2024冬アニメ 2月13日視聴分 | アニメ視聴日記

アニメ視聴日記

日々視聴しているアニメについてあれこれ

2024年冬アニメのうち、2月12日深夜に録画して2月13日に視聴した作品は以下の3タイトルでした。

 

 

姫様”拷問”の時間です

第6話を観ました。

今回は4つのショートコーナーがありましたが、姫様が拷問を受けたのは1回だけでした。もはや世界観が崩壊してしまってますが、それでも相変わらず面白い。さすがにややネタ切れ感がありますが、圧倒的な演出や演技の勢いで面白くしてしまってます。最初の魔王様とマオマオちゃんが遊ぶコーナーは姫様も出てこないし、さすがに内容スカスカでしたが、その後の3つのコーナーは内容がどういうものであれ姫様の圧倒的リアクション芸で全てが拷問のようになってしまうので、そういう意味では今回は拷問アニメとしてはむしろ良い出来だったのではないかと思ってしまうぐらいです。何だか自分でも言ってることがワケ分かんないですけど、やっぱりA+ランクのどの作品と比べても明らかに面白いので、結構スカスカになってきたけどまだSランクに据え置きということになります。

まず最初はマオマオちゃんが昇級試験に合格したので魔王様が褒美を与えるというお話。なんでも「ハイパー上級見習い拷問官」から「やったねグレート見習い拷問官」に昇級したらしい。どっちにしても大したことはなさそうだが、それにしても役職名のネーミングセンスが幼稚園みたいです。そして最初は魔王様が威厳を保つために、あくまで魔王と配下という距離感で会話していたのだが、マオマオちゃんが褒美は何が良いかと問われて「肩車してほしい」と言うと、魔王もあっさり子煩悩なパパになってしまいマオマオちゃんと一緒に遊び始める。これがいちいち魔王としての威厳を保った渋い声色のままなのでやってることとのギャップが激しくて気色悪くて面白い。

マオマオちゃんとしては普段は我慢していて今回は思い切って自分の欲望を解放してみたそうだが、果たして普段のマオマオちゃんが自分の欲望を抑えているかどうかは色々とツッコミは入れたいところだが、魔王としても抑制せずに自らを解放するのは気持ちよかったみたいで、今までは威厳を気にして声優のライブでも後ろの方で腕を組んで待機していたが、今後は前に行くとの抱負を述べる。いや声優のライブに行ってる時点で魔王としての威厳もクソも無いんですが。

更にマオマオちゃんがママゴトをしたいと言い出すと魔王は「ママ!ごはん!」とか野太い声で叫んでママゴト遊びを始め、お馬さんごっこ、人形遊びごっこをして、魔王城の外に出て公園でバドミントンをする。シャトルを打つ時の声がいちいち破壊的すぎて笑えます。シャボン玉とか竹馬とか自転車とかキャッチボールとかケン玉とか、完全にマイホームパパです。それにしてもどういう世界観なんだコレ。まぁ平和な世界で結構。

そして魔王様が魔王城に帰ってくると、部下は魔王様が仕事を放り出して急にいなくなったので慌てていた様子で、姫様から聞き出した今日の秘密について報告してくる。魔王様とマオマオちゃんが遊んでいた裏ではいつものようにしっかり拷問され秘密を喋ってしまっていた模様の姫様ですが、その拷問シーンも割愛される始末というのが爆笑してしまった。

しかし魔王様はマオマオちゃんが遊び疲れて背中で眠っているので部下の話を聞かず帰宅してしまった。公私混同の極みです。そして魔王様の自宅がどう見てもそこらへんにある団地なのが笑ってしまった。その自宅のマオマオちゃんの部屋に置いてあった自分と魔王様の一緒にいる姿の落書き絵を見て微笑む魔王様であったが、その落書きの紙は実は姫様から以前に聞き出して何処に置いたか分からなくなってしまったというパスワードを書いたメモ用紙だったというオチでした。

続いては今回唯一の姫様の拷問コーナーとなります。まず姫様が暇を持て余してエクスと尻取りをしていて、相変わらずユルい監禁生活なのですが、尻取りの語彙センスも変なのばっかりで可笑しい。しかしエクスは姫様が尻取りも強いことを褒め称え、姫様も自分は圧倒的な語彙力を有しているのだと、変な分野ですっかり調子に乗る。そんな姫様はすっかり気が緩み切っていて、これから始まる拷問についても「どうせ大した拷問じゃない」とか、この作品では決して言ってはいけないことを言ってしまったりします。その大したことない拷問にいつも屈してるクセによく言えたものだ。

ところがそこにやって来たトーチャーはいつもとは違ってかなり物々しい雰囲気で、炎の中から灼熱を帯びた焼きゴテを取り出して姫様に迫ってくる。まさに「ザ・拷問!」という感じですが、エクスがいつものように姫様はそんな拷問に屈しないと言う一方で、どうせ大した拷問じゃないとタカをくくっていた姫様はすっかりビビってしまう。しかしトーチャーの用意した拷問はいつものように飯テロ拷問であり、焼きゴテでチーズを熱してトロトロにして美味しそうにするというものであった。それを知って姫様は安堵のあまり「よかったよ~」と泣き崩れて、もうすっかり拷問が終わったかのような様子。

