演繹法で読み解く

 

新居引渡の予定日は、2023年12月24日ということになっていましたが、

 

当時の担当さんからは「何事もなければ」という但書付きで言われており、

 

絶対にこの日で確定、というわけではありませんでした。

 

売り手側の一般常識として、「絶対に」とか「約束します」とか言っちゃうと、

 

万が一のアクシデントが発生した時にそれを守れなくなってしまうことで

 

トラブルになり得ることから、「必ずお茶を濁しましょう」、

 

というスローガンを鉄のおきてとして教わるのは仕方がないのかもしれません。

 

ですが個人的には、そういう姿勢は「頼りなさ」として映ってしまいます。

 

なぜなら、引渡日が決まらないと、引越日を決めることが出来ないからです。

 

新居が引き渡されたら、なるべく早く引っ越したいのがこちらの希望です。

 

しかし、そんな希望に一瞥もなく、「予定日はあくまでも何事もなければ」、

 

という不確定要素を強調するところに、寄り添い感の無さを突き付けられます。

 

売り手は、買い手の事情を一切慮ることなく自らの保身のみ主張している、

 

そういう姿勢がひしひしと伝わってくるので、頼りないなと思うわけです。

 

小林住宅において、過去に引渡予定日が遅延したケースがどの程度発生していて、

 

短かったケースはこういう状況で何日、長かったケースはこういう状況で何ヶ月、

 

とかそういう話を踏まえて相談に乗ってくれていれば、

 

少なくとも頼りないという感想は抱かないでしょう。

 

あなたが勝手にしたんでしょ、私は知りませんよ、

 

そういう突き放した内面が透けて見えているので、頼りないわけです。

 

 

 

引渡予定日というものが、通常どの程度遅延するものなのかわからないので、

 

引越は余裕を見て年明けになりそうかな、と考えていました。

 

万が一のアクシデントによるリカバリーを1週間程度と見積もったわけです。

 

そこに根拠はありませんが、年明けかなと漠然と考えていた理由は別にもあります。

 

 

旧居から今の仮住まいへの引越の契約をした際、新居へ戻る話もしたのですが、


やはり年末や年度末などの繁忙期は金額が跳ね上がる、と聞いていたからです。

 

仮住まいへの引越日は5月の中旬で、ゴールデンウィークを過ぎた通常期でしたので、

 

おそらくその時の金額の倍近くになるのではないか、というのが私の予想でした。

 

なので、繁忙期の年末を避けた年明けを、漠然と考えていたのです。

 

 

そこに、嫁は当初から異論を唱えていました。

 

曰く、やはり新年は、新しい家で気分良く迎えたい、

 

もはや時代の遺物となった集合住宅は新年を迎えるに相応しくない、との主張です。

 

「わかるけど、予定日って書いてるだけで、遅れるかもしれんからさ。

 

 それに、年末の引越代めっちゃ高いらしいから、年明けがええんちゃうか」

 

そんなやり取りを、仮住まいへ移る前後からずっと、何度か繰り返しました。

 

 

引渡予定日も近づいた11月下旬頃になると、嫁からの圧力も弥増してきました。

 

年末は引越代が高いと言うが、年末年始でどれだけ違うのか、

 

とにかく一回見積を取ってみろと、それで年末の引越が無理だと言うのなら、

 

私だけでも布団だけ持って新年の朝は新居で迎える、と別居も辞さない構えです。

 

そこでふと、思いました。

 

引渡予定日の1ヶ月前にもなって、小林住宅からは予定日を遅延しそう、

 

という連絡はありません。

 

予定日が遅れることは、仮住まいの賃貸期間が延びることに繋がりますので、

 

顧客に不利益を被らせることに了承を得ようとする動きがないことになります。

 

そんな不誠実なことを、小林住宅がするはずがありません。

 

ということは、引渡予定日は守られるだろうことが演繹法によって導き出されます。

 

 

そう思い至ってようやく、ある引越センターに電話を掛けることにしました。

 

 

 

過去記事で、引越の話を書いたことがあります。

 

 

その時の話は上のリンクの過去記事に譲るとして、最後にこのように書きました。

 

 なので次回、新居に戻る際には、まずは一括見積サイトに登録せず、

 前回利用した業者に直接、最優先で見積を取ってみようと思っています。

 そこで出される金額と、今回の金額を比較してみようと思います。

 

というわけで、某大熊猫引越センターに電話し、12月2日に訪問予約を取りました。

 

今回の予算としては、5月中旬に別の引越センターで引っ越した料金に、

 

年末繁忙期を考慮してもプラス2~3万円程度であれば決めようと思っていましたが、

 

それより高い金額を吹っ掛けられるのなら、改めて前回利用の引越センターを呼んで

 

相見積もりを取ろうと考えていました。

 

 

大熊猫の営業さんに、正直に事情を話しました。

 

・3年前、アパートから旧居への引越に大熊猫を利用した

 

・旧居から仮住まいへは、鬼電争奪戦に勝利した別の引越センターを利用した

 

・決め手は、想定の金額に合わせてくれたから

 

・大熊猫は2番目のアポで家の前まで来てくれたが、申し訳なくも門前払いした

 

