2023年秋アニメも折り返し点となり、ここで一旦、個人的な今期アニメの折り返し時点ランキングを整理してみました。11月14日深夜に録画したエピソード分までのランキングです。
なお、既に視聴を打ち切っている作品は×マークをつけています。
◆SSランク(別格の作品)
Dr.STONE NEW WORLD 第2クール
◆Sランク(大満足した作品)
1位 進撃の巨人 The Final Season 完結編 後編
2位 ティアムーン帝国物語 ~断頭台から始まる、姫の転生逆転ストーリー~
3位 オーバーテイク!
4位 カノジョも彼女 Season2
5位 君のことが大大大大大好きな100人の彼女
6位 16bitセンセーション ANOTHER LAYER
7位 Helck
8位 柚木さんちの四兄弟。
◆A+ランク(満足できた作品)
9位 葬送のフリーレン
10位 薬屋のひとりごと
11位 星屑テレパス
12位 ミギとダリ
13位 SHY
14位 ウマ娘プリティダービー Season3
15位 聖剣学院の魔剣使い
◆A-ランク(普通に観れた作品)
16位 SPY×FAMILY Season2
17位 MFゴースト
18位 アイドルマスター ミリオンライブ!
19位 経験済みなキミと、経験ゼロなオレが、お付き合いする話。
20位 ひきこまり吸血姫の悶々
21位 豚のレバーは加熱しろ
22位 ブルバスター
◆Bランク(退屈だった作品)
×23位 鴨乃橋ロンの禁断推理
×24位 暴食のベルセルク
×25位 私の推しは悪役令嬢。
×26位 新しい上司はど天然
×27位 でこぼこ魔女の親子事情
×28位 冒険者になりたいと都に出て行った娘がSランクになってた
◆Cランク(苦痛だった作品)
×29位 川越ボーイズ・シング
×30位 婚約破棄された令嬢を拾った俺が、イケナイことを教え込む
×31位 ポーション頼みで生き延びます!
×32位 僕らの雨いろプロトコル
×33位 帰還者の魔法は特別です
×34位 攻略うぉんてっど! ~異世界救います!?~
×35位 はめつのおうこく
クール開始当初は全部で45作品を視聴対象にして第1話を観ましたが、9作品を1話切りして視聴対象作品、ランキング対象作品として36作品が残りました。そして現時点では既に途中で視聴を打ち切った作品が13作品あり、現時点で視聴を継続している作品は23作品であり、この中には既に1話限りで完結した「進撃の巨人」も含まれています。だから実質は現在視聴継続しているのは22作品なのですが、この22作品というのはクール折り返し時点の作品数としては通常通りといえます。
既に視聴を打ち切った作品に関しては、視聴打ち切りの判断が誤りである場合もあるので、一応は打ち切った後の1話分のエピソードも最終チェックで観るだけは観て確認はするんですが、現状は多くの作品は視聴再開した方が良いと思わせるような印象が無かったので、既に完全に視聴を止めています。そんな中で「はめつのおうこく」はまだ一応は最終チェックは済んでおらず現時点では視聴再開の可能性は無くなってはいません。
今期が世間的に見て豊作なのか不作なのかというと、間違いなく「豊作」と言っていいでしょう。やはり新作アニメの大本命の「葬送のフリーレン」と「薬屋のひとりごと」の人気が盛り上がっていて、続編アニメでは「呪術廻戦」の人気も盛り上がっているからです。またダークホース的には「君のことが大大大大大好きな100人の彼女」の人気も高く、もうこれだけで「豊作クール」の条件は満たしていると言っていいでしょう。「ウマ娘」や「SPY×FAMILY」の人気がクール前半はイマイチ盛り上がっていなかったのは予想外でしたが、それでも「豊作クール」だと言っていいでしょう。
まぁでも、そういうのはあくまで世間的な人気の話であって、私がアニメ作品のランキングの評価基準に求めるものとはズレがあるので個人的にはどうでもいい話です。要するに世間で人気のある作品というのは、幅広いアニメファン層に支持される作品ということであり、それは内容の良し悪しよりも「懐の広さ」が重要になってきます。玉石混交、様々なファンの声を受け入れることが出来る包容力がある作品が人気が盛り上がるのです。