そんな調子で大丈夫なのかとエクスは心配するが、姫様は「焼きゴテの恐怖に比べればチーズなど余裕で耐えられる」と余裕の表情。そんなに焼きゴテが怖かったのかと呆れるが、まぁ確かに焼きゴテは怖いですよね。いっそ焼きゴテで脅した方が早く秘密を聞き出せたんじゃないかとも思ったが、姫様は焼きゴテでチーズがトロトロになる様子を見ただけですっかり語彙力を失うほどメロメロになってしまい、アホと化した姫様はアッサリと秘密を喋ってしまった。そしてトロトロチーズがたっぷりかかった食材を堪能したのであったが、姫様の脳がチーズでアホになっていたおかげで、姫様の喋った秘密も「チーズとカバオは声優が同じ」というアンパンマンの声優ネタであり、王国の秘密でもなんでもなかった。

当然ながら声優ヲタの魔王様もそんなことはとっくに知っていることだったので満足せず拷問継続となったが、次の日は魔王軍の月イチの恒例の健康診断の日なので拷問は中止となり、魔王軍は人質にも健康的な監禁生活を送ってもらうために健康診断を実施しているのだそうで、姫様も健康診断を受けることとなる。魔王軍ホワイトすぎるだろ。なんとも結構な話なのだが、姫様は「健康診断」と聞くと普段の拷問よりも過剰にビビり始める。一体どうしたことかと思ったら、トーチャーが採血のために注射をすると言い出すと、途端に姫様は「話しますから許してください」と土下座し始める。どうやら注射が怖いらしい。なんと情けない。エクスもまさか戦場で斬り合ってきた姫様が注射が怖いなんてことがあるはずがないと言い、姫様も虚勢は張るのだが、やっぱり注射針を見るとビビり散らかしてしまい臆病者であることが露呈してしまう。

姫様曰く、うっかりしてケガをするのは怖くないけど、ケガすると分かっていてケガをするのは怖いものだそうです。まぁ分からんことはないですが、だから戦場で剣で戦うのは平気だが、自ら腕を差し出して注射針を待つのは怖いのだという。まぁそれも注射針に関しては気持ちは分からんでもないが、子供じゃないんだからそれぐらい克服しろバカ。

姫様は注射を回避するためならば魔王軍に寝返るとまで言い出す始末で、過去最高の屈服を示すのであったが、トーチャーとしてもこれは拷問ではなくて健康診断なので、姫様が秘密を喋ろうが魔王軍に奴隷になろうが注射をしないわけにはいかないので困ってしまう。いつもの拷問であれば秘密を喋れば拷問は終わり至福の時が訪れるというのに、今回はそういうわけにはいかず注射の運命から逃れることが出来ない、これぞ「真の拷問状態」となってしまい姫様は絶望して床を転げ回って駄々をこねる。

それで困ってしまったトーチャーは注射する部位にあらかじめ子供用の部分麻酔シールを貼っておいて痛くないようにすることを思いつき、もし何か秘密を喋ってくれればシールを貼ると言ってみる。すると姫様は即答で「城の東の部屋に国宝が飾ってある」という秘密をペラペラ白状してしまい、姫様は注射を無事に痛み無しに乗り切り、健康診断の結果、姫様は健康そのものと分かった。まぁそりゃそうですわな。むしろ喰い過ぎで成人病でもなってるかと心配になるレベルです。また、せっかく聞き出した国宝の在り処の秘密は魔王様の「国宝とったら可哀想だろ」という鶴の一声で無駄となった。なんて優しい世界。

そして今回の最後のコーナーは、また性懲りもなく姫様を救出するために第一騎士団のオッサン魔法騎士のルーシュがやって来る。まぁ性懲りなくというか、ルーシュ本人は自分のミスで姫様救出に失敗したと勘違いしていて、姫様に裏切られて失敗したとは知らないので、あくまで可哀想な姫様を善意で救出に来ている。そういうわけで、また魔王城全体に睡眠魔法をかけて、城の魔族たちやエクスも眠っている間に牢獄に現れて姫様を起こす。

姫様はいきなり寝ている間にルーシュが目の前に現れたので仰天します。前回、身体を密着させた状態で転移魔法で魔王城から王国の城へ転移する手筈だったのにルーシュの手が姫様のオッパイに触れてしまったために姫様がルーシュを斬ってしまいルーシュは1人で王国の城に転移していった。つまり土壇場で姫様がルーシュを裏切った形になってしまったので、姫様はもうルーシュは怒って二度と来てくれないだろうと思っていた。ところがルーシュが来たものだから姫様は実に決まりが悪くて恐縮してしまう。しかしどうやらルーシュは自分のミスだったと勘違いしている様子なので姫様は安堵します。

