2024冬アニメ 1月9日視聴分 | アニメ視聴日記

アニメ視聴日記

日々視聴しているアニメについてあれこれ

2024年冬アニメのうち、1月8日深夜に録画して1月9日に視聴した作品は以下の6タイトルでした。

 

 

姫様”拷問”の時間です

第1話を観ました。

この作品は漫画原作のギャグアニメです。最初は姫様が魔王軍と戦う姿が描写されて、やけにカッコよくシリアスに始まりましたが、冒頭のその場面の後はひたすら姫様は魔王軍に捕らわれた牢獄の中で、魔王軍の拷問官による取り調べを受けて人間側の秘密を白状するよう迫られている。それで拷問を受けることになるのだが、この拷問というのが今回出てきたのが「バタートースト」「たこ焼き」「ラーメン」の3つであり、これらの食べ物の美味しそうな様子を見せつけられた姫様が呆気なく陥落して秘密を喋ってしまうというコントが次々と展開されていきます。

「秘密を喋ってはいけない」という葛藤もあまり無く、ホントに呆気なく姫様は陥落してしまいます。姫の従者的な立ち位置の喋る剣であるエクスが「姫様がこんなものに屈するはずがない」と啖呵を切ってから即座に姫様が陥落してエクスが唖然とするのが様式美となっていて、全くアホらしい話なんですが、これが実に面白い。

いわゆる「飯テロ」というジャンルに分類される作品ですが、私は「飯テロ」作品はあまり好きではなかったはずなので、どうしてこれを面白く思うのだろうかと不思議に思った。思うに、従来の「飯テロ」作品は「美味しそうな料理を描くこと」や「美味しそうに描くこと」に主眼を置いていたが、この作品の場合は今回観た限りではバタートーストにしてもたこ焼きにしてもラーメンにしても、別に特別に美味しい料理というわけではない。むしろB級グルメに属する。それを確かに「美味しそうに描いている」のは事実だが、この作品の場合は「美味しそうに描く」のに加えて「美味しそうに見せる」ことに特に拘っているように思えます。微妙な違いではあるのですが、単に作画で勝負しようというのではなく演出で勝負してる印象ですね。

そこがつまりこの作品が面白い理由と繋がってくるのだと思う。この作品の「美味しいもの」にはちゃんと物語があるのです。ただ単に唐突に良作画の料理を見せて「飯テロだ」と称えられたいという安直さが私は嫌いだったのだが、この作品はそういう考え方とは対極にあるので私は素直に楽しむことが出来ているのです。この作品の場合は、美味しいものが出てくるのは「姫様を料理で釣って白状させるため」という脈絡がちゃんとある。だから美味しそうに見えるのは視聴者が勝手に釣られているのではなく、姫様の主観として描かれているのです。そこにちゃんと物語があって、それに見合った演出があるから、視聴者は制作者に釣られている感が無くて、ちゃんと物語としてワンクッション置いて美味しそうな料理に向き合うことが出来る。だからこそ、余計な感情を抱くことなく素直に「美味しそう!」と感じることが出来る。つまり、見事に「飯テロ」の餌食になることが出来るのです。いわゆる量産型の「飯テロアニメ」というのは「飯テロ」の意図があまりにストレートすぎて逆に身構えてしまい楽しめなかったのです。こんなふうに物語やギャグの中に「飯テロ」を同化させてくれていれば、こちらも素直に「飯テロ」の餌食となることが出来るというものです。

そういうわけで、今回のバタートーストも、たこ焼きも、ラーメンも、非常に美味そうに見えました。腹が減ってしまいました。そして姫様のアツい解説が心に沁みました。すごくバカバカしい演出だし、すごくアホみたいな心象風景、すごくアホみたいなセリフばかりなんですけど、大爆笑と共に謎の感動もある。一体なんなんだコレは。姫様のキャラ崩壊っぷりも凄いし、そもそも世界観とか設定も完全に壊れているし、魔王軍とか魔王様が弱々すぎて笑ってしまうし、拷問官もテキトーだし、姫様が秘密を喋ってしまった後「用済み」とか言いつつ、ご褒美与えまくりでドンチャン騒ぎしてるのもツボだったし、そもそも姫様が知ってる秘密が多すぎだったり、あそこまでキャラ崩壊していながら全部の秘密を喋ってないとかもジワジワくる。

