2024冬アニメ 折り返し | アニメ視聴日記

アニメ視聴日記

日々視聴しているアニメについてあれこれ

2024年冬アニメも折り返し点となり、ここで一旦、個人的な今期アニメの折り返し時点ランキングを整理してみました。2月13日深夜に録画したエピソード分までのランキングです。なお、既に視聴を打ち切っている作品は×マークをつけています。

毎度のことですが、人気や話題性や作品愛、キャラ愛や声優愛とかOPやEDの評価などよりも主にストーリーの出来を重視した評価によるランキングです。クール序盤は手探り状態なのでやや甘めの評価にしていましたが、クールの折り返しぐらいになるとようやく通常の基準での評価が出来るようになります。今回の順位もランキングもだいたい過去クールの最終評価時点での評価基準並みに厳しめの基準での評価としており、そういう基準でようやく納得のランキングの形になってきました。

 

 

◆Sランク(大満足した作品)

1位 僕の心のヤバイやつ(第2期)

2位 ゆびさきと恋々

3位 魔法少女にあこがれて

4位 勇気爆発バーンブレイバーン

5位 SYNDUALITY Noir 第2クール

6位 戦国妖狐 世直し姉弟編

7位 姫様”拷問”の時間です

 

◆A+ランク(満足できた作品)

8位 葬送のフリーレン

9位 ループ7回目の悪役令嬢は、元敵国で自由気ままな花嫁生活を満喫する

10位 悪役令嬢レベル99 ~私は裏ボスですが魔王ではありません~

11位 メタリックルージュ

12位 ダンジョン飯

 

◆A-ランク(普通に観れた作品)

13位 道産子ギャルはなまらめんこい

14位 結婚指輪物語

15位 真の仲間じゃないと勇者のパーティーを追い出されたので、辺境でスローライフすることにしました 2nd Season

16位 治癒魔法の間違った使い方

17位 外科医エリーゼ

18位 薬屋のひとりごと

19位 異世界でもふもふなでなでするためにがんばってます。

 

◆Bランク(退屈だった作品)

×20位 魔都精兵のスレイブ

×21位 最強タンクの迷宮攻略 ~体力9999のレアスキル持ちタンク、勇者パーティーを追放される~

×22位 ぶっちぎり?!

×23位 最弱テイマーはゴミ拾いの旅を始めました。

×24位 魔女と野獣

×25位 望まぬ不死の冒険者

 

◆Cランク(苦痛だった作品)

×26位 佐々木とピーちゃん

×27位 俺だけレベルアップな件

×28位 愚かな天使は悪魔と踊る

×29位 異修羅

×30位 即死チートが最強すぎて、異世界のやつらがまるで相手にならないんですが。

 

 

クール開始当初は全部で38作品を視聴対象にして第1話を観ましたが、8作品を1話切りして視聴対象作品、ランキング対象作品として30作品が残りました。そして現時点では既に途中で視聴を打ち切った作品が11作品あり、現時点で視聴を継続している作品は19作品であり、この19作品というのはクール折り返し時点の作品数としてはやや少なめですが、もともとの視聴対象作品数がやや少なめのクールですから、まぁこんなものでしょう。

既に視聴を打ち切った11作品に関しては、視聴打ち切り作品は打ち切りの判断が誤りである場合もあるので、一応は打ち切った後の1話分のエピソードも最終チェックで観るだけは観て確認はすることにしているんですが、現状は6作品は視聴再開した方が良いと思わせるような印象が無かったので、既に完全に視聴を止めています。一方で「魔都精兵のスレイブ」「最強タンクの迷宮攻略」「ぶっちぎり?!」「最弱テイマーはゴミ拾いの旅を始めました」「魔女と野獣」の5作品はまだ一応は最終チェックは済んでおらず現時点では視聴再開の可能性は無くなってはいませんし、今期に関しては幾らかは視聴復活の可能性もあるんじゃないかとも思っています。

 

