2024春アニメ 4月20日視聴分 | アニメ視聴日記

アニメ視聴日記

日々視聴しているアニメについてあれこれ

2024年春アニメのうち、4月19日深夜に録画して4月20日に視聴した作品は以下の5タイトルでした。

 

 

アストロノオト

第3話を観ました。

今回はまず前回のラストに唐突に登場したショーインという怪しげなマント男が実はミラのフィアンセではなくて幼馴染だったということが判明します。フィアンセというのは冗談で言っていただけでした。拓己たち住人たちにはもちろんショーインがミボー星人だということは秘密にして、ミラが自室でショーインに事情を聞くと、ショーインはミラのカギ探しを手伝いミラを敵から守るために地球に来たのだという。一方で住民たちはショーインがイギリスから来たイケメン実業家だと勘違いして、幼馴染と言ってはいるがミラとの仲が怪しいと噂を立てるので拓己はショーインに嫉妬してヤキモキします。

そんな中、1号室の若林の息子の蓮が遠足に持っていく弁当がコンビニ弁当では嫌だと落ち込んでいるので拓己が遠足の弁当を作ってやることになった。だが当日、拓己の作った弁当が何故か消えてしまい作り直す羽目となり、蓮の遠足先の江ノ島にミラと拓己が弁当を届けに行くことになったが電車が運休になってしまい間に合わない。そこにショーインが車で現れたので江の島まで乗せていってもらうことになったのだが、敵側がミラが持っている弁当入りの紙袋にカギが入っていると勘違いして鳥型ロボットで襲ってきて、遠足場所の片瀬海岸の近くで弁当を奪われてしまう。

そこでミラがランチャーをぶっ放したり、ショーインが車をフォームチェンジさせて空を飛んだりカオスなことになりますが、鳥型ロボットは片瀬海岸に落下して、ミラと弁当を取り合い、ミラを助けようとした拓己は鳥型ロボットにボコボコにされるがショーインが鳥型ロボットを退治する。それで拓己はショーインに敗北感を味わうのだが、とにかく弁当は無事に蓮に届けることが出来て一件落着となり、まだ拓己はミラが宇宙人だとは気付いていない様子。一方、あすとろ荘に仕掛けた監視カメラをチェックしていたナオスケは最初の弁当を盗んだのが幽霊みたいな謎の存在だと気付いてビビったというところで今回は終わり次回に続きます。

 

 

変人のサラダボウル

第3話を観ました。

今回は惣助やサラの出番はほとんど無く、ほぼ全編がリヴィア編といえる内容でした。やはりリヴィアが活躍する話だけは無条件にムチャクチャ面白い。今回もとんでなくカオスな内容で、今回だけに限れば一級のコメディ作品に仕上がっていました。まずはリヴィアがホームレス生活に戻ると以前に世話になっていた鈴木は元の生活に戻ったので居なくなっており、リヴィアは1人で生きていかねばならなくなるが、食べるものを確保するために長良川の魚を勝手に獲ると捕まるのでバッタを捕まえて天ぷらにして食べることになったという、いきなり女騎士の昆虫食シーンから始まる。

その後、リヴィアはホームレスのための炊き出しをしていた男女から誘われて怪しげな新興宗教の施設に連れていかれて説明を受ける。こっちの世界の知識の無いリヴィアは何でも素直に信じてしまうので、洗脳されて心の底からその宗教を信仰している信者たちの話を聞いて、そのまま信じてしまい、なんと素晴らしい組織なのだろうと感心してしまいます。

普通の信者というのは、最初は怪しい宗教なのではないかと疑いつつも心の弱みに付け込まれて徐々に洗脳されていってしまうものなのですが、リヴィアの場合は最初から全く疑いの心が無く、言われたことを全部そのまま信じてしまうので逆に洗脳されていない状態なのです。更に普通の人間ならば教祖の起こす奇跡や超能力の話をされると最初は疑ってしまうものですが、リヴィアの場合はもともと魔術の存在する世界から来ていますから、教祖の奇跡の話をされても魔術の類なのだろうと納得してそのまま信じてしまう。

そうしてリヴィアは教団施設で信者たちとバスケなんかして遊んだりする。このバスケのシーンはなんか意味がよく分からなかったが、その後でリヴィアが見せられた洗脳ビデオの内容をガッツリ放送で流したのは笑ってしまった。すごくチープな内容だったんですが、リヴィアはなんて素晴らしい話なのだろうと感動する。しかし時々「教団にお金を捧げましょう」とかいうメッセージが文字や音声で流されたり教祖の顔が一瞬映ったりするサブリミナル映像になっていて、普通の信者にはそれは意識されていないのですが女騎士として鍛えられたリヴィアの目や耳にはそれらはハッキリと認識出来ている。だからリヴィアには洗脳効果は無い。まぁもともと効果があるのか怪しいけど。しかしリヴィアはそもそもサブリミナル効果という悪質な手法自体を知らないので、せっかくの素晴らしいお話の最中に意味不明に割り込んでくる変な映像や音声をただ邪魔に思うだけです。

