2024春アニメ 終盤前の状況 | アニメ視聴日記

アニメ視聴日記

日々視聴しているアニメについてあれこれ

2024年春アニメも終盤に差し掛かろうとしています。今期は視聴対象作品、つまりランキング対象作品としていたのは33作品だったのですが、そのうち14作品は既に途中で視聴を打ち切っていますので、現在視聴を継続している作品は19作品です。これら視聴を打ち切った作品は視聴を打ち切ると決めた回の次のエピソードは一応見るだけは見るようにしており、そこで視聴復活したいと思えば視聴は復活させることにしていますが、今期は既に14作品のうち13作品は視聴復活することなく完全に視聴を止めています。ただ14作品のうちで唯一「変人のサラダボウル」だけはまだ視聴打ち切り後の1話を観ていないので視聴復活の可能性は残っています。

そうした視聴を打ち切った作品も含めて今期の視聴対象作品の33作品を現状のランク分けと順位を紹介していきます。個人的に面白いと思っている順位なので、あくまで個人の主観です。世間の人気度や作品のネームバリューなどは一切考慮していません。なお5月28日深夜にテレビ放送を録画した分までのエピソードの評価になってますので、それ以降のエピソード分は下記の評価には含まれていませんのでご了承ください。

話数をだいぶ重ねてきていますが、私の場合は1クールアニメとしての完成度を重視しているので、終わり方が大事です。終盤の展開が綺麗にまとまるかどうか、盛り上がるかどうかによって、ここから先、最終話までで実はかなり大きく順位が動くことも多いです。だから下記の順位は決して確定的なものではない。

また、終盤の動向の予想も含めて、各ランクごとに現時点の総評も添えておきます。

 

 

◆Cランク(苦痛だった作品)

 

33位 喧嘩独学

第4話で視聴打ち切り。

全体的に陰湿で卑屈な雰囲気が充満して気持ち悪く登場人物で好きなキャラが1人もいないしストーリーも不快感が高かった。

 

 

32位 Re:Monster

第4話で視聴打ち切り。

主人公サイドが魔族で野蛮で残酷で目的も不明確でただ喰って強くなるだけで話も爆速ダイジェストで感情移入が全く出来ない。

 

 

31位 出来損ないと呼ばれた元英雄は、実家から追放されたので好き勝手に生きることにした

第4話で視聴打ち切り。

典型的な主人公最強転生モノだがストーリーもよく分からず、ひたすら主人公がイキってるだけで、しかも作画がかなり酷い。

 

 

30位 THE NEW GATE

第4話で視聴打ち切り。

ゲーム世界みたいな設定が嫌い。ありきたりな主人公最強設定もつまらないしキャラにもストーリーにも全く魅力を感じない。

 

 

29位 Unnamed Memory

第4話で視聴打ち切り。

たぶん壮大な話っぽいのだが、4話かけて何をやろうとしているのか分からないままで全く面白くならない。作画は割とマシ。

 

 

28位 HIGHSPEED Etoile

第4話で視聴打ち切り。

レースアニメなのにレースシーンが致命的につまらない。ドラマパートはバカアニメとしてはそれなりだが主人公がバカすぎる。

 

 

Cランクの現時点の総評

現時点で上記6作品がCランクで、全て既に視聴を打ち切っています。Bランク作品も現時点で既に全作品が視聴を打ち切っているので、おそらくこの6作品でCランクは確定だと思う。まぁ上記いずれの作品も視聴を打ち切った回までの内容に基づいた評価になっていますので厳密な評価とはいえません。

最下位の「喧嘩独学」は最初はちょっと話は面白そうと思ったが、全体的にキャラが陰湿で卑屈で気持ち悪くなってきた。世界観にも違和感があり、話もあまり爽快感も無く見るに堪えなくなり4話で切った。「Re:Monster」は主人公が大した目的も無くただ強くなるために他者を食いまくるというのをどうして見なきゃならんのかと思い見るのが苦行だった。「出来損ないと呼ばれた元英雄は実家から追放されたので好き勝手に生きることにした」は作画の酷さはまだ多少笑えたのだが、主人公のイキリが酷くてストーリーが結局ずっと意味不明で、絶対に面白くならないだろうなと分かったので切ることにした。「THE NEW GATE」はゲーム世界設定がまず全く好みじゃなくて、その上にストーリーがありがちな主人公最強系でゲーム内イベントみたいなのを消化していくだけで退屈過ぎて辛かった。「Unnamed Memory」は最初はキャラデザインが綺麗だったので期待したのだが、話がよく分からなくなって一体何がしたいのか不明でキャラも魅力を感じられなくなり切りました。「HIGHSPEED Etoile」はレースアニメなのにレースシーンが全く面白くなくて致命的で、ドラマ部分もふざけてばかりで主人公にも共感できず、これはダメだと思い切りました。

 

 

 

◆Bランク(退屈だった作品)

 

27位 じいさんばあさん若返る

第4話で視聴打ち切り。

割とイイ話が多いのだが、ショートコメディ形式でイイ話をポンポン見せられると単に説教臭くてつまらないと感じてしまった。

 

 

26位 Lv2からチートだった元勇者候補のまったり異世界ライフ

第6話で視聴打ち切り。

それなりにキャラに魅力があったので場面単位では見れたがストーリーは全くご都合主義でどうしたって面白くならなかった。

 

 

25位 リンカイ!

