2024夏アニメ 7月30日視聴分 | アニメ視聴日記

アニメ視聴日記

日々視聴しているアニメについてあれこれ

2024年夏アニメのうち、7月29日深夜に録画して7月30日に視聴した作品は以下の2タイトルでした。

 

 

真夜中ぱんチ

第4話を観ました。

今回はまさかの感動エピソードでした。まぁ「まさか」はちょっと言い過ぎで、この作品は人間と吸血鬼の交流を描いた1クール完結のオリジナルアニメ作品なので必ず「別れ」が描かれる宿命にあり、最終的には感動的に締めることにはなると思う。ただ、3話までかなりドタバタ感があり、ここでいきなり感動回が来るとは予想外だっただけです。しかもここまで一番目立っていなかった譜風というキャラで感動回というのは想定外でした。

今回はちょっと叙述トリックの効いた構成となっており、「吸血鬼は不老長寿」という設定が上手く使われてましたね。まず冒頭は夜の公園で譜風がギターを持ったアヤというスケ番風の少女と会っている場面で、普段からここでアヤの演奏に合わせて歌を唄っていた譜風がアヤに「一緒にプロになろう」と誘われる場面が描かれます。そしてOPを挟んで場面が変わって、晩杯荘に引っ越してきて早々、次の動画のアイディアに行き詰った真咲が譜風の部屋に置いてあるラジカセを再生してみたところ、譜風の歌声が収録されていて、譜風が歌えることを知り、次の動画は「譜風の唄ってみた動画」にしようと思い付き、譜風にその話を持ち掛けるが「私には歌う資格が無い」と断られてしまう。

冒頭の場面で譜風はアヤに一緒にプロになろうと誘われていますが、太陽の光の下に出たら身体が燃えてしまう吸血鬼の譜風がプロになどなれるはずがない。だが吸血鬼の正体は隠さねばならない掟なので「自分は吸血鬼なのでプロにはなれない」とアヤに説明することも出来ない。そうなると、譜風のことを深く信頼して誘ってくれているアヤを裏切るような形で拒絶しなければならない。そんな展開になるのであろうことは冒頭のシーンを見れば予想はつきます。

真咲に歌うように言われた時に譜風が「私には資格が無い」と言ったのは、おそらくアヤを裏切ったことを指しているのであろうと想像がつく。つまり冒頭のシーンは現在のシーンよりも過去の出来事を回想しているのであろうということがここで分かる。冒頭のシーンの譜風は今よりも髪が長いので、現在のシーンとは別の時期のシーンであるのは明らかであり、それは過去の出来事だったのだということが分かる。

この後、譜風の回想シーンとなり、冒頭のシーンの続きが描かれます。アヤの誘いをどう断ればいいか決められないままズルズルとアヤと会い続ける譜風を見かねてユキが「吸血鬼が歌手になるなんて無理なんだから叶わない夢など見ないように」と忠告します。だが、それでも譜風はアヤに嫌われて一緒に歌えなくなるのが嫌で、どうしてもアヤから離れることが出来ないままアヤと共に野外会場のオーディションに出かけてしまう。幸いその日は曇り空だったので何とかなるかと思ったのだが、出番直前に晴れてしまい譜風は何も言えないまま逃げ出してしまった。

もともと吸血鬼が歌いたいなんて思ったことが間違いだった。それなのに無理な夢を諦めることが出来なかった自分のせいでアヤを裏切って傷つけてしまいアヤの夢の邪魔もしてしまったのだから、もう自分には歌を唄う資格など無いと譜風は思い、それ以来歌を唄うことは止めてしまったのでした。そしてアヤとは二度と会わなかった。それが譜風の過去でした。

一方、譜風に拒否されてしまった真咲とりぶはユキから事情を聞き、譜風とアヤの話を聞き、アヤの行方を探しはじめ、遂にアヤの消息を突き止める。そのことを譜風に伝えると譜風は余計なことをしないでほしいと怒り、アヤは関係なく自分に歌う資格が無いというのは自分が決めたことなのだと言う。しかし真咲は譜風が古いテープを大事そうに持ち続けているということは本当は歌を唄いたいのだろうと指摘し、「やりたいことをやるのに資格なんか必要ない」と言うと、2年前にアヤがライブをしたという情報のあった場所を譜風に教えて去っていく。

