爪、瓜 | 心から

心から

その日その時に感じたままを、筆に託して表現してみます。
よろしかったら、画像をクリック、拡大して、筆勢などをご覧下さい。

 爪

 

 瓜

 

 

 

 

 

 

知人から、庭で成ったと枇杷の実をいただきました。

 

粒は小さいし、こすれて皮に傷もあるけれど、甘い!

 

昨夜は初物をいただいたあと、

 

いつもはヘルパーさん任せだけれど母の手の爪を切ってあげました。

 

ちょうど、「爪」と「瓜」、

 

漢字は酷似しているけれど全く別物を表すこの2字についての質問をいただいていましたので。

 

ホントは瓜を食べた日に爪を切ってあげればパーフェクトだったのですが・・・

 

 

瓜(うり)にツメあり、爪(つめ)にツメなし、

 

これは似て非なるこの二つの漢字を正確に覚えるための句ですね。

 

この2字の違いは中央下部のツメですが、

 

ともに象形文字で象ったものの違いから古い字形は全く別物で、

 

両者の下記画像をご覧くだされば、その違いは一目瞭然かと存じます。

 

両者、左画像は「書道字典」より、右画像は白川翁の「字統」よりのものです。

 

 

  

 

 

  

 

 

「瓜」中央下部のツメはウリの果実を表してるのですね。

 

ちなみに「爪」は部首ツメ冠となるとこんな字形です。  →  「爫」

 

これは「争(旧体は爭):手でものを取り合う」、「為(爲):手を加えて仕上げる」に用いられており、

 

手を上からかぶせて下のものを掴み取る意、またツメの意を表します。

 

また「爪」の原字は「㕚」で、右手を表す「又」に「・」を二つ付けてツメを表す指示文字となります。

 

これは「蚤:ノミ・かゆい虫」等に用いられていますが、ツメの意が加味されています。

 

 

以上、簡単ではありますがご参考になさってください。