第5話で視聴打ち切り。

キャラやストーリーに魅力が無いことはなかったが全体的にテンプレ的で競輪への興味の無さをカバーするほどでもなかった。

 

 

24位 烏は主を選ばない

第6話で視聴打ち切り。

若宮と雪哉の掛け合いなどは面白かったが、結局物語の設定自体に魅力を感じることが出来ず話の内容もよく分からなかった。

 

 

23位 WIND BREAKER

第6話で視聴打ち切り。

最初は期待したが途中から普通の退屈なヤンキーアニメになった。キャラもドヤ顔最強ワンパターン無個性で魅力も無かった。

 

 

22位 アイドルマスター シャイニーカラーズ

第7話で視聴打ち切り。

各話の話自体は悪くないが、内容が薄くキャラ設定に合わせたセリフを言わせてるだけで1クール見続ける意味を感じなかった。

 

 

21位 魔王の俺が奴隷エルフを嫁にしたんだが、どう愛でればいい?

第8話で視聴打ち切り。

キャラが可愛げがあり各話も上手くまとめていたが、展開は意外性は無く、飽きてしまい最後まで見る必要性を感じなくなった。

 

 

20位 変人のサラダボウル

第8話で視聴打ち切り。

基本的に理屈っぽくて面白くないがサブキャラ関連の話が面白かった。だがサブキャラ関連もつまらなくなってきたので切った。

 

 

Bランクの現時点の総評

現時点で上記8作品がBランクであり、全て既に視聴を打ち切っています。終盤にA-ランクから落ちてきそうな作品は見当たらないので、おそらくこの8作品でBランクは確定なんじゃないかと思います。ただ、いずれの作品も視聴を打ち切った回までの内容に基づいた評価になっていますので厳密な評価とはいえません。見るのが辛くて視聴を切ったCランク作品とは違って、Bランク作品は見ようと思えば最後まで見れる程度だが、わざわざ時間を割いて最後まで見る意義が無いので切った作品と考えればいいでしょう。

「じいさんばあさん若返る」はもともとイマイチな印象だった上に途中からショートストーリーの教訓話みたいなのが増えてきて思想の押し付けっぽくてつまらなくなってしまった。「Lv2からチートだった元勇者候補のまったり異世界ライフ」はゲーム設定やご都合主義展開で最初からダメだったが、キャラに魅力があったのでちょっと引っ張った。それも限界となりストーリーのキリの良いところで切りました。「リンカイ!」はストーリーはちゃんとしていたとは思うが、まず競輪の世界に魅力を感じさせてくれず、テンプレ展開のストーリーやキャラがそれをカバーするほどの面白さに繋がらなかった。「烏は主を選ばない」は全体的にクオリティ高めで物語の出来も良さそうだったが、とにかく展開が遅くて、もともとそんな好きなタイプの設定でもなく面白くなるのを待つのも限界だった。「WIND BREAKER」は作画も良くて序盤は新しいタイプの不良アニメかと期待したが、途中から単なる不良チーム同士の抗争の普通の不良アニメになった。キャラもみんなドヤ顔で最強みたいなワンパターンで見てて退屈になってしまった。「アイドルマスター シャイニーカラーズ」はキャラも可愛くて各話もそれなりにまとめていたが話の内容が薄くてキャラ描写もソシャゲの設定をそのままやってる感で物語的な面白味に欠けていて2クールも見るのは無理だと思った。「魔王の俺が奴隷エルフを嫁にしたんだがどう愛でればいい?」はキャラに可愛げがあったので見ていたのだが、話は面白くなりそうで大して面白くなってこなかったのでもういいだろうと思って切った。「変人のサラダボウル」はサブキャラのリディア絡みの話だけが面白かったので見ていたのだが、そのリディアの話がイマイチ面白くなくなってきて、頃合いだろうと思って切ることにした。

 

 

 

◆A-ランク(普通に観れた作品)

 

19位 アストロノオト

第8話まで視聴済み。<残り4話>

全体的に薄味の話ではあるのだがシュールなキャラ達は割とコミカルで面白くてストーリーも結末まで見届けたいとは思える。

 


18位 ささやくように恋を唄う

第7話まで視聴済み。<残り5話>

ラブコメとしてしっかり作られているがカップル成立以降は百合恋がガチすぎてちょっと趣味が合わない。作画も良くない。

 

 

17位 ワンルーム、日当たり普通、天使つき。

第8話まで視聴済み。<残り4話>

ハーレムラブコメだがキレの良いギャグが持ち味。ただ中盤からちょっとマンネリ気味で新キャラもイマイチ面白くない印象。

 