特に私みたいにストーリー重視のアニメファンというのは少数派であり、ただひたすら良い「アニメーション作画」を堪能するためにアニメ作品を観ている人や、キャラ萌えで盛り上がるためにアニメ作品を観ている人の方が多数派です。特に今の時代はそういう共通の嗜好を持った人たちが多く集まってコミュニティで盛り上がることによって作品人気が形成されます。
ストーリー内容が深く理解出来なくても、作画やキャラの魅力というのは分かりやすい。だからそっちの話題で盛り上がる方が敷居が低くてたくさんの人が集まる。そういう人たちを多くコミュニティに受け入れる余地の多い作品ほど人気作になるものなのです。「葬送のフリーレン」や「薬屋のひとりごと」はそういう作品なのです。「呪術廻戦」などは100%そっちに振り切った作品と言っていいでしょう。
そのことが悪いとか、嫌な時代になったものだとジジイみたいな嫌味を言う気もありません。そもそも良作画もキャラ萌えも私は嫌いではないです。ただ作画やキャラ萌え要素で作品の順位をつける自信が無いだけです。だからストーリー重視で順位をつけているのであり、そうなると例えば「葬送のフリーレン」において作画やキャラ萌え部分を取り除いたストーリー中心の評価をするとなると、決して今期のナンバーワンの作品というわけにはいかなくなる。だから世間的な作画やキャラ萌え中心の人気作ランキングは私のランキングとはあまり関係ないということになるのです。
そういうわけで私の今期の折り返し時点のランキングというのが冒頭で掲示したものなのですが、世間的なランキングとは全く違うものではありますが、これはこれでやはり今期は豊作クールになるんじゃないかと思っています。まだ折り返しなので大豊作クールになるかどうかはさすがに分かりませんが、今期はちゃんと凄い作品もあるし、クール後半に更に盛り上がってきそうなSランク作品も多いので、大豊作クールになる見込みはあります。
現在の視聴継続中の22作品に完結した「進撃の巨人」を加えた23作品のうち、現時点ではSSランクが1作品、Sランクが8作品、A+ランクが7作品、A-ランクが7作品となっています。これらの各ランク間の作品の上下移動はまだそれなりにありそうですが、極端に大きな変動は無さそうに思います。まぁまだクールの半分は残ってますからまだ分からないんですけど、クールの半分も終わっているから既に固まっている部分も多いとも言える。
このぶんでいくとSランクは最大10作品ぐらいになる可能性はあり、そうなるとSSランクも含めるとSランク以上が11作品となり、量的に十分に大豊作クールといえます。また質的にもSSランクに圧倒的作品がありますし、それとは別に超別格の実質SSSランクの作品もあります。更に現状Sランク作品のジャンルもバラエティに富んでいて、終盤には感動出来そうな作品も幾つかあります。世間の人が納得しやすいような「バズらせ特化型」の作品は無くてちょっと地味な印象かもしれませんけど、個人的には大豊作クールの可能性は十分に感じており、各作品が終盤の展開に突入する12月はかなり充実したアニメ鑑賞生活が送れそうだと期楽しみにしています。
それで各ランクの現状ですが、まずは別枠として最初に「進撃の巨人」について触れます。今回は「折り返し」ということで、各作品の動向を述べるのが趣旨となっており、別に作品の総評をする場ではありませんから、既に完結して評価の定まったこの作品の内容について詳しくは触れません。今期の11月4日深夜に1話のみの85分の特別番組として、実質の尺に換算すると約4話分で放送された「進撃の巨人 The Final Season 完結編 後編」は完璧な最終話として異例のSSSランク評価としました。通常の「進撃の巨人」の各シリーズや、3月に放送した「完結編 前編」は全てSSランク評価でしたが、今回はそれら全てに比べて更に明確に上位にランクすべき内容だったのでSSSランクとしました。そして、通常の1クールアニメに比べて総尺が3分の1程度と少なかったので話数補正で2つ分ランクを下げてSランク最上位に置くことにした次第です。