それに心動かされた譜風は1人でその場所に行く。そこはなんとニューヨークのライブハウスで、そこにはアヤのギターが置いてあったがアヤは既に亡くなっていた。そして譜風はアヤの友人だと説明したら、ライブハウスのオーナーからアヤのギターを託され晩杯荘に戻ってきた。その顛末を聞いたりぶ達は「人間の寿命は短い」と嘆息する。

ここで、実は譜風がアヤと一緒に夜の公園で歌っていたのは、かなり昔のことだったということが明確になる。譜風が不老長寿の吸血鬼なので髪の長さ以外は現在と変わりないので時代感覚がマヒしてしまいがちだが、冒頭のシーンでアヤが譜風に手渡していたものがカセットテープであったことからも、アヤのスケ番衣装がかなり古いセンスであったことからも、おそらく1980年代ぐらいだったのだと思われる。譜風の部屋で真咲が見つけたラジカセに入っていたのもカセットテープであり、1980年代にアヤと一緒に歌っていた頃の譜風が自分の歌声を録音したカセットテープだったのでしょう。だから真咲は「あんな古いテープを大事そうに持ち続けてる」と言ったのです。その時点でもう真咲はユキからの情報で譜風がアヤと会っていたのがだいぶ昔であったことが分かっていたのです。

そして真咲たちはその後のアヤの消息を探して、アヤが2年前にニューヨークのライブハウスでライブをやっていたという情報を掴み、それを譜風に教えたのだが、アヤは単身渡米してミュージシャンになり、ニューヨークで地道に音楽活動をしていたが2年前のライブをした後すぐに亡くなってしまったようだった。そのことを知って、譜風は自分があの時ちゃんとアヤに向き合っていればよかったと後悔しますが、譜風が貰ってきたアヤのギターケースの中にDVDが入っていて、それを再生すると中年になった頃のアヤがインタビューを受けている映像が入っていた。

その中でアヤが自分が音楽を始めたきっかけの話をしていて、譜風との出会いで自分がプロになりたいと思えたのだという話をする。だが譜風は突然いなくなってしまい、今でもどうしてなのか分からないとも言うアヤであったが、それでも譜風と一緒に歌っていた時楽しかったし、譜風も楽しんでくれていた。そのことは間違いないとアヤはインタビューで言っていた。そして最後にアヤは「私はあいつが今でも歌ってくれていたら嬉しい」と言ってインタビューを締めていた。

それを聞いて、譜風は「私はずっと一緒に歌っていたかった」と言ってアヤに突然いなくなったことを詫びて涙を流し、その後、そのDVDでアヤがバンドメンバーと一緒に演奏している曲に合わせて、昔のようにアヤと一緒に歌い「唄ってみた動画」を収録して配信したのでした。昔と違って現在の時代ならば、外に出かけなくてもこうして自宅ででも歌手活動は出来る。だから吸血鬼だって歌手になる夢を実現できるようになったのです。「やりたいことをやるのに資格なんて必要ない」という時代が来たのだと譜風は実感したのでした。そうして譜風の歌が特殊エンディングで流れて今回のエピソードは終わります。

 

 

SHY 東京奪還編

第17話を観ました。

今回はいよいよシャイたちヒーローが東京都心部を突然に呑み込んだ黒球の中に入っていきます。黒球内部に入っていったヒーローはシャイ、スピリッツ、レディブラック、ミェンロン、そして天王寺曖の5人であり、一方で黒球内部に居るアマラリルクはウツロ、ドキ、イノリ、クフフの4人ですが、もしかしたら黒球内部に親玉のスティグマも潜んでいるかもしれません。ただ、この「東京奪還編」のメインとなるのは、あくまでこの黒球を生み出したウツロとその姉である天王寺曖の対決であり、そこに主人公であるシャイが絡んでいくバトルが本題となるはずです。今回はそこまでは話が進まず、ウツロが待ち構えるスカイツリーに向かってシャイ達が突き進んでいく途中でドキやクフフが立ち塞がるところが描かれました。おそらく次回はイノリも邪魔してくると思われ、タイムリミットが限られている中で早くウツロのもとに辿り着きたいシャイ達と、曖を単独でスカイツリーで迎え撃ちたいウツロ側の思惑が合致する形で、途中で邪魔をしてくるドキ、クフフ、イノリに対してミェンロン、スピリッツ、レディブラックが立ち向かうことでシャイと曖を早くスカイツリーに行かせようとする展開となるのでしょう。途中で立ち塞がる敵を仲間が引き受けて主人公を敵のボスのもとに向かわせ、複数局面での戦いを同時進行で描いていくという、バトルアクション作品の王道中の王道展開といえます。