それでルーシュは前回は自分が呪文詠唱の途中で姫様から手を離してしまったのが失敗の原因だったのだと思い、今回は姫様に接触しなくても共に転移出来る新しい魔法を習得してきたのだと言う。接触無しならば姫様としても前回のようにならずに済むので大歓迎です。ところが、そのルーシュの新魔法は人間と服が別々に転移するのだという。なんでも、先に服が転移して、その後で身体が転移するのだそうです。そうなると、この牢獄で姫様はルーシュの前で全裸になってしまう。それで姫様は慌てますが、前回と同じく時間が無いのか、ルーシュはさっそく呪文詠唱を始めてしまい、すぐに姫様の服が消え始める。

姫様は慌ててルーシュに呪文詠唱を止めさせようとしますけど、ルーシュは前回同様にものすごい集中力で呪文を唱えていて姫様の言葉は届かない。それを見て姫様は絶望しますが、よく考えたらこれほど集中しているのならルーシュは自分の裸を見る余裕も無いだろうということに姫様は気付く。この牢獄で起きているのは自分とルーシュの2人だけであり、ルーシュが呪文に集中していて自分の裸が目に入らないのならば全裸になっても平気だと姫様は安心する。

だが、よくよく考えれば、そうして全裸になった状態で王国の城に転移したら、出迎えの者達の前に自分は全裸で現れることになってしまうということに姫様は気付いた。それはやっぱり恥ずかしい。しかし脱出するためにはやむをえない。王国の姫にして第三騎士団長である自分が全裸になど屈してはならないと必死に自分に言い聞かせる姫様であったが、いつも大したことない拷問にも簡単に屈し続けている姫様は、やはり全裸の羞恥心にも屈してしまい、また前回のようにルーシュを斬り捨てて、ルーシュだけが王国の城へ転移して牢獄から消えていってしまったのでした。まぁでもまた性懲りもなく来るんでしょうね。そして姫様は朝になってボロボロになった服をトーチャーに新品に替えてもらい、トーチャーやエクスは姫様が服がボロボロになるぐらい寝相が悪いことに呆れるのでした。こうして姫様の拷問の日々はまた続くのでした。

 

 

SYNDUALITY Noir 第2クール

第18話を観ました。

今回はシエルとヴァイスハイトの過去が明かされ、イデアールやイストワールについても新事実が示唆される展開となり、最後はカナタがイデアールから脱走することとなりますが、そこでカナタがシエルと悲しい別れをすることになってしまうというお話でした。かなり激動の展開ではありましたが、これはまだ序章でしかなくて、この後更に壮大な物語に繋がっていくということが分かってきました。

まず冒頭、カナタが捕らわれたイデアール本部の総帥ヴァイスハイトの前に黒装束に身を包んだシエルが現れて、ヴァイスハイトを「マスター」と呼びます。シエルは確か「自分にはマスターがいない」と言っていたはずですが、どうやらそれは嘘だったようで、ヴァイスハイトがシエルの真のマスターだったようです。つまりヴァイスハイトのメイガスであるシエルが、ヴァイスハイトの命令で単独でイデアールの外に出てイストワールに関する諜報活動を行っていたのですね。これまで単にマハトの部下のスパイであるかのように見えていたシエルですが、実はヴァイスハイトの直属だったわけです。それで前回はマハトの命令無しにヴァイスハイトからの直接の命令でカナタを気絶させて捕えたのですね。

そうして久しぶりに自分のメイガスであるシエルと再会したヴァイスハイトですが、表向きはシエルとの再会を喜んでいるように見せていますが、どうやら内心ではシエルがカナタに心を許していることを見抜いているようで猜疑の目で見ているようです。そのシエルにカナタを捕えさせたのも、何かシエルを試しているようにも見えます。そして、カナタの処遇がどうなるのか気にするシエルに対しても明確な回答を示そうとはせず面白がっているかのような態度で、やはりどうもこのヴァイスハイトという男は高邁な理想を唱えてはいてもカナタのような善良な人間には見えない。

シエルのヴァイスハイトを見る目も、決して心を許しているような感じではなく不信感は抱いているようです。ただメイガスはマスターに逆らうべきではないので従っているという印象です。ここで重要なのは、メイガスはマスターに逆らうことは出来ないわけではないということです。もしメイガスが機能的にマスターに逆らうことが不可能なように作られているのであればヴァイスハイトはシエルを猜疑の目で見たりはしないはずです。つまりメイガスはマスターに叛逆することは出来る。だが、メイガス三原則でそれはしないという約束になっているから叛逆しないのであり、他にマスターがいない以上は叛逆したところで仕方ないと思っているので大抵のメイガスはマスターに叛逆しないのです。