かなり異例の措置ではありましたが、総合的な満足度で言えば、やはり他のSランク作品の1クール分よりは格上感があり、11話分あるSSランクの「Dr.STONE」よりはさすがに満足度は低いという印象で、この位置が妥当なのではないかと思える。「Dr.STONE」の下位扱いでSSランクに置くことも考えたが、そうなると「後編」だけで「Dr.STONE」と同格みたいに見えてしまうので、そこはやはり明確に差をつけたかったのでSランク最上位としました。「前編」と合わせた年間ランキングではおそらく「Dr.STONE」よりも上位となり、年間総合1位となると思います。
そういうわけで「進撃の巨人」は実質はSSSランクであり、その下にSSランクの「Dr.STONE3期」があり、Sランクの現状の実質1位は「ティアムーン帝国物語」、実質2位は「オーバーテイク!」、実質3位は「カノジョも彼女2期」、実質4位は「君のことが大大大大大好きな100人の彼女」、実質5位は「16bitセンセーション ANOTHER LAYER」、実質6位は「Helck」、実質7位は「柚木さんちの四兄弟」という感じになっています。
更にここにA+ランクから「葬送のフリーレン」「薬屋のひとりごと」が上がってくる可能性はありますが、そのためには2作品ともこれまでよりも物語のペースアップが必要でしょう。ただ2作品とも連続2クール作品の前半クールですから終盤の盛り上げが期待出来るかどうかは未知数ですね。また「ウマ娘プリティダービー3期」や「SPY×FAMILY2期」がここから巻き返してSランクに届くにはよほどの盛り上がりが必要で、ちょっと望みは薄いと思います。
現状実質SSランクとSランクの8作品のうち、まずSSランクの「Dr.STONE3期」が常に別格であり、その下のSランク7作品のうち、「ティアムーン帝国物語」と「オーバーテイク!」の2作品がクール前半は特に安定してずっと強くて、同じように序盤から非常に強かった「君のことが大大大大大好きな100人の彼女」がちょっと勢いが落ちかけたところに、序盤から安定して面白くて徐々に調子を上げてきた「カノジョも彼女2期」が追い抜いて入れ替わって実質3位に上がったところです。ただ「16bitセンセーション」と「Helck」がクール後半は明らかに盛り上がってきそうなので、まだまだSランク全体の順位の変動はクール後半の方が本番だと思われ、まだまだ確定的なことは言えない。ただ、それでも「ティアムーン帝国物語」と「オーバーテイク!」の2作品のクール前半の安定感は無視出来ず、このまま2作品がクール後半も失速することがないならSランク内の実質1位争いに絡んでくるのは間違いないでしょう。
とりあえず現状Sランク以上の作品のうち、今期で物語が完結するのは「オーバーテイク!」「16bitセンセーション ANOTHER LAYER」「Helck」の3作品あり、今期の終盤がクライマックス的に盛り上がるであろう作品は「Dr.STONE3期」「ティアムーン帝国物語」「カノジョも彼女2期」あたりでしょう。このあたりはやはりここからのクール後半の期待度は高い。
では、まず現状SSランクの「Dr.STONE3期」は分割2クール作品の後半クール分にあたり、その前に更に1期と2期の積み重ねもあり、もともとが傑作アニメであり、特にこの3期の後半クール分はここまでの物語の中で最もストーリーが大規模になってドラマチックに盛り上がる部分ですから、もともと今期では「進撃の巨人」以外に敵は居ない状態だった。問題はむしろSランク1位なのかSSランクになるのかという点だった。そのあたり最初は様子見だったが、序盤を観終わった段階で予想以上に人間ドラマとしても出来が良くて、文句無しでSSランクに上げることにしました。現時点で今期分としては5話目まで視聴済みであり、他の作品よりちょっと少ないが、今期分は全11話ですから残り6話であり、ほぼ折り返し点と言っていい。とにかく各エピソードの満足感がダントツなので現時点でもクール後半がよほど崩れなければ下位作品に追い抜かれたりSランクに落ちたりすることは考えにくいが、ここからクール後半になると更に物語は盛り上がるので、ほぼ安泰と言っていいでしょう。
