2024春アニメ 4月21日視聴分 | アニメ視聴日記

アニメ視聴日記

日々視聴しているアニメについてあれこれ

2024年春アニメのうち、4月20日深夜に録画して4月21日に視聴した作品は以下の6タイトルでした。

 

 

ワンルーム、日当たり普通、天使つき。

第3話を観ました。

今回は、前回とわが学校に弁当を持ってきたので一緒に食べた森太郎であったが、翌日は弁当は要らないととわに伝える。男の1人暮らしで弁当など持っていったことがない自分がいきなり弁当を持っていったらとわの存在がバレてしまうかもしれないと危惧しての判断だったのですが、とわは自分が昨日迷惑をかけたので森太郎に嫌われたのだと勘違いして悲しみ、このままでは森太郎を幸せにすることが出来ないと悲しむ。それで森太郎も弁当を受け取るしなかくなり、とわは安心しますが、バイトで帰いが遅くなると言うと、とわは自分もバイトに行くとか言い出す。どうも森太郎と一緒にいないと森太郎を幸せにすることが出来ないと思い込んでるようです。それで森太郎は弁当を作ってもらえたり夕食を作ってとわが待ってくれていたりするので幸せだと言って誤魔化して、とにかくとわには留守番しておいてもらうことにする。とわはそれでも森太郎が幸せだと言うので嬉しくなり、そんなとわに笑顔で送り出されて実際に森太郎は幸せを感じる。

一方、前日にとわが学校に来て森太郎と会っていて、しかも羽根が生えて飛んで帰ったのを目撃して困惑していたつむぎは、あれは森太郎が好きすぎて女の子が会いに来たのを見てショックすぎて幻覚を見たのだろうと考え、気を取り直して森太郎に弁当を作ってきてもいいのか再度確認しようと張り切っていた。しかし昼休みに森太郎に話しかけようとすると、森太郎が弁当を持ってきているのを見て愕然とする。森太郎は行き倒れのお婆さんを助けたら貰ったとかテキトーな言い訳をするが、蓋を開けると思いっきり愛妻弁当みたいになっていて森太郎の名前が海苔で書いてあったりしたのでウソはバレバレで、つむぎはやはりあの学校に来た女が弁当を作ったのだとショックを受けます。

森太郎も自分の優柔不断ぶりに落ち込みつつ放課後にバイト先のレストランに行くが、新しくバイトに入った同じ学校の生徒らしき和泉のえるの着替えに遭遇してラッキースケベで下着姿を見てしまい引っ叩かれてしまう。その後、のえるは気にしていないと言って和解はしますが、まだツンツンした態度であった。でもその後2人とも真面目に働き、バイト時間が終わり、2人とも帰る前に新作パフェの試食をしておいてほしいと店長に頼まれる。そうして2人で控室に行くと、落ち込みがちの森太郎をのえるは真面目に働いていたと褒めてくれる。しかし、新作パフェに乗ったさくらんぼを見てのえるの下着の柄を思い出してしまった森太郎とのえるは赤面し、するとどういうわけか部屋の中が寒くなり、レストラン全体が寒くなってしまい、のえるは自分は雪女だと告白する。

森太郎は天使がいるぐらいだから雪女も居るのだろうと思い簡単に信じて、のえると一緒に店から脱出し、店の温度は元に戻る。どうやらのえるが気持ちが昂ると周囲を寒くしてしまうようです。公園で落ち着いたのえるは森太郎に自分の家は先祖代々の雪女の家系なのだと説明し、自分は家族の中でも特に感情のコントロールが下手で他人に迷惑をかけてしまうので友達を作らないようにしたいたのだと言う。ツンツンしていたのはそういう理由があったのです。それで引きこもりがちだったのですが高校入学を機に自分を変えたいと思って学校にも行くようにしてバイトも始めたのにまたこうして失敗してしまったと言って落ち込む。

しかし森太郎は優柔不断を何とかしようとして悩んでいるだけの自分に比べて、自分を変えようとして行動を起こしているだけでものえるは偉いと思って、のえるの頑張りを褒めます。するとのえるはそんなふうに認めてもらったのは初めてだと喜び、森太郎に友達になってほしいと申し込む。森太郎は快く応じて2人は友達になりますが、そこに森太郎の帰りが遅いので心配して探しに来たとわと遭遇してしまい、とわは羽根を生やして飛んでいたのでのえるは驚く。更にそこにコンビニに行こうとして通りかかったつむぎもやって来て、とわが空を飛んでいるのに出くわしてしまう。そういうところで今回は終わり次回に続きます。

 

 

