2024春アニメ 4月8日視聴分 | アニメ視聴日記

アニメ視聴日記

日々視聴しているアニメについてあれこれ

2024年春アニメのうち、4月7日深夜に録画して4月8日に視聴した作品は以下の9タイトルでした。

 

 

戦隊大失格

第1話を観ました。

この作品は週刊少年マガジンで連載されている漫画が原作なんですが、私は一応は原作既読です。一応というのは連載開始されて間もなく読むのを止めてしまったからです。理由はつまらなかったから。なんか現在は面白くなっているとかいう噂は聞きますが、とにかく序盤はかなりつまらなかった。今回アニメ化されるのはそのつまらなかった部分なのですから、どうしても期待値は最初から低くなる。それでもアニメ化したら面白くなるんじゃないかという一縷の希望を抱いて視聴してみたんですが、やっぱりつまらないものはどうしたってつまらなかった。

私はパロディとかオマージュというものは他人が作り上げてきたコンテンツを借用させてもらっているものだから、その既存コンテンツへの愛と敬意が無ければ不快感が生じるものだと思う。例えば前クールの「勇気爆発バーンブレイバーン」はスーパーロボットアニメに対する愛と敬意に溢れていたし、「魔法少女にあこがれて」も魔法少女アニメに対する愛と敬意に溢れていた。しかし、この作品はスーパー戦隊というコンテンツに対する愛と敬意は欠片も無い。他人様から借りたコンテンツを使用しているクセに何か自分が新しいものを作ってやっているという気持ち悪い傲慢さが見える。内容の面白さ云々以前に、そういうところが不人気の原因でしょう。どんな売れっ子漫画家なのか知らんが、先人への敬意も払えないからこの作品は人気が出ないんだと思う。まぁこれがナンセンスギャグ作品だというのなら、そういう粗雑さもまだ許せるんだが、こんな劣化盗用みたいなことをやりながら、なんかマジな話を描いてるというところがイタすぎる。まっぁそういうわけで1話切りします。

 

 

夜桜さんちの大作戦

第1話を観ました。

この作品は週刊少年ジャンプで連載しているスパイバトルコメディ漫画を原作としている。原作は未読だが、とりあえず第1話を観てみた。その結果、話の内容は荒唐無稽で、キャラ造形も雑で、特に五条悟モドキみたいなチート兄貴キャラは耐えがたい陳腐さであり、全体的にいかにも夕方に放送する子供向けアニメだということが分かり、個人的に合わないので1話切りすることにしました。

 

 

響け!ユーフォニアム3

第1話を観ました。

この作品は高校の吹奏楽部を舞台とした青春部活小説が原作で人気のアニメ化シリーズの第3期にあたります。1期は2015年に放送され、2期は2016年に放送されたが、この3期は2期の続編ではなく、2期の放送の後に2019年に公開された劇場版映画「誓いのフィナーレ」と2023年に劇場特別公開された特別編「アンサンブルコンテスト編」の続編となっている。1期と2期が主人公の黄前久美子が1年生の時のお話で、「誓いのフィナーレ」とその続きの話である「アンサンブルコンテスト編」が久美子が2年生の時のお話となっており、今回の3期が久美子が3年生の時の話ということになります。なお2018年に劇場版映画「リズと青い鳥」も公開されているが、これは劇中時間で「誓いのフィナーレ」と同時期のお話で、久美子の1年先輩の傘木希美と鎧塚みぞれという2人のキャラに焦点を絞ったスピンオフ作品のような趣となっており、今回の3期のストーリーに直接繋がるような話ではない。また「アンサンブルコンテスト編」も特別編という扱いになっており、おそらくこれを見ていなくても3期の鑑賞にはそれほど支障は無いと思います。つまり3期を鑑賞するためには最低限でも1期と2期と「誓いのフィナーレ」の事前視聴は必須ということになります。まぁこのシリーズの作品とか抜きにして「リズと青い鳥」は単一の映画としてとんでもなく名作なので見た方がいいですけどね。まぁこれを理解するためにはテレビアニメ2期の視聴は必須になりますが。