まぁとにかく爆笑しっぱなしだったわけですが、第1話にしてもう笑いのパターンが確立していて、完全に天丼ギャグなんですよね。これは確かに今回の第1話のみの評価としては文句無しの完璧なものだったとは思いますが、これは絶対に1クール続けたら飽きるパターンだとも思えてくる。しかし、この作品はとにかく見せ方が上手いので、案外このまま大丈夫な気もしてくる。ネタのチョイスも確かに上手いけど、やっぱりネタの見せ方が上手い。原作漫画からしてもともとそうなのでしょうけど、アニメ化に際しての演出と演技が絶妙で、これなら1クールぐらいなら失速せずに突っ走ってしまいそうにも思える。まぁどうしてもストーリーのある作品の方が有利になりますから一番になれるような作品ではないですけど、ずっとSランクを維持してしまうかもしれない。そんなふうにも思わせてくれる第1話でありました。次回はまた変わった趣向で楽しませてくれるのを期待して待ちたいと思います。

 

 

SYNDUALITY Noir 第2クール

第13話を観ました。

この作品は去年の夏クールに1話から12話までが放送された青春SFロボットアクション作品の続編であり、去年の夏クールの12話分が第1クールで、今回からの13話以降が第2クールということになります。物語は近未来っぽい世界が舞台で、旧文明が崩壊した後に地下で暮らしていた人類のうち、再び地上での居住を目指そうとして活動するようになった開拓者たちのコロニーでコフィンというロボットで資源採取を行うドリフター見習いの青年カナタが、相棒ロボットであるメイガスとして謎の遺跡で眠っていたノワールと出会って契約したところから話が始まった。第1クールはカナタやノワール、それを取り巻くドリフターやコロニーの仲間たちとのコミカルな日常や資源採取の任務、コロニーの脅威であるエンダーズとの戦いや、ノワールのような旧文明時代のメイガスである0型を狙う謎の組織との戦いなどが描かれたが、物語の本筋には深くは踏み込まずキャラ紹介がメインでのサブストーリーを描きながら少しずつ本筋の話を進めて、その核心をチラ見せしていくような印象でした。

そうした第1クールは各エピソードの完成度はかなり高くて、カッコいいところはしっかりカッコいいし、笑えるところもしっかり笑えて、アツくて楽しく、ちょっとラブコメやお色気要素もあって、エンタメ作品として上出来でした。もし1クールで縦軸の本筋もしっかり描いて物語が完結していたらSランク評価してもいい作品でしたが、途中から世界観がかなり壮大でありながら、そこにあまり踏み込んでいかない様子だということが分かってきて、どうやら1クールで完結させる気が無いようだということが分かった。ゲーム原作アニメなので「続きはゲームで」なんていう最悪の放り投げエンドも覚悟したのですが、終盤になってちゃんと第2クールがあることが明かされて安堵しました。

第1クールでサブストーリーの合間に明かされていったこの物語の本筋の一部としては、まずカナタが亡き両親の遺志を継いで「イストワール」というこの世界の何処かにある楽園のような場所を目指しているということ。そしてカナタとは別に「イストワール」を目指す謎の黒仮面ことマハトという謎の男が地下世界にあると思われる謎の組織の一員であり、その組織では「イストワール」に入るためのカギとしてノワールに狙いを定めており、シエルというメイガスがマハトの命令でノワールの監視役としてカナタのもとに送り込まれているということ。このあたりが本筋に絡んだ話であり、一時期は組織の命令によってシエルがカナタを排除してノワールを奪う寸前までいったが、マハトが計画を変更してカナタのもとにノワールを置いて動向を注視することになり、シエルは引き続きカナタの傍でノワールを見守ることとなったが、シエルはいつしかカナタに惹かれていたので結果的にはシエルにとってこれは幸いでした。