怪獣8号

第2話を観ました。

今回は前回ラストでいきなり怪獣に変身してしまったカフカがレノと一緒に病院から逃げる場面から始まります。人間サイズなので怪獣というより怪人という感じのカフカですが、この作品世界の「怪獣」の定義がよく分からないので、これも怪獣ということになるのでしょうね。とにかく見た目だけでなくパワーも人間離れしてしまっているようで、触るだけで壁や窓などを破壊してしまってカフカは自分の身体の変化にビックリし、このままでは病院に迷惑をかけてしまうと思い、とりあえず逃げます。

そうして逃げながらようやくちょっと冷静になって、自分はこんな状態で防衛隊に入れるのだろうかと考えますが、レノは絶対ムリだと言う。それで絶望してしまうカフカであったが、別の怪獣が別の場所に出現して、カフカは防衛隊に狩られないように身を隠すことよりも、怪獣から人々を守ることの方を優先して怪獣の出現場所に向かう。そうして怪獣に喰われそうになっていた親子を助けるのですが、カフカは子供に怖がられてしまいます。

それで、やはり自分は防衛隊のようなヒーローにはなれないのだと痛感するカフカであったが、再び襲ってきた怪獣から親子を守るために全力でパンチを繰り出して怪獣を木っ端みじんにして倒します。そうして後は防衛隊を頼るようにと言い残して子供と別れて去ろうとするカフカであったが、子供は怯えながらもカフカに「ありがとう」と礼を言ってくれた。それを聞いて、カフカは子供の頃にミナと共に戦うことを誓い合った際のミナの言葉を思い出し、再び防衛隊を目指そうという想いが強く湧き上がってくる。するとカフカは怪獣の姿から人間の姿に戻ることが出来た。

そうして1ヶ月後、カフカは「怪獣8号」というコードネームを名付けられて防衛隊の捜索対象となっていたが、人間の姿に戻れるようになっていたので正体はバレず逃げおおせることが出来ていた。そして相変わらず怪獣の死体処理業者の仕事を続けつつ、元に戻る方法を調べていたが見つけることは出来ず、気を抜くと怪獣の姿になってしまうという危うい状態のまま防衛隊の入隊試験を受けることになってしまう。そうして一次の書類審査をパスしてレノと一緒に二次試験の会場に着いたところ、同じく受験生と思われる四ノ宮キコルとかいう高飛車な女と出会ったところで今回は終わり次回に続きます。

 

 

烏は主を選ばない

第3話を観ました。

今回は若宮の傍仕えとなった雪哉が色々と雑用を命じられて大忙しとなります。雪哉は若宮のことを自分に面倒事を全部押し付けて花街で遊んでいるだけの嫌な奴だと思うが、若宮はどうも謎の行動が多く、雪哉のことも信用出来る相手なのか試しているようなフシがあり、雪哉が曲がったことが出来ない性分だと見抜くと少し態度が柔らかくなったように見える。

そんな中、雪哉は喜栄から若宮が「真の金烏」であり、普通の八咫烏とは異質な存在なのだと聞かされ、そのために元の皇太子だった若宮の兄が皇太子から外されて若宮が皇太子となり、若宮の兄の母である皇后が若宮を面白く思っておらず何かを企んでいるかもしれないと聞かされる。

また若宮は未だ登殿が始まってから一度も桜花宮に顔を出しておらず、雪哉を伴って桜花宮を覗き見に出かける。なんでも桜花宮に若宮を暗殺するための刺客が送り込まれているとの報告があったのだそうで若宮は警戒しているようです。ところが雪哉が物音を立ててしまい、若宮は雪哉を囮にして逃げてしまい雪哉は烏に変身して逃げようとするが捕まってしまう。高貴な身分の人の前で変身してはいけないのだそうで雪哉は叱責され、あせびは変身を初めて見てショックを受ける。ただ若宮が桜花宮に行こうとしていないのは自分の身を守るためだけではなく、姫たちを争いに巻き込みたくないからだという。最後は若宮を皇太子の座から引きずりおろすための御前会議が開かれたとかいうので若宮が紫宸殿に行くと言い出したところで今回は終わり次回に続きます。まぁ雪哉と若宮の遣り取りはちょっと面白いんですが、それ以外はなんだかまだ面白くなってこないので心配ですが、もうちょっと様子見ですね。

 

 

夜のクラゲは泳げない

第3話を観ました。

今回はJELEE4人目の仲間である渡瀬キウイの加入エピソードでした。これでメインキャラ4人が仲間になって集まり、JELEEの新しい曲のMVまで完成して動画を配信することが出来るようになり、これで準備編が終わって次回からいよいよ10万再生を目指す物語の本編が始まるという感じです。1話ではまひるの過去話に絡めてまひるが再起する話、2話ではめいの過去話に絡めてめいが再起する話が描かれ、今回の3話ではキウイの過去話に絡めてキウイが再起する話が描かれました。基本的にはここまでの3話はストーリーの構成は同じで、内容を微妙に変えていってるという印象で、今回もまた前回や前々回とはまた微妙に違うお話となっていました。