とにかく、この3期を鑑賞するためには1期と2期と「誓いのフィナーレ」の視聴は必須ということで、かなり初見勢には視聴ハードルが高いです。今期は期待作はこういう視聴ハードルが高めの作品が多い。「鬼滅の刃」は1期の2クール分と2期の2クール分と3期の1クール分の合計5クール分の事前視聴が必須、「無職転生」も1期の2クール分と2期の前半クールの合計3クール分の事前視聴が必須ですし、「死神坊ちゃんと黒メイド」も「ゆるキャン」も1期と2期の合計2クール分を事前視聴していなければいけません。その他、私は視聴しませんけど「この素晴らしい世界に祝福を」とか「転生したらスライムだった件」「魔法科高校の劣等生」など2クール以上は事前視聴しなければいけない作品がゴロゴロしており、その一方で新作アニメや比較的最近に1クール目があったという程度の準新作アニメにはビッグタイトルがあまり無く、アニメ初見勢には非常にハードルの高いクールとなっています。だからあんまり盛り上がらないだろうと思ってるんですが、個人的にはどうでもいい話であり、この「響け!ユーフォニアム」なんかは個人的に大本命作品なので大いに楽しませてもらうつもりです。

とにかくこの作品は愛すべき作品であり、私は出来るだけ作品に対する思い入れなどは前面に出さず評価にも反映させない主義ですけど、この作品はちょっと無理かもしれない。それぐらいこの作品が好きすぎる。久美子とかもう家族みたいに応援したくなる。その久美子が3年生になって部長になって高校最後の吹奏楽コンクールに出場して悲願の全国大会金賞を目指すというんですから、そんなのもう絶対に泣くに決まってる。1期でも2期でも「誓いのフィナーレ」でもずっと泣いてきたんですから、3期なんてもう絶対に泣く。今回は完全に導入のエピソードだったので割と平常心で見れましたが、物語が動き出せば思い入れが強くなっていくでしょう。

そういうわけで今回は3期の導入にあたるエピソードでしたが、それでもグッとくるものはありましたね。遂に久美子の3年生編かと思うだけでグッとくるんですけど、それでもストーリー自体は動いていなくても、この作品は細部の描写だけで十分にグッとくるというのもある。ただ、いちいちそんなので最高評価とかしていたら、この先に話が動き出した後に収拾がつかなくなってしまうので今回ぐらいは抑えめに評価しておかないといけない。

まず今回の冒頭は久美子たちが3年生に進級して新学期が始まって始業式の朝、久美子たちが北宇治高校に登校する場面から始まります。久美子がまず家を出て1人で歩いていて、麗奈と合流して電車に乗って、電車に葉月が乗ってきて、3人で駅で降りたらそこに緑輝がやってきて、3年生に進級した入学以来の仲良し4人組が揃って一緒に登校していき、音楽室で新学期一発目の朝から開かれる3年生ミーティングに臨みます。

「誓いのフィナーレ」のラストは久美子たちが2年生の夏に行われた吹奏楽コンクールの関西大会で北宇治高校が金賞を取ったものの全国大会出場は逃してしまった後、その大会を最後に引退となった久美子たちの1年先輩たち(どうしても「2年生組」と言ってしまいそうになるが、その時点では「3年生」)と2年生だった久美子たちが「次こそは全国大会金賞」を誓い合ってフィナーレとなりました。その後、付け足しのように久美子が部長になった後の場面がありましたが、久美子が部長になった経緯は描かれていませんでした。その続きが描かれた「アンサンブルコンテスト編」では久美子たちが2年生の秋から冬の時期の話が描かれており、既に久美子が部長になっていましたので、やはり久美子が部長となった経緯は描かれていませんでした。

その経緯が今回チラリと描かれましたが、去年の関西大会が終わって秋に当時の3年生たちが引退した時に、前部長の吉川優子や副部長の中川夏紀の指名で久美子が部長となり、同様に秀一が副部長に指名され、演奏の指導を行うドラムメジャーは麗奈が指名されたようです。久美子がなかなか部長という立場に慣れることが出来ず、それでも意外な適性を発揮して新部長として奮闘する姿は「アンサンブルコンテスト編」で描かれていましたが、あの時点ではまだ3年生の優子や夏紀、それに希美やみぞれ達も在学しており、何かとフォローもしてくれていました。しかし劇中では描かれていない時期ですが、3月には優子たち3年生も卒業して北宇治高校から去っていき、こうして4月になり久美子たちが3年生として最上級生となった。もう頼れる先輩はおらず、久美子たちが北宇治高校の吹奏楽部を自分たちの力だけで引っ張っていかねばいけません。