しかし現在のマスターに不信感を抱くメイガスの前に他にマスターになってくれる人間が現れた場合は、メイガスがあえてメイガス三原則を無視して現在のマスターに叛逆して新しいマスターに乗り換える可能性はある。ヴァイスハイトがシエルに対して抱いている不信はそういうものなのでしょう。シエルが自分に逆らってカナタを新しいマスターに選ぶかもしれないと疑っているのです。それでシエルに命じてカナタを捕えさせてシエルを試したのです。そしてシエルはカナタを捕えてヴァイスハイトの不信感を払拭したはずですが、それでもヴァイスハイトはシエルを信用していないみたいに見える。どうもヴァイスハイトのシエルに対する不信感は根深いみたいですが、シエルはそこまでヴァイスハイトに疑われるような行動をとってきたわけではありません。むしろカナタ達への罪悪感に苦しみながら自分を殺してヴァイスハイトに尽くしてきたはずです。だから、どうにもヴァイスハイトのシエルへの扱いには理不尽なものを感じます。

ただヴァイスハイトは表向きはひたすらシエルに優しく接して、イストワールの手掛かりを掴んだ諜報活動への感謝の気持ちだと言ってシエルにペンダントを掛けてあげます。このペンダントに何か意図があるのだろうということは視聴者にも想像はつきますし、シエルもそれは気付いています。だがシエルももう今となってはマスターであるヴァイスハイトに逆らう気持ちも無いので、大人しく従っている。というより、マスターから渡された装置を勝手に廃棄する権限もメイガスには無いのでしょう。カナタのことも心配ではあるが、そもそもシエルが裏切ってここまで連れてきて捕えたのです。今さらカナタを助ける資格など自分には無いこともシエルには分かっている。だからこのままヴァイスハイトの命令でカナタが処刑されたとしても仕方ないことだとシエルは諦めている。

そうしてシエルを退出させて部屋に1人残ったヴァイスハイトは、まるで汚いものを触ったかのようにシエルを触っていた手を除菌スプレーのようなもので綺麗にしている。この場面でヴァイスハイトがシエルに対して強烈な嫌悪感や差別意識のようなものを抱いていることが分かります。ただシエル自身がヴァイスハイトのそこまで嫌悪されるようなことをしたはずもないので、ヴァイスハイオの嫌悪の対象はシエル個人ではなくメイガス全般なのだろうと思われる。

一方、ヴァイスハイトの部屋から退出したシエルは廊下でトキオと出会い、カナタの処遇について聞こうとするが、それはヴァイスハイトの意向に逆らうことにあたると思い言葉を濁す。そんなシエルの心情を察してトキオはシエルを格納庫に連れていき、そこでムートンがデイジーオーガを修理しているのを見せます。それはつまりトキオはカナタが生きて此処から出て行くことを想定しているということを意味しており、少なくともトキオはカナタを殺すつもりはないのだということを言外にシエルに伝えて安心させたのでした。

ここで倉庫のような場所に監禁されていたカナタが古いロボットを見つけて、そのロボットから引き出した情報で、トキオがマハトやヴァイスハイトと共に「アメイジア復興のために」という名目で子供の頃から何かこのアメイジア跡地で訓練を受けていたらしいことを知る描写を挟んで、シエルの「どうしてトキオ達が此処に居るのか?」という質問に答える形でトキオが自分の過去を語る場面となります。

トキオの言うには自分やマハトやヴァイスハイトは「アメイジアで作られた人間」なのだそうです。アメイジアで生まれたのではなく「作られた」ということは普通の人間ではなく人工的に作られた人間ということみたいです。ロボットやアンドロイドの類ではなく生身の人間なので、人工授精か何か人工的な手段で作られて特殊な能力も付与されたミュータント的な存在なのかもしれないですね。ただ、トキオ達が生み出された後すぐにアメイジアが崩壊したらしい。それが20年前のことです。

つまり「新月の涙」で旧文明が崩壊した後に地下に巨大都市を作り上げたアメイジアはその末期にトキオやヴァイスハイトのようなミュータントを作り出して何かをしようとしていた。だがその直後にアメイジアは崩壊して、トキオ達は「アメイジアを復興させようとする勢力」の庇護下に置かれたそうです。だがトキオはウンザリして10年前に逃げ出したのだそうです。先ほどのカナタの場面でカナタが発見した過去のトキオ達の訓練に関する情報は、その「アメイジアを復興させようとする勢力」のものなのでしょう。その組織がトキオ達に訓練を施してアメイジア復活のために働かせようとしていたのだが、トキオはその方針に従う気が起きずに逃げ出したようです。その時、ヴァイスハイトやマハトは残ったようです。つまりヴァイスハイト達はその「アメイジアを復興させようとする勢力」の方針に賛同したということになる。

ならば、その「アメイジアを復興させようとする勢力=イデアール」なのかというと、そうとも限らない。トキオは「アメイジアを復興させようとする勢力」とだけ言っており、それが「イデアール」であるとは一言も言っていないのです。もしかしたら「イデアール」とはその「アメイジアを復興させようとする勢力」の遺産を受け継いでヴァイスハイトが作った組織なのかもしれません。もしそうだとすると、ヴァイスハイトの目的は「アメイジアの復興」ではないのかもしれない。そもそもマハトも含めてイデアール関係者の誰一人「アメイジアの復興」などと唱えてはいない。マハトは確かに「アメイジアがイデアールの故郷」だとは言ったが、イデアールがアメイジア復興を目指しているなどとは言っていない。ただ単に「理想を実現する」と言っているだけです。そのイデアールの「理想」とは一体何なのか?前回のヴァイスハイトやマハトの話を聞く限りでは「地上を人間の支配する世界に戻す」ということであり、それは確かに「アメイジアの復興」などよりも大きな目標といえます。それは「アメイジアの復興」を更に発展拡大させた目標であるのか、それとも根本的に異質な思想なのか、そのあたりはまだ不明です。

