「サード プレイス」09 夢十夜より「第七夜」/10 7°21'40" | おいでませ

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高城香那のディレッタントの延長上ブログ

先日発売したアルバム「サード プレイス」。

インスピレーション、即興で作られた

「第三の場所」をテーマに

作品が生まれたきっかけと、アナライズなどを

解説していこうと思います。

直感で聴いていただきたい分、

いろんな想像力をはたらかせて

楽しんでいただけたらと思います。

 

09 夢十夜より「第七夜」

 前曲の「第一夜」とカップリングを意識した作品。

 ただいま夏目漱石の「夢十夜」を

 十夜分の作品を書くのにこの2つが一番音楽が明快に浮かびました。

 原作の中で表現されている大きい船、人混み、主人公の孤独。

 自ら死を選ぶ勢いと、直前の後悔。ぼんやりした現世界と、

 追い詰められた際立つ精神的な妄信を表現しました。

 

10 7°21'40"

「ななど にじゅういっぷん よんじゅうびょう」と読みます。

 これは太陽高度がこの位置にになると夜明けと呼ぶのですが

 すごく前ですが夜明けに

 ある人と約束をした出来事を書きました。

 今でも勝手に酔いしれている秘密の時間で

 特別な「サード プレイス」だったなぁと思います。

 約束の内容は当たり障りのないことではっきり覚えていません。

 安心を得るような言葉をもらって、

 きっと相手は覚えてないんでしょうけど、

 私なりの感謝を伝えたいなぁと。

 

 

 

 

 

これまでのバックナンバーをまとめてみました。

 

01 1rcf/02 喧騒と、日常の読書。

03 newripstick/04 珈琲にミルクを注ぐ時。

05 水中庭園/06 仮想論

07 アストロ・オルゴール/08 夢十夜より「第一夜」

 

インスピレーションというのは

本当に自由で無害で素晴らしいものだと思う。

聴いてくださったお客様から

感想をいただいているのですが

「私はこんなイメージが浮かんだ」だとか

「タイトルを見ずに聴いたらこんな感じを想像した」とか。

何を感じとっても正解で、受けられるエリアなのだ。

 

音楽を聴くことで

ヒトと話し合いが出来るコミュニケーションツールにもなる。

 

 

アルバム「サード プレイス」は

ただいま美酒館ザ・ジェントルのみの販売です。

以降、ネット販売予定です。

 

 

 

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