2024春アニメ 6月20日視聴分 | アニメ視聴日記

アニメ視聴日記

日々視聴しているアニメについてあれこれ

2024年春アニメのうち、6月19日深夜に録画して6月20日に視聴した作品は以下の1タイトルでした。

 

 

怪異と乙女と神隠し

第11話を観ました。

今回も含めて残り2話、次回は最終話ですが、今回は何だか最終話に向かうような感じの話でしたね。実際は原作漫画は完結しておらず現在も連載中ですから物語が完結するはずはないのですが、アニメオリジナルで完結させるつもりかもしれませんね。それとも原作でもこういう感じのエピソードであったのかもしれないが、原作未読なのでそのあたりはよく分かりません。もしアニオリ展開だったら今回と次回のクオリティが下がる可能性もありますが、今回を見る限りではそのあたりもよく分からない。

もともとこの作品はフリ回は薄めの話が多くて、今回はフリ回なのでいつもながらの適度な薄さにも見えるからです。真価が分かるのはキメ回の次回であり、次回を見てみないと分からない。ただ、もし次回イマイチであったとしてもここまでの貯金がありますからSランクから落ちることはもうないでしょう。この作品はフリ回は薄い内容だけど、キメ回はかなり濃厚で、特に前回は物凄い神回だったので、そこは他のSランク下位作品に対してアドバンテージになっている。だから今回は薄めだったが、それだけでは順位はそんなに落ちないし、次回のキメ回がイマイチだったとしてもSランクからは落ちないでしょう。というか、今回もしっかりクライマックス感を出してきているし、結構ちゃんとしてたと思います。

まず今回の冒頭は、前回の姫魚よるむんのエピソードのその後のお話から始まる。もともと蓮が姫魚ゆるむん事件に関わった直接的な理由は、乙に親友ののどかを救ってほしいと頼まれたからなのだが、それ以前からきさらぎ駅で異界行きの切符を買うために呪物を探していて、物体が怪異化した「付喪神」を見つけたいと思っていました。それで、姫魚よるむんが「付喪神」だと判断したので蓮は乙に頼まれて事件を解決し、ついでに付喪神を手に入れようと考えていたのでしょう。実際は姫魚よるむんは普通の「付喪神」ではなく「画霊」だったのですが、それでも蓮から見れば「付喪神」の一種だったようです。

そのあたりの定義がやや曖昧ですが、要するに蓮が欲しがっていた「付喪神」というものは「物体が怪異化したもの」なのであり、「復讐を目的として怪異化した」という本来の「付喪神」でなくて、「製作者の願いを叶えるために怪異化した」という「画霊」であったとしても、そのあたりは蓮にとってはどうでもいいのでしょう。蓮にとって重要なのは、目的が何であるかに関係なく、とにかく「物体が怪異化したもの」が欲しかったということなのでしょう。その理由は、「物体化したもの」でなければきさらぎ駅で切符に交換出来ないからなのだと思われます。

董子の若返り事件の際、呪書を手に入れた蓮はきさらぎ駅に呪書を持っていき、切符に交換は可能だと言われたが、目的地に行くには足りないと言われたので、呪書は渡さずに自分の手元に戻しました。その後、よだれかけ事件の際に「怪異」を見つけたと言って蓮は喜んでいましたが、手に入れようとしていたのは「呪物」である「牛玉」でした。この時は蓮の「目の能力」で「牛玉」の呪力は失われてしまい、ただのアクセサリーになってしまったので蓮は「牛玉」を持って帰ることはなかった。つまり「牛玉」は事件解決の過程で「呪物」ではなくなってしまったようです。

このよだれかけ事件を見て分かることは、蓮が「怪異」絡みの事件に興味を向けるのは、「怪異」を手に入れることが目的だからではなく「呪物」を手に入れるためなのだということが分かる。董子の事件の際も、董子を救おうという意思ももちろんあったが、最終的には「呪物」である「呪書」を手に入れることが目的だったのでしょう。これは要するにきさらぎ駅で切符に交換出来るのは「呪物」だけだからなのでしょう。