今期に関しては世間的には不作クール扱いなのかなとは思います。まず全体的な作品数が少なめですし、ビッグタイトルが無いですしね。それに異世界系の作品が非常に多くて、世間では「似た作品は見ない」という考え方の人が多いですから、実際の作品数よりも視聴対象にする作品数が少なめの人が多いと思う。その上で飛び抜けて面白い作品というのも無い印象なので、地味なクールと思われていそうですね。まぁバズってる作品とかバズらせようとしてる作品はあるのかもしれませんが、あんまりそういうのに興味無いのでよく分かりません。

私は個人的には似た作品でも内容はそれぞれ違っているのでちゃんと観て判断しますし、不作とまでは思っていないですね。まぁそれでも豊作まではいかず、現状は普通のクールという印象でしょうか。確かに飛び抜けた作品は今のところ無いですし、イマイチ調子の出ていない作品も多いかなとは思います。現状は上位作品の数の少なめですが、もともとの視聴対象作品数が少ないから許容範囲内だとは思います。ただクール後半に盛り上がってきそうな作品は多いので上位作品の数もこれから増えてきて今後次第で豊作クール寄りになる可能性は十分あります。私の場合はどちらかというとクール後半の評価重視派なので、ここから十分にクール全体の巻き返しは可能です。

現在の視聴継続中の19作品のうち、現時点ではSランクが7作品、A+ランクが5作品、A-ランクが7作品となっていますが、Sランクは現状7作品のまま作品数は現状維持か、あるいは増えても1~2作品というところで、最大限増えて9作品になれば豊作クールのレベルといえますが、そこまでいく可能性はあまり高くないでしょうね。そしてA+ランクが現状5作品というのは少なめですが、これはA-ランクからいくらかの作品が上がってきてA+ランク作品数は最大で3作品ぐらいは増える可能性はあると思う。そうしたSランクやA+ランクの見通しに基づけば、SランクとA+ランクの作品数の合計の予想の最大値は15作品ぐらいにはなり、そこまでいけば十分に豊作クールといえるでしょう。まぁ個人的に現時点の感触で割と現実的な予想としてはSランクが7作品でA+ランクが7作品で合計14作品ぐらいで、ちょっと豊作寄りの普通のクールという観測でしょうか。SランクとA+ランクを合計して10作品だった去年の冬クールみたいな極端な不作クールにはならないと思います。

 

 

それで各ランクの現状ですが、まずはSランクの現状の1位は「僕の心のヤバイやつ2期」、2位は「ゆびさきと恋々」、3位は「魔法少女にあこがれて」、4位は「勇気爆発バーンブレイバーン」、5位は「SYNDUALITY Noir2期」、6位は「戦国妖狐」、7位は「姫様”拷問”の時間です」という感じになっています。

ここにA+ランクから上がってくる可能性がある作品としては、やはり最も有望なのは「葬送のフリーレン」であり、次いで「ループ7回目の悪役令嬢は元敵国で自由気ままな花嫁生活を満喫する」であり、それ以外はちょっとSランクとなると厳しいようにも思うが「悪役令嬢レベル99」「メタリックルージュ」あたりにはクール後半の大躍進の可能性を感じないこともない。

そして現状Sランクの7作品ですが、前クールの「Dr.STONE」みたいな圧倒的に飛び抜けた作品というのは無くて、僅差で固まっている印象ですが、そんな中でやはり序盤から安定して「僕の心のヤバイやつ」と「ゆびさきと恋々」のラブストーリー2作品が強くて、次いでやはり序盤から安定して面白い「魔法少女にあこがれて」が続いているという感じです。一方で序盤において最も勢いのあった「勇気爆発バーンブレイバーン」は一旦溜めの展開に入っているので少し順位を落としています。ただ、おそらくクール後半は「勇気爆発バーンブレイバーン」は盛り上がってくるので再び1位争いに絡んでくる可能性が高いでしょう。同じように「SYNDUALITY Noir2期」と「戦国妖狐」もクール後半は盛り上がってくると思われ、クール後半のSランク内の動向はまだまだどうなるか分からない。