そうして教祖の講話を皆と一緒に聞くことになったリヴィアであったが、ここで壇上に登場した教祖の皆神望愛という若い女性がいきなり教団に恨みを持って信者のフリをして紛れ込んでいた男に刃物を突きつけられて捕まってしまう。その男は家族が破滅して自暴自棄になっており、望愛を殺すのではなく、自分が望愛の目の前で自殺して、望愛には人を救う力など無いのだと証明してみせて教団の信用を破壊することで復讐しようとする。

最初は何かのお芝居なのかと思っていたリヴィアであったが、男が壇上で自分の腹にナイフを突き刺し、望愛が何も出来ず狼狽えているのを見て、リヴィアは望愛は立派な教祖ではあっても治癒魔術は使えないのだろうと思い、壇上に登って治癒魔術で男の傷を治してあげます。リヴィアにしてみれば治癒魔術ぐらいは騎士のたしなみ程度だったのですが、これを見て望愛がリヴィアのことを「救世主様」と呼んで崇拝してしまい、リヴィアにその教団の全てを捧げるとか言い出す。それでリヴィアは自分は救世主などではなく、守らねばならない人がいるのだと言って慌てて逃げ出してしまい、望愛は諦めずリヴィアを探し始めるというところで今回は終わり、次回はサラが学校に行きたいとかいう話みたいですが、このリヴィアと望愛の話もまた続きは描かれるのかもしれませんね。リヴィアの別の話もまたお願いしたいものです。

 

 

魔王の俺が奴隷エルフを嫁にしたんだが、どう愛でればいい?

第3話を観ました。

今回はまずザガンとネフィリアの日常風景から始まってイチャイチャしながら朝食を食べてネフィリアが照れると耳がピコピコ動くのが可愛かった。ザガンも可愛かったよ。その後は魔術の解説みたいな場面になって、またなろう系特有の無意味に詳しい魔術解説コーナーなのかと思ったら、ここでネフィリアがそういうややこしい手順の必要な「魔術」を使えないというのが後の場面の伏線になっていたのですね。

その後、以前にザガンに助けられた聖騎士シャスティルが教会の命令で部下を連れてザガンの討伐にやって来て、ザガンは部下を痛めつけて怖がらせて追い返そうとしますが、シャスティルはザガンが良い人だと分かっているのでその脅しは通用せず反撃を喰らってザガンはピンチになる。それで仕方なくシャスティルを殺そうとするが、シャスティルはザガンに耳打ちして「自分に殺されたフリをすれば見逃すから魔術を捨てて人間として生きろ」と言う。

シャスティルは教会の命令に背くという危険を冒してまでザガンを助けようとしてくれているのだが、ザガンは自分が逃げたらネフィリアに危険が及ぶと思ってそれには従えないと思う。そうしていると城からネフィリアが出てきてザガンを心配して駆け寄ってくるところにシャスティルの部下が槍を投げてきて、ザガンはネフィリアを庇って負傷してしまう。

するとネフィリアは錯乱して突然地面から木が生えてきてその枝がシャスティルの部下を襲って殺そうとするので、慌ててザガンがネフィリアを正気に戻して部下は死なずに済み、混乱の中、シャスティルは部下を連れて撤退していった。

その後でザガンがネフィリアに事情を聞くと、さっきの現象は「魔術」ではなくて「魔法」なのだという。この作品の世界観では「魔法」は失われた技術とされていて、魔術と違って無詠唱で不思議な現象を起こす神の技のようなものとされているようです。それでネフィリアは生まれつき魔法が使えたので、縁起の悪いといわれる白髪であったこともあって、エルフの里で「呪い子」と呼ばれて迫害されて監禁されていたそうです。そしてエルフの里が滅ぼされた時にネフィリアは里の皆を恨んでいたのですわざと自分の力を使わず里が滅ぼされるのを傍観して「いい気味だ」と思ってしまったのだという。それで自己嫌悪に陥り、感情を無くしてしまっていたようです。

それを聞いてザガンは自分も力を持っているがゆえに悪だと罵られてきたが、自分は生きていくために力が必要だったのであり、力を得た以上は悪と罵られようとも強く生きてきたのだと言い、ネフィリアにも力を持っているならば強く生きろと諭す。そして自分にはネフィリアが必要なのだと言い、ネフィリアを受け入れる。それでネフィリアは初めて自分の醜い本当の姿を知っても上入れてくれた人と出会えた喜びで涙を流してザガンに抱き着き、そこで今回は終わり次回に続きます。

今回はそんな感じで全体的に良かったです。ここまではネフィリアが可愛いだけみたいな作品だったんですが、だいぶ印象が良くなりました。ですが、まぁなろう系の作品の場合、こんな感じで序盤にイイ話があっても後でつまらなくなる作品はありがちなので、今後も慎重に見極めていきたいとは思います。

 

 