それでもこうして4月になっても久美子はまだ部長という立場に慣れていない。部長の仕事に慣れないというよりも、これは心境の問題なのでしょう。1年生で吹奏楽部に入部してからあっという間に3年生になってしまい最後の吹奏楽コンクールに臨もうとしているという自分の境遇にそもそも馴染めないのに、更に部長の重責もあり、受験のことも考えないといけないとか、どうにもフワフワとして落ち着きが無いという感じです。それでも久美子は今年こそは全国大会での金賞を取りたいと強く願っている。久美子が1年生の時は北宇治高校は全国大会に初めて進んだが銅賞に終わり、久美子が2年生の時は関西大会で敗退してしまった。いずれの時も久美子はコンクールメンバーであり悔しさは強く感じていた。だから最後の機会となる今年は是非とも全国大会で金賞を取って終わりたいという想いは強い。

引退して卒業していった前部長の優子や副部長の夏紀たちも、その北宇治高校の悲願を果たすために久美子が部長に適任だと信頼して指名してくれたのでしょう。1期で麗奈と優子や香織先輩が揉めた時、2期で希美の部活復帰に伴ってみぞれが動揺した時、あすか先輩の退部騒動の時、そして「誓いのフィナーレ」で新1年生の奏や美玲などのトラブルの時にも、久美子は常にここぞという時には部内の人間関係の潤滑油の役割を果たしてきた。そこを優子も夏紀も身近で見て認めていたからこそ久美子を部長に指名したのでしょう。また秀一は男性部員たちのまとめ役であり、久美子の幼馴染で気心も知れているから副部長として久美子を支えるのに適任と考えた優子たちの判断は正当でしょう。

ただ、優子が部長の時は演奏指導のドラムメジャーは優子が兼ねており、久美子だってやろうと思えばドラムメジャーを兼務することは出来たと思うが、それでもあえて優子たちが麗奈をドラムメジャーに指名して幹部を今年は3人体制としたのは、麗奈がそれだけ音楽家として優れているからだというのも1つの事実の側面でしょう。久美子や秀一はそう解釈している。しかし麗奈はそうは解釈せず、おそらく優子たちが久美子と秀一の関係に気付いていたからなのだろうと言う。

久美子と秀一は「誓いのフィナーレ」で描かれたように、1年生の冬から2年生の夏まで交際していた。それが3年の最後のコンクールが終わるまでは音楽に集中しようということで別れて距離を置いたのです。だから嫌い合って別れたわけじゃないので、あまり距離が近くなると恋愛感情が復活してきて気が散ることになるかもしれない。おそらく優子たちはそうした久美子と秀一の微妙な関係に気付いていて、久美子と秀一が2人きりになる機会を増やさないように3人目の幹部として麗奈をドラムメジャーに指名したのではないかと、そのように麗奈は推理している。

それが正解なのかどうかはともかく、麗奈がそういう発想に至るのはそもそも麗奈が音楽一筋に見えて意外に恋愛脳だからです。麗奈自身が子供の頃から一貫して吹奏楽部の顧問の滝先生のことを好きであり、気軽におべんちゃらも言えないぐらいに真剣なその想いは滝先生には伝わってはいない。麗奈はその想いを抱え続けたまま3年生になっている。麗奈にとってもまた今年の夏のコンクールは全国大会金賞という悲願を果たす最後の機会であると同時に、滝先生と共に音楽を奏でることの出来る最後の機会でもあるのです。

そうして久美子たちが3年生に進級して、新学期最初に3年生ミーティングをした後、教室に行くと3年になってクラス替えした新クラスで久美子は吹奏楽部の副顧問の松本先生の担任のクラスとなり、そこには結局3年間ずっと同じクラスだった葉月や緑輝だけでなく吹奏楽部の同期の3年生部員たちが結構多めだった。ちなみに一番の親友の麗奈は進学クラスなので久美子とは3年間ずっと別クラスです。ただ、ここで一瞬、久美子のクラスで1つだけ誰も座っていない席が描写されており、始業式の日に登校してきていないクラスメイトが1人いることが示唆されている。これはずいぶん印象的に描写されているので、単に病欠でたまたま不在であるというわけではなく、物語上の重要キャラなのでしょう。

