盛 | 心から

心から

その日その時に感じたままを、筆に託して表現してみます。
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地区の運動会の準備も完了した土曜日、

 

大して間にも合わないのだけれどお手伝いした私への慰労として、

 

主人が千葉寿司さんで大きなワタリ蟹を2ハイ分けてもらって持ち帰りました。

 

 

 

 

蟹はやっぱり自宅でゆっくりと食べるのが一番ね。

 

私は蟹は道具も何も使わずきれいに食べる技術(?)の持ち主ですが、

 

歯で割ったりあまり上品ではないし、お店や人前で食べるのは、ちょっと・・・です(笑)

 

遠慮の要らない主人と1パイずつ、

 

主人は冷酒を飲みながら、私はただ蟹だけを黙々と食べました。

 

美味しかった!

 

足など細かな部分も食べつくし、大きな爪もガリっと歯で割り、大満足。

 

蟹の時期が始まりました。

 

 

 

さて、急に空気が秋めいた先週末。

 

そして土曜日夕方には西風が。

 

すると息子たちはじっとしていられません。

 

今年は水温も高く、例年なら始まっている蟹漁(笑)もまだ。

 

しかし、この西風は・・・

 

 

 

 

目論見は大当たり!!

 

クーラーボックスに一杯の大きな大きなドウマン蟹が。

 

クーラーボックスの蓋を開けると、這い出そうと大きな爪を振りかざします。

 

思わぬ大漁に大興奮、

 

一晩氷で締めて、静かになったところをきれいに洗い茹で揚げてくれました。

 

 

 

 

オォーッ、てんこ盛りです!

 

 

「盛」。

 

「丁」はたんたんと叩くことを表し、「打」の原字。

 

「成」は「戊:ほこ」+「丁」からなり、

 

四方から土を盛り上げたんたんと叩いて城壁を作ることを示し、「城」の原字。

 

「盛」は「成」+「皿:さら」+「成」の会意兼形声文字で、

 

容器の中に山盛りに盛り上げること。

 

もる・四方から積み上げて△型にまとめあげる・山盛りにする・さかん・さかんにする等の意。

 

 

 

あちこちにお裾分けした後、私たちにも届けてくれました。

 

初漁ですからね、おばあちゃんにお供えしてからいただきます。

 

私には一番きれいな色に茹で上がったのをと。

 

そして主人には一番大きい蟹を。

 

だけど、このボス蟹は大分ヤンチャなのか、格闘の痕をその爪の殻に残し、

 

残念ながら片方は大きな鋏を無くしてしまっています。

 

 

 

 

この爪は、殻の固さがハンパなくトンカチで割って食べました。

 

この大きな鋏を振りかざして大暴れしていたのでしょうね、

 

他の部位とは異質の旨さ、

 

濃厚な味のドウマン蟹ですが、さらに旨味を凝縮し、本当に美味しかった!!

 

そして途中、蟹酒をつくったと、味噌の残ったカニの甲羅に日本酒を注ぎ届けてくれて、

 

それもご相伴にあずかりました。

 

今では息子たちが料ってくれるから、私は据え膳で食べるだけです。

 

 

 

何と贅沢、二晩連続で主人と二人、大きな蟹を一人1パイずつ。

 

かくして本日、我が家には甲羅が並びます。

 

 

 

 

ワタリ蟹の甲羅はやや薄めですが、ドウマン蟹の物は厚くて固くて丈夫、

 

蟹グラタンの容器としても十分な大きさですから、貯めておきます(笑)