ガールズバンドクライ

第3話を観ました。

今回もやっぱりこの作品は強かったですね。とにかくこの作品を見ると毎回「強いな~」と思う。第1話はいきなり強く当たりすぎて、それでちょっとビビッてしまったぐらいです。決して上手くはないんですよね。脚本の構成はシンプルだし声優の演技は、すばるなんかは「酷い」と言ってもいいレベル。やっぱり今期「上手い」といえば動画工房の「夜のクラゲは泳げない」であり、今期「凄い」といえば京都アニメーションの「響け!ユーフォニアム」です。いくらこの作品が強いといっても、まだそれ以上に動画工房は上手いし、京都アニメーションは凄いと思う。それでも、どんなに稚拙な面があっても、一番強いのは間違いなくコレです。東映アニメーションが本気のCGでアニメを作るとこんなに強いのか、花田十輝が本気で青春ドラマの脚本を書くとこんなに強いのか、知ってたはずなんですけどね、とにかく毎回力技でぶん殴ってくる感じが、まさにこの作品にピッタリです。声優の演技もこれでいい。この不器用で武骨な感じの喋りがリアルであり、ロックなのです。ストレートに突き刺さるのが大事なのであって、この作品の場合は張り巡らせた伏線を何層にも表現出来るプロ声優の表現力は必要無い。そういうのは「夜のクラゲ」や「ユーフォ」には必須の要素ですけど、この作品にはそれは要らない。次々にストレートに繰り出されるパワーワードに体重を乗せていける勢いがあればいい。そして、このドキュメンタリーに近いぐらいの作り込まれていない生の発声が、超リアルなCG作画や生音に近い環境音や楽器音などに絶妙にハマっているところを見ると、これは別に結果論的な産物なのではなく、ちゃんと計算された演出なのかとも思えてくる。まぁ天下の東映アニメーションですからね、そのあたりは伊達じゃないということなのでしょう。アニメーションという意味では、この作品のライブシーンは今回もビックリさせられましたけど、ちょっとCGライブとしては歴史的なものではないかとも思います。この後、仮にこの作品の脚本が崩壊して駄作に終わったとしても、このライブシーンだけでも歴史に名を残す作品になるかもしれません。ちょっとベタ褒めしてしまいましたが、それでもまだ「夜のクラゲは泳げない」と「響け!ユーフォニアム」の方が上だと思ってますけどね。

今回はまず、仁菜がスマホの作曲アプリで遊んでいる場面から始まります。真夜中に自室で勉強道具一式をテーブルの上に並べた上で、スマホを弄って作曲アプリで遊んでるわけですが、なんか部屋は薄暗くて、テーブルの上のスタンドライトしか点いていません。まだ部屋の天井のライトがどうやら付いていないようです。前回バキバキに破壊した電灯は結局使ってないみたいですね。さすがに新しいのはすばるにも貰えなかったのか。あれからそんなに日数も経ってないんでしょうけど新しい電灯もまだ買ってないみたいです。

この作曲アプリは桃香に貰ったみたいですが、仁菜はだいぶハマっているようで、ドラムでリズムを決めて、そこにベースやギターの音を被せてメロディーを作ると、そこから歌詞をイマジネーションしていっているようです。仁菜の場合はそんなふうに自分の中に溜まっていた言葉を引き出すための触媒のような役割をリズムやメロディーが果たしているようですね。これまで身体の中に鬱屈していた想いが曲を得ることで言葉となって紡ぎ出されるのでしょう。

ただ、別に仁菜は作曲や作詞を本格的にやろうとしているわけではなく、予備校の勉強の合間に気分転換にと思って桃香から貰った作曲アプリで遊び始めただけだったので、アラームが鳴っていつのまにか深夜0時になっていることに気付くと焦りまくる。前回のラストでなんかすごく感動的かつグダグダな状況となりましたが、あれで結局は仁菜は桃香とすばると3人でバンドをやることは了承して、それで音楽に慣れるためにということで作曲アプリも貰ったわけですが、それでもあくまで仁菜は予備校で勉強して大検資格もとって大学合格を目指すという方針は変わっていないようです。だから勉強優先であり、バンドはついででなければいけないはずです。

しかし結局、その後も仁菜は再び作曲アプリに手を出してしまい、気が付けば夜が明けていました。いや、若いから徹夜とか簡単に出来るとはいえ、これはさすがにハマりすぎでしょ。というか完全にクズですね。しかしだいぶ出来上がった曲に窓の外の鳩の鳴き声がちょうどいい感じで歌詞みたいに乗っかって、それに合わせてハミングしてる仁菜はクズですけど可愛い。あと、鳩も可愛いし、鳩の首運動がリズム合いすぎで笑えた。OP曲の後の提供画面の鳩がOP曲のリズムに合わせて首を動かしてるのも可笑しかったです。

そして本編が開始すると、案の定、仁菜は予備校で爆睡。慌てて飛び起きて騒いで注意される。全く迷惑な女です。そして部屋でも外でも芋ジャージばっかり着てる。結局は予備校でも勉強しながら眠くならないように音楽を聴くことになり、そこで耳にした曲のギターの音がアコースティックギターだと気が付いて、アコースティックギターの音色も混ぜてみようとか、また作曲アプリのことを考えたりする。