 

16位 死神坊ちゃんと黒メイド(第3期)

第32話まで視聴済み。<残り4話?>

ようやく物語のクライマックスに突入したが、そこまでは割とどうでもいいエピソードが多めだった。ここからに期待してる。

 

 

15位 転生したら第七王子だったので、気ままに魔術を極めます

第9話まで視聴済み。<残り3~4話>

話の内容は大して面白くはないがバトルの見せ方が今期最高レベルで素晴らしい。ただバトルが無い時はかなりつまらない。

 

 

14位 鬼滅の刃 柱稽古編

第3話まで視聴済み。<残り4話?>

2話は神回でSランク級だったが他がイマイチで実質はA+ランク下位ぐらいで、全話数が足りないぶん補正してこの順位です。

 

 

A-ランクの現時点の総評

現状でA-ランクの作品数が6作品というのは通常レベルといえますが、このうち「鬼滅の刃 柱稽古編」は話数補正でA-ランクに下がってきているだけで実質はA+ランクなので、実質的にはA-ランクは現状5作品となっています。割と少なめですが通常これぐらいが普通かもしれない。

Bランクは既に完全に視聴を切った作品が大部分だが「変人のサラダボウル」だけはまだ視聴復活してA-ランクに上がってくる可能性は残している。A-ランクの作品の中でこれからBランクに落ちそうな作品は、もう話数的にはあまり見当たらないが「ささやくように恋を唄う」はまだ次回が8話なので次回がよほど酷ければ可能性はゼロではないでしょう。

一方で現状のA-ランクからA+ランクに上がる可能性がある作品は「転生したら第七王子だったので気ままに魔術を極めます」「死神坊ちゃんと黒メイド3期」「ワンルーム日当たり普通天使つき」あたりでしょうけど、最も可能性が高そうなのは「死神坊ちゃんと黒メイド3期」でしょうね。ちなみに実質的にはA+ランクの「鬼滅の刃 柱稽古編」は今後もうちょっと盛り上がるとは思うので見かけ順位もA+ランクに上がる可能性は高い。逆にA+ランクからA-ランクに落ちてきそうな作品は、可能性が高そうな作品はあまり無いが、しいて言えば「怪獣8号」「狼と香辛料」あたりは可能性が無いことはないでしょう。

 

まず「アストロノオト」はSF日常コメディとして手堅い作りであり安定して面白いが、キャラもストーリーもぶっ飛んでいるようでいて基本的には地味で薄味で、大して惹きつけられるものは無い。それでも話の描き方が上手いのでつい続きは気になって見てしまう。おそらくこのまま完走はするだろうが、今期で話が完結するぶん最後はもう少し順位は上がるかもしれない。

 

「ささやくように恋を唄う」はラブストーリーとして出来は良いとは思うのだが依とひまりの交際開始以後は描写が甘すぎてちょっとキツい。私は基本的に百合恋は匂わす程度や添え物やギャグとしてなら許容できるのだが、これぐらいガッツリと百合恋が当たり前の世界観でど真ん中で描かれるとちょっと共感するのが難しい。あと作画が酷くてバンドアニメとしてキツい。

 

「ワンルーム日当たり普通天使つき」はバカバカしい設定でキレのあるギャグと軽いお色気を楽しめる作品だが、最近は全体的にマンネリ気味で、一番面白いとわメイン回とつむぎメイン回が不足していて他のサブキャラ話がイマイチな印象で順位が下がった。またここから大きく盛り返せばA+ランクにギリギリ届きそうだが、なんかこのまま淡々いきそうな予感がする。

 

「死神坊ちゃんと黒メイド3期」はクール前半は結構どうでもいいような話とクライマックスへの伏線のような話が入り混じっていて期待したほどは盛り上がっていなかったが、最新話からいよいよクライマックス展開に突入した。ここからの盛り上がりに期待したいがあまり予想を超えた展開にはならないような気がする。ギリギリA+ランクに届くか届かないかあたりか。

 

「転生したら第七王子だったので気ままに魔術を極めます」は単なる主人公最強系でクセも強くてストーリーはつまらないが、超絶アクション作画と演出と女の子のエロ可愛いバトル描写が異次元の凄さで、作画をあまり評価しない私でも評価せざるを得ないレベル。ここから終盤ずっとバトルならA+ランクもあり得るが、そうもいかないだろうからA-ランク止まりかな。

 

「鬼滅の刃 柱稽古編」は現状実質は11位あたりだが全7話らしいので話数補正で半ランク下げてこの順位。2話が神回で、ああいう柱の過去を掘り下げる話が多いなら案外と魅力の無い敵とのバトルをダラダラ続けた「刀鍛冶の里編」よりも高評価になるかもしれないとも思ったが、他の1話と3話が内容が薄いアニオリ引き延ばし回だったのでそういうのが多いなら不安。

 

 

 

◆A+ランク(満足できた作品)

 