続いて現状Sランク実質1位の「ティアムーン帝国物語」は6話目まで視聴済みであり、お気楽な転生やり直しコメディなのですが、勘違いコメディとして非常に秀逸な作りになっていて、勢いのある作劇でありながら実はかなり緻密な構成になっていて、時には話の深みに唸らされるところもあり、感動的な展開もある。更になんといってもミーアを筆頭にキャラがみんな愛らしくて魅力的で、コメディ演出も冴えており、王宮物語の華やかさもあり、現状は隙が無い印象。原作既読派からは「端折りすぎ」との声もあるがアニメ派の私としては気にならない。クール後半に向けて気になるところは、ここ数話ギロチン回避作戦が進んでいないので、そろそろ学園編だけでなく革命回避のための内政エピソードも欲しいという点と、今期最終話までにギロチン回避が達成されるのかどうかという点。もし今期そのあたりが中途半端なまま終わるようならば、他に終盤に勢いのある作品が出てくれば追い越されて終わる可能性は十分にあるでしょう。それでも大崩れしなければSランクは安泰とは思う。
現状Sランク実質2位の「オーバーテイク!」は7話目まで視聴済みであり、F4レースを題材として若きレーサーの成長や過去に疵を持つフォトグラファーの人間模様が交錯する重厚な人間ドラマを描いたオリジナルアニメであり、キャラの心情描写が非常に丁寧な作品。重苦しい展開も多いが、キャラ同士の遣り取りが軽妙でカッコよく描かれており、演出もとても良いので決してウェットなドラマにはなっていない。基本的に前向きな気持ちになれる爽やかな良作です。レース場面もしっかり描かれていて迫力満点で、ドラマ面もレース場面も毎回見せ場があって見応えがある。オリジナルアニメなので先の展開が未知数だが脚本の質が非常に高いので最後まで綺麗にまとめると思う。最新話の展開を見ると終盤は予想外の展開で盛り上がる可能性もあり期待は大きくなったが、最後まで落ち着いた雰囲気で渋くて地味ながらイイ話でまとめるとは思うので、もしクール後半に他に爆発的な面白さの作品が追いかけてきたら追い越される可能性はあると思う。ただもうSランクは安泰だとは思う。
現状Sランク実質3位の「カノジョも彼女2期」は6話目まで視聴済みであり、ギャグ色強めの二股ラブコメの続編作品。1期の時はあまり主人公に多くは絡まなかった3人目と4人目のヒロインもこの2期ではガッツリ絡んでくるようになったので1期の時よりも面白さは増している。イベントが少なめだった1期よりもラブコメ絡みのイベントも増えている。それでも元来が狭い世界で大したことはせず日常描写重視の作風なので派手さには欠けるのだが、もともと大真面目な行動がコメディになるという展開の作品なので地味な展開の中でしっかり笑える。そして意外に心情描写が緻密で構成も緻密であり話数を重ねる毎に面白さが増してくる構造になっているのでクール後半は更に面白くなることが期待できる。クール後半には大きなイベントも予定されていてラブコメ的にもかなりクライマックス展開が描かれる予定なので、このまま上り調子で最終話までいくのではないかと思える。ただ爆発力がある作品というわけではないので、最終順位は他の作品の動向次第で左右されそうに思う。
現状Sランク実質4位の「君のことが大大大大大好きな100人の彼女」は6話目まで視聴済みであり、一応ラブコメ作品ということになっているが実質はハイセンスなカオスギャグ作品。ただ序盤は意外にラブコメ要素が強めで、持ち前のギャグ要素も冴えていたので二重の意味で楽しめて序盤からスタートダッシュに成功したといえる。2話はギャグの神回で、3話はラブコメとして神回で、その他のエピソードもずっとハイレベルではあるのだが、最新2話は少し勢いが落ちた気もする。どんどん彼女が増えていく作品なのですが、彼女が増えるにつれてラブコメとしてカオスになってきて、ラブコメよりもカオスギャグの度合いが強まってくる。だから回を重ねるごとにカオスになっていく作品であり、今期分はここから物語的に盛り上がるわけではなくカオスギャグで勝負していくことになる。確かにそれが面白い作品なのですが、今期の他のSランク作品の物語的な面白さに対抗していけるかカオス過ぎてちょっと分からない。ただ作画も良くエロ要素も強く総合力も高いので期待感は強い。