そうして予備校から帰ると仁菜は桃香の家に寄ってバンドのミーティングに出ます。どうやら週に1回3人で集まって桃香の家でミーティングをすることになったようです。そういうわけで桃香の家に着くと、すばるはもう来ていて、友達が中華街でバイトをしているからだとか言って肉まんをたくさん差し入れしてくれていた。

それで、今回のミーティングの議題は作曲のことだという。作曲は桃香がやることになっていて、すばるは作曲とかはやらないみたいです。だから桃香に任せていたのですが、桃香はこの3人でやる曲のイメージがどうも定まらないので作曲が進まないようで、だからまず3人でどういう曲を作るのか決めようと言います。仁菜は自分には関係ない話だと思って猫と遊んでいたのですが、すばるに意見を求められて困ってしまい、言葉で表現出来ないので作曲アプリで遊びで作ってきた曲を聴いてもらって、自分の好きな曲はこんな感じだと示しました。

すると、どうもその曲が桃香とすばるには好感触だったようで、アプリを渡して1週間でこんな曲を作ってしまうのは凄いとすばるは褒めてくれる。どうやら仁菜が桃香からアプリを貰ったのはあの電灯バキバキ事件の日だったようですが、あれから1週間経ってのミーティングの日にはもうこんなふうに曲を作ってきてしまうのは凄いということです。もともとは仁菜が楽譜も読めないし楽器も出来ないので作曲アプリなら簡単に曲が作れると言って、仁菜に音楽に慣れさせるために渡されたものであり、仁菜もこのアプリで本格的に作曲をするつもりはなく、あくまでバンドの曲は楽譜の読める桃香にお任せするのだと思っていた。その曲をよく出来ていると褒められて仁菜もちょっと照れ臭そうに嬉しがります。

だが桃香がいくら何でも1週間でここまで仕上げてくるまでアプリを使いこなしているということは1日8時間以上はアプリを弄っているのだろうとニヤニヤ笑って指摘すると、仁菜は途端に不機嫌になって立ち上がり部屋を出ていく。自分が作曲アプリにハマって予備校の勉強が疎かになっていることを桃香に見透かされたことが仁菜には腹立たしかったのです。もともと桃香の本音が「バンドに専念してほしい」というのであることは仁菜にも分かっている。それでも仁菜は「あくまで学業優先でバンドをやります」と啖呵を切ってバンドへの参加の条件としたのです。ところがそういう啖呵を切った仁菜本人がさっそく予備校の勉強を疎かにしてアプリにハマっているなんてカッコ悪すぎる。きっと桃香にからかわれると思って不機嫌になった仁菜はその場から逃げることにしたのです。

ビックリしてすばると桃香が追いかけてきて、仁菜は玄関で「勉強しなきゃ!」と頭を抱えると、桃香が変なアプリを渡したせいだと抗議する。あれだけハマっていたクセに他人のせいにするとは清々しいクズです。そのことは仁菜自身も分かっている。だから桃香が仁菜のスマホからアプリを消去しようとすると、それを制止して自分がちゃんと切り替えが出来ていないのが悪いのだと認める。そして、もう自分は歌うことに専念して作曲のことは桃香に任せると言って帰っていく。いや、もともと作曲は桃香に任せることになっているのであり、仁菜は頼まれたわけでもなく勝手に作曲アプリで遊んでいただけなのであり、このぶんだとまたどうせアプリを弄ってしまうのだろうと思われる。切り替えが器用に出来るタイプではないのです。

まぁそういう感じでミーティング途中で仁菜がさっさと帰ってしまったんですが、それを追うようにすばるまで帰ってしまう。まぁ仁菜のやりたい曲はアプリの曲を聴いて大体分かったし、すばるはドラムさえ叩ければ何でもいいらしいので、桃香としてはミーティングの用件は済んでいたわけだが、大量の肉まんを押し付けられる形となってしまった。

一方ですばるの方は、帰ろうとして夜道を歩いている仁菜を追いかけてきて一緒に駅まで行こうと言う。そして並んで歩きながらすばるは仁菜に積極的に話しかけてくる。作曲が出来て凄いとか、歌詞もどうやってそんなに浮かんでくるのかとか、仁菜が喋りやすそうな話題を振ってくるのですが、それに対して仁菜は当たり障りのない言葉しか返さず、自分の本心を明かそうとはしない。ついにはコンビニに寄ると言い出し、すばるが一緒に行くと言うのにそれを振り切るように駆け去ってしまう。露骨にすばるを避けている態度といえます。桃香と3人で居る時は一応普通に接しているのですが、2人きりになるとこうなってしまうということは、仁菜はよほどすばるが苦手みたいです。

