「あ・そ・ぼ」やで! | みたまま記録

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-Cogito ergo sum-

【タイトル】「あ・そ・ぼ」やで!

・作:くすのき しげのり

・絵:こうの 史代(こうの ふみよ)
・出版社:くもん出版
・金額(本体):1,200円
・発行年(第1刷):2014年
・読み聞かせにかかる時間(目安):7分20秒くらい
・文章量:
 3-2.1-3-2.2-3-1-2-3.2-1-6.2.1-2.2-2.2-4-3-1.3-2.3-5.1-2-5.1.6-2-1.7-4.3-2-2-2.2.3-3-2.7-4-1-2-3.1-1-1.3-2-2.1-1.1-2.1.1.1.1-2-1行くらい。
・漢字の有無:本文に漢字なし
・あらすじ・内容:
 わたし、きょうから転校生

 新しい学校、最初の一日。ひとりぼっちのユキちゃんに、はじめての「ともだち」が教えてくれたことは…?

 奇跡のコラボレーションでおくる、やさしさがきらめく絵本!(帯より)

・感想:
 帰国子女が主人公の絵本は珍しいなとまず思いました。私があまり知らないだけか。


 転校してきたということで、クラスのみんなに囲まれて、でもクラスメイト側が自分の話したいことだけを矢継ぎ早に口にして、主人公が答えるすきもないのは、主人公にとってはつらいでしょうね。興味が先走ってしまっただけなんでしょうけど、やられるほうはたまったものではない。

 そこに、同じく転校生だった経験があるショウくんが助け舟を出してくれて、主人公はどんなに救われたことでしょう。こういう人がいてくれるって、ありがたいですね!

 『あ・そ・ぼ』とポーズをつけて言い合うふたりが楽しげで、その高揚感が微笑ましかったです。


 この絵本は転校生側が主人公でしたが、学校の図書室などにこの絵本があると、迎える側として読んだ場合に転校生が来たときの心構えをあらかじめ学んでおくことができるのではないでしょうか。なくても、子どものコミュニケーション能力次第で友達にはなれるけれど。

 

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