2024春アニメ 6月19日視聴分 | アニメ視聴日記

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日々視聴しているアニメについてあれこれ

2024年春アニメのうち、6月18日深夜に録画して6月19日に視聴した作品は以下の1タイトルでした。

 

 

忘却バッテリー

第10話を観ました。

今回を含めて残り3話となり、今回から氷河高校との練習試合が描かれます。今期はこの氷河高校との試合まで描いて終わりなんでしょうかね。当然、物語的には中途半端なところで終わることになりますが、この作品は是非とも2期をやってほしいですね。今回は割とギャグ色の強いエピソードであり、要がアホに戻ってしまいました。予想していたよりも戻るのが早かったですね。要がアホに戻ったところで今期終了なのかとも思っていたのですが、氷河高校との練習試合が始まってすぐにアホに戻ってしまいました。もしかしたら今後も智将とアホを行ったり来たりするのかもしれないですね。だとしたらかなり笑えます。今回もムチャクチャ面白かった。特に智将のまま徐々にアホが侵食してくる様子が大爆笑でしたが、あれ冷静に本人視点で考えたらかなり怖いでしょうね。重く描こうと思えばいくらでも重く描けそうな状況をあそこまでギャグにしてしまうとは凄い。氷河高校との間には、千早が相手1年生投手の巻田と何か因縁があるっぽいので次回はシリアス展開になりそうです。その前にギャグ展開を思いっきりやっておいたということなのでしょう。

今回はまず冒頭は小手指ナインが氷河高校に練習試合にやって来た場面から始まります。氷河高校は前日の春季大会準決勝で敗れたのでこの日はオフとなり、それで要が頼み込んで無名の都立校の小手指との練習試合を受けてもらえたのですが、前日の試合で主力は疲れていますし、相手は無名校ということですから、控え選手のチームとの対戦ということになります。それでも強豪校の氷河の控え選手ですから小手指には願ってもない練習相手ということになります。

そうして小手指ナインが校門のところに到着すると野球部員が1人出迎えに来ますが、これが巻田であり、どうやらシニア時代に清峰と要のバッテリーと対戦したことがあるらしい。しかし巻田が再会を喜んでも清峰は巻田を覚えておらず、どうやら巻田はシニア時代に清峰と要のバッテリーに負けたみたいです。要は山田のことも覚えていたぐらいですから、おそらく巻田のことも覚えているんでしょうけど、巻田が都立を見下したようなことを言うので、要も巻田のことを忘れたフリをして挑発する。

ところがこの巻田、どうやら千早と同じシニア出身だったようです。それで巻田は小手指ナインの中に千早の姿を見つけると驚き、話しかけてきますが、千早は何か気の無い返事ばかりしてマトモに会話しようとしない。それで巻田も嫌になったみたいで離れていきましたが、千早はこの巻田という奴のことが好きではないようです。前回、氷河高校との練習試合が決まったと聞いた時に千早が微妙な反応をしていたのは、どうやらこの巻田が氷河高校に進学していることを知っていて、それでちょっと嫌だったからみたいですね。

そうして試合開始となりますが、氷河の2年生エースの桐島は昨日の準決勝で投げているので今日は登板は無く、1年生の控え投手との対戦となります。おそらく巻田もマウンドに上がるのでしょうけど、まずは他の1年生投手が先発します。対戦投手のデータは無いですが、まずはどういう投球をするのか見極めつつ積極的に打っていこうと、要は相変わらず智将モードでカッコよく皆を鼓舞する。しかし円陣を組んでいる最中に突然に頭痛を起こしてよろめき、慌てて駆け寄る山田に「今、俺、一発芸とかする流れだった?」とか質問したりし始める。何かとてつもなく不穏なムードになってきました。

そんな要の様子が気になりつつ、トップバッターとして打席に入った藤堂は相手の軟投派と思われるピッチャーの緩い直球を痛打したつもりが、内野ゴロに打ち取られてしまう。続く千早も同様に緩い直球を打って内野ゴロにしてしまうが、そこで千早は相手投手の投げているのはカットボールだと気付く。カットボールはストレートと区別がつきにくく、ワンテンポ遅く来るので芯を外されて凡打を打たされてしまう。そこでワンテンポ待って振ることが出来れば打てる。しかし千早に言われる前に3番の要はカットボールが来ることを既に読んでいて、タイミングを合わせて振って二塁打を放ちます。