まひるの場合は自分で輝くことを放棄したまひるが花音の歌を好きになることで再び自分の絵を輝かせようと思えるようになる話でした。めいの場合はかつて橘ののかを好きになることで輝きを得ためいがののかの引退で失った輝きを取り戻そうとした結果、花音と違った形で出会ったことで自分の音楽を新たな形で輝かせる話でした。この2つの話に共通しているのは、まひるもめいも自分が輝きと感じる「好き」なものを持つことで自分も輝いたという点です。それが作品タイトルにもなっている「クラゲ」の特性なのであり、この作品のテーマであるとするならば、キウイの話も同じ構造であるはずであり、キウイにも「好き」なものがあるはずです。その描き方がまたこれまでの2話と異なっているのが今回の話の特徴といえます。

そういうわけで今回はまず、キウイのゲーム実況配信の場面から始まります。これ以前の2話分にもキウイは何度か登場しており、まひるとスマホを介して会話している場面のみでの登場となっていました。ここまでの役割としては、まひるの相談役のような感じで、1話ではまず生き方に悩むまひるの相談に乗る場面があり、ここではキウイが小学生時代のまひるのクラゲのイラストの話も知っていたことから、キウイとまひるが小学生時代からの幼馴染だということは分かっていた。また、キウイが自分の本当の気持ちを出そうとしないまひるの生き方を心配している様子も窺えた。一方でまひるのセリフからキウイが別の進学校の生徒会長をやりながらVtuberの配信者でもあり充実した生活を送っていることも示唆されていた。また1話ではまひるに花音の過去について詳しく調べて教えてくれたのもキウイでした。

2話でもキウイは新たに花音と一緒にJELEEをやることになったまひるにアドバイスをしてくれたり、まひるが再びイラストを描き始めたことを喜んでくれたりしていましたが、まひるが花音とやることで忙しくなったことにより、相対的にまひるの中でキウイの果たす役割が小さくなったような印象になっており、まひる自身は相変わらずキウイを「凄い人」と花音たちにも言っており頼りにしているつもりなのですが、実際は精神的にはもうキウイに頼る傾向は無くなっており、キウイの様子にはちょっと陰りのような描写も見えました。

これはキウイが寂しさを感じているようにも見えますが、そもそも1話の場合も2話の場合も常にキウイの描写には基本的に奇妙に陰りが感じられていました。そうした印象の原因となっているのは、キウイの顔が1話と2話においてはちゃんと描写されておらず、未だ素顔が明らかとなっていない点と、キウイがまひると通話している際に居る場所が常に薄暗い部屋の中だという点によるものでした。

そのキウイの素顔が今回の3話の冒頭で初めて描かれます。それはピンク髪の活発そうな少女なのですが、薄暗い自室でパソコンに向かってスナック菓子を広げて齧りながらゲームの実況配信をやっており、生徒会の仕事が充実してるとか明日も学校があるから寝るとか言って「グッバイ世界!」と言い配信を切るまでは元気いっぱいで面白そうな顔をしていたのですが、配信を切ってヘッドホンを外して一息つくと急につまらなさそうな顔になって溜息をついていました。もちろん配信を切って1人きりになった時に見せる表情の方がキウイの本質なのでしょうから、こうして初めて表情が描かれたことで、やはりキウイというキャラクターには何か陰りがあるのだということが実感されます。

その後、OP曲となり、本編が開始しますが、この後しばらくキウイは登場しません。まずはまひるの学校での場面で、文化祭のクラスの出し物で演劇をやることになり、日本神話の「天の岩戸」のエピソードを現代風にアレンジしたとかいう芝居をやるようです。これは色々あって太陽の神アマテラスが岩戸の中に閉じ籠ってしまったので世界が暗闇になって神々が困ってしまい、それでアマテラスを岩戸から引っ張り出すために神々が色んなことをやるというお話です。それで、この話のクライマックスの場面で岩戸の前でアマテラスを誘い出すために踊り狂うアメノウズメという女神がいるのですが、このアメノウズメ役をやってくれる生徒がいなくて困っていた。どうしても役柄上、踊らなければならず、しかもその踊りが変な踊りみたいなので、誰も恥ずかしいからそんな役はやりたくないようなのです。