続く紅衣小女孩事件の際には、蓮は「呪物」と化したハサミを手に入れて、それをきさらぎ駅で切符に交換して「怪異」である紅衣小女孩を異界に送り出している。この時、「怪異」である紅衣小女孩そのものを切符に交換しようとはしていないところを見ても、やはり「怪異」では切符に交換出来ず、ハサミのような「呪物」でなければ切符には交換出来ないのだということが分かる。きさらぎ駅やそこを走る電車のシステムがどうなっているのか不明なので詳細は分からないが、精神体や呪いそのものでは切符に交換して電車を走らせるエネルギーには変換できず、呪いのこもった何らかの物体「呪物」でなければ電車を走らせるエネルギーには変換出来ないということなのでしょう。

その「呪物」というものがどうやって作られるのかについてだが、「呪書」や「牛玉」はどうやってそれらが「呪物」となったのか経緯は詳細には説明されていない。だが紅衣小女孩事件の際に呪物化したハサミに関しては大体の経緯は分かる。それはもともと事件の被害者であったトモコが持っていた普通のハサミだったが、トモコが死んだ後に怪異である紅衣小女孩に憑りつかれた状態であったので、トモコの持っていたハサミも紅衣小女孩の怪異の力、あるいは怪異と化したトモコの力、つまり呪力の影響で呪物と化したのでしょう。このハサミの事例を見る限り、どうやら「呪物」というものは怪異の呪力の影響を受けたことで物質が変化したものであるようです。おそらく「呪書」も「牛玉」も基本的には同様なのでしょう。

蓮が怪異絡みの事件に首を突っ込んで手に入れようとしているものはそうした「呪物」なのであり、その目的は「呪物」をきさらぎ駅で切符に交換して、乙を異界に帰すためなのです。だから前回の姫魚よるむん事件でも、蓮は「呪物」を手に入れたいと思っていた。姫魚よるむんはデジタルデータが画霊と化した怪異であり、デジタルデータも一種の「物質」であると考えるならば、よるむんも確かに「物質が怪異化した」という意味の「付喪神」なのですが、通常の「道具が怪異化した付喪神」ならばその道具を「呪物」としてきさらぎ駅に引き渡せばいいのですが、デジタルデータは何らかのメディアに保存した形でなければきさらぎ駅に引き渡すことは出来ない。

そこで蓮が目をつけていたのが、のどかが持っていたタブレットであり、よるむんが出入りしていたタブレットのハードディスク内に怪異化した姫魚よるむんのデジタルデータが残されているのではないかと見ていたのです。そして、そのタブレット本体も事件解決の過程で、まず姫魚よるむんの呪力によって発生した水に浸され、更に真奈美先生の呪力によって発した火によって焼かれて、その過程で「呪物」と化したようです。それで蓮は事件解決の謝礼として、のどかからそのタブレットを貰うことが出来た。のどかとしても壊れてしまったタブレットを渡すだけでお礼が済むのだから安いものだったでしょう。

そういう経緯で蓮と董子が朝の通学路でのどかと待ち合わせてタブレットを貰う場面が今回の冒頭でまず描かれました。そうして呪物と化したタブレットを手に入れた蓮に、董子はこれで希望する切符は手に入れられるのかと問いかけると、蓮はそれは微妙かもしれないと答えます。以前に呪書を切符に交換しようとした際には目的地に行くには十分ではないと言われたりしていますし、どうも呪物でもそれぞれ価値はバラバラみたいです。

董子はレア度によって呪物の価値は変わるのかと解釈して、画霊なんてレアじゃないのかと蓮に尋ねる。しかし蓮はそうでもないと言う。むしろ昔の方がクリエイターの数も少なかったから画霊も数が少なかったのだろうけど、今のようにコンテンツが大量に存在する時代ならば画霊はたくさん生み出されていて、そんなにレアではなくなっているんじゃないかと蓮は言います。それらの画霊たちは今回の姫魚よるむんのように暴走するケースが稀なだけであり、秘かに生み出されて誰にも気づかれることなくコンテンツの中に潜んでいるのかもしれない。そんなふうに言う蓮の言葉に反応して、董子は自分の書いた小説の中にも画霊は居るのかもしれないなどと言い出し、その話の流れで、実は最近は新作小説を書いているのだと打ち明ける。蓮と乙の兄妹に出会ってから経験するようになった怪異絡みの不思議な事件を題材としたミステリー小説なのだそうです。そういうわけで董子は「新作小説を読んでもらう約束を近いうちに果たすことが出来そうだ」と蓮に伝えます。