現状Sランク実質5位の「16bitセンセーション ANOTHER LAYER」は6話目まで視聴済みであり、2023年のイラストレーターが過去にタイムスリップして美少女ゲームを作るという奇想天外な作品。クール前半は昔のパソコンや美少女ゲーム関連の懐かしいネタや、主人公コノハのキャラの強烈な印象、タイムスリップ設定の斬新さ、そして美少女ゲーム制作に賭ける登場人物たちの熱いドラマなどで十分に面白くてSランクに常駐することになった。ただ、この段階でおそらくまだ物語の本題は始まっておらず、最新話でコノハが遂に歴史改変を決意したところからこの作品の真の物語が始まる模様。ここからのクール後半は歴史改変とそれによる影響やタイムスリップ現象の謎の解明や黒幕の登場など、かなり怒涛の展開となる可能性が高く、今期の作品の中でここから大化けする可能性が最も高い作品といえます。ただオリジナルアニメなので実際どうなるかは全く未知数で、全く面白くない可能性もある。もしここから神作品に化けるようならばSランクの上位に食い込んでくる可能性もある。
現状Sランク実質6位の「Helck」は連続2クール作品の後半クール分となるが、今期分は6話目まで視聴済みであり、A+ランク中堅からスタートして徐々に面白くなってきて最新話が神回で遂にSランクに上がってきた。前半クールは面白くなりそうな予感はしつつも伏線を散りばめることが多くて話がなかなか進まなかったが、後半クールに入ってからは主人公ヘルクの過去編が始まり、話の進行はゆっくりではあったが前半クールの伏線が回収されていき、物語も盛り上がってきて謎もかなり解明されて人間ドラマも最高潮に達した。序盤のスローペースを加味して低めの順位だが最新話だけの評価ならばトップクラスであり、おそらくここからのクライマックス展開は最新話以上に盛り上がってくると思われるので、この作品もクール後半に大化けする可能性が非常に高い作品といえます。しかもこっちは原作ありの作品であり、ここからかなり盛り上がるのは確実らしい。ここまでが若干スローペースだったハンデはあるので、ここからの盛り上がりがどの程度か次第で最終順位は変わってきそう。
現状Sランク実質7位の「柚木さんちの四兄弟」は6話目まで視聴済みであり、両親を亡くした四兄弟を中心として描いたハートフルなホームコメディなのだが、かなり良質な作品です。序盤が四兄弟それぞれの過去編で、その後が最新話まで恋愛絡みの話になっていて物語の方向性はまだよく見えていない。普通はそういうストーリー面の弱さがあればA+ランクに落ちそうなものだが、この作品の場合はとにかく個別のエピソードが非常に濃厚で完成度が非常に高い。単なるイイ話のレベルを超えて毎回必ず予想外の展開で人間性の深いところを魅せて綺麗に話をまとめて感動させてくる。お陰で、そろそろA+ランクに落とそうと思いつつ、どうしても落とすことが出来ない状態が続いている。これでもしクール後半が物語が盛り上がってくれば意外に躍進するかもしれない。逆にこのまま物語に大きな動きが無いまま1クール終えるようならばやはり最終的にはA+ランクに落ちそうではあるのだが、この作品の場合はそのままSランクをキープしてしまいそうにも思えてちょっと分からない。
また、現状A+ランクの作品は「葬送のフリーレン」「薬屋のひとりごと」「星屑テレパス」「ミギとダリ」「SHY」「ウマ娘プリティダービー3期」「聖剣学院の魔剣使い」の7作品ですが、「葬送のフリーレン」「薬屋のひとりごと」の2作品に関しては準Sランク作品と言ってもよくて、今後ストーリーが盛り上がってくればSランクに上がることは十分あり得ます。また、クール後半の展開次第ではA-ランクから「SPY×FAMILY2期」がA+ランクに上がってくる可能性はあります。逆に「ウマ娘プリティダービー3期」と「聖剣学院の魔剣使い」の2作品に関してはA-ランクに落ちる可能性は感じるが、あまり可能性は高くはないとは思います。