そうして放課後になり部活の時間となり、久美子たちが楽器室に行くと、2年生に進級した奏や美玲やさつきや求たち下級生組もやって来て、低音パートの緊急ミーティングが開かれます。毎年不人気の低音パートに新1年生部員たちをいかにして勧誘しようかという、毎年切実な問題です。しかし相変わらず奏は生意気可愛くて久美子を困らせて喜んでいますね。

そして久美子は麗奈と一緒に下校しますが、帰り道の途中でユーフォニアムを奏でている音が何処かから聴こえてくる。おそらく河川敷の土手の当たりからなのだと思われ、一瞬久美子はそのあたりでよく吹いていた2学年上のあすか先輩なのかとも思うが、音色が違います。ユーフォニアムはあまりメジャーな楽器ではないので個人で吹いている人はそう多くはない。北宇治高校の近辺でユーフォニアムを吹いていそうな人といえば久美子が思い当たるのは夏紀か奏ぐらいだが、その2人の音色とも違う。というよりもその2人よりもかなり上手い。上手いから久美子はまずあすか先輩を想像したのです。その謎の演奏を聞いて麗奈も「上手いね」と褒めますが、「でも久美子の方が上手い」とも言ってくれる。まぁおそらく近場の音楽教室などに在籍している上級者の演奏なのだろうと思って久美子たちは帰っていきますが、これも印象的に描写されていますので物語に大きく関わってくる人物による演奏なのでしょう。

そして翌日は新1年生の入学式であり、吹奏楽部も校門前で新入生歓迎の演奏をしたりして存在感をアピールして新入生の勧誘に努めます。その甲斐もあってか、多くの1年生が吹奏楽部の見学に来てくれました。北宇治高校はこの2年間ですっかり吹奏楽の強豪高校になりましたから、中学で吹奏楽をやっていた生徒たちにはそれなりに注目される存在となっているのです。それは2学年上の晴香やあすかや香織たち、1学年上の優子や夏紀や希美やみぞれ達が久美子たちに遺してくれた遺産なのであり、久美子たちはその大きすぎる嬉しい遺産をある意味では重圧として受け止めねばならないのです。まだ久美子や麗奈にはそれを受け止めきれるだけの力が備わっているのかどうかは分からない。しかし、それは優子や夏紀たちも経験して乗り越えてきたプレッシャーなのです。

低音パートにも4人の新入生の見学者がやってきますが、4人とも女の子で、1人だけが経験者であり、残り3人は初心者でした。4人とも同じ中学で仲良しだったようで、経験者の子に誘われて残り3人もついて来たみたいですが、初心者3人のうちの1人は3年のパーカッション担当のつばめの妹でした。話を聞いてみると、初心者3人は同じパートになりたいので低音パートにしたみたいです。トランペットとかフルートみたいな人気のあるパートだと人数調整で仲良しグループでもバラバラにされて割り振られてしまいがちなので、不人気パートの低音パートならばそういうことにならないだろうという目算のようです。別に久美子の人望で集まったというわけではないようです。まぁ不人気パートなのでこういうのも久美子はもう慣れっこです。

まぁそうして何だかんだで今年は多くの新入生が入部してきて吹奏楽部は総勢90人の大所帯となりました。麗奈は久美子に向かって「滝先生のもとで全国大会で金賞を取ろう」と呼びかけ、久美子も「全国大会金賞」を誓う。そして今は自分もようやく麗奈に追いつくことが出来たとも言う。

中学で同じ吹奏楽部だった2人は中学3年の吹奏楽コンクールで関西大会でダメ金で全国大会に進むことが出来ず、久美子はそれで満足していたが麗奈は泣いて悔しがった。それが鮮烈な印象として残った久美子は北宇治高校に進学した後も結局は吹奏楽部に入って麗奈と再会し、それから親友となった。だが1年生の時には全国大会まで進むことが出来て銅賞に終わってしまったが、久美子はそれなりに満足感があり、あの中学最後の大会での麗奈の悔しさの意味が分からないままだった。しかし2年生の時に関西大会でダメ金に終わり全国大会に進むことが出来なかったという中学3年の時と同じ結果となった時、久美子は死ぬほど口惜しくなり「次は絶対に全国大会に行って金賞を取ろう」と思えた。そうして、ようやく自分はあの時の麗奈の気持ちを理解出来たのだと久美子は気付いたのです。だからこそ、今年こそ麗奈と一緒に全国で金賞を取りたいと心から思えるし、取れるはずだと思うことも出来る。