どうやらノワールは地下世界でかなり昔に進められていた何らかの計画「パスカル計画」に関わるメイガスであったようだが記憶を失っており、マハトや彼の属する組織はその計画の内容はある程度は把握しているようだがノワールに関してはよく分かっていないようです。そうした状況で第1クール終盤ではシルバーストームという災害級の巨大エンダーズとの大決戦が描かれ、その戦いのクライマックスにおいて窮地に陥ったノワールに異変が起こり、黒ノワールといえる外見の「ミステル」という別人格が現れてメイガスとしての本来のパワーを発揮してシルバーストームの核を仕留めて戦いを終わらせたが、戦いの後もノワールの人格は消えたままで、大人しくて可愛かったノワールは鬼嫁みたいな意地悪女のミステルのままになってしまいカナタは大ショックを受ける。また、第1クールのラストではカナタの兄貴分でカナタの過去について何か重大なことを知っているらしきトキオが実はマハトと旧知の仲でしかも敵同士っぽいことも分かったりして、そこで第1クールが終わって第2クールの開始を待つこととなりました。第2クールではいよいよ物語の本筋が描かれ、イストワールやノワールやカナタの謎も明かされて物語は完結することが期待されています。

そうして始まった第2クールの第1話である今回は、カナタとミステルの心の交流が描かれる話となりました。カナタは早くノワールが元に戻ってほしいと思っており、ミステルには消えてほしいと思っているのだが、同時にいきなり未来の世界に望まぬ形で覚醒して戸惑っている様子のミステルのことも気にかけていた。ミステルは過去のパスカル計画のことについて記憶しているようなのだが、そのことについてカナタたち未来世界の人間たちには話そうとはしておらず「マスターのいない世界に興味は無い」と言って心を閉ざしており、ミステル自身も早くノワールと人格が入れ替わり自分は眠りにつくことを望んでいた。そんなミステルを見て、ボロクソに言われて閉口しながらもカナタはノワールと同じような心細さを感じて気遣うようになっていた。

それでメイガス専門家のマリアに「心に刺激を与えたら人格の入れ替わりを促すかもしれない」と言われたという理由で、カナタはミステルを連れてノワールとの想い出の場所を巡ることを提案する。ミステルも人格の入れ替わりは自分の望みでもあると言ってその提案に乗り、カナタはミステルを連れて、ノワールと一緒に行った市場や酒場などを巡る。そこでミステルは人間が地上に文明を復興していることに驚きを示しますが人格の入れ替わりは起こらない。

そこでカナタは「あそこに行くしかない」と言って第1クールの水着回で訪れたプールに行く。いや他にもノワールとの想い出の場所はあるだろうに、なんでよりによってプールなのか?お陰でいきなりの水着回の再来でカナタには感謝しかない。何故かついいてきたエリーとアンジュの水着姿も拝めてカナタに感謝です。そして黒ノワールであるミステルの水着姿も拝めました。まぁ水着はノワールと同じダサダサのやつでしたけど。ただ、別にカナタは視聴者サービスのためだけにプールに来たわけではなく、本当はプールのイベントでやっていたシエルのコンサートをミステルに見せたかったみたいです。これを見てミステルは、人間がメイガスの唄を喜んで聞いて盛り上がっているのを見て感動していました。それはどうやらかつてミステルのマスターであるパスカル博士が「パスカル計画」で目指した理想形に近いものであったようです。