ただ、この会話は後の方で董子が新作小説を完成させる描写へ続く伏線なのであり、そのために董子に「呪物の価値はレア度で決まる」という勘違いをさせているが、実際は呪物の価値はレア度で決まるわけではないようです。この後の場面で蓮は董子と一緒に土手に座って、さっきのどかから貰ったタブレットの匂いを嗅いだり色んな角度で眺めたりして何かを確かめるような動作をした後、深刻な顔をして考え込む様子が描写されます。

その後、董子が水着を着たことがないとかいう話をして、それに蓮が反応したり、そこに「猫の王」と名乗る化け猫みたいな少女が襲ってきたりする場面に続くので、このタブレットの話は一旦脇に行きます。まず、この「猫の王」ですが、前々回のラストで蓮を狙っているような描写があった化け猫みたいなキャラだが、序盤からずっと野良猫たちを使って蓮たちを監視していたようです。今回はいよいよ連を殺そうとして襲ってきたみたいであり、「猫の王」に使役された巨大な黒猫に攻撃されて蓮はピンチになります。

この「猫の王」が襲ってくる直前に「時空のおっさん」から蓮のスマホに電話があり、「猫の王」が襲撃してくることを予告してくれた。その直後に「猫の王」が襲ってきて、「猫の王」はこの近辺の怪異の元締めらしいのだが、蓮が怪異を消していくので目障りになったので殺したいのだそうです。蓮はおそらく、あの「目の力」で怪異を消すことが出来るようですが、おそらく「呪物」を手に入れるために近辺の怪異にちょっかいを出して、「呪物」を手に入れることが出来ずに怪異だけを消すような事例が何件かあったのでしょうね。それで「猫の王」に狙われることになったみたいです。

ただ、董子が蓮を庇うと、「猫の王」が使役していた巨大な黒猫が大人しくなって小さな黒猫に戻ってしまい攻撃を止めてしまいました。この黒猫は以前に董子の部屋で刺身を食べさせてもらった黒猫みたいで、董子に恩義をあるので戦いたくないとか言ってるみたいです。「猫の王」もなんだか根は極悪というわけでもないようで、仲間には優しい性格なのかもしれない。この黒猫の言うことに従って引き下がって、去っていきます。その後、再び蓮のスマホに「時空のおっさん」からの電話があり、「猫の王」は放っておいても大丈夫だとか言ってくる。何処かから「時空のおっさん」は蓮たちの様子を観察しているみたいですね。それで顛末を観た結果、「猫の王」が当面は蓮を殺さないだろうと判断したのでしょう。

この「猫の王」の話は次回にも続くっぽいので、この後どういう展開になるのかは未知数ですが、とりあえずは今回はここまでとなり、この後、董子は蓮と別れて家路につく。しかし、どうも蓮が元気が無い様子なので気にはなります。蓮が元気が無かった理由は「猫の王」に襲われたからではなく、やはりタブレットにあるようで、どうやらこのタブレットには姫魚よるむんの怪異としてのデジタルデータは保存されていなかったようです。

蓮が最初から「自分が求めている切符が手に入るかは微妙」と言っていたのは、その可能性はあり得ると思っていたからみたいです。タブレットは確かに「呪物」にはなっていたのですが、それと怪異の呪力がこめられているかどうかはまた別問題みたいであり、十分な切符と交換できる価値のある「呪物」というのは怪異の呪力を持った「呪物」に限るようですね。このタブレットは怪異に触れたことで「呪物」に化しただけの物体であり、実際に怪異の呪力を有しているものではないみたいです。そういう「呪物」では蓮が乙を元の世界に送り届けるために十分な切符とは交換出来ないのでしょう。