ところがそのアメノウズメ役にまひるが立候補して演じることになった。クラスの皆もまひるが立候補するとは意外でビックリしていました。まひるは1話でも描写されていたように、他人と違う目立つことをやって否定されるのが怖くて、出来るだけ周囲に合わせて無難に生きることを心がけていましたから、そうしたまひるを見慣れたクラスの皆にはまひるの行動は意外だったのでしょう。しかしまひるは花音と出会ってから、他人の目を恐れずに自分らしい輝きを見つけられるように変わろうとしており、イラストも再び描き始めていた。そうした自己変革の一環として、思い切って恥ずかしいダンスをやる役にも挑戦してみようとしたのでした。別にアメノウズメ役をどうしてもやりたかったというわけではない。自分を変えたかっただけなのです。

花音はそうしたまひるの決意を知って喜んで応援してくれて、バイト先の店で掃除中にまひるにダンスのステップを教えてくれたりする。そうしていると、そこに前回仲間になったばかりのめいがやって来て、3人でJELEEの作戦会議を始める。まず、まひるがアイコンキャラの「JELEEちゃん」のイラストが完成したのを2人に見せ、花音もめいも大喜びします。そして、めいは作曲してきた新しい曲の音源を2人に聴かせる。このレコーダーには「最強GIRL」というタイトルが表示されており、どうやら花音が新たに「最強GIRL」というタイトルで作詞した歌詞をめいに渡して、めいはそれに合わせた曲を1日で作ってきたらしい。

これがとても良い曲であったので花音もまひるも大喜びで、あとはこの曲に合わせて「最強GIRL」の歌詞を花音が唄って録音して曲を完成させて、まひるの描いた「JELEEちゃん」のイラストや歌詞の文字などを編集した動画と一緒に配信すればOKという段階となります。しかし、めいの作ってきた曲に合わせてまひるがご機嫌で踊っているのを見て、花音は曲に合わせて「JELEEちゃん」を踊らせたいと言い出す。

だが、まひるはあくまでイラストレーターであり静止画しか描けない。絵を動かして動画を作ることなど出来ない。もちろん花音にもめいにもそんなことは出来ない。そこでまひるは、普段からVtuberとして自分のアバターみたいなキャラを簡単なCGアニメ動画を作って動かしているキウイならば、イラストを踊らせる程度の動画ならば作れるのではないかと思い付き、普段から忙しいと言っているキウイが引き受けてくれるかどうか分からないが、一応頼んでみようと思いついた。

そこでまひるは花音とめいと一緒にタブレットを使ってキウイとビデオ通話することにした。ビデオ通話といっても普通の動画ではなく、キウイの側はVtuber「竜ヶ崎ノクス」として普段使っている男性スーパーヒーロー風のアバターのキャラ画像で通信しており、素顔は見せていない。これは普段まひると2人で通話している時も一貫しており、実はまひるは高校に入ってここ2年ほどキウイと直に会っていないのもあって、現在のキウイの姿を見ていない。

このキウイの動くアバターを見て、花音とめいは本物のVtuberと初めて通話したので感激します。そして、まひるにどうしてこんなVtuberの人と知り合いなのかと質問する。それでまひるはキウイは自分の幼馴染であり、憧れのスーパーヒーローだったのだと言う。ここでまひるの回想シーンで過去のキウイの様子が描写されますが、小学生の時にまひるとキウイはよく一緒に遊んでいて、キウイは変わった名前だと意地悪な男子にからかわれても「世界に1つだけの名前を持っている自分は世界の主役のスーパーヒーローだ」と逆に堂々として男子を圧倒してやり込めていた。

この頃のまひるは例のクラゲの壁画を描いていた時期であり、キウイも絵を描くのを手伝ってくれていてまひるの理解者だったようですが、まひるは他の友達に「変な絵」と言われると皆に笑われるのが怖くて自分がクラゲの絵を描いたことを隠そうとしたりして、そんな自分に嫌気がさして絵を描くのを止めてしまったりしていたのは1話で見た通りです。そんなまひるから見れば、名前が変だと言われても物怖じせずに男子をやっつけるようなキウイは確かに自分には無い物を持っている憧れのヒーローのように見えたのでしょう。

キウイ自身、Vtuberとしての配信でも自分のことをスーパーヒーローだと自称しており、男性キャラを使用して常に男言葉を使用しているところを見ると、そんなふうに男子にも負けない強い自分に誇りを持っているように見えます。そして自分と違って他人の目を気にしてビクビクしてばかりだったまひるのことを心配してくれていたことも1話で描写されていました。それでなのか、キウイはまひるに動画制作を打診されると、簡単なものならばという条件で2つ返事で引き受けてくれた。