前回もしゃぶしゃぶ屋のトイレでキレた時に仁菜はすばるのことを「上から目線で自分みたいな面倒な奴の相手してあげてますアピールがキツい」みたいにボロカス言ってました。あんな言い方を桃香に対してしたこと自体は仁菜が拗ねて錯乱していたからであり、そういう悪い態度については仁菜も反省はしていましたが、すばるに対してそういう印象を持っていることは事実であり、その印象は一緒にバンドをやるようになった今でも変わってはいない。ただ、すばるに悪意は無く、悪いのはそうやってすぐに劣等感で苛立つダメな自分の方なのだということは仁菜も分かっているので、すばるに対して敵対的に振舞う気は無い。それでも、すばるに話しかけられると劣等感が刺激されて自分がまた苛立って変な態度をとってしまうのが怖くて、仁菜は出来るだけすばるとは距離を置きたいし、出来れば2人きりにもなりたくないと思っているのです。仁ははすばるとは相性が良くないとは思っているが、一緒にバンドをやっていく以上は穏便にやっていきたい。でも距離が近くなると自分が苛立ってすばると険悪になってバンドに迷惑をかけてしまうかもしれないので、出来るだけすばると距離を置きたいという考えであったのです。

この仁菜の「上から目線で自分みたいな面倒な奴の相手してあげてますアピールがキツい」というすばるという人間への評価だが、これについては仁菜自身も「自分は面倒な性格の人間なのでそんなふうに考えてしまいがち」ということは自覚しており、間違っていることは分かっていても自分ではどうすることも出来ないと思っている。だから、すばるが本当に「私は面倒な人間の相手をしてあげることも出来る立派な人間です」アピールをしているとは思っていない。ただ単に「すばるは自分みたいな面倒な人間に対しても優しい」と仁菜も思っている。だから仁菜はすばるのことを「良い人」だとは思っているのです。

ただ、どうしてすばるのような人間が自分みたいな人間に優しくするのか理由がよく分からないので仁菜はすばるに対してどうしても疑心暗鬼になってしまうのです。仁菜から見たすばるという人間は、アクターズスクールに通う俳優の卵でありながらドラムをやっていて美人で愛想が良くてモテそうで友達もたくさん居そうで、自分には無いものを何でも持っているような人間に見えた。仁菜は高校も辞めてしまって特に夢も無く予備校に通っていて、バンドを始めたとはいっても楽器も出来ないしボーカルだといっても人前で歌ったこともなく、元イジメられっ子で性格も暗くて捻くれていて部屋には電灯も無い。

こんな自分のような底辺の人間に対して、華やかな世界で生きているすばるのような人間が優しくしてくれる理由は仁菜には大体は察しはついていた。どう見ても世間的に正しいのはすばるの方であり、間違っているのは自分の方なのであり、だからすばるは間違った生き方をしている自分のことを憐れんで、正しい道に引き上げてくれようとして優しく接して関係を深めようとしてくれているのだと仁菜は思った。しかし、それを「なんてありがたいことなんだろう」と素直に喜ぶことが出来ない自分の性格が、すばるに対する苛立ちの原因なのだということが仁菜には分かっていた。

自分は確かに歪んでいて醜い間違った人間だ。でも、そんな自分だからこそ「歌うべきだ」と桃香は認めてくれた。だから仁菜はこんな間違った自分にも価値はあるのだと思っている。いや、もともとそういう反骨精神を心の奥に持っていたからこそ、桃香は仁菜を認めたのです。だから仁菜はすばるがいかに正しい人間であろうとも、すばるのような「正しい人間」によって「間違った自分」が矯正されて「正しい人間」に変えられてしまってたまるかという反発心が湧き上がってくる。すばるにフレンドリーな態度で接近されるたびに湧き上がってくる嫌悪感の正体はそれでした。

もちろんすばるは全く悪くない。すばるは純粋に親切心で自分に構ってくれているだけであり、変な反骨精神のせいでそれに嫌悪感を抱く自分の方がおかしいのだということは仁菜も分かっている。ただ、そういうおかしいところも含めて自分なのであり、仁菜はそういう自分で桃香と一緒にバンドをやっていこうとしているのだから、もうこれ以上構わずに放っておいてほしいというのがすばるに対する本音でした。

だが、こういう仁菜の考え方は根本的に矛盾している。何故なら、すばるもそのバンドの仲間だからです。そう考えると、そもそもどうしてすばるのような人間が桃香の作ったバンドのメンバーなのだろうかという疑問が湧いてくる。桃香は仁菜みたいな歪んだ間違った人間だからこそ歌うべきだと言って誘ってくれた。桃香自身が夢破れて田舎に帰ろうとしていた傷を負った人間なのであり、そんな桃香が再びバンドをやろうと思ったのは仁菜という自分以上に歪んだ人間との出会いがきっかけだった。そうした経緯を考えると、どうしてその桃香が仁菜や自分自身とは真逆の「正しい人間」であるすばるをドラムとして誘ったのだろうかという疑問が湧いてきます。

