燥 | 心から

心から

その日その時に感じたままを、筆に託して表現してみます。
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慌ただしかった週末を終え、今朝それを労う娘からの電話。

 

お、気が利くね!

 

久々いろんなことを話した。

 

一時は寄ると触ると言い合いになってた娘と私。

 

似た者同士のぶつかり合いは常習だった。

 

それでも離れて暮らすようになり、以心伝心はやはり血かと親娘の絆を感じる。

 

似ているからこそぶつかっていたのだと今になって思う。

 

 

家具がなくなりガラーンとした家の中をぐるりと回って見せてやった。

 

娘もいろいろ思い出すことがあったろう。

 

実際に家を解体するまでにはもう少し時間はあるが、多分娘は生家をこれで見納め。

 

感傷的になるのも無理はない・・・

 

私でさえ、そうだもの。

 

 

先日の娘からの荷物の中にあったものを思い出した。

 

 

 

 

乾燥パインですって。

 

 

「燥」。

 

「喿」は「口」×3+「木」の会意文字で、多くの鳥が木の上でやかましく騒ぐことで、

 

うわついて軽いの意を含みます。

 

「燥」は「火」+「喿」で、火気が軽くどんどん上がることを表します。

 

転じて、熱気が軽く上に立ち上って乾くこと。

 

 

ラベルを見れば乾燥パインだとすぐにわかるはずなのに、

 

呑兵衛たちにはどうしてもフグの干物に見えるらしい。

 

 

 

 

丸のままだとそうでもないが、色といい触感といい細かくすれば確かに・・・

 

あんまり美味しそうなビジュアルじゃないけど恐る恐る食べてみると、

 

それが意外に美味しくて驚いた。

 

干して余分な水分が抜けたため、味が濃い。

 

甘さと酸味がマッチして私の好みにぴったりだ。

 

主婦としては干し椎茸と同類項かと水で戻してみたが、

 

こちらも味的にはまずまずだけどお勧めはできないわ、断然そのまま食べたほうが美味しいもの。

 

お菓子の材料などにも使うのだろうが、きっと私はこのまま全部食べてしまいそう。

 

・・・喜びそうなものを見つけてくれて有難うね!!

 

 

次回の婿くんの日本出張は7月とか。

 

その時また重量級の荷物をやりとりできる。

 

お互いがその時までにリクエストを考えておこうと、

 

最後はがっちり主婦と化した娘に逞しさを感じて長電話を切った。

 

私の毎日もそのころには随分と今とは変わっているかな。