ただ、この場面で今回のエピソードに限って本当に重要なのは、そうしたトキオ達の過去に関する話の方ではなくて、シエルがそうしたトキオ達の過去を知らなかったことの方です。実はトキオの記憶している限りでは、10年前にトキオがムートンと共に此処を逃げ出した時点では既にシエルはヴァイスハイトのメイガスとしてトキオ達とは面識があったはずだからです。それでトキオはシエルが昔の自分を知らないのを不思議そうにして、シエルが去った後にムートンにどういうことなのか確認してみたところ、どうやらムートンは事情を知っているようで、ヴァイスハイトが昔から「人形遊びに興じていた」と言う。

その「人形遊び」とは何なのかがこの後明かされる。まずシエルは再びヴァイスハイトに呼び出されて、契約の解除を言い渡される。つまりヴァイスハイトがシエルのマスターを辞めて、それによってシエルはもうヴァイスハイトの命令に従う義務は無くなり自由の身となれるのです。そうした契約の解除というのはメイガスの意思は関係なくマスターの独断で出来るようです。言い換えればこれまでシエルがヴァイスハイトに縛られ続けてきたのはヴァイスハイトが契約を解除しなかったからであり、ヴァイスハイトが契約の解除の手続きをすればシエルは自由になれるのです。そうなればカナタを助けて2人で此処を去ってロックタウンに戻って幸せに暮らすことも出来るかもしれない。シエルもそんな希望をつい抱いてしまう。

だが、ヴァイスハイトは契約解除の前にシエルの手でカナタを殺すことが条件だと言う。シエルがカナタを殺せば契約を解除してシエルを自由にするのだということです。しかし、そうして自由になったところでシエルは自分の手で殺してしまったカナタのメイガスになることはもう出来ない。それなら何のために自由になるのか分からなくなってしまう。ヴァイスハイトがシエルにカナタを此処に連れてこさせて捕えさせたのは、最初からそうした絶望をシエルに与えるためだったのです。全く悪趣味としか言いようがない。

だが、ヴァイスハイトがシエルに与えたい絶望の本命はこんなものではなかった。ヴァイスハイトは愛するカナタを殺す絶望などはシエルにとって全く気にする必要など無いものなのだと諭す。何故なら自分が契約を解除すれば自動的にシエルは初期化されてカナタに関する記憶も含めて全て忘れることになるからだとヴァイスハイトは言うのです。それを聞いてシエルは驚愕し、先程トキオがシエルが過去のことを覚えていないのを不思議そうにしていたことの真の意味を悟った。

つまり、メイガスというのは契約者であるマスターとの契約を破棄されると初期化されて記憶がリセットされて無くなるみたいです。考えて見れば当たり前の機能だといえます。もし敵対勢力にメイガスを奪われた場合、マスターの重要機密がメイガスからバレてしまう危険があるのですから、奪われたメイガスを遠隔で初期化して記憶を消去する権限がマスターに与えられていなければ危険極まりない。それは必要性のある機能だといえるが、ヴァイスハイトはその機能を悪用して悪趣味な遊びに興じていたのです。それがムートンの言っていた「人形遊び」なのです。

つまりヴァイスハイトは自分のメイガスであるシエルを子供の頃から何度も無意味に契約を解除して初期化して、そのたびに初対面の「新しいマスター」としてシエルと契約していたのです。だからヴァイスハイトはいつも真っ新な状態の自分にひたすら従順なシエルを自分に仕えさせて満悦していたのであり、シエルが色々な経験を積んでヴァイスハイトや他の人間との関係を深めていき善悪の判断などもするようになってくると嫌になってきて、再び契約を解除して記憶をリセットして赤子のようなシエルに戻して再びマスターとしてシエルを支配するということを繰り返してきたのです。

おそらく、シエルがヴァイスハイトの歪んだ姿を知っていき、他の人間の良さを知っていくことがヴァイスハイトには疎ましかったのでしょう。メイガスはそうして経験を積んで成長していく。そうした「成長」がヴァイスハイトには「汚らわしいこと」に見えるのでしょう。だからヴァイスハイトはメイガスとして成長して自分に不信感を抱きカナタに惹かれるようになったシエルを汚らわしいと感じて、さっきも除菌スプレーでシエルに触った手を消毒していたのです。おそらくメイガスの「成長する」という特性そのものがヴァイスハイトにとって忌むべきものなのでしょう。彼にとっての理想のメイガスとは自らの意思を完全に失くして完全服従するものなのでしょう。そして、その理想の姿から外れて汚れてしまったシエルに「カナタを殺す」という罰を与えてから再び初期化して自分のペットとして再調教することがヴァイスハイトの望みなのです。

