歯 | 心から

心から

その日その時に感じたままを、筆に託して表現してみます。
よろしかったら、画像をクリック、拡大して、筆勢などをご覧下さい。

 

 

 

 

 

じーじのこちょこちょに喜んで声を出して笑う孫②。

 

そのお口には歯が2本。

 

ちょっとギザギザした歯が2本顔を出した!

 

 

「歯」。

 

旧体は「齒」。

 

甲骨文字は口の中の は を描いた象形文字。

 

本日タイトル書はこの形ですが、孫②に因んで下の2本を大きく書いてみました。

 

篆文以降の書は上部に「止:とめる」が加えられていますが、

 

これは音符として扱われます。

 

物を噛みとる前歯、また広く歯のこと。

 

殷の時代には既に「齲」の字が見られますが、これは むしば のことで、

 

歯の間に虫を加えた義。

 

動物の歯は、それによって年齢を知ることができるので年歯といい、

 

年齢・よわい の意にも用います。

 

 

ところがこの歯、凶器と化した。

 

ごくごくおっぱいを飲んでるうちは良いのだけれど、

 

お腹が膨れてくるにつけ、この歯でママの乳首を噛んでしまう。

 

ヒェーッと飛び上がるママ。

 

まだ下の歯だけだから良い方よ、上も生えたらもっと痛い。

 

クリクリ動く目を持つ孫②、早くもいたずら娘の兆候かしら?

 

おっぱい飲ませたことのある方なら思い出すはず、私もさんざんな目に遭った経験アリ。

 

「あのね、噛んだらね、鼻つまんだらええよ」、

 

そんな対処法を授けた姑です。

 

 

子供の一つ一つの成長は嬉しいものです。

 

ですが、それと供に大変なことも次第に多くなるのは当たり前。

 

そうやって大変な思いをして育てるからこそ可愛さも募るというもの。

 

大丈夫、いっぱい苦労して、いっぱい迷って育てなさいね。

 

だけど困ったときには遠慮なく声をかけてね。

 

そんな時こその家族だから。