紅衣小女孩事件の時に手に入れた呪物であるハサミをきさらぎ駅の切符売り場に提出した際、係員はそのハサミを「純粋なものではない」と言い、あまり遠くに行く切符とは交換出来ないと言いました。また、董子の事件の際に蓮が手に入れた呪書を提出した時には、目的地までは行けないと言いました。これらの描写を比較すると、ハサミよりは呪書の方が呪物としての価値は高いようです。ではハサミと呪書の違いは何なのかというと、ハサミは単に怪異にふれた影響で呪物になったがハサミ自体は呪力を発揮する力は無かったのに対して、呪書は呪力を発動する力があったということでしょう。

ただ、呪書は呪力の発動にかなり条件の制約が多く、それゆえ最高級の呪物というわけではないのでしょう。むしろ、真奈美の持っていた「牛玉」の方が呪力の発動に制約がかかっていないぶん、真に価値がある呪物だといえます。もし蓮が無事に「牛玉」を手に入れることが出来ていたなら、それで乙を元の世界に送り届けることが出来ていたのかもしれませんね。「牛玉」は塵輪鬼の身体の一部から作られたらしいので、やはりそのぶん、より強力な呪物だったのかもしれません。

牛玉も呪書もハサミも「怪異」の呪力に触れたことで呪物化したという点では同じなのでしょうけど、素材や手順などに差があったので呪物としての価値も違っているのでしょう。牛玉は怪異の身体の素材を使って呪術の手順に沿って作られており、呪書は素材は特別なものではないがそれなりに呪術の手順に従って作られたのでしょう。しかしハサミは単に怪異の呪力に触れた結果として呪物となっただけであり、呪力を発揮できるようなものではなく、それゆえ「純粋なものではない」と言われてしまったのでしょう。おそらくタブレットもこのハサミと同様で、単に怪異の呪力に触れた結果として呪物と化しただけであり、タブレット自体に呪力は無かったのでしょう。また、姫魚よるむんは「神上げ」の儀式で完全に天に昇っていってしまったので、そのデジタルデータもタブレットには残っていない可能性が高いことも蓮は予想はしていたのでしょう。そして確認してみたところ、やはりその可能性が濃厚だと気付いて、それで蓮は元気が無かったのでしょう。

ただ、紅衣小女孩事件の際にハサミをきさらぎ駅の切符売り場に提出する前に、係員は董子が「変若人」であると気付いて、董子を切符と交換するつもりなのかと蓮に質問していました。蓮は「友人を渡すつもりはない」と言い、その時は単に紅衣小女孩をこの世界から追放出来ればよかっただけなので、ハサミしか提出しませんでしたが、これは要するに董子も一種の「呪物」であるということを意味します。董子も「呪書」という呪物に触れた結果、自身も呪物になってしまったのです。人間も一種の物質ですから、怪異や呪物に触れることで「呪物」と化することもあるのです。そして董子は若返りの呪力を使えるわけですから、ハサミよりはよほど価値が高い呪物なのだといえる。また呪書よりも呪力の発動の制約が少ないぶん、呪書よりも更に呪物としての価値は高いといえます。だからきさらぎ駅の係員もハサミには目もくれず、てっきり董子の方が切符と交換するために提出される呪物なのだと勘違いしたのでしょう。

どうして董子がそんな凄い呪物になることが出来たのか詳細な理由は分からない。おそらく董子自身の素養とか、強い想いを持っていたためということなのだと思います。また、そう考えると、強い想いを込めて牛玉を長年身に着けていた結果、牛玉を使わずに自由自在に牛玉に込められた塵輪鬼の呪力を使えるようになった真奈美もまた非常に強力な「呪物」になっているのだということも分かります。このように人間も「呪物」となることが出来るのであり、それゆえにきさらぎ駅で切符と交換も可能だということになる。

そう考えると、蓮が董子と別れてきさらぎ駅に戻ってきて、のどかに貰ったタブレットに呪書を合わせて切符売り場に提出しても目的地に行ける電車の切符には交換出来ないと係員に言われてガッカリした際に、「あなた自身が切符になるなら話は別ですがね」と係員に言われたということは重大な意味を持ってくる。これはつまり、蓮もまた董子や真奈美と同じタイプの「呪物」であるということを意味するからです。おそらく蓮は別の世界の人間が何らかの怪異に触れて「呪物」となってしまった者なのでしょう。だから蓮はあの「目の力」のような呪力を使えるのです。

