含 | 心から

心から

その日その時に感じたままを、筆に託して表現してみます。
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母のご機嫌伺いを兼て久しぶりに顔を出してくださった知人のお持たせは、

 

母も一人でも食べ易いようにと蜜柑、

 

そしてリンゴにピオーネと、秋の気配が含まれていました。

 

 

 

 

「含」。

 

「今」は、上部は「人」+「_」でかぶせる意、

 

そこに「ー」印で隠されるものをあわせた会意文字で、

 

中に入れて隠す意を含みます。

 

「含」は「今」+「口」で口中に入れて隠すこと。

 

ふくむ・口の中に入れて唇を塞ぎ隠す等の意。

 

又国字として、ふくみ・中に込められた意味・ふくめる・理解するように弋言い聞かせる等の意。

 

 

 

そうかぁ、もうリンゴが出てきたのね。

 

あの馴染みのあるシャキシャキした噛み応えと甘酸っぱい味を思い浮かべて、

 

早速私は又パブロフの犬に。

 

だけど残念ながら母は随分歯が抜けてしまったからガブリとはいかない。

 

この冬だったか、

 

ごくごく薄く一口大に切ったリンゴはちょくちょく食べていたにもかかわらず、

 

「いっぺんリンゴを食べたいわ」といった母に愕然。

 

・・・やっぱりリンゴと分かる形が欲しいのね。

 

すり下ろしてみようかとも思ったのだけど、はてはてどうしようかと思案の最中。

 

 

さて、今夏も瓜系にはお世話になったね。

 

丹精のお裾分けとしても、あちこちからも授かりました。

 

冬瓜・南瓜は母にも最適の食材、よく使います。

 

 

 

 

始め、あまり好まないと言っていたゴーヤにも母も慣れてきた模様、

 

私も、豆腐とのチャンプルー一辺倒だったけど、

 

佃煮やおかか和えなど少しはレパートリーも増やしたし。

 

今回は、少し残っていた素麺利用でチャンプルーに。

 

 

 

 

母用には、素麺もゴーヤも豚肉も他の野菜ももう半分にハサミでカット。

 

ヘルパーさんに手伝ってもらいながら、美味しいと食べてくれました。

 

小さく切るなど少し手を加えれば、

 

母はまだまだ私たちと同じようなものを食べてくれます。

 

お刺身好きの母だから、具を小さくしてあげれば漬け丼などアッという間に平らげるし。

 

徐々に老いは深まってきているけれど、食欲があるうちは大丈夫ね。

 

ちょっとゆったりした午後の時間に、母の寝顔を覗き込みながら・・・