今回は前回のブログ(その時のブログはこちらから)でさわりだけ書いたチャイルドケアでの話からです。
具体的な話の方が分かりやすいかなと思ってその日に起きたことを書きはじめたのですが、言いたいことがぼけちゃうと嫌なので要約してみます。
この日はとても人懐っこくてスキンシップが大好きなMちゃんの部屋に行きました。
Mちゃんはいつも通り人懐っこくてすぐに近くに寄ってきました。
でもすぐに彼女の言動からちょっとした違和感がありました。
たとえ泣いていなくても子供たちがいつも以上に親や家族の話をする時ってたいてい何かある。
なのでしばらく様子を注意深く見ていました。
子供たちにとってトランジションが一番感情を揺さぶられやすいタイミング。
だから隠れていたことに気づけるきっかけにもなるし、学びも大きい時間です。
トランジションとは例えば室内遊びから外遊びに移動する、みたいな状況や場所を変える時です。
外に行く前に、おむつをしている年代の子供たちはおむつ替えをしたり、大きな子供達でもグループタイムをしたりトイレに行くことも含まれます。
人間ってどんな年代でも『変化』に対応するのって不安になって動きたくない時ありますよね。
子供たちも一緒で、このトランジションの時が色々な意味でとても忙しくなります。
Mちゃんは午前中の外遊びの時は、刺激もたくさんあったのでいつも通りに見えましたが、ランチが終わってお昼寝の準備になる段階で明らかに様子がおかしいことを確信しました。
この部屋のスタッフに“最近彼女の家族に何かあったのか?”と確認したら、両親が別居に踏み切ったところだったことを知りました。
このようなことはこちらでは全く珍しいことでなく、毎年このような家族の状況は何件かあります。
文化的な背景もあるのか、日本だと世間体や子供のためにと子供がある程度成長するまで我慢する両親も多いけど、こちらは子供たちが小さくても別居や離婚、子連れの再婚はそれほど珍しいことではないです。
日本を離れてしばらく経つけど(17年半)、日本でも時代の変化の流れもどんどん早くなってきているし、個人の意思を尊重することや変化していくことを許していける人が増えてきたので、別居や離婚がそれほどタブーなことでもなくなってきたとは感じます。
(私が元夫と離婚した時は90年代だったし、実家は田舎ではまだ肩身の狭い状況だったけどね。その頃の私は街に住むことの方が居心地が良かったので実家に戻ることなく一人暮らしを始めました。これもいい経験だったけど。)
私がMちゃんにできることは、『今この時この場所で』不安になっている彼女の感情を受け入れ安心感を与えること。
それだけ。
でも、これがあるかないかですごく違うと思っている。
その場の状況をスムーズに動かすために、悲しく不安な感情を置き去りにしたりされたりすることって多いですよね。
その時の状況や優先順位によってはそれは仕方がない時もたくさんあります。
私が正社員からカジュアルになった理由の一つでもありますが・・・・
チームの一員として部屋のルーティンをスムーズにこなしていく必要もあるし、子供たち全員のことも考えなければいけません。子供との対応以外の仕事もたくさんあります。
それも大切な仕事なのです。
でも、色んな経験と学びを通して、私の強みを生かしやりたいことは・・・
子供たちがどんな感情を持つことも受け入れること、そして感情を受け入れるのと感情的になって自分や他の人を傷つけることの違いをその場その場で根気よく体験を通して伝えていきたいんです。
これは一度やったからお終いでなく、繰り返し根気よくコンシスタントに伝えていくことが大切だと確信しています。
正社員の時からそれは心がけてはいましたが、カジュアルになったことで私自身が色んなしがらみから解放され何か吹っ切れた感じがしてこのことをとてもやりやすくなったんです。
カジュアルになったことで働く部屋も曜日も時間も実働時間も全て変わりました。
当日電話がかかってきて働くこともあります。
正社員さんの状況でも変わるので毎週イレギュラーです。
以前はこれが嫌だったんですね。
前もって予定をしっかり立てたかったんです。
予測できることが安心につながっていたんです。
子供が小さい時は母としてやることも多かったのでその必要もありましたから。
(空手のインストラクターもしていたし色々抱え込んでとにかく忙しかったからピリピリしてましたね)
湧き上がった感情を否定せず受け入れる事で、その感情を持つことに罪悪感を持つことなく安心を感じることができれば縮こまっていた心と体が緩み、また自らの意志で動き出せる。
これを、わざわざ『教える』という形で説教するのではなく、遊びの中で自然に取り込んでいけるのがオーストラリアの現場ではとてもやりやすいことも幸いしています
このことは思考だけで理解するのと、実際に意図をもって体感付きで行動するのでは腑に落とす感じがかなり違うと体験できていることもありがたいことです。
そして子供たちの感情を受け入れて寄り添っているけど、そこに強すぎるアタッチメントを持たずにある意味切り離している部分もあるので私自身が子供達の感情にあまり振り回されることなく冷静に対処できます。
そして伝えたことをすぐに理解させ改善させようとする執着もありません。
ただただ淡々とその時できることをしていく。
とくにカジュアルになったので、次その子供たちといつ会えるかは分かりません。
会えたとしても違う部屋にいたら接し方はまた変わります。
だからより『今ここ』を体験しやすいのかもしれません。
これって、親子のようにとても近い関係だとなかなか難しい所ですよね。
でも、(だからこそ)より影響も大きくなると思います。
私自身も今まで色々な問題に突き当たりそれに向き合ってきた辛く苦しい経験からくる氣付きや学び、そして魂の成長のために継続している学びをこの子供たちと関わる時にも惜しみなく使っています。
子供たちとこのようにかかわることで、子供たちの潜在意識のどこかに種として残り、彼らがある程度大きくなって何らかの問題や課題に向き合う時に、何らかの刺激でこの種が発芽したらいいなぁと感じています。そのような意図をもって常に子供たちと接しているんです。
家庭の状況によってはこのような時間を持つことが難しい子供たちもいますからね。
感情との関わり方をはじめ、クリスタルや色彩心理、神聖幾何学、キッズヨガ(保育士の資格を取る時にキッズヨガのインストラクターの資格も取ったんだよね)、靈氣のエネルギー、そして『カバラ思想の生命の木理論』などもフルに活用し子供たちと接することで、彼(女)らの魂にたくさんの種を蒔いています。
その種がいつ発芽するのか、最後まで育つのかの保証はない。
でも、小さい時に私と一緒に過ごした体験の種が顕在意識の中では忘れ去られたとしても、潜在意識のどこかにあることで、彼(女)たちが成長し、それぞれの課題や困難が立ちはだかった時に、何かの刺激で発芽するかもしれない可能性を信じて続けています。
(この種を蒔くことについて今までたくさん来ていたメッセージの伏線が最近の神聖幾何学の学びや以前から送られ続けている888のメッセージなどと繋がったので、既にやってきたことを言語化する機会ができました。このこと次のブログで書きます。)
そして保育士としての経験を含め今までの学びや今もなお学び続けていることを神聖幾何学手作りマットや『生命の木から見るDNA相関図』のワークショップやセッションでも同じように惜しみなく出していきます。
この絵からのメッセージでもあるメスライオン(女性性)をもっと活性化させていろんな形で貢献していきます。
この絵のアーティストは
サステナビリティ水彩画アーティストのゆきこさん
シードオブライフ内蔵フラワーオブライフ
最後まで読んでいただきありがとうございます。
学び続け、考え続け、そして経験を生かしたセッションやワークショップを提供しています。
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