カナタの真の狙いは実は人格入れ替わりではなく、単にミステルに今の時代の人間たちに興味を持ってもらいたかったのです。そうして世界に背を向けて心を閉ざすのではなく、ミステルにも今の時代を楽しんでほしいと思い、それで「ノワールとの想い出の場所」という名目で人間がたくさん集まる場所ばかり巡っていたのです。そうしたカナタの真意に気付いたミステルは、自分もカナタに対して素直になろうと思い直し、初めて隠していた自分の本心を打ち明ける。

それは「この世界に興味は無い」と言っていたのは実は嘘だったということでした。ミステルは本心では「マスターに会いたい」「会えなくてもせめてマスターがどうなったのか知りたい」と思っており、それが未練となっているので眠りにつくことが出来ず人格が入れ替わらないのではないかとカナタに言う。それを聞いてカナタはノワールを拾った遺跡に行きパスカル博士の手掛かりを探そうとミステルに提案する。それは人格を入れ替えてノワールに会いたいからという理由もあったが、それ以上にミステルの望みを叶えてあげたいという純粋な想いの方が強かったといえます。

そうして2人はシエルも伴って遺跡に行きますが、ノワール発見時に傍にあった謎のコフィンは消えていた。あのコフィンはおそらくパスカル博士の乗機だったはずなのだが、実はあのコフィンはマハトの組織が既に回収済みであり、シエルはそのことを把握していましたがカナタにそれを明かすことは出来ず、落胆するカナタを黙って見守ることしか出来ず苦しい立場です。ただミステルはカナタが持っていたノワール愛用のカメラがパスカル博士のカメラであることに気付き、それがこの遺跡に遺されていたということはパスカル博士は死んだのだと理解し、それで未練が無くなったのか、それとも初めて「ノワール」という名を口にしたのがキーワードだったのか、とにかくノワールに人格が入れ替わり消えてしまいます。

そうしてカナタとシエルはノワールを連れて自宅に戻り、ノワールに人格が入れ替わっていた間のことを覚えているのか質問するがノワールは何も覚えていなかった。結局はノワールの本来のマスターであるパスカル博士のことも何も分からずじまいとなってしまいカナタはガッカリしますが、ミステルがイストワールについて何か知っている様子だったことから、イストワールに行けば何か分かるかもしれないということに気付く。それでノワールが「イストワール」という言葉をオウム返ししたところ、突然ミステルに人格が入れ替わり、ミステルが「そうだ!イストワールに行こう!」と張り切って言い出すものだからカナタがビックリしたところで今回は終わり次回に続きます。

もしかしたら「イストワール」という言葉がノワールからミステルに人格が切り替わるパスワードなのかもしれませんが、これまでにもノワールが「イストワール」という言葉を発したことはあったようにも思えるのでハッキリしたことは分からない。また、以前はイストワールにあまり興味を示していなかったミステルがどうして急にイストワールに行こうと言い出したのかも謎です。そのあたりは次回に説明があるのでしょう。とにかくこうしてカナタ達がイストワールを目指すことで物語の本筋がいよいよ動き出しそうで楽しみになってきました。また、今回はトキオが何やら人探しをしている場面も描かれており、おそらくマヒトを探しているのだと思われます。トキオとマヒトが出会うことも物語の核心に迫る要因になると思われるので、これも今後楽しみですね。そういうわけで次回も期待したいと思います。

 

 

望まぬ不死の冒険者

第1話を観ました。

この作品はなろう系ラノベが原作で、異世界を舞台にしたハイファンタジー作品のようです。レントという10年ぐらい冒険者をやっているがあんまりパッとしない男が迷宮で龍に喰われてしまうのだが、どういうわけかアンデッドのガイコツ男として目覚めてしまい、それでも上級冒険者になりたいという夢を捨てきれず、弱い魔物であるガイコツ男のままでも魔物を狩って実績を上げていこうと四苦八苦して、何とか工夫して戦えるようになり、そうしていると倒した魔物のエネルギーを吸収して進化出来るようになり、グールに進化したというところで第1話が終わりました。このまま頑張っていけば人間と変わりない姿にまで戻れるのかもしれませんね。