曲をどうするのかについてのミーティングでも、仁菜は作曲アプリで作った曲を提出したが、すばるは「ドラムが叩ければ何でもいい」と言って、曲の方向性について特に何のこだわりも無いようでした。それは考えようによっては、結局は俳優を目指しているすばるが一種のファッションとしてドラムをやっているだけであり、本気で音楽に取り組む気が無いようにも見える。しかし、一度は音楽を辞めると決意した桃香が覚悟を決めてもう一度バンドをやろうと決意して最初に誘った相手がすばるなのであることを考えると、それはちょっとおかしいように思える。このどうにも辻褄が合わないところが仁菜の考え方の矛盾と繋がっていると思われる。

そうして翌日も仁菜が悶々としていると、桃香が予備校にやって来て、すばるが昨日のミーティングから帰る時に桃香の家にスマホを忘れたのですばるの学校に届けてあげてほしいと頼んでくる。桃香はバイトがあってヒマが無いらしくて、仁菜は嫌々ながら引き受けることになった。そうして仁菜は渋谷にあるアクターズスクールに行き、そこですばると会ってスマホを渡した。すばるは喜んでくれたが、仁菜はアクターズスクールの生徒たちに囲まれているすばるが自分とは違う華やかな世界で輝いて生きている存在に見えて、すばるの愛想の良い態度もどこか芝居がかった空々しいものに思えた。それで、すばるがこれから一緒に夕食に行こうと誘ってきても、勉強があるからと言って断る。更にすばるが休みの日に会おうとグイグイくるので、仁菜は気を使わなくて大丈夫だと言って帰ろうとする。

すると、すばるは「私がバンド、辞めた方がいい?」と質問してくる。すばるは仁菜に避けられていることには気付いており、仁菜の邪魔になるのなら自分は桃香のバンドは辞めて別のバンドを探した方がいいのではないかと思い、その方がいいならそう言ってほしいと仁菜に言ってきたのです。それを聞いて仁菜は焦ります。すばるに自分がすばるを避けていることがバレていたことにも焦ったが、そっれ以上に仁菜は別にすばるに辞めて欲しいなんて思っていなかったからです。すばるには落ち度は無く、悪いのは自分の面倒臭い性格の方であり、それが変えられないし変えられたくない以上、お互い距離をとって共存出来ればそれでいいと思っていただけなのです。だから辞めるなんて言われると困ってしまう。

しかし、すばるは仁菜と一緒にカフェに行くと「バンドって皆で1つのものを作り上げるから濃密で、意見が対立してほったらかしってわけにはいかない」と言い、表面を取り繕っていても限界が来るから気に入らないところがあれば言った方が良いのだと言う。それに対して仁菜は「気に入らないところはない」と誤魔化して「自分が悪い」と言うが、すばるはそういうのは止めるようにと言う。それで仁菜は、すばるに気を使われて仲良くなろうとしてこられると劣等感で思い通りになりたくないと反発してしまうのだと説明する。これにはすばるもちょっと呆れて、そういう面倒臭い性格のせいで高校も辞めたのかと言う。それを聞いて仁菜は自分が高校中退だということをすばるが知っていたことにちょっとショックを受ける。

すばるは桃香から仁菜の高校中退の話を聞いていたのだが、仁菜は自分が高校中退者だということを恵まれた境遇にいるすばるには知られたくなかった。すばるも仁菜がどうもそういう劣等感を自分に対して抱いていることに気付いていたので、あえてその話題には触れないようにしていた。それがここで会話のなりゆきで暴露されてしまい、すばるは気まずい想いを抱き、仁菜は自分がすばるに気を使われて同情されていたのだと感じて傷ついた。

それで仁菜が「いいですね、そうやって上から言えて」と僻んだことを言うと、すばるは突然、机を叩いて立ち上がり「あなたさ!私のこと誤解してるだろ!」と怒鳴りつける。すばるはそうした仁菜の自分に向けた劣等感がそもそも誤解に基づくものであることに苛立っていたのです。ただ、桃香や仁菜には自分の境遇について本当の話をしたくなかったので、ずっと黙って仁菜の誤解を正すことも出来ないまま、仁菜の理不尽な敵意に耐え続けて宥めてきたのだが、それもさすがにここで限界に達してしまったのでした。

すばるは驚く仁菜に向かって、自分の通っているアクターズスクールは高卒資格が貰えない学校だから、自分の仁菜と同じで中学卒業なんだと言い、自分は別にエリートじゃないのだと言う。それに対して仁菜はそれでもすばるは俳優を目指すという夢がちゃんとあるだろうと言い返す。何の目的も無く予備校に通っている自分なんかと違って、真っ当に生きているのだから上から目線なのだと言い返す仁菜であったが、すばるはそれも誤解なのだと言う。

