髪 | 心から

心から

その日その時に感じたままを、筆に託して表現してみます。
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$心から

お昼ごはんを食べながらテレビを見ていたら、

髪が随分薄くなった俳優さんが出てみえて、それで今日の字は「髪」。

大事なものですものね!

ご多聞にもれず、ウチの主人も、年相応に髪が薄くなってきています。

主人の家系は、みんな!!

だから、本人も気にしています。

ウチに「うすい」さんという方から電話がかかると、子供達はクスクス。

「薄い」さんではなく、「臼井」さんだったり、「碓氷」さんだったりするのですが・・・

でも、これも自然な流れ。

雨の日は帽子を被らないと、雨粒が直接地肌に当たる、と言ったり、

髪を染めたり短くしたりと、若返るように工夫したり、

無駄な抵抗をしているみたいです。

アッ!!

無駄なんて言うと、叱られちゃいそうですね!

大丈夫ですよ。

自然のままが、一番あなたに似合っているから・・・


主人のために、楷書でどっしりと、丁寧に書きました。


『千字文を読み解く』に、「髪」に就いて以下のようにありましたので追記します。

 人の毛髪を区別すれば、「髪」は頭の上に生える毛、「髭」は口ひげ、
 「鬚」はあごひげ、「鬢」はびん・耳ぎわの毛などのちがいがある。
 「髪」はまた、それらの総称でもある。
 このように細かな区分の文字があるのは、
 古代の中国の人々が毛髪に深い関心を抱いていたことの反映である。
 古代中国では、人の頭髪には霊が宿るとされ、生命力の根源がここにあると信じられた。
 そこで、古い時代の刑罰の一種に、毛髪を剃り落とす「髠(こん)」というものがあった。
 当時の人にとって、毛髪がなくなるのは、極めて悲しむべきことがらであったようである。


なるほど!

日本では、平安の昔、「髪は女の命」とされ、

真っ黒な、真っ直ぐな、長い髪が良しとされてきました。

現代は、色も形も、個性を表すために自由に変化を加え、それはそれで、とても楽しくもあります。

でも、いずれにせよ、

遠い昔から、毛髪に対し、深く関心を持っていたことだけは、変わりがなさそうです。