今回はまず黒球内部の状況に困惑するシャイ達の前に第一の刺客であるドキが現われて、第一会戦であるミェンロンとドキの戦いの序盤が描かれ、更に続いて第二の刺客であるクフフがシャイ達の前に出現したところまでが描かれたのであり、まだバトルは佳境には入っていない印象です。それでもドキのキャラが結構面白くて、ミェンロンとの嚙み合わせもなかなか絶妙で、この作品のバトルはそもそも単純な力比べではなくて心の在り方、魂のぶつかり合いや相互理解などが描かれるところが見所であって、なかなか面白いバトルになりそうに思える。それに前回までの内容が既にかなり充実しているので、もう今回はバトルフィールドに入ってバトルを開始したという点だけでも、とりあえずSランク下位に昇格させていいと思います。

まず冒頭、シャイたち突入チームが黒球の外に立ち、曖が無垢を黒球を斬ると、黒球に割れ目が入って、そこからシャイたちは黒球の内部に入っていけました。やはり曖が感じ取ったように、無垢ならば黒球を斬ることが出来るようです。それはつまり黒球を生み出したのも無垢と同じタイプの刀であるということであり、やはりウツロの持っていた刀は無垢と同じく忍びの里にあった特殊な刀なのであり、その持ち主であるウツロもまた忍びの里の出身なのでしょう。ウツロは曖のことを「曖姉」と呼んでおり、曖はアマラリルクに「もう1人の自分」が所属していると言っており、それが何者であるのかも曖本人は理解している様子だった。おそらく2人は姉妹ということなのでしょうけど、アマラリルクの一員であるということは普通の人間というわけでもないのでしょうから、正確にはウツロがどういう存在であるのかはまだ謎です。

曖はまだシャイたちにも「もう1人の自分」についての具体的な情報を明かしておらず、一緒に戦いたいと言っていたにしては少し非協力的ともいえる。それは言い換えると、よほど秘密にしたいことなのであろうと思われる。それだけ曖にとってウツロとの関係は重い意味を持つものなのであり、出来ればシャイ達に秘密を明かさないままウツロとは決着をつけたいと思っているのかもしれません。ただ現時点で曖はウツロが黒球の中に居ると確信しているわけではない。ただ無垢から「黒球を斬ることが出来る」と教えられたのでシャイ達に協力しているのであるが、もし無垢で本当に黒球を斬ることが出来たならば、黒球が無垢と同じタイプの刀によって生み出されたものであり、その刀を使って黒球を生み出したのがウツロであると想像はつくわけで、だから無垢で黒球を斬って黒球の中に入った段階で曖は黒球の内部にウツロが居ると確信できたのだと思います。

ちなみに「ウツロ」という呼び名は曖は把握していないのだろうと思います。1期で登場したツィベタも本名とは違う名前でしたし、アマラリルクとしての呼び名は本名とは別に新たに命名されるようです。その命名の法則は、そのアマラリルクの性格や目指す夢などに関連した名前を命名するようです。おそらく「ウツロ」というのは、やたら「虚しい」と呟いているように虚無的な性格であったり、虚無的な世界の実現を目指しているというような意味で命名されたのでしょう。つまり本名は別に存在するということであり、曖が把握している彼女の名前は別に存在しているのであり「ウツロ」という呼び名は曖もまだ知らないのだと思われます。

そういうわけで、とりあえず黒球の中に入ってみると、そこは薄暗くて人の姿も無い街が広がっており、遠くに見えるスカイツリーのてっぺんが不気味に赤く光っていたので、あそこに何か重要なものがあるのだろうと見て、とりあえずそこを目指して進むことにしました。そうして先に進むと途中で人間がたくさん居る場所があったのだが、そこに居た人々はみんな身体が黒ずんでノイズみたいなものが走っていて、とても正気とは思えない状態で突っ立っていた。どうやら生きてはいるようであったが話しかけても何の反応も無い。