実はすばるの祖母は有名な女優で、すばるは祖母の意向で俳優を目指すためにアクターズスクールに通わされているが、すばる自身は俳優には興味は無く、そんな自分の本当の気持ちを祖母には言えず仕方なくアクターズスクールに通っているのだそうです。それでささやかな反発心から中学の時に軽音楽部に所属したらドラムにハマってしまったのだという。そこでハマった楽器がドラムというのも、溜まりに溜まった鬱憤をぶっ叩きたいという衝動によるものなのでしょう。すばるにとって音楽のジャンルなどはどうでもよく、とにかく自分が気持ちよく叩きまくることが出来れば、それがすばるにとっての音楽なのです。そして、そうしたすばるの中の歪んだ鬱憤を爆発させるドラムを見て、桃香は自分や仁菜と同じものを感じ取り、それですばるを自分の新しいバンドのドラムに誘ったのだと思われます。

もちろん、すばるは桃香にも自分の祖母の話も自分がアクターズスクールに通っている事情も話していない。これまでも周囲の人間は自分が有名女優の孫だと知れば、当然すばるも女優になるのだろうと決めつけていた。だから桃香や仁菜に自分の身の上の話をしたら「どうせこの子は女優になるのが本当の目標で、バンドは片手間なのだろう」と思われてしまう。真剣にバンドをやろうとしているすばるには仲間にそんな風に思われるのは嫌だったのです。だから仁菜が自分に変な劣等感を向けていることには気付いていたが、自分の本当の境遇を明かして本当の気持ちをぶつけることが出来ず、ヘラヘラ愛想笑いしてご機嫌をとることしか出来なかったのです。

そうした真実を知った仁菜は、自分がすばるに対して向けていた劣等感が全く勘違いだったことを知り、自分の愚かさを恥じた。そして、すばるが自分と同じように家族のことで心に鬱憤を溜めてきた歪んだ間違った仲間だったのだと知り、初めて親近感を覚えて、仲良くなれそうだと思えた。また、すばるが自分と仲良くなろうとしてくれてたのも決して上から目線で自分を変えようとしていたわけではなく、単に一緒にバンドをやれる仲間と仲良くしたいだけだったのだと分かり、仁菜もそんなすばると仲良くなりたいと思えた。一方ですばるも自分の秘密を打ち明けたことで、もう仁菜に対して不自然に愛想よく接する必要も無くなり、互いに本音で喋れるようになり、2人は打ち解けることが出来た。そうして実は地方出身者であったすばるは同じく田舎者の仁菜を誘ってモアイ像の前に行き一緒に写真を撮り、「今日からお前はニーナだ!」と、これからは仁菜のことを「仁菜ちゃん」ではなく「ニーナ」と綽名で呼ぶと宣言するのでした。

そして次のミーティングの時、桃香は仁菜とすばるにストリートライブに出演しようと持ち掛ける。もともとは作曲をして録音して動画を上げるという計画であったのだが、桃香はその前にライブをこのバンドの一発目のデビューの舞台にしたいのだという。先日、モアイ像と一緒に写った仁菜とすばるの顔を見て、その不満や不幸の歪さを感じ取ったのだそうで、そういう連中にはやっぱりライブが相応しいと思いついたのだそうだ。このバンドにはまだ名前も無く、ベース担当もいなかったが、まぁベース問題はアマチュアのイベントだから打ち込みで何とかなるだろうとのことで、名前もとりあえず仮のものでもよかった。

だが仁菜はストリートライブということは自分が人前で歌うということだと理解すると、怖気づいてミーティングの場から逃げ出そうとする。配信だというからボーカルを引き受けたみたいで、ライブというのは仁菜には想定外だったようです。相変わらず世話の焼けるヤツです。川崎駅前で唄っただろうと言って桃香は引き留めて説得を試みるが、アレは仁菜の中ではノーカンみたいで、仁菜はあくまで拒む。それで桃香は「あたしは仁菜のボーカルが聴きたい」と言い「歌えば分かる!あたしを信じろ!」とアツいことを言いますが、それでも仁菜は「帰ります」と駄々をこねる。

結局、帰ればバンドを辞めることになると言われて仁菜は一旦は帰るがすぐに戻ってくる。そんな仁菜に桃香は「ビビんな!」と一喝して「上手くいこうがいくまいが、成功しようが失敗しようが、お前はどっちにしろ後悔する性格なんだ」と非常に的確なことを言います。つまりどっちを選んでも後悔する以上、仁菜にはもともと選択能力など無いのです。どう転んでも得るものが無いという悲惨な性格ですけど、だからこそ覚悟が決まりやすい。「だったら素っ裸になって思いっきり今感じてることだけ唄えばいいんだよ」と桃香は仁菜に言う。どっちにしても後悔するんだから、歌わずに心に鬱憤を溜めて後悔するよりも、歌って自分の想いを吐き出して後悔した方がマシというものです。なんか酔っぱらいのヤケクソみたいな覚悟ですが、歌を唄うなんて結局のところそういう根源的な欲求というものでしょう。

そうして3人は近所のカラオケボックスにある安いスタジオでちょっと練習してみることにする。いきなり歌う流れになってビビる仁菜でしたが、桃香は「練習なんだし、どうせ上手くいかないんだ。どうせ失敗するんだ」と言って仁菜にマイクを渡し、ビビる意味など無いと諭す。誰でも最初の練習では必ず失敗する。失敗するのが当たり前なんだから気楽にやればいい。そうやって気楽に練習していくうちに自然と失敗しないようになっていく。そうなればもうビビることなど無くなる。だから練習すれば誰もビビることなどないし、ビビらないで済ませるために練習をするのです。