13位 怪獣8号

第7話まで視聴済み。<残り5話>

序盤は悪くなかったのだがイマイチ物足りない印象で、訓練回はつまらなくて実戦が始まってようやく盛り上がってきたところ。

 

 

12位 ダンジョン飯

第21話まで視聴済み。<残り3話>

後半クール開始当初は盛り上がりかけたがすぐに通常の感じに戻ってしまい、最新話で一気に話が面白くなりそうになってきた。

 

 

11位 狼と香辛料 merchant meets the wise wolf

第9話まで視聴済み。<今期分残り4話>

連続2クール作品の前半クールでありまだスローペースな印象。各エピソードは面白いが3話構成ぐらいでキメ回以外は弱め。

 

 

10位 転生貴族、鑑定スキルで成り上がる

第8話まで視聴済み。<残り4話>

一見ありきたりだが人間ドラマが毎回アツくて戦国小領主モノの趣があって面白い。ただ絶対に中途半端なところで終わりそう。

 

 

9位 花野井くんと恋の病

第8話まで視聴済み。<残り4話>

ラブコメとして完成度は高かったが7話で一段落で恋愛要素だけならSランクに及ばないと思っていたが終盤意外にいけるかも。

 

 

8位 無職転生Ⅱ ~異世界行ったら本気だす~ 第2クール

第19話まで視聴済み。<残り5話>

18話まで学園編で出来は良かったが盛り上がりには少し欠けた。19話から始まった迷宮編が盛り上がればSランクに上がるはず。

 

 

A+ランクの現時点の総評

現状A+ランクは6作品だが、現状A-ランク最上位の「鬼滅の刃 柱稽古編」は話数補正で順位を下げているだけであり実質的には11位相当ぐらいであって現状A+ランクと同等の作品です。それに加えて更に今後A-ランクからA+ランクに上がってくる可能性がある作品としては「転生したら第七王子だったので気ままに魔術を極めます」「死神坊ちゃんと黒メイド3期」「ワンルーム日当たり普通天使つき」あたりだが、可能性が高そうなのは「死神坊ちゃんと黒メイド3期」ぐらいでしょう。逆にA+ランクからA-ランクに落ちる可能性がある作品としては、「怪獣8号」はバトル展開が終わった後の日常パートがダレてしまえばヤバいかもしれない。「狼と香辛料」もまだスローペースなのでここから前半パートのラストまでの話がイマイチならヤバいかもしれない。「ダンジョン飯」もここからの終盤が面白くなければヤバそうだが多分大丈夫なんじゃないかと思う。

一方でA+ランク上位の作品でSランクに上がりそうな作品といえば、まず「無職転生Ⅱ」はここまでの学園編の時点でSランク直前まで来ているのでここからの迷宮編が盛り上がれば順当にSランクに上がりそう。「花野井くんと恋の病」はこのまま普通のラブコメのまま終わればA+ランクに落ち着くだろうと思うのだが、どうやら終盤に波乱がありそうなので、その展開次第でSランク返り咲きは十分ありそう。「転生貴族鑑定スキルで成り上がる」は面白い作品だが、さすがにSランクには力不足な印象。終盤によほどの神展開でもあれば話は別という感じ。また現状で実質A+ランクの「鬼滅の刃 柱稽古編」も終盤の展開次第では実質Sランクに食い込む可能性も十分あるが、話数補正があるのでさすがに見かけ上はA+ランクまででしょう。そして逆にSランクから終盤にA+ランクに落ちてきそうな作品はあまり無さそうだが、しいて挙げるなら終盤の展開が読めない「終末トレインどこへいく?」ぐらいでしょう。

A+ランクの終盤の展開の全体的な予想としては、まず「怪獣8号」は今はちょうどバトルが盛り上がっているのでA+ランクに入ってきたが、基本的にドラマ的には弱いのであまり上位には上がらないように思う。最悪はA-ランク落ちもある。「ダンジョン飯」はおそらく終盤は盛り上がると思うので順位を上げる可能性は高いがSランクには届かないでしょう。「狼と香辛料」は現在のリュビンハイゲン編が盛り上がれば順位を上げるかもしれないが、やはりスローペースだろうからSランクには届かないだろう。全くつまらなければA-ランク落ちもあり得る。「転生貴族鑑定スキルで成り上がる」はおそらくここから盛り上がって終わるのだろうけど物語の中途半端なところで終わるだろうからA+ランク最上位が上限というところでしょう。「花野井くんと恋の病」はさすがに普通のラブコメなのでSランクから落ちてきたが地力はあるのでA+ランク上位は確実と思われ、終盤の波乱の展開次第では十分にSランク返り咲きもあり得る。「無職転生Ⅱ」はここからの迷宮編は盛り上がる可能性が高いのでSランクには上がると思う。問題は終盤どこまでSランク内で順位を上げるかでしょう。ただ意外と盛り上がらない可能性もある作品なので、その場合はそれでもA+ランク上位はキープすると思う。

 