ただ「僕の心のヤバイやつ」「ゆびさきと恋々」「魔法少女にあこがれて」の上位3作品も安定感はありSランクから落ちるということはないでしょう。特に「僕の心のヤバイやつ」「ゆびさきと恋々」の2作品はクール後半も更に盛り上がっていくと思うので「勇気爆発バーンブレイバーン」「SYNDUALITY Noir2期」「戦国妖狐」などにもそう簡単に追い抜かれることもないとは思う。ただこうしたバトルアクション系の大作はクール後半の爆発力はどうしてもラブストーリーよりは強く、特にこの3作品は全て今期で物語に区切りがつく予定なので終盤の盛り上がりは大きいと思う。特に序盤で既に一旦ピークに達した「勇気爆発バーンブレイバーン」はかなり有望といえます。当然これら3作品もSランクから落ちる可能性は低く、そんな中で現状Sランク作品の中でSランクから落ちる可能性が高めなのは「姫様”拷問”の時間です」ぐらいですが、これも案外しぶといです。

「僕の心のヤバイやつ」「ゆびさきと恋々」「魔法少女にあこがれて」は今期で物語が完結するわけではないので、クール前半で一定の貯金のある「勇気爆発バーンブレイバーン」が最良の形で物語を完結させれば1位の最有力候補ということになるのでしょうけど、何せ未知数の要素だらけの作品なので確信は持てない。「勇気爆発バーンブレイバーン」がイマイチになれば、やはり「僕の心のヤバイやつ」「ゆびさきと恋々」が強いのだろうとは思うが、「SYNDUALITY Noir2期」「戦国妖狐」もクール後半の出来次第では意外に侮れないとは思います。「魔法少女にあこがれて」は上位で推移するだろうとは思いますが1位にはならないでしょうが、もしかしたらと期待させるものはある。「姫様”拷問”の時間です」はこのままSランクを維持出来れば上出来だと思います。

 

まずSランク現状1位の「僕の心のヤバイやつ」の2期は6話目まで視聴済みであり、1期の後半一気に盛り上がってきた勢いをそのまま引き継いで序盤からずっと安定して毎回盛り上がり処がある。中学生同士の学園ラブコメなので非常に分かりやすいシチュエーションで物語が進行していて上位作品の中で最も話が分かりやすい。そこがちょっと話が薄味になるところでもあるのだが、緻密な心情描写や意外性のある展開、シャープな演出でカバーして十分に見応えのある作品となっている。クール前半は最初から高いレベルで始まり徐々に上げてきて6話でピークに達した印象で、全作品の中で最も早くピークに達したので現状は1位だが決して絶対的な1位というわけではない。それでも最も有利な位置での後半の開始となるが、最終話に待っているであろう6話以上のピークの前にどれだけ盛り上げていけるのか次第で他の有力作品の追い上げをかわすことが出来るかどうかが決まるでしょう。中学生同士のラブコメゆえの薄味というのはやはり他の濃い作品に比べて弱点ではあるので安心は出来ない。

 

現状2位の「ゆびさきと恋々」は6話目まで視聴済みであり、聴覚障碍者の女子大生の純愛ラブストーリー。障害をテーマにした重い物語なのではなく、聴覚障碍者のリアルな日常をラブストーリーの構成要素として見事に落とし込んだ物語で、ラブストーリーとして非常に完成度が高く、唯一無二の魅力がある。そして聴覚障害に関連した独特の描写を見事に映像化した作画や演出や演技のレベルは極めて高い。また脚本のレベルも非常に高い。おそらくアニメ作品としての総合力では現状は今期随一だとは思うが、全体的に少女漫画特有の臭みは通常の少女漫画に比べれば少なめではあるが少々は個人的に気になる点ではあり、またクール前半は割と静かな展開で物語のピークにはまだ達していない印象で、それゆえ「僕ヤバ」より下位としているが、ピークに達さずに2位で折り返しなら上出来。私が基本的に「僕ヤバ」のように心地良い作品よりも、大人向けの濃くて難しい作品が好きなので、この作品の方を基本的に格上には評価しており、後半の盛り上がり次第で「僕ヤバ」を抜かす可能性はある。