しかし、それで本番はビビらないようになるかもしれないが、そのためにはたくさん練習をしなければならない。根性なしの自分はそれが途中で辛くなって耐えられなくなるのではないか。仁菜はそのことをビビっているのです。しかし、そんな心配は無用だということを桃香もすばるも知っていた。確かにスポーツの練習などであれば耐え難い苦行のような練習もあるのかもしれない。だがバンドの練習はそんなことはないのだ。仁菜がマイクで「あ~」と長く発声したのに合わせて桃香がギターを奏でて、すばるがドラムを叩く、その3つの音が重なっただけで仁菜の身体には気持ち良くて鳥肌が立った。「人間には音に合わせて身体を動かす遺伝子が入っているんだよ。歌や踊りは人間の本能なんだって」とすばるが鳥肌が立った理由を説明し、桃香は仁菜の声を想って以上に良い声だと褒めて「あたしも鳥肌が立った」と言う。

そうしてその後、さんざん練習をして帰りに牛丼屋に寄って、店員が3人がバンドをやっていると知って興味深そうにしてきたのでストリートライブのチケットを渡す。この牛丼屋は1話で仁菜が中指を立てた店ですが、あの時の店員でしたね。この店員2人もどうやらバンドをやっているようですね。まぁOP映像とか観てるので仲間になることは分かるんですけど。

そしてストリートライブ当日となるが、結局バンド名は仮の名前で「新川崎」となったようです。ダサくて笑った。そして仁菜はえらく恥ずかしい衣裳を着せられて歌うことになったが、これは仁菜が嫌がる服を着せて仁菜の鬱憤を高まらせようという配慮みたいです。桃香は演奏前のMCでステージ袖に隠れる仁菜に向けて「余計なことを考えるな。本当に思っていることを、気持ちだけをぶつけろ」と言葉をかける。そして「心配するな。あたしが保証する。仁菜は気が弱いクセに意固地で、臆病なのに自信家で、自己矛盾のコンプレックスの塊で、それだけ仁菜は鬱屈してエネルギーが溜まってる」と言うと、続けて「それは、まぎれもない、ロックだ」という言葉でMCを締めるとギターを鳴らし始め、それに合わせてすばるもドラムを叩き始める。そうして仁菜をステージに迎える準備を終えると、桃香は「誰もお前のことを知らないし、誰も待ってやしない。でも、それが面白いんだろ?」と仁菜に問いかける。

その言葉を聴いてステージ袖の仁菜の身体にあの例のトゲトゲがハリネズミのように突き出してきて、そのまま仁菜は「あ~」と発声しながらステージに飛び出してきて、センターマイクの前に立つと、見つめる観客たちの視線に感じる恥じらいや変な衣装を着せられた悔しさなどの鬱憤をぶつけるように大声で「あ~!!」と発声して、その声が桃香のギターとすばるのドラムに合わさる。そして仁菜の発声が終わり演奏も止まり一瞬の静寂の中、仁菜の身体に鳥肌が走り、桃香は「仁菜はロックンロールなんだよ」と言う。その言葉を聴いてニッコリ笑ったすばるが高々と上げた両手でスティックでリズムを刻み、それを合図に仁菜が歌い始め、桃香とすばるも演奏を開始し、そうして3人のバンドの初ステージが始まり、この曲「声なき魚」のライブ映像が圧巻だったんですが、それは言葉で説明するのは野暮なので割愛します。そして演奏が終わり、充実した様子で天を仰ぐ仁菜の「なんか、すごい、ロックだ!」という言葉で今回は締めとなり、次回に続きます。

 

 

HIGHSPEED Etoile

第3話を観ました。

今回は凛のもとに先日のレースでのキングをブチ抜いた走りに興味をもってクイーンがやってきますが、凛は相手がクイーンだとは気付かず、自分のファンだと思って仲良くなり、一種の実家のもんじゃ焼き屋に行ったり、シュミレーターで勝負したりします。それでボロ負けしてしまった凛ですが、最後にキングをブチ抜いた走りを再現寸前でクラッシュして、クイーンはやはり凛を面白いと思って自分のチームにスカウトしますが、凛はバレリーナになる夢を無くした自分を誘ってくれたチームへの恩義を優先して誘いを断ります。

今回は前回や前々回ほど虚無な内容ではなく、ベタベタの「おもしれー女」展開ではありましたが、それなりにドラマパートはお話が作れてはいました。しかしレースシーンがやっぱり厳しいです。今回はシュミレータでしたが。ちょっとレースシーンがハイテク過ぎるんですよね。設定や世界観的に仕方ないことなんでしょうけど。レースってある程度はローテクで人間の力の入る余地があってこそ面白いものだと思うんですよね。ナビゲーターとの会話とか要らんと思う。