まず「怪獣8号」は序盤はバトル作画は良いけど話は盛り上げようとしてイマイチ盛り上がらないという印象で、試験編は盛り上がりそうになったが終わってしまい訓練編はつまらなかった。その後実戦編が始まってやっと本当に盛り上がってきたというところ。結局現状はキャラやドラマの魅力がまだ足りてないのでバトルが終わると盛り下がってしまう。だから今のバトル展開が終わった後が問題となってくる。そこがダメならA-ランク落ちもあり得るが、今のバトル展開の中でだいぶ各キャラも立ってきているので軌道に乗る可能性もある。

 

「ダンジョン飯」は後半クールに入ってファリン救出して迷宮攻略に進むのかと思ったら再びファリンが離脱して元の4人組の迷宮探索の流れに戻ってしまった。一時的に3パーティー合流やファリンの襲撃などで盛り上がったが再び元の流れに戻り、最新話でようやく迷宮攻略の展開が始まり本当に盛り上がってきそう。まだ本当に面白くなるかどうか分からない段階ではあるが、ここまで行ったり来たりであまり盛り上がらなかった時点でも毎話ともクオリティは高かったので、ここから本当に面白くなればA+ランク内の順位も上がりそう。

 

「狼と香辛料」は連続2クール作品の前半クール分であり、序盤はスローペースの立ち上がりであり、物語が本格的に動き出して以降も数話かけて物語がゆっくり進んでいく。各エピソードは充実した内容で見応えはあるが、エピソード前半の方の回は割と退屈な展開となる。また物語全体の中ではあまり重要な展開ではなく、まだ日常エピソードだといえる。ここまでこんな感じなので、この流れのままで前半クールが終わるならA+ランク中堅から下位ぐらいだろう。前半クール終盤で物語の節目が描かれるならA+ランク上位までいくかも。

 

「転生貴族鑑定スキルで成り上がる」はいかにもご都合主義設定と思って期待感は低かったが意外に健闘しているダークホース。

主人公アルスは鑑定スキルはあるが他は凡庸でチートではなく優秀な配下に人望で慕われる苦労人。戦国時代の小領主奮闘記のような趣があって面白い。確かに展開は安っぽいところもあるが、人間ドラマを感動的に描くのが上手い。ベタすぎるぐらいの王道の強みとキャラの可愛げのバランスがとれている。終盤も更に盛り上げると思うがバランスが破綻しなければ現状は維持出来そう。ただ最後は中途半端だろう。

 

「花野井くんと恋の病」は恋を知らない女子と愛が重い男子がお試し交際するちょっと変わり種のラブコメと期待して見守ってきた。各話のドラマの完成度も高く見せ場も多かったので高評価していたが7話で2人が結ばれて、そこで見返してみると確かに完成度は高かったが結局普通の大人しめの少女漫画風ラブコメだということになり、それならちょっとSランクにするには足りないと思いA+ランクに落とした。ただ終盤にどうやらここまでの設定がひっくり返るかもしれない波乱の展開がありそうなのでその出来次第でSランク復帰するかも。

 

「無職転生Ⅱ」の第2クールはまず序盤は去年夏の第1クールの後日談的な内容から始まったが、その後は何本かの感動的なエピソードを上手く描いていた。ただ、これらはほとんどサブキャラがメインの話であり主人公のルーデウスは基本的に受け身で能動的に動いていなかった。だから物語もあまり動いておらず、クオリティはずっと高かったがこれではSランクには届かなかった。最新話で迷宮編が始まったので限りなくSランクに近づいたがまだ導入なのでこの位置。しかしここから迷宮編が本格的に始まればSランクに上がる可能性は高い。

 

 

 

◆Sランク(大満足した作品)

 

7位 忘却バッテリー

第7話まで視聴済み。<残り5話>

序盤からギャグアニメとしてずっとハイレベルであったが6話と7話のイップス回が神回で文句なし満を持しSランクに上げた。

 

 

6位 ゆるキャン△SEASON3

第8話まで視聴済み。<残り4話>

ユルい楽しさや緻密なキャンプ描写や旅描写、飯テロ要素、あとギャグも冴えていて隙の無いエンタメで安定感が一貫して抜群。

 

 

5位 終末トレインどこへいく?

第9話まで視聴済み。<残り3話>

今期最高にカオスな世界観だけで飛び抜けた魅力がある。話も意外にしっかりして会話劇も楽しい。終盤どうまとめるか次第。

 

 

4位 怪異と乙女と神隠し

第7話まで視聴済み。<残り5話>

緻密で情報量多い都市伝説ミステリー。難解だが面白い。ユルめの日常描写も味があり突然盛り上がるホラー描写の印象が鮮烈。

 

 

3位 夜のクラゲは泳げない

第8話まで視聴済み。<残り4話>

各話の完成度が非常に高い。5話までの個人回は完璧な流れでその後一旦中締め。ここから終盤のクライマックス展開に期待。

 

 

2位 響け!ユーフォニアム3

第8話まで視聴済み。<残り5話>

今期の本命作品。物語の完成度が高い。吹奏楽部が舞台なのでここまでは割と溜めの展開。ここから終盤が怒涛の展開と予想。

 