A+ランクでは現状では「葬送のフリーレン」と「薬屋のひとりごと」が別格という印象だが、下位作品もクール後半に盛り上がりそうな作品が揃っていて今後はかなり順位の入れ替わりが激しい混戦が予想されており、「葬送のフリーレン」と「薬屋のひとりごと」もSランクに上がれないままであるならば下位作品に追い越される可能性も十分あるといえます。
まず現状9位の「葬送のフリーレン」は10話目まで視聴済みであり、1作品だけ消化話数が多めなのは初回が2時間放送で4話分一挙放送だったからです。全28話の連続2クール作品の前半クール分であり、まだ物語が本格的に盛り上がってきていない状態ですが、10話まで進んでそうなのですから、そもそもずっとこういうペースで進んでいく作品なのかもしれない。全体的にクオリティが非常に高いので世間的には一番に評価されがちな作品ですが、個々のエピソードの完成度は高くてもどうしても話は薄めなので私の場合はなかなかSランク評価までは出来ない。ここから話が盛り上がれば文句無しにSランク。
現状10位の「薬屋のひとりごと」は連続2クール作品の前半クール分であり、6話目まで視聴済みです。架空の中華王朝の後宮ミステリーだが、序盤はミステリーとしてよりも後宮の人間ドラマとして盛り上がっていた。更に現状は主役の猫猫のキャラ重視の構成になっていて確かに楽しくて全体的にクオリティも高いのだが、物語は面白くなりそうであまり盛り上がってはいない。現状は伏線を置いていく段階であり、いずれ大きく盛り上がってきそうだがスロースタートなのだろうと思う。クール後半に第3話レベルの神回が続いたり、物語が盛り上がってくるようならばSランクに上がる可能性は高いとは思う。
現状11位の「星屑テレパス」は6話目まで視聴済みであり、自称宇宙人の少女とロケット同好会が宇宙を目指すちょっと不思議なお話。きらら系の日常萌えアニメなので基本的にお話は薄めでユルいギャグが主体だがキャラが可愛らしい。ただ毎回必ずイイ話で綺麗にまとめてちょっと感動させてくる手堅さがある。クール前半はコミュ症気味の主人公が成長する割と地味な展開だったが、最新話で同好会の活動が本格化してロケットの話も盛り上がり始めた。おそらくクール後半はモデルロケット選手権大会の話が軸になるのだろうけど、ユウの正体に関する話で感動展開になればA+ランク最上位まで行くかも。
現状12位の「ミギとダリ」は7話目まで視聴済みであり、謎めいた双子の兄弟が暗躍するシュールギャグとミステリーという2つの側面を持った異色作です。ギャグがかなり斬新で面白いのだが、序盤はどういう話なのかよく分からずギャグの方が目立っていて、しかもギャグが斬新すぎてちょっと評価が難しくてA+ランクとA-ランクの境界線あたりの作品でした。しかし最近の数話で一気にミステリー展開が進んできて、相変わらずギャグも冴えてるのもあって評価が上がってきた。物語は完結まで描かれると思われ、ここから最終話まで更に面白くなっていくと思われA+ランク最上位までは行くかもしれない。
現状13位の「SHY」は7話目まで視聴済みであり、新米スーパーヒーローの女の子の成長物語みたいな明るい萌えアニメのようなものを想像していた人も多いでしょうけど、実は結構シリアスなドラマです。ただキャラはポップで可愛らしくて日常エピソードも結構あるので本筋の真面目さとのギャップはある。基本的にストーリーには深みがあり良作なのだが、深みとスケール感がありすぎて1クールで描き切れる内容ではない。作品としての潜在力はかなり高いが、ここまでは前フリ的な内容であり、今期はどう考えても中途半端に終わるだろう。それでもクール後半はかなり怒涛の展開になるだろうから期待大。
現状14位の「ウマ娘プリティダービー3期」は6話目まで視聴済みであり、萌えアニメとしては完成度は高いが、クール前半は3期独自のストーリーはイマイチ盛り上がらず期待していたよりは出遅れ感は否めない。それでもおそらくクール後半は盛り上がってくるだろうし終盤はクライマックス展開になるだろうから順位は上がっていくだろうとは思う。それでもやはりクール前半にこれだけ出遅れていると、ここからよほど神展開でなければSランクには届かないだろう。むしろ逆に、クール前半のようなイマイチな感じがクール後半も続くようならばA-ランクに落ちる可能性も危惧しなければいけなくなってくる。
