くのにこの2つが一番音楽が明快に浮かびました。
原作の中で表現されている大きい船、人混み、主人公の孤独。
自ら死を選ぶ勢いと、直前の後悔。ぼんやりした現世界と、
追い詰められた際立つ精神的な妄信を表現しました。
10 7°21'40"
「ななど にじゅういっぷん よんじゅうびょう」と読みます。
これは太陽高度がこの位置にになると夜明けと呼ぶのですが
すごく前ですが夜明けに
ある人と約束をした出来事を書きました。
今でも勝手に酔いしれている秘密の時間で
特別な「サード プレイス」だったなぁと思います。
約束の内容は当たり障りのないことではっきり覚えていません。
安心を得るような言葉をもらって、
きっと相手は覚えてないんでしょうけど、
私なりの感謝を伝えたいなぁと。
これまでのバックナンバーをまとめてみました。
インスピレーションというのは
本当に自由で無害で素晴らしいものだと思う。
聴いてくださったお客様から
感想をいただいているのですが
「私はこんなイメージが浮かんだ」だとか
「タイトルを見ずに聴いたらこんな感じを想像した」とか。
何を感じとっても正解で、受けられるエリアなのだ。
音楽を聴くことで
ヒトと話し合いが出来るコミュニケーションツールにもなる。
アルバム「サード プレイス」は
ただいま美酒館ザ・ジェントルのみの販売です。
以降、ネット販売予定です。
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