それでシャイ達が困惑していると、そこに上空からドキという敵が降ってきて、シャイ達に敵意を向ける。頭に角が生えて異形の男の姿のドキを見てアマラリルクだと気付いたシャイ達は身構えますが、ドキはシャイ達ではなく曖を狙って襲い掛かってくる。それをシャイとミェンロンが阻止するが、ドキは曖を攫ってスカイツリーのてっぺんに連れて行くために来たのだと言う。ちなみに人々を黒くしたりしたのはドキの仕業ではなく黒球によって閉じ込められた結果こうなっただけみたいです。つまりウツロの仕業であるということになる。ドキはウツロが曖に会いたがっているので、ウツロに頼まれて曖をウツロのもとに連れていくためにここにやって来たのです。

ドキは単に塔のてっぺんに居る者が曖に会いたがっていると言っただけであり「ウツロ」とか本名とかを言ったわけではなかったが、それを聞いて曖はやはりウツロがこの黒球内にいて、スカイツリーのてっぺんに居るのだと察した。ただ、もともとドキが出現する前からシャイ達はスカイツリーに行こうと思っていたので「自力で行く」と言って立ち去ろうとする。ドキの方もちょっとアホな奴みたいで、結果的に曖がスカイツリーの上に行くのなら別にそれでいいのかもしれないなどと考えたりする。しかし、すぐに曖1人を連れていかなければいけないのだということに気付いて、シャイ達を慌てて引き止める。

そんなドキを見てアホであることに気付いたレディブラックが単細胞っぽいドキを挑発してやろうと思って「竜」を自称しているドキを「可愛いトカゲさん」と呼んでからかう。ずいぶん勇ましい言動をしているドキだから「可愛い」なんて言われたらバカにされたと思ってカッカするだろうと見越してからかったのですが、意外にもドキは「そんなに可愛いか?」と大喜びして、一気に上機嫌になってシャイ達をスカイツリーまで安全な道で案内しはじめる。

どうやらドキは可愛いものが好きみたいであり、可愛くなりたいと思っているようです。さっきまでの野蛮な振る舞いとのギャップが凄いが、すっかり上機嫌になったドキはシャイ達に好感を持ったようで、曖を1人で連れていくことにはもうこだわらず、全員をスカイツリーまで連れていってくれるようです。ドキは根は親切な人間であるようで、シャイ達の質問にも何でも答えてくれて、彼の言うにはアマラリルク同士は細かいことは干渉し合わず、ただ夢の手伝いをするだけみたいです。だからドキはウツロがどうして曖に会いたがっているのか理由も知らないと言う。

ただウツロの性質は知っているようで、ウツロの心に触れ続けると人は心を無くしていくのだという。さっきの場所で黒い姿で突っ立っていた人々も黒球内でウツロの心に触れ続けたためあのような状態になったのだそうで、あと1時間もすれば完全に心が無くなって死んでしまうようです。つまりあと1時間以内にウツロを倒さなければこの黒球に包まれた東京都心部の人間はみんな死んでしまうということになる。タイムリミットが設定されてしまったことになります。

そんなシャイ達の焦りをよそに、ドキは上機嫌で「俺にも夢があるんだよ」と話し続けて、その夢は「世界中のぬいぐるみを集めてその中で昼寝をすること」なのだと言う。なんとも可愛らしい夢です。どうやらドキの目指す夢というのは「可愛い世界の実現」のようです。ツィベタの場合は「子供だけの世界の実現」でしたが、アマラリルクの目指す夢というのはどこか現実離れしたおとぎ話のような歪なものが多い印象です。

しかしシャイはとりあえずこのままドキに道案内してもらうためにドキのご機嫌を取ろうとして「女の子みたいに可愛らしい夢」と言って褒めるのですが、それを聞いてドキの機嫌が急に悪くなってしまう。ドキはまるでシャイが「可愛い」が女の子の専売特許みたいに扱ったことが赦せなかったようです。男が「可愛いものが好き」とか言うのは間違っていると決めつけられたように感じてドキは酷く傷ついたようで、激怒してシャイに襲い掛かり、「男が可愛くて何が悪いんだ!」と激昂して「お前ら皆殺しだ!」と言い出す。ドキはウツロの夢の手伝いをしているだけであり、ウツロの指示に忠実に従う部下ではないので、割と勝手なことを出来るのです。だから「曖を1人で連れてきてほしい」という要請を無視して全員を連れて行こうともするし、こうして頭に血が昇ってしまうと曖も含めて全員殺してしまおうともする。