だから「契約解除して君を自由にしてあげる」というのももちろん嘘であり、契約解除した後すぐにヴァイスハイトがシエルの前に現れてマスターになりたいと申し出てくるはずです。そして記憶を初期化されてヴァイスハイトの悪魔の本性も忘れているシエルは喜んでヴァイスハイトと契約してしまう。記憶を消される前に逆らおうとしても無駄なことで、ヴァイスハイトは一方的にシエルの契約を解除出来るのだからシエルに抗う術は無い。それでシエルは諦めてしまい、ヴァイスハイトの命令に従ってしまいカナタを殺しに行ってしまう。どうせ自分は記憶を消されてカナタのことも忘れてしまうのだから、カナタを殺しても殺さなくても同じことなのであり、ヴァイスハイトに逆らえない自分はその命令に従うしかないのだとシエルは絶望した。

そうしてシエルがカナタの監禁されている倉庫に銃を持って行った後、その様子をモニターで見ているヴァイスハイトの前にトキオがやって来てヴァイスハイトの真意を質す。トキオはヴァイスハイトのメイガスへの悪意には辟易しながらも、ヴァイスハイトが単なる悪趣味だけでそんなことをする人間ではないとも思い、何か考えていることがあるのだろうと思い真意を問い質しに来たのです。

するとヴァイスハイトは、まずイデアールの目的は「イストワールに到達して人類が支配する世界を取り戻すこと」だと言う。そして、ここでヴァイスハイトは「新月の涙」という大災害が起こった原因について初めて言及しますが、それは「気象管理衛星の暴走から始まって青い雨が世界を汚染してエンダーズという人類の天敵を生み出してしまった」のだという。そう「教わった」と言っているところを見ると。アメイジアやその復興を目指す組織はそういう事実を把握していたようです。それをヴァイスハイトは人類の愚かさが生み出した惨事だと考えているようです。

これはかなり重要な情報で、今回の話の内容からはちょっと逸れますけど、イストワールに行けばそれが解決して人類の支配する世界が取り戻せるというのはどういう意味なのかと考えると、安直に考えると、その暴走した気象管理衛星がイストワールの正体のようにも思えてくる。イストワールは宇宙空間の人工衛星の軌道上に存在するので、何らかの人工衛星だと推測されるからです。だが、そもそもどうして気象管理衛星が暴走したのか不明ですし、イストワールはパスカル博士が交信しようとして通信を遮断したり、現在も地上に向けて何かの信号を発していたりしていて、単なる気象管理衛星とは思えない。むしろ気象管理衛星の暴走を引き起こした何らかの意思を持つ物体がイストワールの正体なのではないかと思えてくる。そのイストワールに到達して「人類の地球への支配権を取り戻すこと」がイデアールの目指すところなのでしょう。

そしてヴァイスハイトはメイガスもそれと同じ人類の過ちなのだと言う。それは「メイガスが暴走して人類を裏切るに違いない」という危惧でした。つまりヴァイスハイトが危惧しているのは「人類が作った者によって人類が滅ぼされる」ということであり、メイガスと「新月の涙」がそういう意味で同じだと言っているのです。「新月の涙」を引き起こしたものがイストワールだとするならば、イストワールもメイガスと同じく人類が自ら作り上げて管理しきれず暴走したのかもしれない。

いやメイガスは別に現在は暴走していないのですが、ヴァイスハイトはメイガスはきっと暴走するに違いないと思っているようです。それはおそらくメイガスが「成長」するからなのでしょう。それがヴァイスハイトには人類にとって危険なものと思える。だからメイガスの「成長」を汚れたものと見なして、シエルを何度も初期化して安全な状態に保とうという偏執的な行動に出ているのです。そしてヴァイスハイトは究極的には「メイガスのいない世界」を目指しているのだと言う。そもそもアメイジアがメイガスを生み出したのは「新月の涙」にとって地球が人類が生きていくには過酷すぎる環境となったからです。イストワールに到達してその状態を解消出来ればメイガスも不要になる。だからヴァイスハイトの中で「イストワールに到達して地球を人類の支配する世界に戻すこと」と「メイガスのいない世界を作ること」は何ら矛盾なく繋がっている。人類が支配する地球にはメイガスは不要というわけです。

ただ、後のシーンでシュネーがヴァイスハイトを評して「メイガスのことも人間のことも信用していない寂しい人」と言っていることから、ヴァイスハイトが本気で「人類の支配する地球」というものを素晴らしいものと考えているかというと疑問符がつく。どうもヴァイスハイトの闇はまだ深そうなのです。