 

現状3位の「魔法少女にあこがれて」は6話目まで視聴済みであり、魔法少女と戦う悪の組織の女幹部になってしまった普通の女子中学生を主人公としたエロチックなコメディです。最大の売りはエロ描写だが、かなり異常な性癖が描かれていて過激で見応えがあり個人的にかなりツボにはまったエロです。だが淫靡な感じは無く、未成熟な少女たち特有の歪んだ性癖のエロがしっかりギャグに昇華されている点が特徴。またエロ抜きでも普通にギャグアニメとして面白いのは、キャラの魅力を丁寧に描いているから。また意外としっかり魔法少女アニメとして構成はしっかりしていて、ストーリーも飽きさせない。全体的に小粒な作品ではあるのだが、そうした細かな要素をしっかり積み上げた上にクール前半は見せ場が多くて気が付けば3位につけていたが、クール後半に大きく盛り上がる作風でもないと思うので下位の大作が盛り上がってくれば追い越される可能性は高い。ただこの作品もとんでもない怪作ではあるのでクール後半に隠し玉もあるかもしれず、もしかしたら一気に躍進して1位を狙うかも。

 

現状4位の「勇気爆発バーンブレイバーン」は5話目まで視聴済みであり、1話の途中まではリアルロボット系のアニメかと思っていたら急に喋りまくるスーパーロボットのブレイバーンが現れて度肝を抜かれた作品。とにかく1話のインパクトが絶大で、一旦はギャグアニメかとも思ったのだが4話ラストでシリアス展開になったりして未だに正体不明な作品。ギャグアニメやネタアニメとしてもかなり面白いが、一見バカやってるように見える登場人物たちの言動はしっかり筋が通っており戦士たちの物語としてストーリーに深みはある。まだまだ世界観に謎も多くて隠し玉の多い作品です。クール前半はかなり溜めている印象で、クール後半にかなり爆発力が期待できる。良い意味で期待を裏切って、笑いたいだけの人には残念な燃えに燃える展開となることを願っているが、何せオリジナルアニメで未知数なので案外大したことにならずに終わる可能性もある。まぁその場合もしっかり笑えるとは思うので安心感はあるが、出来ればクール後半は怒涛の展開で1位を獲って神作品となってほしいところです。

 

現状5位の「SYNDUALITY Noir」の第2クールは6話目まで視聴済みであり、近未来のデストピア的な地球を舞台にしたSFロボットアクションであり、去年夏の第1クールではキャラや世界観の紹介や伏線の配置に終始した印象であったが、第2クールに入ってから一気に物語がクライマックスに向けて動き出して急速に盛り上がってきている。第1クールは青春ドラマの趣だったが第2クールは雰囲気が変わって本格SF大作となっている。この作品の場合は基本的に全ての要素に魅力はあるが上位作品のような際立った魅力があるわけではなく、むしろSランク作品の中では純粋にストーリーが現状では一番面白いのが売り。それはクール前半が謎解きパートだったからだろう。ただ、それゆえ話が難しくてキャラの魅力がそれほど出てはいなかった。しかしクール後半はある程度謎が解き明かされて物語が結末に向かって一気に前に進み始めると予想され、そこでしっかりキャラの魅力を活かして感動展開を盛り上げることが出来ればSランク上位進出もあり得る。ゲーム原作なので結末をどうするかは注目。

 