しかも蓮はかなり高価な「呪物」であるようで、蓮が自分を差し出して切符と交換するならば、乙のもともと居た世界に行くことが出来る終点の駅「暗泥駅」にも行けるらしい。しかし蓮は切符を得る代償に電車を動かすエネルギーとして消費されて消滅してしまうらしいので、乙と一緒に暗泥駅に行くことは出来ない。だが蓮はこの係員の提案に乗ってしまい、自分を切符と交換することを約束してしまう。どうやら蓮の身体はとっくに限界を迎えているようで、これ以上地道に呪物を集めている時間的猶予がもう無いみたいです。だから乙を暗泥駅に送り届けるためにはもう自分を差し出す以外に無いみたいですね。今回タブレットで暗泥駅行きの切符が手に入ればと思って賭けていたのですが、それが結局上手くいかなかったので、もうさすがに蓮もそういう決断をしたみたいです。それで董子と居る時も元気が無かったんですね。

もちろん蓮がそういう決断をしたのは乙のは内緒でのことであり、乙は蓮からは「タブレットで暗泥駅行きの切符と交換することが出来た」と聞き、蓮と2人で暗泥駅まで行くことになったと思い込まされます。そして、乙の学校が夏休みになったら旅立つことにして、蓮は乙に皆には「夏休みになったら兄と一緒に里帰りするからしばらく会えなくなる」と伝えておくようにと言います。それで乙は数日後、バイト先のメイド喫茶のシズクに「夏休みになったら兄と里帰りするのでバイトはお休みします」と伝えておき、その後で董子の家に行って泊まります。

董子がタブレットで切符は手に入ったのかと聞いてくるので、乙は元の世界に帰れることになったと伝える。すると董子が祝福してくれたので、乙はちょっと寂しくなります。ただ、蓮が董子の新作小説を読んでから異界に帰ると言っていたので、帰るのはもう少し先になると乙は思っていた。だが董子はもうすぐ書き終わると言い、それを聞いて乙はすぐに帰ることになるのだと思い、更に寂しくなる。

それでも翌日はのどかの自宅のプールで麻里やエリカや珠緒と一緒に水着で遊び、そこで乙はのどかに「遠く離れても友達なのかな?」と質問すると、のどかは当然そうだと言ってくれて乙はちょっと安心します。そして、皆に「夏休みになったら兄と一緒に里帰りするのでしばらく会えなくなる」と伝えた。ただ実際には別の世界に帰ってしまって皆とはもう二度と会えなくなると分かっているので乙は辛かったが、我慢して笑顔で別れて、夜にはきさらぎ駅の自宅に戻ります。

すると、そこに待ち構えていた蓮は乙に「ちょっと聞いてほしいことがあるんだ」と言って何かを伝える。ここで蓮が乙に何を伝えたのか具体的な描写は無かったが、おそらく「自分は一緒に行けない」というようなことを伝えたのではないかと思われます。もちろん自分が身を捧げて切符を手に入れようとしているとは明かしていないとは思いますが、それでも乙は何か不穏なものは感じたのだと思われ、その後、きさらぎ駅から1人で出てきて、何故か真奈美の家に行きます。

一方で董子は新作小説「怪異と乙女と神隠し」を完成させて、さっそく乙に連絡して蓮にも伝えるように言いますが、乙が出先であり蓮と一緒ではないと聞くと、蓮にメッセージを送って小説が完成したから読みに来るようにと伝えるのだが、どういうわけか蓮から全く返信が来ない。蓮は書店のバイトも休んでいるし、董子は不審なものを感じますが、そんな董子を窓の外からは例の「猫の王」の配下と思われる猫が見張っているという描写もあり、そういう状況で今回は終わり次回の最終話に続きます。どういう最終話になるのか全く見当がつきませんね。楽しみに待ちたいと思います。次回でアニオリで完結させるか、そうでないか、いずれにしても原作ストックもあまり無いので2期は無いとは思います。