花音やめいは大喜びしてキウイに感謝するが、まひるは意外な印象を受ける。キウイは普段から生徒会長の仕事やVtuberの配信などで忙しいと言っていたので、曲も聞いていない段階で引き受けてくれるとは思わなかったからです。それに、これまでもまひるが色々と悩みを相談したことはあったが、キウイは通話で対応するだけであり、一度も会って話を聞いてくれようともしなかった。それだけ忙しいのだろうと思ってまひるも納得していた。だからどうして今回に限ってはこんなに協力的なのだろうかとまひるは不思議に思ったのでした。それで後で2人で通話して細かい打ち合わせをした際に協力してくれたのを意外に思ったと伝えると、キウイは「気紛れだよ」と言葉を濁す。

しかし、このまひる達との通話のシーンの前にキウイがあの1話の時のハロウィンの夜の花音の路上ライブとまひるの壁画パフォーマンスを撮った動画がネット上に上がっているのを視聴している場面が描かれており、そこでキウイが何か思うところがある様子であるところからも、キウイは「気紛れ」ではなく何か思うところがあってまひるに協力しようとしているのだと推測されます。それがどういう思惑であるのかはここではまだ分かりませんが、この後、キウイの意外な実像が描写される。

それは、どうやらキウイは本当は学校には行っておらず、昼間も家でゴロゴロしているクセにVtuberの配信では「今日は学校でこんなことがあった」とか自慢げに喋っており、それらは全てウソであり、おそらく生徒会長であるというのもウソだと思われるということでした。キウイは自宅の薄暗い自室に引きこもってゲームに課金しまくってバトルゲームのキャラの装備を増やすことに夢中な様子で、スナック菓子ばかり食っているが、スナック菓子の予備が無くなるとコンビニに出かけ、自分の高校の制服を着た生徒を見かけるとコソコソ隠れるようにして立ち去っていく。どうやら髪色をピンクに染めているのも、自分の生活圏内に自分の高校の生徒がウロウロしているので正体を隠すためであるようです。

こうして見ると、どうやらキウイは本当は不登校の引きこもりなのに、まひるや自分の動画の視聴者たちには「自分は進学校の生徒会長で多忙である」とウソをついて見栄を張っていたようです。まぁ動画配信しているのは本当のことなので多忙は多忙なのでしょうけど学校に行っていないぶんヒマはあるわけで、それでまひるに動画を作ってほしいと頼まれて即答で引き受ける余裕があったわけです。しかし、これまではあくまで多忙なフリをしていたわけですから、今回はやはり普段のキウイの対応とは違うわけで、そこにはやはり不自然さはあります。

ただ、このキウイの真実の姿を描写した日常シーンを見ると、キウイ自身がこういう自分の不登校生活に関してフラストレーションを抱え込んでいるみたいであり、かなりコンプレックスがあるようです。そういう前提でキウイがまひるのハロウィンの夜の壁画パフォーマンスの動画を見ていた時の心境を想像すると、これまでは絵を描くのを止めてしまってウジウジしてばかりだったまひるがあのように勇気を出して一歩を踏み出した姿を見て、いつまでも部屋に引きこもったままの自分と比べて、羨ましく思ったのではないかと推測できます。そしてキウイはまひるに劣等感を抱き、まひるに置いていかれてしまうように思ったのかもしれません。だから、まひるに置いていかれないように、まひるに頼まれた動画制作を2つ返事で引き受けたように思えてくる。

そうしてキウイはまひるに頼まれた動画の制作にとりかかり、そうしているうちにまひるの高校の文化祭の日となった。文化祭は2日間あり、まひるがアメノウズメ役を演じるクラス演劇は2日目の上演であり、初日はまひるはお化け屋敷の受付をやっていた。すると、そこに他校の生徒が客でやって来て、その制服がキウイの学校の制服だったのでまひるは生徒会長のキウイの話題を振りますが、その生徒たちからキウイは生徒会長ではなく自分のクラスの不登校の生徒だと教えられて驚く。

その日の夜、キウイから動画の件で電話がかかってきて、相変わらずキウイが今日学校であったことの自慢話をするので、まひるは戸惑ってしまい、一応調子を合わせて「フーン、凄いね」とか言ってみたものの、ウソをついてるみたいで心苦しくなり、思い切ってキウイに「今日、文化祭でキウイちゃんの同級生に会った」と伝える。それで自分が不登校だということや、今までまひるにウソをついていたことがまひるにバレているのだと察したキウイは言葉を失い、しばらく黙り込み、まひるもどう言葉をかけていいのか分からなくなり黙り込む。

しかし、そうして沈黙の時間が流れると、キウイは惨めな気持ちが込み上がってくると共に劣等感に支配されてしまい、電話の向こうでまひるが自分を嘲笑っているかのように思えてきて腹が立ってくる。それで、どうしてウソだと分かっているのに「凄いね」なんて言ったのかとまひるを責めて、自分のことをウソつきだと思って内心では嘲笑っていたのだろうと言って怒りだす。まひるは慌てて「そうじゃない」と弁解しようとするが、キウイは「そうやってすぐに他人に合わせやがって!」と悪態をついて電話を切ってしまう。