現状6位の「戦国妖狐」は5話目まで視聴済みであり、戦国時代の日本を舞台としたバトルファンタジー作品で連続3クール作品の1クール目にあたる。ただ今期分の13話は「世直し姉弟編」という独立性の高いパートであり、主人公も2クール目になると変わるらしいので、今期の終わりでクライマックス展開は期待できる。最初はどういう話かよく分からなかったが3話で方向性が定まり5話で一旦仕切り直してクール後半の展開に繋げたという印象。ゆえにまだピークに到達していないと思われるが、既に物語にかなり惹き込まれているのは、日本古来の伝統的宗教観や哲学に根差した作品のテーマがとても重厚だから。人の心の弱さや暗部、人生における幸せとは何なのか、それに絡めて人間と自然神のような存在との関わり方など、セリフに非常に含蓄があり胸が打たれる。難しい話が嫌いな人は苦手だろうけど私はこういうのが好物で、キャラもしっかり魅力がありクオリティも高い。この状況でクール後半に物語が更に盛り上がっていき「世直し姉弟編」の物語が綺麗に完結すれば上位進出も十分ある。

 

現状7位の「姫様”拷問”の時間です」は6話目まで視聴済みであり、一応はファンタジー世界を舞台にして姫様が魔王軍に捕らわれて拷問を受けて王国の秘密を白状するよう迫られるというコメディなのだが、拷問は全くヌルい接待のような内容で、それで姫様は秘密を喋りまくってしまうし、現代日本みたいな食い物や遊び場所も次々と登場して、魔王軍と姫様が楽しく遊んだり美味しいものを食べたりする平和な世界が描かれる。ギャグそのものは天丼ギャグであって飽きやすいものなのだが、飽きるギャグであるという前提で飽きないのはこの作品がギャグのキレそのものではなく過剰なリアクション芸で笑わせる作品だからであり、それを際立たせる脚本や作画や演出や演技のハイレベルなところがこの作品の最大の強みといえる。だから案外とネタ切れしそうでしない。いやネタ切れしてるのかもしれないが面白さが変わらない。それゆえ、どうしても他のSランク作品に比べると見劣りはするものの明らかにA+ランク作品とは一線を画した勢いと可笑しさがあるので、どうしてもSランクから落ちない。

 

 

また、現状A+ランクの作品は「葬送のフリーレン」「ループ7回目の悪役令嬢は元敵国で自由気ままな花嫁生活を満喫する」「悪役令嬢レベル99」「メタリックルージュ」「ダンジョン飯」の5作品だが、このうち「葬送のフリーレン」「ループ7回目の悪役令嬢は元敵国で自由気ままな花嫁生活を満喫する」は準Sランク作品と言ってもいい作品です。ただ「葬送のフリーレン」はハイクオリティで面白い作品ではあるが、ストーリーの動きが大きくないので私のSランク基準では少し厳しい。一方「ループ7回目の悪役令嬢は元敵国で自由気ままな花嫁生活を満喫する」は勢いがあるので一時的にSランクに上がる可能性はありそうだが今期の最後が中途半端に終わりそうなので微妙。「悪役令嬢レベル99」「ダンジョン飯」はちょっとSランクには力不足な良作という感じで、「メタリックルージュ」はクール後半は盛り上がりそうだがここまで出遅れたぶんSランクには届かないのではないかと思う。また5作品ともA-ランクに落ちる可能性は低そうです。

 

現状8位の「葬送のフリーレン」の後半クールは6話目まで視聴済みであり、後半クールに入ってからの試験編が毎回充実した内容で面白い。前半クールのレギュラーのシュタルクやザインの出番は減ったが、そのぶん新キャラが増えてみんな魅力的です。魔法バトルの場面が増えて作画が素晴らしいのは勿論だが、前半クールよりも魔法バトルが競技的になり明るい印象になっているのが意外に良い。本筋の動きの乏しさゆえにハイクオリティながらSランクには一歩届いていないが、今後の二次試験パートが盛り上がってフリーレン自身の物語に動きが出てきて綺麗に締めることが出来ればSランクに届く可能性はある。

 