ただ、トキオは「メイガスのいない世界」というヴァイスハイトの理想を否定する。それは同時に「人類が支配する地球」という思想の否定でもある。前回の発言などからもトキオは現在の地球の状況を受け入れた上で人類とメイガスが共に生きていくことが正しいと考えているようです。マハトはそれを「弱者の切り捨て」だと非難したが、「弱者救済」という美名のもと人類が理想を追い求めた末に過ちを犯したのが「新月の涙」であったのかもしれない。とにかくトキオは人類を不完全な存在と認めてメイガスが必要だと考えているようです。そんなトキオに対してヴァイスハイトは「メイガス3原則ではメイガスは制御出来ず人類を守ることは出来ない」と指摘するが、トキオは「人間とメイガスは絆で結ばれている」と反論する。

それを聞いてヴァイスハイトは「その絆が壊れるのを見せてやろう」とモニターに映っているシエルとカナタの様子をトキオに見せる。そこではシエルが自分はイデアール総裁のヴァイスハイトのメイガスだと告白して、これまでカナタを裏切って諜報活動をしてきたのもヴァイスハイトの命令だったのだと言い、カナタを殺すために銃口を向ける。だがカナタは「なぜシエルのマスターはシエルんそんなことをさせてるんだ!?」と怒り、シエルの夢はたくさんの人に歌を届けることでありスパイ活動など望んでいないはずだと言って嘆く。つまりカナタは自分を裏切って殺そうとするシエルに対して怒るのではなく、大事なメイガスであるシエルの望まないことを無理にやらせているヴァイスハイトに対して怒っているのです。

それを聞いてシエルは「マスターの望みに従うことが私の幸せ」と反論するが、悲しい顔をしていることをカナタに指摘されてシエルは自分の本心がまだヴァイスハイトに従いたくないということであると気付く。そんなシエルにカナタは「一緒に逃げよう」と言い、シエルは今まで自分は何度も初期化されてきたのだと告白し、それを聞いてカナタはシエルのために悲しみヴァスハイトを非難する。そんなカナタを見てシエルは泣き崩れて「助けて」と懇願する。

そうして2人は共に逃げ出し、修理の終わっていたデイジーオーガに乗り込み、シエルがカナタをメイガスとして補助する形でイデアールからの脱走を図ります。これではヴァイスハイトの思惑が外れて、カナタとシエルの絆が勝利したように見えるが、それでもヴァイスハイトは余裕の表情のままです。そんなヴァイスハイトを残してトキオは部屋を出ていきます。一方シエルの方も自分の行動はヴァイスハイトに把握されていることは理解していて、決してヴァイスハイトが自分を赦さないだろうことも分かっている。ヴァイスハイトはいつでもシエルを初期化出来るのです。

ただ、この状況でシエルを初期化しても、このままデイジーオーガでカナタが逃げ切ることが出来ればヴァイスハイトはシエルの前に現れて新たに契約することは出来ない。だがヴァイスハイトがそんな状況を許容するはずがないこともシエルには分かっていた。何か手を打っているはずであり、それがおそらく先ほど首に掛けられたペンダントなのだろうということもシエルには分かったが、自分ではそれを外すことは出来ない。きっと自分はヴァイスハイトの思惑通りに動かされてしまうのだろうと覚悟したシエルは、きっと執念深いヴァイスハイトはあくまで自分にカナタを殺させるつもりだろうと思う。

しかし、それを阻止する秘策がシエルにはあった。それはシエル1人では不可能な秘策であったが、カナタが一緒なら可能であった。そうしてシエルはカナタに頼んであるプログラムを自分にインストールしてもらった。それはメイガス単独ではインストールする権限が無く、人間によってしかインストール出来ないプログラムだったのです。それがどういうプログラムであるのかシエルは説明しなかったがカナタはシエルを信じて何も聞かずインストールしてくれた。

そうして脱出が始まったが、もともとカナタはノワールとミステルを救うために0型メイガスのボディを探しに此処に来たのであって、このまま手ぶらで帰ったら意味が無い。だがシエルは0型メイガスのボディは他に調達する手を見つけたから大丈夫だと約束し、脱出に専念するようにとカナタに指示する。そうしてカナタは逃げ続けるが、その行く手のはギルボウに乗ったマハトが待ち構えていた。だがトキオがジョンガスメーカーで追撃してくるフリをして巧妙にカナタをマハトの待つ場所と別の脱出口まで誘導してくれて、カナタは上手く地上に逃げ出すことが出来た。

どうやらトキオはマハトに出会ったことからかつて自分が逃げ出したアメイジア復興勢力でヴァイスハイト達が何かを企んでいるらしいことに気付き、その肚を探るために戻ってきていたようです。そしてヴァイスハイトの本音を知ることが出来たので造反を決意したようですが、トキオは「メイガスのいない世界」の実現阻止だけでなく、ヴァイスハイトがイストワールに到達することも阻止しようと考えているようです。いや「古い遺産など必要無い」と言っているところを見ると、そもそもイストワールが人類にとって不要と考えているのかもしれず、そうなるとカナタがイストワールに行くことすら邪魔しようとするのかもしれませんね。ただヴァイスハイトもまたトキオの思惑を分かった上で泳がせているフシもあり、まだ底知れない恐ろしさがある。