確かに、そんなふうに自分の本当に思っていることを言わずに、とりあえず相手の話に合わせようとして後で面倒なことになるのはまひるの昔からの悪いクセではある。キウイもまひるのそういう悪いクセを知っているので、そのことで非難したような形にはなっているが、ここでのキウイの怒りのニュアンスはそういうものではなく、むしろ現在のまひるが「凄いね」と言った後ですぐに意を決して言いにくいことを自分に伝えてきたように、そういう悪いクセを克服しつつあることに対して劣等感を抱いて苛立っているのです。昔はそういう欠点を抱えたまま自分に泣きごとばかり言ってきていたまひるが、今はそういう欠点を克服して自分から離れていこうとしているように思えてきてキウイは寂しくて、自分だけが置いていかれるようで情けないのです。

ここでキウイの過去回想が描かれて、キウイのここに至る経緯が明かされます。キウイはまひると一緒の小学生時代は確かにまひるの回想で描かれたように自分のことをスーパーヒーローだと思っていた。ところがまひるとは別れて中高一貫の名門進学女子校に入学してからキウイの人生は歯車が狂い始めた。それまでのキウイは男子と一緒に遊んで男子よりも強いヒーローになることを目指して生きてきていたのだが、そういう子供っぽいノリは中学に入ってからは周囲の女生徒たちには受け入れられなかった。それで周囲から浮いてしまい友達も出来なかったので、キウイは人気者だった小学生時代とあまりに違う自分の現実に戸惑い、その現実に馴染めなかった。

中学生になったらこれまでみたいな男子みたいな遊びは卒業して女子らしく可愛く生きるのが正しいと思えれば良かったんですけど、キウイは小学生の時の成功体験が大きすぎて、どうしてもスーパーヒーローだった頃のカッコイイ自分のイメージから抜け出すことが出来ず、周囲に馴染むことが出来なかったのです。そうして学校では完全に女子の集団の中では変わり者として浮いてしまい、喋ってくれる相手もいなくなり、それでもまだ中学の頃は学校に通ってはいたが、高校に入る前ぐらいから自分も周囲の女生徒たちも身体がどんどん女性らしくなってくるとキウイは更にいたたまれなくなってきた。

学校で友達がいなくても、まだキウイは孤高のスーパーヒーローなのだと思い込んで自分を慰めることは出来た。だが高校入学前の年齢になると背が伸びなくなり身体は丸みを帯びてきて色気を増していき、逆に小学生の頃は自分よりも背が低かったような男子たちがみんな大きくなって自分のことを性的な対象として見てくるようになった。そうなってくると、もうキウイは自分をカッコイイと思えなくなり、こんな自分はスーパーヒーローじゃないと思えてきて、そんな現実を直視することに耐えられなり「生きづらい」と思うようになった。

それでキウイは高等部に進学すると自分の身体が他人の目に触れないように自宅に引きこもるようになってしまい、外出する時も少年のようなパーカースタイルで身体の線を隠して顔もフードで隠すようになり、学校の子に会っても自分だとバレないように髪もピンクに染めるようになった。そして、子供のころのスーパーヒーローだった頃の自分になりきって、ひたすらバトルゲームの世界にのめり込んで最強を目指した。最強のスーパーヒーローという自分の虚像を守るためにひたすら課金して装備を買いまくってキャラを強化したりした。

しかし、そんなものは虚像だということはキウイも分かっていた。そんな虚しさの中でただ1つキウイにとって救いとなっていたのがまひるの存在だった。まひるは自分が本当にスーパーヒーローだった小学生時代を知ってくれている相手であり、中学に入学して以降も以前と同じようにウジウジして自分を頼ってきてくれる唯一の存在だった。まひるの相談に乗ってやっている時だけはキウイは小学生時代と同じように本物のスーパーヒーローでいることが出来たのです。それでキウイはまひるの泣きごとを聴いてやりつつ、自分は以前と同じように学校の人気者で充実した毎日を送っているというウソをつくようになった。

もちろん現実の自分はもうカッコいいスーパーヒーローではなくなってしまっているので、まひるには会わないようにしなければならなかった。そのための言い訳であり、電話だけの会話を面白味あるものにするための思い付きで始めたのがVtuber配信だったのだが、そうやって配信を始めてみるとキウイは面白味を感じて技術も向上させていった。そしてまひるとの遣り取りで感じている自己満足を模倣するように配信の視聴者たちに対しても、まひるについているのと同じようなウソをつき、充実した高校生活を送っているという虚像の自分を喧伝するようになった。それがキウイにとっての自分の生きることの可能な「世界」となった。だからキウイは配信を切る時に「グッバイ世界」と言うのです。

