やっとやっと、新居私たち夫婦側の玄関上りはなに沓(くつ)脱ぎ台が備わりました。
玄関を入って土間を挟んで私たちが右側、息子たちは左側へと進みます。
息子側は上がり框(かまち)も低めに設定、上がり降りもなだらかです。
だけど私たち側は、前家の上がり框の木材を利用、ちょっと高めに作ってもらいました。
ここに腰掛けて玄関先でちょっとお喋りなどもと、これは私の希望でした。
だけど、上がる度に「よっこらしょ!」の掛け声が必要、
これから先はさらに上がり降りも大変になることは必定です。
ですから、ここには沓脱ぎの台を置いて階段を上がるようにと考え、買う予定でした。
が、大工さんが、「私が工面しますから」と仰るので、ずっと待っている状況でした。
有難い大工さんの言葉だったのですが、それはなかなか届かず、
応急手当てに簡単な台を置いて胡麻化して2年近く経ってしまいました。
大工さんが仰るには、
重いので資材置き場の下部になり、ちょっと取り出せなくなってましたと。
待ちました(笑)
それでやっと先日届いたものを見てみると、本当に重い!!
しかも丸太をただ切っただけの・・・
いえ、ちゃんと角を取って丸みを付けてくださり、
それに上面には滑らないよう少しざらつきを施してくれています。
「丸」。
「曲がった線」+「人が体をかがめたさま」の会意文字で、
丸いことを表します。
まるい・まる・まるめる等の意
でも、よく見ていると、すごい年輪!
見れば見るほどその年輪は美しく細かく重なり、これは上等なバームクーヘン!!
「凄いの持ってきてくれたね・・・」
何キロ位あるのかわかりませんが、とにかく重い木。
こんなにずっしり目の込んだこの木なら、
安定感抜群の沓脱ぎ台であることは一目瞭然です。
・・・お洒落さとは程遠いですが、
木材の価値を知り抜いた大工さんならではのお見立てです。
有難うございました。
素足で感じる木肌はとっても気持ち良いで~す!!
さて、昨夜一通のラインメールと共に画像が届きました。
ヒゲの奥様の一人昼食写真だそうです。
先日お会いした時に、
私は先生も好物でした素麺をお供えしていただこうと奥様に託しました。
それをお供え後、すぐに召し上がってくださったのです。
青紅葉を添えて・・・
実は、先生は生前何事にもこだわる性質、
いつも私にいろんなことを話してくださいましたが、
その中の素麺エピソードを奥様にお話ししたところでした。
素麺は夏の必需品、
さっと茹で上がり、冷たいのをササっと食べられる、主婦にとっても嬉しい食材です。
私たち主婦はついついその利便性にだけ視点を奪われるのですが、
やはり先生は画家、そんな時にも視覚を重視なさる。
「ちょっと庭の青紅葉を一葉添えるだけでいいんだ」そうおっしゃる先生に、
「えーっ、私はネギだけですよ~⤵」とお応えすると、
「何言うとる、一葉添えるだけでええんや。」とお叱りを受けた話を奥様にしました。
そして二人で「ウチもよ」などと相槌をいただいて笑いあったのですが、
やはり流石奥様、
「何事にもこだわりを持つ人でしたので、偲んで、早速一人素麺食べてます」と
ウィット溢れるコメントを添えてくださっての画像でした。
かけがえのないご夫婦像とお見受けし、
私も今日の素麺には、青紅葉を一葉添えることにいたします(笑)