現状15位の「聖剣学院の魔剣使い」は6話目まで視聴済みであり、現代文明風の異世界に古代の魔王が少年の姿で転生してしまうという話であり、可愛くてエロい女の子がたくさん出て来る魔法学園モノ、つまり石鹸枠です。すごくありきたりな設定なんですが意外にストーリーは凝っていて、むしろ凝り過ぎて1クールで描き切れそうにない。見所はエロとギャグとアクションなんですが、これらが全てハイクオリティでエンタメ作品として完成度が高くどうしても低評価が出来ない。ただ、ちょっと息切れの兆候が見えるのでこのまま低調になればA-ランクに落ちるかもしれないが、ストーリーで盛り返すかも。
そしてA-ランクは現状では「SPY×FAMILY2期」「MFゴースト」「アイドルマスター ミリオンライブ!」「経験済みなキミと経験ゼロなオレがお付き合いする話」「ひきこまり吸血姫の悶々」「豚のレバーは加熱しろ」「ブルバスター」の7作品がある。このうち「SPY×FAMILY2期」はA+ランクに上がる可能性は高いと思われ、「豚のレバーは加熱しろ」「ブルバスター」の2作品は視聴を切ってBランク以下に落とす可能性もあります。
現状16位の「SPY×FAMILY2期」は6話目まで視聴済みであり、クール前半は面白くないエピソードが多めでかなり出遅れてしまったが、作品としての潜在力は高くて、面白い話はかなり面白いのでクール後半は十分にA+ランクに巻き返すことは出来るだろう。現在やっている豪華客船編はかなり面白くなりそうなので期待はしている。ただそれでも出遅れは響いているのでクール後半がよほど神展開でなければSランクは無理だろう。むしろまた面白くない話が混じってA-ランクに出戻るかも。
現状17位の「MFゴースト」は7話目まで視聴済みであり、公道レースを題材とした作品でありレース場面の完成度が非常に高くてクール序盤は完全に惹きつけられましたが、さすがにずっと同じコースを走ってばかりで少し飽きてきた。決勝レースになってから主人公以外によく知らないキャラがいきなり出てきてちょっとついていけない感じもある。結局ドラマ部分が弱いので主人公のレース場面以外に惹きつけるものが無い感じ。でもレース場面だけでとりあえず1クール完走は出来そう。
現状18位の「アイドルマスター ミリオンライブ!」は6話目まで視聴済みであり、現状の印象はごく普通のアイドルアニメという感じで、とりあえずキャラが可愛いから楽しく観れているという程度。ドラマ部分に過度な期待が無いぶん、やたらとキャラが多いこともむしろ可愛さ増量で問題は無い。あまり深く考えず気楽に楽しく観て1クール完走は出来そう。作りは丁寧なのでアイドルアニメとして王道の盛り上げ方をしてくれれば自然にA-ランク最上位ぐらいまでは上がりそうな気はする。
現状19位の「経験済みなキミと経験ゼロなオレがお付き合いする話」は6話目まで視聴済みであり、陰キャ童貞が経験済みのギャルと交際するというお話で、アニメでは割と珍しいシチュエーションのラブコメが意外に心情描写が丁寧に描かれている。丁寧なのは好感は持てるが、ちょっと童貞男のモノローグがクドめ。あと甘々すぎてちょっと飽きる。ライバルヒロインの登場で面白くなりかけたがフェードアウトしそうでちょっと心配。海愛の復活逆襲があれば順位も上がっていくかもしれない。
現状20位の「ひきこまり吸血姫の悶々」は6話目まで視聴済みであり、引きこもりで弱い吸血鬼の姫が将軍になってしまい強いフリをしなければいけないというコメディだが、やたらシリアスな話になったりして振り幅が大きい。基本的にストーリーは支離滅裂で、コマリという主人公を可愛くカッコよく魅せるためのキャラアニメと思う。あまり高評価は出来ない作品だが、とりあえずコマリや他のヒロイン達が可愛いので1クール視聴継続は出来るという、それ以上でもそれ以下でもない作品。
