送 | 心から

心から

その日その時に感じたままを、筆に託して表現してみます。
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母が亡くなってからは毎日、

 

きっと本式ではないと思うのだけど、毎日手を合わせる事だけは欠かしませんでした。

 

 

 

 

だけど、母にもきちんと仏壇に入ってもらわねばなりません。

 

そのけじめとして、今日はみんなで母をこの家から送り出すお勤めを。

 

 

 

 

私のたっての希望を言って、若さんではなく、御母堂にお越しいただいてのお勤めです。

 

生前、母は何度となくこの御母堂の元に行って

 

話を聞いてもらったり悩みを打ち明けたりしていたらしいです。

 

穏やかなこの御母堂は、母の気持ちも察してくれていたでしょう。

 

ですから、四十九日を前に今日の母の「送別会」を開きたい私の気持ちも、

 

きっと察していただいたに違いない・・・

 

上手にお経を唱えることのできない私ですが、今日は一生懸命お勤めをいたしました。

 

 

「送」。

 

「辶=辵:足の動作」に物を両手で支えるさまを加えた会意文字で、

 

物を揃えて他所へ運ぶことを示します。

 

揃えまとめて、すうっと押し出す意を含みます。

 

おくる・出かける人や過ぎゆくものを丁寧に送り出す・物を整えて人に与える等の意。

 

 

 

ウチの家族と三婆の残りの二人の叔母たちだけで簡単にと思っていたのだけれど、

 

有難いことに心に留めておいてくださる方も何人かおみえになりました。

 

 

 

 

 

そしてなんとタイミングの良い!

 

御母堂にお出しするのにちょうどよい新茶まで授かりました。

 

 

 

 

 

お経を唱え、

 

母の残した服などを叔母たちにも見てもらい、貰ってもらい、

 

簡単な食事をして、

 

叔母たちを送り届けて、肩の荷が下りました。

 

 

 

 

今までは淋しさなど感じる余裕もなかったのだけど、

 

これからはちょっぴり淋しくなるかなぁ・・・