そうして新入生部員たちも集めての初の合同ミーティングで、まずはパート分けを行い、ユーフォニアムには先だって見学に来ていた3人の初心者が新たに加わってくれた。そして新入生も加えて総勢90人となった部員たちの前で滝先生の挨拶があり、続いて久美子の大仕事となります。それは滝先生が顧問になってから毎年恒例になっている、新年度の最初に部員たち自身が吹奏楽部の活動の目標を決めるために決を取るという儀式です。その音頭を取るのが部長の仕事であり、2年前には晴香が、1年前には優子がその重責を担い、今年はそれは久美子の役目ということになる。そこで久美子は「全国大会金賞」を目指すかどうか多数決を取る。2年前には「全国大会出場」を目標に定めて、その目標を達成したが最後は銅賞で終わった。その悔しさから2年目は「全国大会出場」の文字を書き替えて「全国大会金賞」を目標に掲げたが、全国大会に行けなかった。それで再び目標を「全国大会出場」に戻すのではなく、あえて「全国大会金賞」という先輩たちの意思を引き継いだのだが、それは去年初めて悔しさを知った久美子自身の強い意志でもある。

これに部員全員が挙手で応えてくれて、満場一致で北宇治高校吹奏楽部の今年の目標は「全国大会金賞」に決まった。2年前みたいに満場一致にならなかった時、晴香先輩が苦悩していたのを思い出し、自分ではどう対処していいか想像もつかなかった久美子はひたすら満場一致であってほしいと祈っていたので、満場一致で決したことで心の底から安堵して身体の力が抜けるほどであった。しかしその後、滝先生が全員に向かって「自分で目標を決めたこと」の重みを説いたのを聞き、これもやはり毎年恒例のことではあるが、久美子は再び気持ちが引き締まった。そうして最後に滝先生が新入生たちに「北宇治高校吹奏楽部へようこそ」と言って合同ミーティングはお開きとなった。

そうして放課後の部活が終わり、久美子は音楽室の戸締りをしてから麗奈と秀一と廊下を歩きながら楽器の編成の話などをした。ユーフォニアムに関しては新入生の3人は初心者だから現状はコンクールで吹けるのは久美子と奏の2人だけであり、出来ればもう1人は欲しいところであった。そんなことをふと考えていると、昨日の帰り道の途中で聴いたユーフォニアムの演奏がまた聴こえてくる。校内から聴こえてきているようであり、奏の音色とは違う。それで久美子が慌てて音の出どころを探して校内を走り回り、屋上に辿り着くと、そこには北宇治とは違うセーラー服の制服を着た女生徒は1人佇んで銀色のユーフォニアムを吹いていた。久美子が声をかけると相手は驚いて演奏を止め、どうやら久美子が吹奏楽部の部長でユーフォニアム担当だということも知っている様子で、彼女は「黒江真由」と名乗る。

そこで今回は終わり、恒例の「そして次の曲が始まるのです」という久美子のモノローグで次回に続いていきます。どうやらこの真由という女生徒が謎のユーフォニアムの演奏者の正体であり、制服が違うところを見ると転校生なのではないかと推測できます。そうなると、久美子のクラスの空席の描写と合わせて考えると、この真由という子は久美子のクラスメイトとなる3年生なのではないかとも想像できますが、詳細は次回を待ちたいと思います。

 

 

転生貴族、鑑定スキルで成り上がる

第1話を観ました。

この作品はなろう系ラノベが原作で、異世界転生した主人公が他人の才能を見抜く鑑定スキルを持って地方領主の息子アルスとして生まれて、その能力を使って子供ながら人材登用をしていくという話みたいです。今回は差別を受けている民族の若者リーツの才能が文武ともに非常に優れていることを見抜いて登用しようとして、それを父親に認めてもらうために国一番の武人である父親とリーツの決闘をさせるという話で、アルスの信頼に応えるためにリーツが頑張りました。まぁ現状は大して面白くないんですが、この後も色んなキャラの才能を見抜いて登用していくのでしょうから、しばらく様子見はしようと思います。

 

 