 

1位 ガールズバンドクライ

第8話まで視聴済み。<残り5話>

今期最大のダークホース。物語の完成度が高い。序盤からかなり飛ばしてきており、終盤も更に盛り上げてくると予想される。

 

 

Sランクの現時点の総評

現時点でSランクが7作品というのは、ごく平均的な普通のクールの数字という印象です。ここにA+ランクから上がって加わってくる可能性も高そうな準Sランク作品としては「無職転生Ⅱ」「花野井くんと恋の病」あたりであり、これらを合わせた9作品がSランク圏内の作品といえます。更に「鬼滅の刃 柱稽古編」もまだ半分以上の回が残っているのでここからの内容次第ではSランクに入ってくる可能性は十分あるが、その場合は話数補正によって見かけ上の順位はおそらくA+ランクになる。それでも実質はSランクなので、それを含めればSランク圏内の作品は10作品ということになります。

このSランク圏内の作品のうち、序盤から「ガールズバンドクライ」「響け!ユーフォニアム3」「夜のクラゲは泳げない」「怪異と乙女と神隠し」「終末トレインどこへいく?」「ゆるキャン3期」「花野井くんと恋の病」の7作品がずっとSランクの順位を占めて常駐していた感じであり、それら以外の作品がSランクに入ってくるということはほとんど無かった。それが終盤前になって「花野井くんと恋の病」が一旦A+ランクに落ちて、入れ替わりに「忘却バッテリー」が上がってきた状況です。残りのSランク6作品の中では常に「終末トレインどこへいく?」が最も不安定で何時A+ランクに落ちてもおかしくない状況だったが、終盤前に来て以前に比べてかなり安定感が出てきた。

一方でA+ランク上位では常に「無職転生Ⅱ」がSランクを窺い続けるという状況が続いてきたが、終盤にはいよいよSランクに上がってくる可能性が高くなっている。また一旦A+ランクに落ちた「花野井くんと恋の病」もSランク復活の可能性は十分あり、更に「鬼滅の刃 柱稽古編」の実質Sランク入りも期待したいところです。それら全て達成されれば今期はかなりの豊作クールだったと言えるでしょう。まぁ「花野井くん」と「鬼滅の刃」はギリギリ届かない可能性も高いので、最終的にはSランクは現状7作品に「無職転生」を加えた8作品あたりが現実的な数字のようには思う。それでも豊作クールとは言えるだろう。

ただ、これまでのところ、あんまり豊作感は無い。Sランク圏内の作品で終盤前までに期待値を超えてきた作品は少なめだからです。終盤前までに既に期待値を超えているのは「ガールズバンドクライ」「響け!ユーフォニアム3」「夜のクラゲは泳げない」「ゆるキャン3期」「花野井くんと恋の病」の5作品であり、このうち「ゆるキャン3期」「花野井くんと恋の病」は割と低いところで期待値を超えているのでそんなに豊作感を感じさせる要素にはなっていない。今期の現状の豊作感の根拠となってくれているのは、序盤から完璧な出来栄えをずっと維持している「ガールズバンドクライ」「響け!ユーフォニアム3」「夜のクラゲは泳げない」の絶対的三強が高いレベルで期待値を超え続けてきてくれているからです。

ただ、やはりこの3作品だけが期待値を超えていても、それだけでは「今期は豊作」と言えるにはちょっと足りない。現状まだ期待値を超えてきていない「怪異と乙女と神隠し」「終末トレインどこへいく?」「忘却バッテリー」「無職転生Ⅱ」「鬼滅の刃 柱稽古編」あたりのうち幾つかの作品は終盤に期待値を超えてくれないといけない。これらの作品はまだ期待値に超えるだけの潜在力が残っているはずです。

このうち「怪異と乙女と神隠し」は期待値以下ではありながら最も安定していて、更にここからかなり盛り上がるらしいので、場合によっては三強に食い込む可能性もあるかもしれない。またここからの伸びしろの大きさでは「忘却バッテリー」「無職転生Ⅱ」もかなり期待できるので、三強に迫るとすれば「怪異と乙女と神隠し」「忘却バッテリー」「無職転生Ⅱ」の三つ巴となる可能性が高いのではないかと思うし、それぐらい終盤にこの3作品が盛り上がることを期待したい。

「終末トレインどこへいく?」は一番予測不能な作品なので案外この3作品と共に三強に迫る可能性もあるが、おそらくSランク下位あたりに落ち着くのが現実的でしょう。「ゆるキャン3期」はSランク下位で安定して終わると思われ、「花野井くんと恋の病」はSランクに復帰して下位に落ち着けば上出来でしょう。また「鬼滅の刃 柱稽古編」は見かけ上はおそらくA+ランク上位が上限でしょうからとりあえず無視してもいいでしょう。