さすがに智将モードの要は試合でもカッコよく決めてくれます。そうして二塁ベース上からベンチに向かって「カットボール来るよ」とジェスチャーでアドバイスしてくれる。ここ智将の要が健在である限り氷河にも勝てるのではないかと山田たちは希望を抱きますが、よく見ると二塁ベースからの要のジェスチャーがいつの間にかカットボールのジェスチャーから「パイ毛」の一発芸をする時の動作に変わっている。しかし要自身は智将のままみたいなので、どうやら無意識に「パイ毛」の動きが出てしまっているらしい。やはり徐々にアホの要が智将の要を侵食してきているようです。「もう、あまり長くないかもしれない」と山田たちは智将の要が消えてしまう時が遠からずやってきそうだと覚悟し始めます。

その後、4番の清峰は敬遠されて二死一二塁となり、バッターは5番の山田となりますが、山田は簡単にツーストライクに追い込まれてしまう。ここで要がやってきて緊張をほぐそうとしてくれますが、山田はシニア時代に憧れていた智将の要と一緒に試合をしていることで緊張してしまっていたので、要のアホだった頃に「パイ毛」の一発芸をしていた姿を思い出して自力で緊張をほぐします。そのことを要に言ったところ、智将の要は「パイ毛?何を言ってるんだ?」とクールに笑う。いや、お前が何を言ってるんだとツッコミたいのを我慢して山田はタイムリーヒットを打ち、小手指は初回に1点先制します。

そして1回の裏、氷河の攻撃となりますが、その前に清峰と要の小手指バッテリーが立ち塞がる。既に要はアホだった頃から清峰の全力投球を捕ることが出来るようになっていましたが、それでも清峰のフルスロットルが更に一段ギアが上にあり、要が本来の智将モードになったことによって、清峰はフルスロットルの投球が出来るようになっていた。それは帝徳戦の時よりも更に速く、山田も藤堂も千早も、同じチームになってついつい忘れがちだったシニア時代に対戦した恐るべき清峰の投球を思い出して戦慄するほどでした。そうして清峰と要のバッテリーは氷河の初回の攻撃を三者三振に切って取る。

しかし、その後ベンチに戻ってきた要の様子が徐々におかしくなっていく。真面目な話をしていたはずなのに急にベンチに寝そべったり、「吉祥寺に行こう」とか言い出したかと思えば、自分が今何か変なことを言っていたかもしれないと悩みだしたりする。これはますますヤバくなってきたと山田たちは焦り、せめてこの試合が終わるまでは智将を延命させようとして、もう要に余計に喋らせたり動かしたりしない方が良いと思い、ベンチに居る間は後ろ手に縛って猿轡を噛ませることにした。なんか拷問されてるみたいになって爆笑モノですが、要は猿轡をされながら無意識に「パイ毛」とか言っており、もうダメみたいです。

そうして3回の表の小手指の攻撃、藤堂と千早が出塁してチャンスの場面で要に2度目の打席が回ってきます。氷河のベンチには2年生エースの桐島もやってきて要に興味津々の様子ですが、桐島は今日は登板はしないことになっていますから、ここで氷河の監督は速球投手の巻田をマウンドに送る。桐島は巻田と要の勝負を堪能させてもらおうと意気込むのだが、なんと要は簡単に三振してしまい、桐島は驚きます。しかし山田たち小手指ナインはもう驚きはしない。要はこの打席で完全にアホの要に戻ってしまったのだということを察していたからです。そして「たとえ一時でも智将の要と共にプレイ出来たこと」を神に感謝した。

そして、一番驚いていたのは要本人であり、要は智将だった期間の記憶を失っており、皆で催眠術師の怪しげな事務所に行った日の夜、就寝した後、気がついたら自分がいきなり野球の試合をしていて打席に立っていたので困惑して、ベンチに戻って山田に事情を聞こうとしたら山田が何故か涙を流していたので更に驚く。そして、どうやら自分が一時的に記憶を取り戻していたらしいことを聞いて納得して、その後はベンチでお菓子を喰ったり寝そべったりして、どんどん怠惰になっていく。

これでこの試合も暗雲が立ち込めてきましたが、ただ要が智将のままであったとしても巻田の球を打てたのかどうかは不明です。巻田の速球は続く清峰をも打ち取ったからです。巻田はパワーでグイグイ押してくるタイプのピッチャーであり、その速球はエースの桐島も認めるほどでした。シニア時代よりも身体も大きくなっており、シニアで清峰や要が対戦した時よりも手強いピッチャーになっているみたいです。そんな巻田はスリーアウトになったので一塁からベンチに戻ろうとする千早の前に立つと「野球はフィジカルは全てだ」と勝ち誇ったように言い放つ。どうやら、千早と巻田の因縁は「野球はフィジカルが全てか否か」という問題に関する考え方の相違に起因しているようですね。そして、それが千早が高校入学時に野球を辞めていた真の理由なのかもしれません。そのあたり次回で描かれるのだと思われますが、今回はここで終わりとなります。