まぁそういう話なんですけど、今回の絵面としてはガイコツ男がガイコツと戦ったりスライムと戦ったりして、主人公は喋れないからモノローグだけだし、ずっとガイコツだから表情も無いし、なんとも地味で面白くなかった。これは多分、主人公が他の人間と絡むとちょっと面白くなると思うのです。今回はずっと1人だったから地味でどうしようもなかった。だから今後はもうちょっと面白くなるんだろうとは思いますが、それにしても基本的に話が面白くないようにも思えるし先行き不安な作品です。まぁそれでも一応ちょっと様子見はします。

 

 

道産子ギャルはなまらめんこい

第1話を観ました。

この作品は漫画原作で、北海道の北見市という田舎を舞台にしたラブコメみたいです。東京から北見市に引っ越してきた主人公の男子高校生の翼が北見市の寒さや広大さを理解しないまま引っ越し先の自宅に徒歩3時間の場所でタクシーを降りてしまい絶望していたところ、バス停でバスを待っていたギャル風の女子高生の美波に出会って助けられ、後日、転校先の学校で美波と同じクラスで隣の席となった翼は教室で美波にブランケットを貸してもらったり、一緒に下校したり、美波の家に遊びに行ったりして仲良くなっていくというのが今回は描かれました。

基本的にはちょっと地味で陰キャ寄りの翼に対してギャルの美波が積極的に優しく接して仲良くなってくれるという、よくあるパターンのラブコメであり、転校したら可愛い子と出会って仲良くなるとか、いきなり出会って気になっていた子と同じクラスで隣の席になったりとか、ちょっとエロいハプニングがあったりして2人の距離がトントン拍子に縮まっていったり、ギャルっぽく見えた子が実はピュアな良い子だったりとか、ストーリー展開はベタベタなよくあるタイプのラブコメです。

ただ、この作品の大きな特徴は、それら全てが北海道の雪深い田舎という地域性に基づいて説得力のある描写になっていることなのです。何の脈絡も無くベタベタなラブコメが展開されているわけではなく、それら全ては北見市という土地柄ならではの説得力がある描写なのです。バス停での出会いも北見市の寒さと広大さゆえであるし、いきなり美波が翼に興味を示すのも、美波が東京に憧れを抱く田舎の女子高生なので翼が東京からの転校生だと聞いて興味を持ったからです。美波が初対面なのに腕を組んだりしてきて翼が意識してしまうのも、寒いから身体をくっつけるのが普通の感覚になっている美波に対して、そういう感覚の無い翼が必要以上に意識してしまったからであり、寒いので鼻水が垂れてしまうのにあんまり抵抗が無い美波に対して、そういうのに免疫の無い翼はビックリして変なフェチに目覚めてしまってますます美波が気になってしまったりする。

学校の教室で再会した後も、北海道の教室の寒さが想定外だった翼が凍えていると美波が持ってきていたブランケットを貸してくれて助けてくれて2人は更に仲良くなり一緒に下校して、北見市では冬は寒いから外で遊んだりしないのだと美波は言い、翼に家に来るよう誘います。美波としては単に友達になったのだから学校外でも遊びたくなっただけであり、冬は互いの自宅で遊ぶのがスタンダードだから家に誘っただけなのだが、翼にとっては女の子の家にいきなり誘われて特別な意味のように思えてしまう。それで美波の家に行くと、家の中は暖房が効いていて美波は薄着で、しかも今日は親が居なくてラッキーだとか言うので翼はエロいことを想像してしまう。だが親が居ないと床暖房の効いているリビングを使い放題という意味で美波はラッキーと言っていただけだったりして、翼はいちいちカルチャーギャップで振り回されてしまう。しかもなんか精液っぽい北海道特有の飲み物が出てきて、それが美波のオッパイの上にぶっかけられたり、リビングで映画を観てると床暖房で温かくて美波が下着同然の格好で無防備に寝てしまったり、色々と翼の理性は攻撃を受けることになる。最後は理性のあるうちにそそくさと帰ろうとする翼を下着みたいな格好で外まで見送りに出てきた美波に慌ててマフラーをかけて優しさを見せた翼が美波に誘われて北海道のコンビニで名物を喰ったりして仲を深めるところで終わり、とても楽しい第1話でした。

