渋 | 心から

心から

その日その時に感じたままを、筆に託して表現してみます。
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あちこちで柿の実の色付きに出会います。

 

そんな中で主人が頂き物を持ち帰りました。

 

 

 

 

わー、美味しそう!

 

少し柔らかみが来てるのもあるわね、早くいただきましょう。

 

 

 

 

上品な甘さのとても美味しい柿でした、ご馳走様!

 

お礼を述べると、実はこれ、渋柿だったんですって?!

 

 

「渋」。

 

また、「澁」「澀」とも。

 

「止」は足の形。

 

「澀」の右側は「下向きの足」×2 +「上向きの足」×2 の会意文字で、

 

足が上手く進まず停止することを示します。

 

「澀」は「そこに「氵:水」を加えて渋ることを明白にした字です。

 

「澁」は、「澀」の「止」を一つ省略した形。

 

常用漢字は、それをさらに省略し「渋」となりました。

 

しぶい・滑らかでないさま・しぶる・しぶい味等の意。

 

国字として、渋柿から取った汁・栗の内皮・派手でなく落ち着いた趣味・不満である等の意。

 

 

 

知人宅に沢山成る庭の渋柿。

 

渋柿は干し柿にするという手もあるけれど、

 

それも手がかかって面倒なので、

 

蜂谷柿の要領でアルコールを吹いて置いておいたんですって。

 

なるほど!!

 

知人の応用力に感謝です。

 

固めのものは普通に皮を剥いて。

 

柔らかくなったものはスプーンで。

 

美味しくいただいてま~す。

 

 

さて、11月に入って早速頂戴した冬の和菓子、白うさぎ。

 

 

 

 

可愛いけど食べちゃうね・・・

 

と、柔らかな羽二重餅に包まれた中の餡は栗きんとん!!

 

可愛い顔して高級品ね(笑)、きっと芋餡か白餡だと思っていただいたのに。

 

嬉しく予想を裏切られました。

 

外見だけではわかりません、隠れた手業や趣向を愉しみます。