現状21位の「豚のレバーは加熱しろ」は6話目まで視聴済みであり、オタクが豚になって異世界転生するという話。主人公が豚呼ばわりされてブヒブヒ喜ぶのを見て楽しむ作品であり、本来1話切りすべきタイプの作品だが、意外とストーリーが面白いかもしれないと思ってここまで引っ張ってきた。しかし現状あまりよく分からないままで、ヒロインの可愛さだけで視聴継続出来てる状況。それもそろそろ限界で、ここまで話が分からないままだと最終話まで視聴継続は厳しいかもしれない。
現状22位の「ブルバスター」は6話目まで視聴済みであり、中小企業がロボットで怪獣と戦うリアル志向の作品だが、中小企業あるあるのリアル寄りのネタはほとんど面白くなくて観るのがキツいレベルでキャラも魅力に欠ける。ロボット戦も大して良くないし数も少ない。ただ巨獣というものがどうして生まれたのかの謎解きは興味がある。物語の完結まで描くようだし事態をどう収拾するのかについてもこの際見届けようかとは思う。でもつまらなさに耐えられず視聴を切るかもしれない。
Bランクは6作品あり、全て既に視聴を打ち切っている作品です。
「鴨乃橋ロンの禁断推理」は推理エンタメという感じの作品で、推理そのものはそこそこ面白く、キャラ同士のコメディの方が面白い作品だったが、本筋の物語が盛り上がらず推理やコメディの面白味だけでは飽きてきたので最後まで観たいという気が無くなり6話目で視聴を切りました。
「暴食のベルセルク」は最初から設定や世界観が全く好みではなくてどうせ切るだろうと思っていたんですが、キャラの魅力やテンポの良さ、ラブコメ的な面白さがあって意外に長く観れた。だがそれらも慣れてきてもともとの作品としてのつまらなさが勝ってきて5話目で視聴を切りました。
「私の推しは悪役令嬢」は最初は設定が面白いと思ったのだが主人公がチート無双を楽しみ出してつまらなくなって更に魔法設定がありきたりすぎて無理になった。たぶんクール後半は面白くなるのだろうと思うのだが、もはや興味も無くなったので5話目で視聴を切りました。
「新しい上司はど天然」は時々ギャグは凄く面白かったのだが、基本的なキャラや世界観が男同士が顔を赤らめ合ったり「可愛い」とか言い合ったりして、どうも「腐女子向け」っぽいノリが感じられ、また社畜ネタとかもちょっと好みに合わなくて4話目で視聴を切りました。
「でこぼこ魔女の親子事情」は日常ネタに振った面白いエピソードは結構笑えたが、魔法をメインに据えたエピソードは意味不明で笑えないものが多く、時々やる割とマジメな話も面白くなかった。回を追うごとにそういう笑えない話の方が多いと分かってきて5話目で視聴を切りました。
「冒険者になりたいと都に出て行った娘がSランクになってた」は丁寧な作りでキャラも好感が持てたのだが、話の展開がとにかくゆっくりで大したことが全然起きなくて、何か起こりそうな兆候はあるので後半は何かあるんだろうけど、待つ気も無くなって4話目で視聴を切りました。
Cランクは7作品あり、全て既に視聴を打ち切っている作品ですが「はめつのおうこく」は一応はもう1話観ての視聴復活の可能性は残っています。
「川越ボーイズ・シング」は最初は面白くなりそうな設定に見えたんですが、あまりにも話の中身が無かったので5話目で視聴を切りました。「婚約破棄された令嬢を拾った俺がイケナイことを教え込む」は主人公が自分の極論を押し通してドヤってるだけの内容で、話に全く共感できず4話目で視聴を切りました。「ポーション頼みで生き延びます!」は主人公無双すぎてご都合主義が酷く、展開も爆速でついていけず3話目で視聴を切りました。「僕らの雨いろプロトコル」はとりあえずeスポーツで美少女とか出して作ってみました的な粗雑な作品で全くつまらなくて3話目で視聴を切りました。「帰還者の魔法は特別です」は歴史改変モノだが改変前の歴史が全く不明なので作品の意味が不明で、見るに堪えず3話目で視聴を切りました。「攻略うぉんてっど!」はゲームのオープニングムービーみたいな雑な作品。視聴対象にしたのが間違いだったと後悔して3話目で視聴を切りました。「はめつのおうこく」はあまりに酷いグロアニメだったんですが酷すぎて逆に何かあるんじゃないかと思って6話目まで観てしまって後悔しました。