こうして地域性がちゃんとストーリー展開のカギになっていて、しかもちゃんとギャグとしても成立しているというのがとても好感の持てる作品でした。むしろストーリー自体が奇をてらったものであったなら、こうした地域性というものが霞んで見えてしまいますから、地域性を際立たせるためにはストーリー自体はベタである方が正解なのでしょう。ベタなストーリーには安定感と安心感がありますから、そこに地域性という新奇な要素が加わることで面白さを増して、結果的にこのような良作となっているのだといえます。ただ、それはあくまで第1話単体での話であり、1クール通しての評価を考えるならば、ベタなストーリーが続くとさすがに安定感を通り越してマンネリ感が高まるし、地域性という新奇な要素も慣れてきて新鮮味が少しずつ失われていくでしょう。だから序盤はこれでいいけど、中盤以降はストーリーも工夫が必要になっていく。当然そのあたり準備は出来ているのでしょうから期待して観ていきたいと思います。

 

 

愚かな天使は悪魔と踊る

第1話を観ました。

この作品は漫画原作のラブコメ作品で、悪魔である主人公の阿久津雅虎が人間に化けて人間界の高校に転校してきてカリスマ性のある人間を仲間に勧誘しようとしたら、その対象として選んだクラスメイトの可愛い女子である天音リリーが実は悪魔にとって仇敵である天使だったというお話が第1話では描かれました。

なんか悪魔の国は天使による攻撃を受けていてヤバい状態らしくて、形勢逆転のためにカリスマ性のある仲間が必要だそうです。阿久津は悪魔だが妙に律儀で仲間想いで悪いヤツではなさそうですが天使のことは大嫌いみたいです。一方でリリーの方は普段は人間のフリをしている時はブリッ子していますが本性は高慢な性格なのか、あるいは悪魔に対しては容赦ない性格であるからなのか、阿久津が悪魔だと気付くと攻撃的になり阿久津は消滅させられそうになるが、何故かリリーは阿久津を消滅させずに枷のようなものを嵌めて下僕にした。それによって阿久津は悪魔の世界に帰れなくなってしまったようです。

どうしてリリーが阿久津を殺さなかったのかというと、リリーには何か別の目的があるみたいですが、今回はそれが明かされる前に終わってしまったので、まだ物語の肝心の部分は不明のままです。おそらくそこからラブコメ展開が始まっていくのだろうと思われます。だからまだ面白くなるのかどうかは分からない。共に周囲に正体を隠した天使の女と悪魔の男の秘密の関係という、面白くなりそうな基本設定ではあるのですが、調理の仕方次第でしょうね。第1話を観た印象ではどうも雑なところが目立ったので不安は結構ある。ただリリーがとても可愛いので様子見するには十分すぎる。そういうわけで次回に期待したいと思います。

 

 

休日のわるものさん

第1話を観ました。

この作品は漫画原作で、スーパー戦隊と戦うような悪の組織の幹部の休日を描いた日常コメディみたいですね。第1話を観てみたところ、悪の幹部さんが休日を大切にしている様子とか、可愛いものが好きな様子とかがギャップ萌えで面白いというタイプの笑いのようですが、個人的にはこういう笑いはあまり刺さらなかった。というか正直、何が面白いのか分からなかった。ストーリー重視型の作品の場合は第1話で全く面白くなくてもあと何話か見てみようと思えるものですが、こういう純粋ギャグ作品の場合はこの第1話で作品としての特色を出しているものですから、おそらく1クールずっとこんな感じなんでしょう。つまり、この作品は私の嗜好に合うものではないということであり、1話切りさせていただくことにします。