ヴァンパイア男子寮

第1話を観ました。

この作品は少女漫画原作で、不遇な美少年男子が吸血鬼のイケメン男に拾われて、珍しく血を吸いたいと思った相手だと言われて、生まれて初めて他人から必要とされたことが嬉しくて吸血鬼に自分を捧げることにするという話なのだが、吸血鬼が愛を注ぐことで相手の血が美味しくなるので、吸血鬼イケメン男はこれから毎日その美少年君を愛すると言う。この吸血鬼イケメン男はワケあって女性の血を吸えないのでBL趣味みたいです。しかし実はこの美少年君は女の子で、何かワケがあって男装していたようです。彼女は毎日愛されると聞いてすっかりその気になって舞い上がっていたので、あくまで男として愛されていることに気付いて愕然としてしまうというところで今回は終わりました。

話自体は面白そうなんですが、演出とかはなんか典型的な少女漫画という感じで、ちょっと男が視聴するにはハードルが高い感じ。それに、実際は主人公は女の子なんですが、相手の方は相手が美少年だと思って愛そうとしており、実質的にBL漫画のノリなんですよね。そうなると、ちょっと個人的には嗜好が合わず視聴がキツいなと思い、1話切りさせていただきます。

 

 

ブルーアーカイブ The Animation

第1話を観ました。

この作品はゲームが原作でオリジナルストーリーの作品みたいなんですが、よく分からなかったですね。なんか崩壊後の世界みたいなところにある学園で廃校対策委員会の5人組の美少女たちがいて、銃で敵みたいなのと戦ったりしてるけど、相手を殺すわけではないヌルい戦いです。そこに新任教師が赴任してくるのが描かれた第1話でしたが、これはゲームをやってない人には理解できない感じの内容でしたね。ゲームユーザー向けのサービスとして割り切って作ってるアニメという印象でした。それでも話が面白そうだったら少しは視聴継続してもいいんですけど、全く面白くなかった。キャラは可愛いですけど、これだけ話が面白く感じられなければさすがにムリです。そういうわけで1話切りさせていただきます。

これも韓国絡みのゲームみたいなんですが、中国産のゲームの「アズールレーン」のアニメ化の時と似たような粗雑さを感じます。ゲームに限らず中国とか韓国の絡んだコンテンツというのは、コンテンツ自体の面白さ云々はともかくとして、アニメ化する時に雑になる傾向が強いんですよね。アニメというものを宣伝用の手段と割り切る傾向が強めで、アニメそのものに対する愛や熱をあまり感じない。そういうの日本のアニメファンは敏感だからダメだと思いますよ。

 

 

無職転生Ⅱ ~異世界行ったら本気だす~ 第2クール

第13話を観ました。

この作品はなろう系ラノベ原作の大人気アニメシリーズであり、第1期の前半クールが2021年冬に、後半クールが2021年秋にそれぞれ放送され、更に第2期の前半クールが2023年夏クールに放送されました。そこから2クール間隔を開けて、第2期の後半クールがこうしていよいよ始まったわけです。異世界冒険ファンタジーなので色々なことが描かれる作品なんですが、ざっくりと言えば第1期のラストで主人公ルーデウスが童貞を卒業してその相手に捨てられてしまい、第2期の序盤でそれが原因でEDになってしまっていることが判明し、EDを治すためにラノア魔法大学に入学して、紆余曲折の末に第2期前半クールのラストでルーデウスは幼馴染のシルフィと結ばれてEDを克服した、まぁ大体そういう話です。

それで今回、後半クールの初回となるこの第13話では冒頭、ルーデウスはシルフィと結ばれたことももちろん嬉しいが、それ以上に長年悩みの種であったEDが解消したことが嬉しくてもうウキウキで、自分をその苦しみから解放してくれたのはシルフィの献身的な愛なのだと深く感謝し、シルフィに何かお返しをしたいと思う。それでナナホシに女性は交際してる相手に何をしてもらったら嬉しいのかと質問してみると、ナナホシは「一緒にいるだけでいい」と教えてくれる。ナナホシ自身がこの世界に召喚された際に好きな人と離れ離れになってしまったことを引きずっているようなのでこういう答えになったわけですが、これを聞いてルーデウスはやはりシルフィとずっと一緒に居ることが彼女に対する自分の果たすべき誠意なのだと改めて実感する。

