径 | 心から

心から

その日その時に感じたままを、筆に託して表現してみます。
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$心から

我が家は古い町並みの中にあるので、

家の前の道も、近所の道も、細くて狭い。

だから、ちょっとした用事に出かけるときは、大抵自転車。

何処にでも自転車をとばしていきます。

自分で言うのもおかしいですが、

自転車の運転(そんな大げさなものではありませんが)には自信があって、

ママチャリ駆使して、かなりのスピード狂。

主人には、いつも叱られているのですが、ついつい・・・

「お母さんが、自転車でぶっとばしてた」と友達に言われた、と

子供達からも苦情を言われる始末。

はい、以後気をつけます!

これでも、交通ルールはきちんと守ってますから。


今朝は朝から晴れ渡り、冷たい風もなんのその。

自転車で、用を足しに。

私はこの地に50年以上住んでいるのに、数年前に初めて見つけた細い道。

そこを通って、ちょっと道草。

その道の奥に、きれいに草花を育てているお宅があるのです。

豪華な花ではなく、小さな鉢植えをたくさん並べて、

優しく語りかけながら、花に水をあげているのだろうな、と。

小路の奥の、古い町並みの中のステキなたたずまいです。


「径」。

「徑」は旧字。

「坙(けい)」は、台の上に真っ直ぐに縦糸を張った姿で、「經」の原字。

「徑」は「彳:行く」+「坙」で、両地点を真っ直ぐ繋いだ近道のこと。


エッ!?

私の今日の字は、ちょっと選択ミスのようです。

だって、真っ直ぐ繋いだ道ではなく、

今日の私は、思いっきり回り道だもの!

いつもの私の自転車道が「径」だったのですか。

「径」には、小路、という意味があり、

私はそれだけしか知らなかったということです。

この字を書こう、と決めて帰宅したので、調べる前に書いてしまい、

慌てんぼうを暴露してしまいましたが、

でも、ほっこりした気持ちのままかけた字なので、

今回は、どうぞご容赦くださいませ。