現状9位の「ループ7回目の悪役令嬢は元敵国で自由気ままな花嫁生活を満喫する」は6話目まで視聴済みであり、色んな職業に7回転生してるヒロインが帝国の皇太子の妻になって未来の戦争を阻止しようとする話。最初は女性向けご都合主義の主人公最強系作品かと思ったが意外に緻密な作劇と心情描写で楽しめている。案外主人公は最強でもないし全て努力の結果得たものでギリギリの勝負をしているところが良いし、高潔な理想と少し達観した無常観、それに慈愛の心を持っているところも良い。尻上がりに盛り上がってきていて今後の伸びしろはかなり期待出来る作品だが、今期分は中途半端に終わりそうで不安。

 

現状10位の「悪役令嬢レベル99」は6話目まで視聴済みであり、乙女ゲーム世界の悪役令嬢キャラに転生した主人公が闇落ち運命回避とレベル上げに挑んでレベル99になってしまったという話。よくある悪役令嬢モノかと思ったら、主人公のローテンションでとぼけた感じがムチャクチャなことをやって、本人は大真面目なのに周囲がドン引きするのが面白くてコメディとしてかなりキレがある。主人公最強なのだがコミュ症で全然慕われておらず、それでも本人は善良で行動は凶悪なところも面白い。ストーリーはあまり進んでいないがコメディが笑えるのでとりあえず十分。だが現状のままではSランクは厳しそう。

 

現状11位の「メタリックルージュ」は5話目まで視聴済みであり、人造人間の変身ヒロインと人間の相棒とのエージェントのバディ物で本格SFミステリーの趣だが、なかなか壮大な世界観のようで、クール前半は世界観の説明や伏線の配置に終始している印象で話はあまり進んでいない。しかも説明が難解なので分からないところが多く、物語の着地点も見えない。ただ作劇は丁寧なので面白くなる可能性は非常に高く、しかもオリジナルアニメなので1クールでしっかり完結するのでクール後半は話も繋がってきて盛り上がるはず。その期待感で序盤はSランクにしていたが、さすがに限界なので順位を落としたところ。

 

現状12位の「ダンジョン飯」は6話目まで視聴済みであり、連続2クール作品の前半クール分であり、現状はダンジョン内の魔物を食材にして食べていくというエピソードをオムニバス的に重ねていってる段階。外れエピソードもあるが面白いエピソードの方が多く、深い内容で感心させられるものもある。クオリティは高くキャラにも魅力がある。各話のアイディアの豊富さや世界観の作り込みは高評価ポイント。ただ基本的にはこういう異世界ダンジョンものは大好きというほどではなく本筋の物語の進行は遅くて現状はテンポは悪い。今期の前半クール内で盛り上がる部分までいけば順位も上がっていくかもしれない。

 

 

そしてA-ランクは現状では「道産子ギャルはなまらめんこい」「結婚指輪物語」「真の仲間じゃないと勇者のパーティーを追い出されたので辺境でスローライフすることにしました」「治癒魔法の間違った使い方」「外科医エリーゼ」「薬屋のひとりごと」「異世界でもふもふなでなでするためにがんばってます」の7作品がある。このうち「道産子ギャルはなまらめんこい」「結婚指輪物語」はA+ランクに上がる可能性は高いと思われ、「真の仲間じゃないと勇者のパーティーを追い出されたので辺境でスローライフすることにしました」は安定枠で、「治癒魔法の間違った使い方」「外科医エリーゼ」は伸びしろはあると思うが未知数であり、「薬屋のひとりごと」「異世界でもふもふなでなでするためにがんばってます」の2作品は視聴を切ってBランク以下に落とす可能性もありますが、「薬屋のひとりごと」は一気に面白くなってA+ランク入りする可能性もあるでしょう。

 

現状13位の「道産子ギャルはなまらめんこい」は6話目まで視聴済みであり、東京から転校してきた主人公が北海道の田舎の高校のヒロイン達と交流するラブコメです。当初は地域性を活かしたネタが目立っていたが、その点はネタ切れ感はある。ただ薄めの内容ではあるがラブコメとしても学園ドラマとしても良質であり、2話に1話ぐらいはイイ話。全体的に素朴な感じも田舎ラブコメとして独自の存在感はある。クール後半にもうちょっと話が展開が盛り上がればA+ランク復帰もある。