もともとアリエル王女にシルフィと結ばれたことを報告した際に今後のことを尋ねられて「結婚する」と答えてはいたが、それは自分の通すべき筋として申し上げただけのことであり、自分と結婚することがシルフィにとって本当に望んでいることなのだろうかというとルーデウスはそこまで自信は無かった。だがナナホシの言葉を聞いて、やはり自分が結婚してシルフィに操を立てることがシルフィを最も喜ばせることなのだと確信することが出来たルーデウスは、シルフィへの感謝の気持ちを示すためには早く結婚しようと思った。

実際のところ、ルーデウスはもともとEDを治すためにラノア魔法大学に入学したのであり、EDが治った以上は大学に居る意味はもう無い。ルーデウスにはフィットア領転移事件でバラバラになった家族を探すという重要な目的があり、今となってはそちらに集中すべきなのだが、その前にシルフィとの結婚を済ませておこうと思った。だが、いざ結婚するとなると、この世界での結婚というものは具体的にどういう手順で進めるものなのかが分からない。そこでザノバやクリフに相談してみたところ、まず住む家を用意しなければいけないのだとのこと。しかも男が用意するのが甲斐性というものらしい。そこでルーデウスは物件を探してみることにした。

すると格安で広い物件が見つかるが、それはワケあり物件で、呪われた屋敷と言われているものだった。ルーデウスはおそらく何かの魔物が住み着いているのだろうと思い、退治するためにザノバとクリフに助太刀を頼み3人で屋敷に向かい魔物n駆除をしようとする。そうして屋敷の中を探索するが魔物はなかなか見つからず、屋敷に泊まることにする。聞いた話では真夜中にヤバいことが起きるらしいので、真夜中に魔物が出て来るのだろうとルーデウスは思い張り切ります。そしてザノバに「俺、この件が片付いたら結婚するんだ!」と壮大な死亡フラグを立てるようなことを言ったりする。

そして夜中に急にホラー映画風の展開になり、ルーデウス達の前に何か得体の知れないものが現れて襲ってきて、ルーデウス達は恐怖にかられてパニックとなりドタバタを演じる羽目となるが、ザノバが敵が人形だと見破る。そうして機能を止めた人形を見てルーデウスも驚く。更に地下室には研究室も隠されており、どうやらかつてこの屋敷には自動人形の研究所があったようです。それで研究中の自動人形が暴走して研究所は壊滅し、自動人形だけが残されて侵入者を攻撃していたのが「呪い」の正体だったわけです。そうして自動人形の研究はザノバが引き継ぐということになった。

そうして住めるようにした屋敷にシルフィを案内して、ルーデウスは今後について話をする。現実には今後のことはアリエル王女の護衛の件も含めて色々と不透明で、せっかくこんな屋敷を用意してもらったのにあんまり居つけないかもしれないと言い、シルフィはこんな自分にルーデウスの妻の資格は無いと落ち込んだりします。しかしルーデウスはこれまでシルフィが自分にしてくれたことを考えれば、そんなことは何ということはないと思い、改めて正式にシルフィに結婚を申し込み、シルフィもそれを了承してくれる。そうして2人の幸せな生活がスタートしたところで今回は終わり次回に続きます。

 

 

死神坊ちゃんと黒メイド(第3期)

第25話を観ました。

この作品は漫画原作で今期が3期目にあたり、いよいよ今期で物語が完結するようです。坊ちゃんにかけられた呪いが解けて坊ちゃんとアリスが幸福に結ばれるのか注目となります。そのためには過去に戻って、呪いをかけた張本人である魔女シャーデーと対決しなければならないわけで、2期の終盤にはそのために坊ちゃん達が魔術師ニコに誘われて魔術学校に通うという展開となり、そのまま2期が終わっていました。

その続きから始まるこの3期の初回である第25話では、まずは魔術学校での坊ちゃん達の修行の日々が描写されます。全体的にコミカルであったり温かい様子で描かれていきますが、カフは主に格闘訓練を行い、ザインは魔法のレベルを上げようと奮闘しており、坊ちゃんとアリスは何か色々と調べものをしています。先輩魔術師たちの魔術の紹介シーンもあり、これは後の戦いの場面のための伏線なのでしょう。またウォルターは剣の修行をしており、ひょんなことで一緒に修行をすることになったダレスはニコと話し合い、シャーデーをすぐに殺すのではなくまず説得するという約束を取り付け、またダレスは秘かに魔女が人間になる方法を学ぼうとする。ウォルターと共に時間を過ごしたいと思っているからみたいです。