そうなるとクール終盤は「ガールズバンドクライ」「響け!ユーフォニアム3」「夜のクラゲは泳げない」が先頭を走り、それを「怪異と乙女と神隠し」「忘却バッテリー」「無職転生Ⅱ」「終末トレインどこへいく?」が追うという構図となりそうです。ただ上位の三強がここまでずっと面白い上に今期で完結する予定であることを考えると、下位の4作品が上位の三強に追いつく未来図がどうにも想定出来ない。唯一「終末トレインどこへいく?」が今期で完結予定ではあるが、最も不安定な作品なのであんまり期待感は高くない。「忘却バッテリー」「無職転生Ⅱ」がここからかなり盛り上げないといけないという点、「怪異と乙女と神隠し」が中途半端に終わりそうだという点を考慮すると「終末トレインどこへいく?」が四番手にまで食い込む可能性は十分考えられるが、さすがに三強に食い込めるとは思えない。

そうなると、やはりクール終盤の1位争いは「ガールズバンドクライ」「響け!ユーフォニアム3」「夜のクラゲは泳げない」の三強に絞られてくるでしょう。そして、現状では「ガールズバンドクライ」「響け!ユーフォニアム3」の2作品が先行していて、「夜のクラゲは泳げない」は少し引き離されている印象です。「夜のクラゲは泳げない」は各話の完成度が高くて普通に深夜アニメという作りですが、「ガールズバンドクライ」「響け!ユーフォニアム3」はまるで連続ドラマのような1つの物語としての面白さが際立っていて、話数が進むにつれてこの2作品の強みが明確になってきた。「夜のクラゲは泳げない」は5話で中締めして一旦連続性が途切れて終盤で仕切り直してクライマックスに突入し、かなり盛り上げてくるとは思うのだが、「ガールズバンドクライ」「響け!ユーフォニアム3」がずっと一連のストーリーで積み重ねてきて盛り上げてくる終盤の展開の方がそれを上回ってくるのではないかと思えてくる。

そうなると「ガールズバンドクライ」と「響け!ユーフォニアム3」のどちらが強いかということになりますが、吹奏楽コンクールというものを描くという制約上どうしてもここまでは溜め気味の展開となった「響け!ユーフォニアム3」に対して、「ガールズバンドクライ」がここまで何回か山場を作った結果若干リードして終盤に突入することになる。もちろん「ガールズバンドクライ」はここから更に盛り上げてくるのでそのまま逃げ切る可能性も十分あるが、「響け!ユーフォニアム3」の長編物語のクライマックスの重みの方が勝るのではないかとも思えてくる。ここでポイントとなるのは、おそらく「響け!ユーフォニアム3」は全国大会まで描き切るのに対して、「ガールズバンドクライ」は武道館までは描けないのではないかと思えることです。もし「ユーフォ」で全国大会を描いて「ガルクラ」で武道館を描けなければ「ユーフォ」が勝つんじゃないかと思う。いや「ガルクラ」が武道館を描かずに2期に続いたりしたら、もし「夜クラ」が完璧な最終話で締めていれば「夜クラ」が「ガルクラ」に勝つ可能性も出てくるでしょう。

 

そういうわけで続いてSランク各作品の現状と終盤の展望ですが、まず「忘却バッテリー」は記憶喪失という設定での高校野球アニメで、アツい展開を予想していたら意外にもギャグがムチャクチャ面白かった。それでいて野球のシーンの描写が凄くしっかりして見応えがあり当初からA+ランク上位に常駐した。ただ完全にギャグアニメでないことは明白であり、シリアスな要素が描かれて初めて完成する作品であることは分かっていたので、ギャグは確かに一流のセンスではあったが、それだけでSランクにするべきではないと思いシリアス展開の始まるのを待った。予想以上に長く待たされることになったが、4話の帝徳戦、5話の要の特訓回を経て徐々にシリアス味が出てきて6話と7話の藤堂イップス神回で一気にシリアスが開花して文句なしにSランクに上げることにした。残り5話で新キャラも出てきて一気に盛り上がり帝徳にリベンジすれば順位ももっと上がるだろうと思う。

 

「ゆるキャン3期」は女子高生たちのキャンプなど野外活動をユルく描く日常系癒しアニメの人気シリーズの3期だが、相変わらず安定して面白い。単に可愛くてユルくて癒されるだけではなくて、ちゃんとギャグも笑えるしキャンプや旅や料理の描写も緻密にしっかり描かれているし、没入感と共感性が非常に高くて、これだけ安定した作品でありながら常に新しい切り口で描く工夫をすることで同じ題材を扱いながら飽きることが全く無いようにしてくれる、ものすごく優れたエンタメ作品といえる。私がストーリー重視派でなければもっと高い順位に評価してもいい作品。あと3期から作画やキャラデザが変更になったが、個人的にはこの3期の絵柄の方がキャラが可愛さを増していて景色も綺麗で好み。どうしても3期なので若干はマンネリ感はあるが、作画の変更でそれを帳消しに出来ている。終盤はこのまま安定したまま終わるだろうから現状維持でフィニッシュすると思います。