 

現状14位の「結婚指輪物語」は6話目まで視聴済みであり、異世界から来た幼馴染の姫と結ばれるために高校生男子が指輪王となって5人の姫を結婚して指輪を集めるハイファンタジーとラブコメの融合した作品。ファンタジー的な面白さは上質だが主人公が本命一筋過ぎてハーレムラブコメとしては欠陥が感じられる。それでもファンタジー物語の盛り上げで十分カバーは出来そうなのでクール後半の物語の盛り上げ次第では十分にA+ランク復帰の可能性はある作品として期待はしている。

 

現状15位の「真の仲間じゃないと勇者のパーティーを追い出されたので辺境でスローライフすることにしました」の2期は6話目まで視聴済みであり、1期と同じように相変わらずスローライフが描かれながらシリアスな本筋がゆっくり進行していくクール前半となっており、2期の方がルーティチームがスローライフ組に加入したぶんユルさが増して魅力がやや増している印象でかなり安定感がありますがA+ランクに上がる作風ではない。ただ今後のシリアスの内容次第で状況は変わる。

 

現状16位の「治癒魔法の間違った使い方」は6話目まで視聴済みであり、異世界に召喚された高校生が治癒魔法師になるという話。よくある転生モノよりも熱血展開でギャグもキレが良く少年漫画的な面白さがある良作でキャラもみんな魅力がある。ただクール前半は修行編であり、丁寧にキャラの魅力を掘り下げてはいるがまだイマイチ物語は盛り上がっていない。これから実戦編に入っていけば盛り上がってきて順位も上がることを期待は出来るがちょっと修行編を引っ張りすぎたかも。

 

現状17位の「外科医エリーゼ」は5話目まで視聴済みであり、異世界の悪役皇后だったエリーゼが現代日本に転生して改心して外科医になってから再び元の異世界に転生してエリーゼの人生をやり直して医者を目指す話。序盤は医療ドラマの色が濃かったが医療ドラマとしては割と陳腐な作りで、悪い話ではないが面白くないという印象であまり高い評価は出来なかった。だが5話からラブコメ展開が盛り上がってきて面白くなり始めてA-ランクに上がった。今後の順位上昇も期待している。

 

現状18位の「薬屋のひとりごと」の後半クールは6話目まで視聴済みであり、後半クールに入ってから猫猫の勤務先が後宮ではなく壬氏の屋敷になったことで全体的に華やかさが無くなって地味になり、事件も地味でパッとしないものばかりになり、ストーリーもなかなか進まず前半クールより低迷した印象。それでも猫猫と壬氏の遣り取りには魅力があり、猫猫の出生の秘密が明かされてようやく話が盛り上がり始めたところだが今後も話のテンポが上がらなければ視聴を切る可能性もある。

 

現状19位の「異世界でもふもふなでなでするためにがんばってます」は6話目まで視聴済みであり、人間以外の生き物に好かれる能力を付与されて異世界に転生した主人公がその世界の生態系を守ろうとする話。子供や動物が可愛くて、序盤はイイ話が多くて好印象だったのだが、中盤に入ってちょっとテンポが悪くなっていて面白くなりそうで面白くなっていない状況。作品のテーマは良くて世界観も興味深いので持ち直してほしいのだが、このまま停滞するのなら視聴を切る可能性もある。

 

 

Bランクは6作品あり、全て既に視聴を打ち切っている作品です。Bランクの作品の場合は視聴を切っていても全く面白くなかったというわけではなく、1クール観続けるほどの価値は無いと思えたので視聴を切った作品と思ってもらえればいい。まぁ「普通につまらなかった」という形容で良いと思います。