そうしてダレスとお供のテトだけ先に魔術学校を出て魔界に戻ると、ずっと眠っていたシャロンが目覚めていてダレスは驚きます。それでダレスはシャロンを坊ちゃんの屋敷に連れて行って留守番のロブに引き合わせたりして、ロブは死んだはずのシャロンがいきなり普通に現れたのでムチャクチャにビックリします。しかし、どうしてシャロンがいきなり目覚めたのかというと、これはおそらく2期の最後に坊ちゃんたちが試しに過去に戻った際にシャーデーと接触したことによる影響なのだと思われる。なお、シャロンは突然目覚めた影響なのか、眠りにつく呪いをかけられたあたりの記憶を失っており、結局はシャーデーがシャロンに呪いをかけた経緯は不明のままでした。

そして坊ちゃん達が魔術学校を去る日が迫って来て、坊ちゃんはニコに別れの挨拶をして、改めてシャーデーと友達になる意思に変わりはないと伝える。この魔術学校で学んだことによって、人間も魔女も魔術師もみんな分かり合えるはずだと確信することが出来たと言い、坊ちゃんはここで学ばせてくれたことをニコに感謝する。ニコの方もまずはシャーデーを説得する考え方に変わったことを坊ちゃんに伝え、以前に坊ちゃんにシャーデーを殺させようとか言っていたことを坊ちゃんの意に添わないことを指せようとしていたと反省して詫びます。そして、共に呪いを解いて人生を取り戻そうと、ニコと坊ちゃんは誓い合う。

そして坊ちゃん達は魔術学校を卒業して屋敷に戻ってきて、坊ちゃんとアリスはシャロンと予期せぬ再会を果たすこととなった。アリスとシャロンは抱き合って涙の再会を喜び合い、坊ちゃんも2人の再会を喜びますが、突然にシャロンが目を覚ましたということは過去においてシャーデーの考えや行動に何らかの変化が生じた影響なのではないかと疑惑も持ちます。

その後、皆で食卓を囲みますが、シャロンは本邸の方に行ってメイドをやると言う。坊ちゃんの母のガーベラとは友達だから会いたいし、坊ちゃんとアリスのイチャイチャの邪魔もしたくないからだそうです。それで坊ちゃんはシャロンが居るうちに色々と事情を聞いておきたいと思い、アリスとシャロンと共にアリスの小屋に行き、祖父とシャーデーの関係について質問する。それが坊ちゃんの呪いにどうやら関係があるみたいだからです。

シャロンの話によると、坊ちゃんの祖父ビクトルとは彼が狩りで怪我をして介抱したことが縁で知り合い、屋敷で住み込みで働くよう誘われたのだという。シャーデーはシャロンがビクトルと知り合うよりも前から屋敷には出入りしていたシスターで、シャロンはシャーデーに友達になろうと言われて友達になったのだそうです。そしてシャーデーとは楽しく過ごしていたそうです。だがビクトルが亡くなって、その後シャロンの記憶が途絶えているので、おそらくビクトルの死後すぐにシャーデーがシャロンに呪いをかけて眠らせたようです。結局はそのあたりの細かい経緯は謎のままとなりました。また、アリスは何故かシャロンに自分の実の父親について質問し、シャロンは自分は男を見る目が無くて、アリスが産まれた後すぐに何処かに行ってしまったと回答しました。このあたりの遣り取りはちょっと唐突で謎でした。そして最後に坊ちゃんはシャロンに「僕がアリスを守ります、幸せにします」と約束する。それを聞いてシャロンは浮かれますが、アリスは恥ずかしくなって坊ちゃんを小屋から締め出してしまい、そこでオチがついて今回は終わり次回に続きます。

 

 

じいさんばあさん若返る

第1話を観ました。

この作品は漫画原作で、青森県の農村でリンゴ農家を営む老夫婦がある日、金色のリンゴを食べて若返ってしまうというコメディみたいです。もともとは普通の老夫婦だったんですけど、若返るとイケメンと美女になってしまい家族や周囲の村人たちを巻き込んでドタバタが繰り広げられていきます。ショートギャグがたくさん描かれていく感じで、若返ってカッコよくなった正蔵とイネがモテモテになるような話が多い。なんかルッキズムがしつこくてちょっと気持ち悪さもあって現状そんなに面白くはないが、サブキャラに面白味もあるのでとりあえず様子見はしようと思っています。