与 | 心から

心から

その日その時に感じたままを、筆に託して表現してみます。
よろしかったら、画像をクリック、拡大して、筆勢などをご覧下さい。

$心から

『字統』に、「与=與」は以下のように説明されています。

  旧字は與に作り、与と臼(きょく)と廾(きょう)とに従う。
  臼と廾はともに左右の手を並べた形。
  四方より与を捧げている形である。
  与は象牙のような貴重なものの形であろう。

『漢字源』の説明は以下です。

  与は牙(が)の原字と同形で、かみあった姿を示す。
  與はさらに四本の手を添えて、二人が両手で一緒に者を持ち上げる様を示す。
  二人の両手+(音符)与で、かみ合わす、力を合わせる、などの意を含む。

両者の説明は、多少異なるところもありますが、

つまり、大切なものを大事に大事に、力を合わせて扱う姿が窺えます。


実は、今朝、家族が起き出す前の静寂の中、

この字を「与える」という意味と解釈して選びました。

そのとき頭の片隅に、友のことを思い浮かべながら。

いつも、彼女からはいろんなものを与えられているなー、と。


「生まれたときからの親友」と彼女は以前言ってくれたのですが、まさにその通り。

小さい頃から一緒に遊び、共に悩み、

結婚後、住むところが離れたとはいえ、時々話したりしていました。

ある時、昼間の外出がままならず、グチをこぼす私に、

「パソコンやってみたら?」と勧めてくれたのは彼女でした。

その頃は、全くのアナログ人間。

それから数年経っているのですが、まだパソコンの扱いは初心者中の初心者。

それでもデジカメも何とか使えるようになったし、

少しずつできることが増えています。

今年は、このブログを始めることもできました!

同時に彼女もブログを始めて・・・

本当に、共に歩んできた、という言葉がピッタリの友です。

その彼女が、突然、今朝ケーキを届けに来てくれました。

彼女はいつも、美味しそうなお菓子やステキな日常生活をブログで紹介しているのですが、

「見るだけじゃ怒り出すかな、と思って」と言って。

本当に、以心伝心です。


私は、最初は、「与」という字から、

彼女から与えてもらっていることを思い浮かべて書いたのですが、

詳しく調べて、さらにこの字のように、

支えあいながら、大切なものを掲げていきたい、

これからもこういう関係でありたい、と感じました。


上部は、大切なものを扱うように慎重に、

下部は、これからも歩き続けることを意識して、

前を向いて進んでいくような動きを表現してみました。