・ただ、引越センターのクオリティ的には、大熊猫の方が良かった気がする

 

・なので、今回は一括見積もりを利用せず、まずは一本釣りで見積を取ることにした

 

と、まぁ色々話はしましたが、私が言いたいことは結局のところ、

 

前回仮住まいへ引っ越したのと逆ルートなのだから、基本的には前回と同じ料金で、

 

ただし年末繁忙期でいくらの割り増しを見込むのか、ということです。

 

「ちなみに、こちらの仮住まいに引っ越された時のトラックは、

 

 どのくらいの大きさでしたか

 

「えっと、どのくらいやったかな。そんな大きなやつじゃなかったと思いますけど」

 

「そうすると2トントラックですかね。でもこの荷物の量が全部乗りましたか?」

 

「え、そんな多いですかね? 前は1回で運んでくれはりましたけど」

 

「そうは見えないんですけどねぇ。一旦2トントラックでお見積させて頂きますけど、

 

 もし乗り切らなかった分は、お客様の方で運んで頂く形になりますが」

 

「わかりました」

 

仮住まいに引っ越した時のトラックは、そんなに長くなかったことを覚えています。

 

なので2トントラックで運べるのだろうと、仮に多少荷物が増えていたとしても、

 

段ボール何箱かなら自分で車を動かせばいいと、考えていました。

 

ここに、思わぬ落とし穴が隠されていることも知らず。

 

そのお話はまた後程、引越当日12月30日の記事に書きます。

 

 

 

さて、大熊猫の営業さんが弾き出した見積額は、前回の仮住まいへの引越代金に、

 

プラス7千円しただけの金額でした。

 

あれ、思ったより高くない。というか全然安い。

 

前回の引越センターの営業さんから聞いた話とだいぶ違う。

 

σ(´-ε-`)ウーン

 

前回の引越センターの営業さんが吹っ掛けたのか、大熊猫が破格に安いのか、

 

それとも思わぬ落とし穴のせいなのか(たぶんそれやろ)

 

真相は闇の中ですが(いやそれ↑やって)、年末引越に何の支障もなくなりました。

 

え、ちょっと待って!(꒪ꇴ꒪〣)

 

本当に年末引越になるとは思っていなかったので忘れていましたが、

 

仮住まいを退去する際は、1ヶ月前の通告が必要なのです。

 

今日は12月2日、既に12月末退去の期限を過ぎていることになります。

 

 

その場ですぐ賃貸業者に電話しましたが、契約条項にある以上、どうにもできない、

 

との返答でした。

 

「そこをなんとか! 大家さんに何とかお願いできないですか!」

 

食い下がると、では直接大家さんに電話して、認めてくれるというなら、

 

そこは賃貸業者として大家の判断にどうこう言うことはない、というので、

 

大家さんに電話しました。

 

「事情はわかりまっけど、賃貸業者さんに任せてますんで、どうもできまへんわ」

 

どちらも、相手に任せて自己判断しないというスタンスでした。

 

ということは、付け入る隙があるのでは( ✧д✧)キラン、という気がしました。

 

再度賃貸業者に電話します。

 

「大家さんは、業者さんに任せているので何とも言えないと仰ってまして」

 

「そうですか。まぁそこは……」

 

「なので!」

 

食い気味に続けます。

 

「任せているということなので、御社の方から、プッシュしてもらえませんか。

 

 12月末には出ますので、例えば1月分の家賃は半額でいいのでは、とかですね」

 

「フームナルホド、わっかりました。ちょっと一回大家さんと話してみますね」

 

「すみません、お願いします」

 

と、私が賃貸業者と話している間、大熊猫の営業さんに嫁が、

 

「ンー、チョットコレガ、高インデスネェ」(*・ノ3・)ゴニョゴニョ

 

と得意の片言日本語で囁き女将ばりのアシストをした結果、

 

「わかりました、もうこの金額でいいですよ」(´≧Д≦`)マイッタ

 

と、前回の仮住まいへの引越代金に合わせてくれました。

 

( ・∀・)=b グッジョブ!!!!

 

そして12月30日引っ越しで契約している時に賃貸業者から電話があり、

 

1月分の家賃は2万円にしてくれるということで了解を得たと報告がありました。

 

 

 

実は、恥ずかしながら、その後になって知ったことなんですが、

 

12月30日の引越にしたことが神タイミングであった最大の恩恵がありました。

 

所得税の住宅ローン控除には、入居した年の分の確定申告から適用される、

 

という超重要条件があったのです。

 

もし2024年1月の引越にしていたら、2023年分の所得税には適用されないのです。

 

 

もし万が一、嫁の、新年は新居で迎えたいという希望を無視し、

 

1月の引越にしたことで2023年から住宅ローン控除も受けられないとなったら、

 

嫁の怒りが爆発し命の危機に晒されていたやもしれません。

 

まさに、九死に一生を得た神タイミングでした。

 

 

 

そういえば引っ越しと言えば、エアコンダクトの穴開け問題も

 

重要なトピックですが、今日の記事では割愛しています。

 

それについてはまた後日、別記事で紹介したいと思います。

 

 

ここまでお読み頂き、ありがとうございました。