そして地上に登るリフトの上でシエルはカナタに自分と契約してほしいと頼み、カナタはシエルのマスターとなりました。これでシエルはヴァイスハイトとカナタの2人のマスターを持つこととなったが、ヴァイスハイトが契約を解除すればカナタとの契約のことも忘れる。だがその後にまたカナタがシエルと契約すればいいのだから、ヴァイスハイトの負けということになる。だがヴァイスハイトは当然そんな展開は見越しているはずだから、それを出し抜く手は既に打っているはずです。

だからカナタとの契約が仮初めの契約でしかないことはシエルは分かっていたが、それでも一時的にカナタと契約をしたことによって、シエルはカナタのためにメイガススキルを使えるようになり、追撃してきたマハト率いるコフィン部隊を機能不全に陥れて脱走に成功したのでした。シエルのメイガススキルは歌声によってコフィンを機能不全にする能力であったのです。そして、その際にシエルが唄った歌は、例のカナタに聞かせると約束していた新曲でした。

そうしてカナタとの約束を果たしたシエルであったが、あと少しでキャリアに辿り着いて脱出完了というタイミングでヴァイスハイトが策を発動して、例のペンダントを操作してシエルを初期化した上で遠隔操作で自分と契約を結ばせたのです。その上でヴァイスハイトはシエルに「カナタを殺してイデアールに帰還せよ」と命じる。これでヴァイスハイトの思惑通りに「人間とメイガスの絆など存在しない」と証明出来ることになるところであったが、しかし、ここでシエルがあらかじめ打っていた手がヴァイスハイトの思惑を上回ることになり、人間とメイガスの絆の力がヴァイスハイトの計画を打ち砕く。

シエルは自分が初期化されたら自動的に自分のデータが破壊されるようにあらかじめプログラムを仕込んでいたのです。それがカナタに頼んでインストールしてもらった例のプログラムの正体であったのです。こうしてシエルは初期化されると同時にデータが壊れ始めて、メイガススキルの唄声だけがあらかじめ録音していたものをリピートで流すようにしておいて、シエルはデータが破壊されて再起動することはなくヴァイスハイトの作戦は失敗した。そうして最後に僅かに残ったシエルの意識は「辿り着いて、空の彼方まで」とカナタに言い残して消えていった。そして脱出に成功した後、慌ててカナタがデイジーオーガのメイガス格納庫を開けると、そこには物言わぬシエルのボディだけが残っており、シエルは約束通り、自分を犠牲としてカナタに0型メイガスのボディを与えたのでした。

 

 

道産子ギャルはなまらめんこい

第6話を観ました。

今回は前半パートは美波の家で翼と美波と沙友理が試験勉強する話で、後半パートは新ヒロインである怜奈先輩が登場する話でした。基本的には1つに繋がった話になっていて、試験前に翼が勉強する過程での出来事が描かれていて、最初の美波の家での勉強の時に翼が自宅の門限を破ってしまい祖母に叱られてしまい、その後翼は通学途中で出会った怜奈と図書室に勉強しに行った時に再会して、実はお隣さんだった怜奈が家に来た時に見とれてしまって、それで祖母にまた叱られて、試験の成績が悪かったら東京に戻すと言われてしまう。

今回はそういう流れになっていて、本題は次回、翼がテストを受けてその結果次第で転校することになってしまうかもしれないという話なのであり、今回はその前フリみたいな話でした。だからあんまり大した内容ではなくて、美波の家で勉強した場面では、翼が女の子の部屋が初めてでちょっとドキドキしたり、北海道のソウルフードが出てきたり、世界史の問題を出し合ったり、気が付いたら門限を過ぎてしまっていて焦った翼が帰ろうとしたら美波母と鉢合わせせて車で家まで送ってもらったりする程度でそんな大したことは起きませんでした。美波母が前回のバレンタイン回で美波が落ち込んでいたのが翼のピアノのお陰で元気になったという話をして翼に礼を言ったところはちょっと良かった。

それで門限を破って祖母に叱られた翼が翌朝、ゴミ捨て場で烏を棒で追い払う変な美少女を目撃して、それが同じ高校の先輩でミスコン優勝者の怜奈先輩だと知る。学校では評判の才色兼備のハーフの美少女だが、どうやら変な人みたいです。この怜奈先輩が図書委員をやっているので翼は図書室で試験勉強をしているとまた怜奈に再会し絡まれる。その後、家に回覧板を持って怜奈がやってきて実はお隣さんだったと分かる。それで躓いた怜奈を抱きしめていたら祖母に見られてしまい、更に翼が帰っていく怜奈を見とれていたら祖母が翼がゆるんでいると言って怒り、テストで学年10位以内に入れなければ東京に帰らせると言い出す。

今回はここまでであり、次回の話で翼がテストを頑張る話が描かれて、そこは盛り上がりそうです。怜奈に関しても今回は顔見せ程度であり、翼とどう絡んでいくのかも次回にならないと分からないところがある。そういうわけで内容薄めなエピソードではありましたが、そういう薄めなとこころも含めて、この作品の素朴なところは嫌いではありません。次回盛り上がるのを期待しています。