ほどきやすい手袋?! | ニットスペース えむ

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こんにちは! Nul(ニュール)クリエイター えむです。

 

昨日の「編み物ざむらい」について続編です。

 

 

主人公が裏稼業で依頼を受けたメリヤス編みの手袋とは、いろいろ条件がありました。

 

編み物をされる方だと想像がつくかと思います。

 

・手袋は手首側から自然にほどけるようにしたい。

・そのために手首からではなく、指先から編み始めてほしい。

・しかも滑りやすいように細い絹糸で編んでほしい。

・ほどけた糸が手首に巻き付かないように筒状には編まないでほしい。

 

結構難関ですね~あせるあせる

指先から編んでいってもそれぞれの指のパーツは違う糸で編み始めるので、ほどいても指のパーツは残ってしまいます。

まあ、肝心なのは手の甲(に残された烙印)を見せることなので、指は残っても良いとして。

手のひら部分を輪編みできないのは苦しいですね。あせる

どちらかの脇でとじなければならないけど、とじたらほどけないし。ショボーン

 

そうすると、手の脇の部分は往復編みになるでしょうか。

とじる箇所は、往復させるときに反対側の段を拾ってつなぐ形(わかりますか?)にするとか…うーんショボーンショボーン

 

絹糸はなるほど!ですね。

毛糸ではどんなになめらかな手触りでも毛羽がどこかで絡まりかねません。

 

手首はメリヤス編みのままで良いとして、最後の止めはどうするのでしょうか。伏せ止め?

糸始末してしまうと糸を引っ張れませんから、そのままで糸は垂れ下がったまま?

指のパーツから拾い目する箇所も端糸は始末できないですからそのままですね。汗

 

話の中では、小料理屋で仲居さんに扮した仲間がうっかり目的の相手に酒をこぼしてしまい、手袋を交換する際にほどけるようにした手袋とすり替えてそちらをはめるように仕向けます。

 

そして、手を洗いにトイレにいった相手の前で浪人が誤って転倒し、助け起こしてもらった時に手袋の糸を引っ張ってほどく(しかも相手に気づかれないように)、という筋書きになっているのですが…果たしてうまくいくのか?ウインク

 

お話の展開は実際に本を読まれる方が面白いかと思います。

「編み物ざむらい」近々3巻も発売されたとか。

 

 

 

 

 

ほどくことを目的とした編み物も、色々構成を考え始めるとちょっと面白いですね。ニヤリ

 

複雑な模様編みで作品を作って糸端を一本残し、その端糸を引っ張って数秒でスルスルっとほどけたらそれも一種のアートかも。

 

でも、それまでの努力を考えるとほどきたくなくなるかも…てへぺろ

 

お盆休みの妄想?でした~。