「感」。
「咸」は、「戈」でショックを与えて口を閉じさせること。
「緘:綴(と)じる」の原字。
そこに「心」が加わり、心を強く動かすこととなります。
強い打撃や刺激を与える意を含みます。
しとしとと雨の降る1日。
四日市で開催中の、魂を込めて文化作品に打ち込む皆さんの作品展「魂展」に
伊藤潤一さん が出展、
またライブパフォーマンスをなさるということなので、時間に合わせて出かけました。
伊藤さんの作品を見に伺うのは2度目。
前向きに、そして感じる気持ちを大切にしてみえる瞳が気に入って、
ブログでも度々訪問させていただいています。
書作は、紙を下に置き、うつむいて書くものと言う既成概念を破って、
壁面に貼った紙、しかも割りと低い位置に貼った紙。
BGMは琉球の香り漂う心地よい音楽。
本日は、花と書のコラボということで、ドキドキしながら時間を迎えました。
伊藤さんはリズムに合わせて筆を運び、
その横で沖縄の海をイメージしての花を活けて。
そして出来上がったのが、この作品。
「感謝」の文字は、伊藤さんが今まで与えてもらったもの全てへの気持ち。
自然豊かな地で生まれ育ったことへの感謝を織り込んだ言葉。
大きな自然の中で培ったあなたの感性は、
きっとこれから大きく広がり、厚みを増して、人びとの心に届くことと思います。
あなたの活躍、期待しています。
待ち時間を利用して、お隣のブースで作った
ブリザードフラワーのアレンジ。
不器用な私も、簡単に作れました。
これも、自然の恵みを長く楽しむための工夫かと思います。
その人なりの感じ方で自然を大切にする心。
そんなものも感じた時間でした。
感謝のこころ。
そして、感じる心。
大切にしたい。