そういうわけでドキとの戦いが始まってしまうが、ミェンロンが一時的にドキの身体を痺れて動けなくして、自分が1人でここに残ってドキを食い止めるので、残りの皆は先に進んで早くスカイツリーに行ってほしいと言う。黒球内の人々の命のタイムリミットがあと1時間と分かった以上、ドキとの戦闘で時間を無駄にしている場合ではない。ただ全員で逃げてもドキが追ってきて戦闘になったら意味が無いので、1人だけここに残ってドキが他の皆を追えないようにしなければならないのであり、ミェンロンはその役目を自分にやらせてほしいと志願したのです。

1人で残って戦うなど無茶だと皆は心配しますが、シャイはミェンロンが戦いを好まない性格であることを知っていたので、そんなミェンロンが自ら志願して戦うと言う以上、それは重大な決意で言っているのだと察して、そんなミェンロンの意志を尊重したいと応えて、ミェンロンにこの場を任せて他の全員で先を急ぐことにした。そうしてドキと対峙することになったミェンロンは、ドキに「貴方は悪い人ではなさそうなのにどうしてアマラリルクに居るのか」と問いかける。それに対してドキはそうやって善悪で相手を決めつけるところが自分がヒーローを嫌う理由なのだと答える。

ドキは男なのに可愛いものが好きだと言うと、それは間違っていて悪いことだと決めつけられて傷ついてきたのだと言う。そして、こんな自分の気持ちは、可愛いものが好きだと言っても正しいと認めてもらえるお前のような「可愛い女の子」には決して分からないのだろうと言ってミェンロンに対して怒る。しかし、ドキは誤解している。ミェンロンは見た目は可愛らしいけどれっきとした男なのです。そのことをミェンロンが教えると、ドキはミェンロンの容姿を羨ましがり、ミェンロンならばどんなに可愛いことでもやり放題ではないかと言う。しかしミェンロンは可愛いものが好きなわけではなく、むしろカッコいい男になりたいといつも思っているので、「自分はカッコよくなりたい」と言い返し、ドキは「男は可愛くあるべき」と言って譲らない。それで「男」としてどちらの考え方が正しいかを賭けて戦う羽目になる。

ただ、ミェンロンはドキが「自分の望む姿を拒まれた」と言っていたことが引っかかっていた。その結果ドキがアマラリルクになったのだとするなら、その際に自分の望む姿を手に入れたはずだ。だが現在のドキの姿はミェンロンのように女の子と間違われるような可愛い姿ではない。いや、女の子の姿を手に入れることだって出来たはずなのです。それなのにドキはあくまで武骨な男の姿のままで可愛いものを追求しようとしている。そのことに気付いてミェンロンはそうしたドキの「自分の心を貫く心の強さ」をカッコいいと思った。しかし、そのことを伝えると、ドキは「カッコいい」と言われたことで腹を立てて激怒して襲い掛かってくる。そうしてミェンロンとドキの戦いはヒートアップしていく。

一方、スカイツリーを目指して走るシャイ達の前にウツロに操られたのか、多くの黒くなった人々が立ち塞がり、すんなり前に進めなくなってしまう。そこで人の居ない場所を進もうということになり、そんな都合のいい場所が都心部にあるわけがないという話になるが、シャイが電車の線路の敷地ならば人間が居なくてスカイツリーまで一気に行けると気付き、皆で線路の上を走ります。ただ曖の息が切れてきて走れなくなってしまい、レディブラックが曖を非難するが、曖が心臓に障害を負っているということを知ると反省する。レディブラック自身が事故で両脚を失ってその障害に苦しんで乗り越えてきた過去を持っているので、曖の辛さはよく分かったのです。それでレディブラックは曖を背負って走ることにした。

そうしてシャイ達が線路を走っていると、そこに電車と共にクフフが現われて、突然「トロッコ問題」を出題してくる。この先の線路が分岐していて、一方には5人のパリピが居て、もう一方には1人のボッチが居る。どちらに電車を突っ込ませた方が笑えるか?というワケの分からないお題であったが、シャイ達が答えを言うのを待たずにクフフは電車を出発させ、その電車には黒くなった人々がギュウギュウ詰めになって乗っているのを見てシャイ達が焦ったところで今回は終わり次回に続きます。なお来週はオリンピック放送の関係でお休みであり、次回の第18話は8月12日深夜の放送となります。