「魔都精兵のスレイブ」は主人公の優希のヒーロー物語としては魅力はあるのだが、ヒロインキャラがみんなヒーローとして魅力に乏しくてバトルシーンがダレた感じで中二病感だけ目立ってキツくて、エロい場面も嗜好が合わず、これ以上観ても仕方なく思えて6話目で視聴を切りました。

「最強タンクの迷宮攻略」は可愛いキャラもいて随所に良い場面もあるのだが、物語の着地点が見えてこなくて、キャラの魅力の掘り下げも不足していて、長めに描かれるアクションシーンが地味でありきたりでつまらなくて、これ以上観続けても仕方なく思えて6話目で視聴を切りました。

「ぶっちぎり?!」は男ばっかり出てくるヤンキー不良アニメで、アクション作画がやたら良くて下らないギャグシーンで笑える部分はあったけど、根本的にストーリーが薄っぺらくてバカバカしすぎる内容で主人公のキャラも全く好感が持てないのでつまらまくて5話目で視聴を切りました。

「最弱テイマーはゴミ拾いの旅を始めました」は時系列を逆転させた原作改変で話が始まり意味が分からず、胸糞な描写が多くテンポも悪く全く面白くなかった。作画は丁寧だが独り芝居演出の多用なども退屈だった。徐々にマシになってきたが挽回も限界と思い5話目で視聴を切りました。

「魔女と野獣」は単体エピソードのミステリーとしてはそれなりに見れた作品ではあったが全体的に雰囲気が暗くてグロい描写も多くて見るのがキツかった。キャラも暗い感じの者ばかりで魅力に乏しくて、本筋の話が進めばまだ見れると思ったがテンポも悪くて5話目で視聴を切りました。

「望まぬ不死の冒険者」は最初は喋れない主人公が喋らない魔物と戦うだけで最悪につまらなかったが、途中から主人公が喋れるようになり他人とも関わるようになりマシになるかと思ったが、結局ありきたりなダンジョン冒険モノになっただけで退屈だったので4話目で視聴を切りました。

 

Cランクは5作品あり、全て既に視聴を打ち切っている作品です。基本的には1クール全話観ないとその作品を正確に評価したことにはならないのは分かっているので作品を全否定する気は無いんですが、それでも1クールの3分の1経過しても全く面白くならない作品にその後も付き合う必要は無いと思っているので、これらCランク作品に関しては視聴を切ったのが早計だったとは全く思っていません。仮にこれらの作品がこの後ムチャクチャ面白くなったとしても、視聴復活する可能性はありますけど、その場合も視聴を切った時の自分の判断が間違いだったとは全く思わないでしょう。0話切りや1話切りの作品に関しては視聴しなかったのは間違いだったと後悔することはあるが、これら序盤を見た上で切ったCランク作品に関しては判断に後悔は無い。Bランクが「普通につまらなかった」というのに対して、Cランクというのは「作品として根本的に欠陥がある」という印象。

「佐々木とピーちゃん」は色んな要素が盛り込まれていたが全ての要素が中途半端でオタクの妄想レベルでしかないことが分かってきて苦痛で4話目で視聴を切りました。「俺だけレベルアップな件」はありきたりな主人公最強系作品でゲーム設定もありきたりで、話のテンポが悪くて真面目にやってる感じがせず不快で4話目で視聴を切りました。「愚かな天使は悪魔と踊る」はギャグが寒すぎてヒロインの性格が悪すぎてラブコメとして楽しめず展開も意味不明なところが多くてちょっとついて行けず4話目で視聴を切りました。「異修羅」はずっと断片的なキャラ紹介エピソードばかり繰り返して全くストーリーが理解出来ず、真面目に1クール作品を作ろうという姿勢が無いのが不快で4話目で視聴を切りました。「即死チートが最強すぎて異世界のやつらがまるで相手にならないんですが」は登場人物がイキったキチガイばかりで人を殺しまくる作品で、さすがに倫理観が無さ過ぎる上に、話が意味不明すぎて一周回って展開が予想がつきすぎて全く退屈でキツかったので4話目で視聴を切りました。