だが、「グッバイ世界」と言って現実に戻った時には溜息が出てしまうぐらい、それらは所詮は空虚なものでしかなく、キウイにとって本当の意味で救いとなっていたのは、過去の栄光に過ぎないとはいえ自が本当にスーパーヒーローだった頃を知って慕ってくれているまひるとの会話の時間だけであった。だが、そんなまひるが最近は過去のトラウマを乗り越えて前に進みだすようになり、以前のように自分を頼ってくれなくなり、キウイはまひるに見捨てられるような気がして焦ってしまい、それで動画制作を引き受けて、まひるにとって頼りになる存在であり続けようとしたのでした。だが結局まひるに自分のウソが全部バレてしまい、もう自分は頼れるカッコいいヒーローなどではないこともバレてしまった。これでもうまひるは呆れて自分のことなど見捨ててしまうだろうとキウイは絶望したのでした。

ところが、まひるはその翌日、文化祭2日目のクラス演劇で自分がアメノウズメ役でステージ上で踊る場面の模様を、花音とめいに頼んで自分のスマホで撮影してもらい、それをキウイのスマホに送信してもらった。薄暗い自室で落ち込んでいたキウイはいきなりまひるからの着信があり、変な動画が送られてきて驚き、まひるから文化祭の演劇の話は聞いていたので、それがまひるが演劇をやっている模様だということにはすぐ気付いた。そして、あまりにまひるのダンスが変なので思わず笑ってしまったが、同時にまひるがこんな風に自分を表現出来るようになったのだなと実感し、もう自分なんかまひるのは必要無いのだろうと改めて思った。

だが、まひるは踊りながら「アマテラス様!どうかその暗い所から出て来てください!」「アマテラス様が引きこもっていると、私の世界は暗いままなのです!」と必死に呼びかける。お芝居の上ではもちろん岩戸の中に引きこもっているアマテラスに対して呼びかけているアメノウズメのセリフなのだが、こうしてわざわざキウイのスマホに送っているということは、これは暗い自室に引きこもっているキウイに対するまひるからのメッセージなのです。だからキウイは、これを見て、まひるが自分がウソつきの引きこもりに過ぎないことが分かった今となってもまだ自分を求めてくれているのだということを知った。そして「あなたは私にとってのスーパーヒーローだから!」というまひるの叫びを聞き、キウイはこんな自分をまだまひるがヒーパーヒーローだと認めて頼ってくれているのだと知り、嬉しさで涙が浮かんできて、その期待に応えないわけにはいかないと思った。

そうしてキウイは動画制作を続けて仕上げをしていき、その日の夜に動画を完成させてまひるに送信し、その出来が素晴らしかったので花音もめいも大喜びで、まひるはキウイにお礼の電話をした。それに対してキウイはずっと騙していたことや酷いことを言ったことを謝る。だがまひるはそんなことは気にしていないと言い、キウイに「私が昔からずっとキウイちゃんのどこが好きだったか分かる?」と質問してくる。それに対してキウイは「皆の人気者で、輝いて見えていたことだろう?」と応える。

まひるが自分のことをスーパーヒーローだと思ってくれていたということは、つまりそういうことなのだろうとキウイは思った。男にも負けない強くてカッコいいスーパーヒーローとして皆の人気者だった自分のことを、それとは真逆の存在だったまひるは憧れてくれていたのだろう。だが、今の自分はもうそんな存在じゃない。もうまひるが期待するように輝くことは出来ないのだとキウイは言おうとする。

だが、まひるはキウイの言葉を遮るように「違うよ」と言う。そして「誰が見てる前でも、自分は最強だとか主人公だとか堂々とハッタリかませちゃうところだよ」と、自分がキウイをスーパーヒーローだと思っている本当の理由を説明する。まひるは子供の頃からキウイが最強だとか思っていたわけではない。キウイの言ってることが変な屁理屈でウソばっかりだということも分かっていた。でも、どんなデタラメなハッタリでも、ウソでも作り話でも、それを堂々と通して、最後にはカッコよく決めてくれた。そういうことがいつも他人の顔色を窺ってばかりの自分には出来なかったので、まひるはキウイのことを自分には出来ないことをやってのけてしまうスーパーヒーローだと思って憧れていたのです。そして、そんなキウイは今も全く変わっていない。相変わらずキウイはウソや作り話で堂々と人を騙したりするけど、それでもこうして素晴らしい動画を仕上げて最後にはカッコよく決めてくれた。やっぱり自分の知っているカッコいいスーパーヒーローのままのキウイなのだとまひるは言ってくれているのです。