 

「終末トレインどこへいく?」は今期の作品で最もワケが分からない作品で、序盤からブッ飛んだ展開で、ちゃんと着地出来るのかずっと不安な作品だった。ただメインキャラ達の会話劇が独特のノリで唯一無二の面白さで、各話の内容もエンタメとして完成度は高く、カオスが極まっていて刺激的で満足度が高かった。そうしてとりあえず各話単位で楽しんでいくうちに様々な伏線から物語の構造が何となく分かってきて、それがまたカオスな展開で更に謎が増えたりするという繰り返しの末、ようやく安定してSランクを維持できるようになり若干順位も上がった。ただここから更に順位が上がるのは容易なことではなく、そのためには残り3話でかなり上手く物語を完結させる必要があり、最悪放り投げて終わるようなことがあればA+ランクに落ちる可能性もある。ただ最新話で割と終盤の展開の方向性は定まった感があるので、放り投げエンドは無いと思われ期待は高めでいいと思う。

 

「怪異と乙女と神隠し」は都市伝説をモチーフとしたミステリーホラーであり、一見では難解な作品であり楽しむには相応の知識が必要なので一般ウケは難しいだろうけど個人的にはかなりハマる作風です。都市伝説の作劇上の使い方が非常に巧みで、怖さや不気味さだけではなく、ちゃんと深い人間ドラマが描けている。ユルい日常描写や萌え描写も目立つが、都市伝説との親和性が高くて個人的には全く違和感は無く、ホラー描写を際立たせる効果があって良いと思う。クール前半は割とユルい場面が多くてスロースタートな印象だったがシリアスな場面のゾクゾクする感じが印象が鮮烈なので退屈は全く感じなかった。ただクール前半のペースではおそらく上位の三強には及ばないであろうとは思われ、ここから順位を上げるためにはここから一気に盛り上げていく必要はある。だが、どうやらまだ最大の盛り上がる部分はここから先らしいので、その出来次第では三強に食い込むかも。

 

「夜のクラゲは泳げない」は女子高生たちが覆面アーティスト活動をする話で、かなり現代的な風潮を反映した描写が多く時代の最先端の身近な世界をリアルに描いた青春群像劇といえる。各エピソードの完成度が非常に高く、特に序盤の勢いと完成度の高さは今期一番といえる。JELEEという覆面アーティストグループが結成されメンバーが揃っていく過程で各キャラの再起の物語が重なり合っていく展開は圧巻といえる。それが5話で主人公まひるが新たな目標を見つけたところで一旦物語が中締めとなり、その後は割と完成度の高い閑話っぽい話を描きながら終盤に向けての伏線を描写していき、ここから残り4話の終盤の展開がかなり愛憎のドラマで盛り上げてくると思われる。正直1位でもおかしくない作品なのだが、上位2作品の物語としての強さが規格外といえる。上位2作に比べてクライマックスの大目標が少し弱いともいえる。ただ終盤盛り上げて綺麗に締めれば勝機はある。

 

「響け!ユーフォニアム3」は北宇治高校吹奏楽部の主人公の久美子の学年の最終学年のコンクール挑戦を描くシリーズ最終章。クール序盤は新1年生を初めて部長として迎える久美子の奮闘や部内での様々な人間ドラマをコンクールに向けて準備が始まっていく様子の中で描く展開で、スロースタートであったといえる。ただ物語としてのポテンシャルが圧倒的な作品なのでスロースタートでも1位に立つことになった。そして最初の部内オーディションが描かれた6話からいよいよ物語が盛り上がってきて、ここで当然順当に1位を維持したが、8話で2回目のオーディションで波乱の展開となり、ここでも当然1位になるはずなのだが「ガルクラ」の8話がそれ以上の超神回だったのでさすがに1位を譲ることになったのが現状。だが、この8話の波乱を承けての9話以降からがこの作品の本番なのだと思われ、全国大会までの怒涛の展開を描き切れば逆転の可能性は十分以上にあるはず。

 

「ガールズバンドクライ」は川崎を舞台にしたガールズバンドの物語で、ロックの権化のような主人公の仁菜をはじめとしたトゲナシトゲアリのメンバー達が非常に魅力的でパワーワード連発の今期一番アツい物語。また実在バンドメンバーが声優をする特殊なやり方とフル3DCGの作品ならではのライブシーンの作画と演出は革命的ともいえる凄まじさで、楽曲も突き抜けて素晴らしい。それはガールズバンド物語のストーリーに絶対的な説得力ももたらしている。物語はベタではあるが分かりやすく、それでいて心情描写は緻密で物語は重層的で深みがある。何よりアツくて感動的です。「夜クラ」に比べれば若干スロースタートだったが2話終盤から物語が一気に加速して「ユーフォ」に先行して山場の回を連発して圧倒的完成度で先行する「ユーフォ」を追い上げていき8話の超神回で逆転した。今後も更に盛り上がるのは明白だが、それでも武道館まで描かなければ再逆転されそう。