これを聞いて、キウイは開き直ることが出来た。これまで自分は社会に馴染めないこと、不登校になったこと、ウソをついていたことなどに負い目を感じて自分をひたすら否定して、そんな自分の本心をひたすら隠そうとしてきたが、他人がどう思おうとも構うことなくそうした自分の暗部を曝け出した上で結果で相手を黙らせるのが本当の自分なのだと気付くことが出来たのです。それでキウイは自分の動画の視聴者たちに対してこれまでの経緯を全部明かして、ウソをついていたことも明かした上で開き直ってそんな自分を肯定し、幼馴染と揉めたけど和解して一緒に活動していくことになったと説明し、改めて「JELEE」のMVが配信されることを告知し、最後はそのMVが流れる特殊エンディングで今回は終わりとなり、次回に続きます。

結局のところ、キウイの場合の「好き」というのは「自分が好き」だったのだと思う。子供の頃のキウイは「自分が好き」であり、だからこそ輝くことが出来ていた。しかし中学に入って以降、カッコ悪くなってしまった自分のことが「好き」ではなくなったためにキウイは輝きを失ってしまった。それは、キウイが自分のカッコ良さの本質が「強くて皆の人気者だから」だと思い込んでいて、中学以降の自分がそのイメージと離れたのでもう自分はッカコよくないと思い、自分のことを「好き」ではなくなっていたからです。だが、今回まひるの言葉によって自分の本当のカッコ良さの本質が「強くて皆の人気者だから」なのではなく「他人の目を気にせず開き直れるところ」だと思い出すことが出来たので、キウイは再び自分を「好き」になることが出来て、それによって再び輝きを取り戻すことが出来たのです。そういう意味でキウイもまた自分が輝きだと思える「好き」と寄り添うことによって輝きを発することが出来る4匹目のクラゲだったわけです。

 

 

THE NEW GATE

第2話を観ました。

今回はシンが色々とこの時代について調べものしたり断片的なシーンの後、獣人の少女に森にいるキツネを助けてほしいと頼まれて、ティエラにシュニーへの連絡を頼んだ後、森に行くと神社があり、そこでキツネを助け出してモンスターを倒して、助けたキツネがエレメントテイルという稀少な魔物だと分かった。一方、ティエラから連絡を受け取ったシュニーはこの時代にシンが現れたことを知ったというところで今回は終わり次回に続きます。ゲーム的な演出が多い上に、ゲームのイベントをこなしていってる感が強い内容で、現状ほとんど興味が湧きませんね。

 

 

ささやくように恋を唄う

第2話を観ました。

今回から依の歌をひまりが放課後に聞くという日々が始まり、ひまりは純粋なのでやたらと依に懐いてきて、依のことが大好きだとか言ってくる。依はあくまでひまりは自分の歌のファンなのだと分かっているはずなのですが、あまりにひまりがと一緒にいると楽しくて、ひまりが可愛らしくて好意をぶつけてきて距離を詰めてくるものだから、もしかしたら本当に自分のことを好きなのではないかと考えたりして混乱してしまう。

そんな中、互いに猫好きと知ったひまりが日曜日に一緒に猫グッズを買いに行こうと誘ってきて、依はこれはデートではないかと舞い上がってしまい、ひまりも「デート」だとか言ったりするものだから、依はやっぱりひまりも自分のことを好きなのではないかと妄想してしまったりして、自分とひまりのことを考えてラブソングの歌詞を作ってみたりする。

そうしてデートに出かけて、依は頼れる先輩を演じねばならないと思い、ひまりが人ごみに慣れていないというので手を繋いで歩いたり、ペアのストラップをひまりが欲しがるのでプレゼントしてあげたりして、やっぱりデートっぽくなっていく。そしてひまりにまたバンドをやってほしいと言われると、依はまたバンドをやってもいいいと思えてくる。それでひまりのことが自分にはやはり特別な存在なのだと思えてきて、またこうしていつも一緒に遊びに行きたいと思う。そうして別れ際、もっと一緒にいたいという思いが高まった依はひまりに「本気で付き合いたい」と告白してしまう。

そして「考えといて」と言って依はひまりと別れて帰るが、ひまりはこれで依が自分の恋愛感情を抱いていたことを知り、自分の「好き」は依の「好き」とはたぶん違うのだろうと思い、困惑する。一方、依の親友の亜希が実は依に恋愛感情を抱いていたことも分かり、そういうところで今回は終わり次回に続きます。なんか予想していたよりも依の恋愛感情がひまりに伝わるのが早くて意外でしたが、基本的にはありがちなラブコメ展開が百合で展開されているという印象。ここからどう転がっていくのか注目していきたいと思います。